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寒の水

2021年01月20日 | 生活・ニュース

 今日は二十四節気の大寒。立春(2月3日)までのやく半月のことで、寒さが最も厳しい時期になる。今朝の市内アメダスの最低気温はマイナス3.3度。立春から始まる二十四節気は大寒で終わる。立春から春になるので、最終日を「季節を分ける」と書いて「節分」と呼ぶ。今年は124年ぶりの2月2日、新しい年が良いものになるよう、豆を撒き災害や病などの邪気を追い払う。

 蛇口をひねればいつでも使える水、その有難みは災害などで途絶えた時に知るが、難儀が過ぎ去ると有難みを感じたことさえ忘却する便利な世になった。水を制する者は国を制する、というのは戦国時代の話。水はそのくらい貴重でなくてはならないものである。こうしたこともあり「九寒の水」として昔の人は寒の入りから9日目、釣瓶井戸から汲み出す井戸水を服用したという。

「寒の水は薬」というがこれは薬効ではなく、冬は寒いから夏ほど水を飲まない、飲む量が少なくなる、これは健康上よくないということから生まれたという。この季節の季語「寒旱(かんひでり)」にも通じる。井戸水は冬温かく体にやさしく感じることも幸いするだろう。寒の水といえば冷水摩擦、聞いたことはあるが経験は無い。今朝、県内の神社で大型の水桶に入る神事があったようだ。

 私は寝る前と起床時にコップ一杯の水を飲む。就寝中の水分不足を補う目的で初めてもう30年くらい続いているように思う。冬場も冷水だったが、年齢を考え、ぬるま湯くらいに温めるよう教えられ今冬から従っている。井戸水ならいいのだろうが水道水を沸騰させ冷ましたものだが、今は寒の水と思って飲んでいるが、長く続けば何かの効用が表れるかもしれないという期待ももちながら。
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