日々のことを徒然に

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小糠踊り盛況を喜ぶ

2017年09月06日 | エッセイサロン
2017年09月06日 中国新聞「広場」掲載


 8月に撮った写具の整理をしながら、「こぬかの盆」のにぎわいを思い出した。
  「小糠踊」は、錦帯橋近くの盆の路地踊りとして400年続く郷土芸能。昭和のある時期から中断したが、保存会が今日まで引き継いできた。応援隊が結成され、盆の行事として復活し、今年は3年目になる。
 日が暮れてちょうちんに明かりがともり、小路を照らすと、三味線と太鼓のはやし、甚句に合わせて踊りが始まる。
 復活した初年から撮っているが、今回、踊る子どもの多さに驚いた。地元の児童たちが夏休みの暑い中、保存会員の指導を受けて一心に練習したという。
 浴衣姿の子どもたちは、保存会員に負けじと楽しそうに踊る。郷里の伝統芸能を受け継ぐ良き担い手だと感じた。応援する母親も多く、世話方の苦労が実り始めたと実感する。
 ことわざに「石の上にも三年」など、3年の節目を説いたものがある。子どもらがつないでくれる様子に、伝統の復活を信じた一夜だった。 
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