楽しい通学路

　昨日は新社会人が正式に世に出た。企業の６割近くが採用計画に達しなかったという調査記事もある。入社式直前にメールでほかの企業に就職しますと入社辞退の連絡もあるというから驚いた。これが例外であることを願いたいが、そうした連絡を請け負う人もあるというから、売り手市場とはいえ醜い感じがする。

　そんなことのないのは小学１年生の入学。来週初めには７１年前に卒業した近くの小学校でも入学式がある。今年の開花が遅れている校舎周りの桜はそのころが見ごろかもしれない。正門近くの通学路に「交差点注意」の表示が書き替えられた。この通りは道幅が狭く、登校時間帯は車両通行禁止になっている。

　小学校のころの通学路、まず舗装はされていなかった。通る車はたまにオート三輪車が通る。狭い道の端によってバタンコを通らせた。今と大きく異なるのは商店街、通りの両側は商店が軒を連ね繁盛していた。しかし、今はシャッター通りだが、拡幅された道路では車は増えたが通学路に歩道の無いのが気になる。

　下校時の通学路は児童らのコミニケションの場でもあるようだ。ジャンケンで荷物を持ちあう、勝てば決まった歩数だけ進む、真剣な口調で話し合う、肩をくみ歩く、草の茂った畑で虫を探すなど、とにかく仲良しになれる場のようだ。道草も楽しそうに見え、笑いながら見て通る。

　（今日の５７５）　　道端の小石も仲間通学路