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図書館の赤レンガ

2022年12月07日 | 生活・ニュース

 1972(昭和47)年に鉄筋4階の中央公民館が完成した。それから50年が過ぎ耐震強度など避難所としての問題もあり現在地に建て替えが決まって4年が過ぎた。用地拡張で立ち退きとなる民家の解体が始まった。新年度から公民館の解体が始まり工事に着工という。やっと、という感じだ。

 建て替えになる中央公民館の場所は元々は市立図書館だった。1923(大正12)年9月27日、吉川家から新築館を岩国町に寄付され、変遷や受難を経ながら活動した図書館も木造モルタルの老朽化、白蟻禍に勝てなかった。また、隣接の学校校舎を使った公民館の老朽化も課題となり、図書館用地に現在の中央公民館が建設された。

 その旧図書館には本館に続いての赤レンガ造りの書庫があった。目的の本が書架にないときには、借りたい読みたい本を伝票に書き担当者に渡すと、赤レンガの書庫から持ち出してもらった。その赤レンガの書庫は、公民館に併設となって解体されたが、今も印象に残っている。そのレンガの1部分と思っている赤レンガの壁が、公民館のアクセントとして残っている。

 建て替えに当たり、ある人にあのレンガ壁を保存して欲しい、と話したら全く相手にされなかった。終戦後の小学校低学年のころ、旧図書館は駐留軍に接収され星条旗が赤レンガを背に揺らいでことを思い出す。中学校1年の時からお世話になっている図書館、新しい公民館でどんな形で姿を見せるのか、開館まで約4年という、それまでは元気でいたい。ちなみに旧図書館が現存していれば来年は100周年に当たる。

 (今日の575) 図書館は無償で呉れる知の基を
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