温かで風の無い雨上がりの晴れた夜明け、山の谷あいに濃い霧がかかる。その霧は途切れることなく昇り、流れていく。その動きは早く音をたてて動き去るようでもある。夜明け前ということもあり地表近くは薄い霧の帳がおりている。
霧は空気中の水分が冷えて凝結し、微小な水の粒に変わり大気中に浮遊し煙のように見えるが雲と親類になる。この霧の呼び名は霧の立つところで違う。朝霧と夕霧と夜霧、山霧に川霧、霧の海も良く聞く霧の姿だ。
早朝ウオーキングでは朝霧、川霧、山霧が見れる。運がよければ霧の海を見上げることもある。そんなときは手の届きそうなとこまで霧が降りてきている。掴もうとすると気持ちだけ冷たい感じがする。霧の帳の中を進むこともあるが、このときは仙人気分になれる。
そんな朝には「夜霧よ今夜もありがとう」「夜霧の第二国道」「俺は待ってるぜ」など大昔の歌詞を思い出している。カラオケの無い時代に耳で覚えた単調な演歌は今も頭の隅っこに残っている。演歌は哀調を帯びた日本のメロディーで、微妙な節回しの歌い方に引かれる。
演歌を築き上げて来られた名前を知っている作詞作曲家の方が続いて亡くなられる。どの方の作品にも若いときになじんだ歌、今も口に出る歌がある。演歌は日本の音楽文化だ、これからもいい演歌を誕生させそして聞かせてほしい。
(写真:霧に霞む山を背景にした日の出少し前の錦帯橋)
次回の課題は「歌」。どんな思い出が飛び出すか楽しみです。応募しますよ。
↑にある歌はたぶん私が子供の頃流行った歌ですね。
でも、今の歌よりも覚えていると思います。
なぜでしょうか?(笑)
今日のブログを読んで、「歌」つながりだと思いました。。。(^_^)v
それだけ、耳に馴染み、肌が覚えた青春の一時期を思い起こさせる効果十分ですね。
そのお手伝いの代表格の一つが“霧”でしょうか。