日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

労多くして

2008年08月19日 | 生活・ニュース
               

庭木の根本に落ちていたセミ。見つけたときには体長2㍉ほどのアリが幾百と群がっていた。せみの艶から寿命を終えてそれほど時間は経っていない。アリはこれをどんなにして何処へ運ぶか観察した。

2日目には目の部分が切離され3日目には羽が1枚外されていた。胴体の向きが変わっている。4日目には2枚目の羽が外されていたが、先に外された羽は見当たらない。

5日目、切離した目の部分を穴に引き込み始めている。6日目、胴体が2度3度と動かされている。7日目、目の部分の巣穴への引き込みは難航している。

8日目、胴体が初めの場所から20センチ余り移動し、仕事をするアリの数が激減している。外された2枚目の羽が見当たらない。

9日目、1匹のアリも見当たらない。セミの胴体は干乾びて小さくなり見るも無残な姿になっている。前日で作業は終了したようだ。

こうして朝と夕方の観察が終り写真50数枚と小さくなったセミの残骸が残った。アリたちはこの間で何を餌さとして巣穴へ運んだのだろうか。

羽2枚だろうか。これを引き入れた穴は見つからない。風で飛ばされたのかも知れない。ならば徒労にも見えるが。

人の世にも「労多くして功少なし」という事がある。それでも「労を多とする」上司にめぐり合えた人は幸せである。大きな残骸を残して作業を終えさせたアリはどんな指揮を執ったのだろうか。

(写真:放置されたセミの残骸)

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お疲れ様 (ロードスター)
2008-08-19 21:45:00
8日間の観察お疲れ様でした。
アリは何を持ち帰ったのでしょうね。
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ロードスターさん (tatu_no_ko)
2008-08-19 21:53:47
結果の見えない観察は徒労でした。
が、1週間ほど子どものころの夏休みを思い出させてもらいました。
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おおっ! (レモンティー)
2008-08-19 23:40:56
観察続いたんですね。
作業は8日、写真は50数枚。
お疲れさまでした。
息子の自由研究にもらおうかな~。
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レモンティーさん (tatu_no_ko)
2008-08-20 19:30:20
年金暮らし、観察してみましたが結果は報告の通り収穫なし。
自由研究、ないしょで相談・・・。
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