今朝も冷えた。出かけた先でいつものように順番を待つ間、持参の本を読んでいた。隣の席に私より年上に見える女性が腰かけた。北国の雪による様々な状況をTVは放送している。それを見られていた女性が「こんなん日はお風呂で温まるのが1番です」と話しかけられた。
画面は、停電で暖房無し、お風呂無しで耐える家庭の姿が映っていた。風呂が何より、それには少しの異存もない。女性は「こんな日は、布団を準備して風呂に入る。温まったところで布団に入り朝まで眠ります」と話す。初対面だが何か打ち解けた会話に驚きながら相槌を打つ。
ドラッグストアには驚くほどの種類の入浴剤が並んでいる。それが欲しい人の購買意欲を高めるようなアピール文と文字イラスト、外箱の絵柄とその色合いは気持ちよい家庭風呂にふさわしい。買ったことはないが、いただいたそれで日本の温泉巡りをしたことがある。ふと、いい湯だなと口ずさんだかどうか覚えがない。
近くの銭湯はみんな姿を消した。私の外湯は旅行や出張の時くらいで、子どものころから家庭風呂で銭湯の経験がない。近くの銭湯が開くまでの待ち時間、軒下が高齢者のサロンのような様子を長年見てきた。お湯の外でも銭湯は人の温もりを盛り上げている、そんなことを思いながら眺めたこともある。
(今日の575) 寒い日は風呂が何より喜ばれ
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