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定員減の市議選

2022年10月06日 | 地域

 あと10日、16日に市議選が告示される。前回18年に2名、今回さらに2名の定員減となり定員28名の議会になる。候補者には厳しい環境が待っている。立候補者は当初より1名増え34名と報道されているが、この厳しい選挙戦に新たに名乗り出るには、よく言われる「出遅れ」のように思うが、挑戦者は大変だろう。

 定員減にはそれなりの理由がある。16年前の広域合併時には人口約15万人が今では約15%減少し13万人を切っている。前回選挙から有権者だけでも約5千人減少し、山間部の人の話では過疎を通り越している集落もあるという。たまにその地域を朝の通勤時間帯に通ると、市中心部へ向かう高齢者施設の送迎車と何台もすれ違い、高齢化と過疎の実感をつかむ。

 こうした地域では小中学校の統廃合が進み、子どもの学校を求めて他地域へ引っ越す家族も多いという。と言って、地域を引き起こす新しい因子は見つからず、また6次産業も厳しい環境にあると世話人から聞く。市内の高3生徒のうち半数を超える生徒が他地域で働きたい、あるいは出たいという調査結果が公表されている。議員の責務は党派を超えて一つになって市勢を盛り返すことでしかない。

 任期中1度も目にしたことのない「議会報告」がポストインされている。立候補にあたり「取り急ぎご挨拶」ということだろうか。必ず後援会入会申し込みが差し込まれている。世話する側も大変だろと思うが、私は損得抜きで議員職を務める人に投票する。

 (今日の575) 一票を行使しないと泣きねいり
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