2009年8月22日 毎日新聞「男の気持ち」掲載
「もぎ取りイベントの帰りです」と収穫したばかりのスイートコーンを頂いた。買ってまでは□にしない農産物で今年は初物。柔らかな緑の皮がみずみずしい。 子供のころ、祖父母が畑の隅でおやつ用に育てていた。終戦後の物のない時代、1本を数センチに切って弟妹たちと食べた。いいおやつだった。
雄花は茎の先端にススキ状に、雌花は茎の中ほどにたくさんつく。花粉は風媒され受粉すると可食部が大きくなっていく。あの白ひげの数だけ黄金色の実がついていると受け売りの知識を思い出した。初物だからと写真に撮ったら、最近始めた絵手紙にもしたくなった。
トウモロコシは黄金色の粒が行儀良く幾筋か整列している。そう思っていたが、それは間違いと気づいた。よく見るとひと粒ひと粒は形も大きさも異なり、個性ならぬ粒性がある。それがうねりながらすき間なく絶妙に並び、列を作っている。人の□に入ればひとたまりもなくかみ砕かれてしまうそれぞれの粒が協働してあの甘いおいしさを醸し出しているのだろう。
数㌢のそれをおやつにしたころの畑を思い出しながらひと粒ごと丁寧に描いた。この年になっても少し見方を変えると不思議な発見や出合いのあることに改めて気づく。
「まあおいしそう」と出来上がった絵を見た妻。初物をもらった人に送ろうと、気持ちよく落款を押した。
掲載おめでとうございます。
絵に描くと一粒一粒がみんな違ってみんないい個性がありますよね。描きながら汗も出たでしょうがツバも出たのでは(笑)
北海道もトウキビの収穫期を迎えています。
スイートコーンが主流ですが 昔の18列
トウキビが静かに広がっているのですが
道東地方は雑交配するため作るのが難しそうで さらに 熟期が短いため収穫のタイミングが難しい・・と大雪山から西側の道央・道北などで少しづつ栽培されているようです。
掲載おめでとうございます。
少し本腰を入れないと…オットッ…入れても入れても肩すかし。これが実力でしょうが…。
とっても真似できないなー!
これ!金ちゃんのスイートコーン?
連携にも脱帽です。
kanopinさん、来年こそ!(笑)
朝7時を回ったところでの電話に驚きましたが、1日いい気分でした。トウモロコシはおいしかったです。
墨で書いた字は除いてアップしました。書の手本はお願いするかも・・・。
本当に「へただ」といわないで下さい。