家を建て18年半。手直しやちょっとした改装などをした。最大の出費は、年齢から考えておそらく最初で最後になるだろう外壁の塗装だった。外見上は新築のころの色合いになり、大仕事をこなした気分になった。しかし、もっとも風雨にさらされる車庫には特段のことはしていない。
そんな車庫だが、時にはコンクリートの床面をデッキブラシを使って掃除をする。その床面の屋根下とそれを外れるところのコンクリート床面の違いに気づいた。屋根下の床面は完成したときと同じ平滑な状態、色は経年の積み重ねを感じるが白い。屋根を外れたところは汚れている。デッキブラシでも染み込んだような汚れは完全には抜け落ちることはない。雨ざらしだからと気にしなかった。
しかし、汚れや色合いだけでなく、雨ざらしの床はわずかだが凹凸がある。素手で撫ぜてみると凹凸がはっきりわかる。これまでの掃除では気づかなかった。雨ざらしだから汚れる、という先入観で済ませていたが、床面の凹凸が汚れに加担していたのだろう。同じ床面、雨がその源としかいえない。
「雨だれ石をも穿つ」という諺を思い出した。コンクリートの質が良くなかった、そんな声も聞こえそうだが、ここは素直に諺の言わんとする「わずかな力でも、根気よく続けることによって事が成就する」ということを学んでおこう。10月の県内の雨量は平年の2倍から3倍という。一晩で200ミリ近くの雨に打たれるコンクリートは辛かっただろう。
今年も残り2カ月、勢いのいい歳暮商戦に混じって、理解に苦しむ冬物大バーゲンのCMも。物事の成りゆきにおっつけないでいるが、転ばぬようにしっかり踏みしめて進む。
普通は なんでも3日坊主 あとはなんとかなるさ
そう なんとかなって 7?年
根気と言う言葉さえ 忘れてました
きもちの上だけでも、元気でありたいです。