まだ稲の刈り取りの終わってない田も少しは見受けられるが、多くの稲田は一休みしていた。畦の彼岸花もその盛りのものとそれを過ぎたものと多様になっていた。
今の稲刈りの様子を眺めながら、鎌で稲を刈る、束ねる、はぜに掛ける、日干し、脱穀、押切で藁を切る、それを田に撒くなど、懐かしい手順と苦労を回顧風に書かれた投稿が先日の紙面に載っていた。
今は、コンバインの後ろから切られた藁が撒かれていく。一休みしている稲田の藁に秋の陽射しがあたりぬくぬくとした暖かさが伝わる。
そんな風景の中で目についた稲田が1区画あった。
刈取り前の稲田にしては全体が弱々しい。稲穂の色は黄緑、背丈は低い。株と株の間は隙間があり雑草の生えているのが分かる。
よく見ると収穫の終わった株からでた新しい芽が稲穂にまで育ったことが分かった。いつ収穫を終えられたか分からないが、もう一度収穫できるのではないかと思った。触ってみた。粒は平らで柔らかく「お米」には遠い手触りだった。
二期作とは「同じ耕地に1年に2回同じ作物(主に米)を栽培し収穫すること」とあった。稲田の周囲は雑草が茂り二期作でないことははっきり分かった。ここまで育った二代目にはどんな処遇が訪れるか気にしながら通りすぎた。
(写真:どんな処遇になるかは知らない弱々しい二代目の稲穂)
穂まで見るのは初めてです。
ごく周辺の自然には触れられますが珍しい自然を
目にする事ができて嬉しいです。