♪ 舟唄 阿久 悠:作詞 浜 圭介:作曲
お酒はぬるめの燗がいい 肴はあぶった イカでいい
女は無口な 人がいい 灯りはぼんやり 灯りゃいい
しみじみ飲めば しみじみと 想いでだけが 行き過ぎる
涙がポロリと こぼれたら 歌い出すのさ 舟歌を
続いて八代亜紀独特の哀調を帯びた節回しが続く。聞きもし歌いもした艶歌のひとつだ。
レコードが発売された1979(昭和54)年は第2次石油危機のさなか「灯りはぼんやり 灯りゃいい」に当時の通産省が目をつけ、省の推薦歌にしたいと打診した、と報道されている。
今は第3次石油危機と表す識者もいる。国の原油価格安定と庶民生活安心への施策が目に見えない。もう一度「舟歌」を経済産業省の推薦歌にして国民に節約を求めてみたら。
好みの「肴は あぶったイカでいい」の1節はこれからどうなる、と心配する。原油高騰・燃料高騰にたまらず全国一斉に小型のイカ釣り漁船が休業すると言う。
報道で、1航海で12万円の売上、7万円の燃料費や賃金諸経費を差し引くと赤字になる。魚価は漁師の希望が全く汲まれていないとも嘆かれた。意欲の薄れることがよく分かる。
遠洋マグロ魚もイカと同じ状況になっている。日本人好みのこれらの水揚減少は供給減となりやがて家庭にも響いてこよう。市内にもいけすのイカを食べさせる店がある。心配だろう。
イカ釣り魚の漁火が「ぼんやり」も灯らなくなるのではと気づかう。スーパーで気安く求めていたイカの加工品、高嶺の花にならぬよう願いながら、買い置きの「柔らかイカ」のふうを切る。
(写真:呼子の生き造り、昨年の6月)
最後の >「柔らかイカ」のふうを切る に笑わせてもらいました。農に続いて漁も・・・日本の食卓はどうなる!と言いたいですね。
写真のイかは唐津に行ったとき食べましたが絶品でした。若い頃、海辺の町に赴任した時、あおるようにミズイカの刺身を食べていましたが、私達に何を食べろと言うんでしょうか。
今日は孫達がやってきます。ハテ、何を食べさせようかと頭が痛いです。子供達は魚が大好き、でも、娘が「魚が高くて」と、魚料理が出来ないと言います。
困ったものです。
子どもたちに、再びあの粉乳を味合わせてはいけません。