レンコンは蓮根と表しハスの地下茎が大きく成長したもので、食用として栽培されている。いくつかの節に分かれ、穴が多数空いている。ここ岩国の蓮根はほかの地域に比べその穴がひとつ多い九つ。これは岩国藩吉川家の家紋が九曜の紋で、藩主を喜ばせたと伝えられている。
その蓮根の生産高は日本で数番目。子どものころからなじんでいるホクホクとしていながら粘り気があり、繭のような糸の延び方などの品質はほかの産地に勝る食感と自慢できる。この時期、その蓮根も大方堀尽くされ、次の収穫へ向けてハスの苗が植えられ、立ち枯れた山林のようだったハス田に青々とした活気が戻ってきた。
ハスはスイレン科の多年草で、夏には太い花茎を伸ばし、紅・淡紅・白色などの大きな花が咲く。それは「ハスの花」として知られ、お盆のお供えとしてその出荷風景は風物詩的に放映される。その花は泥水が濃いほど大きくて美しい花を咲かせるという。人生に置き換えれば苦しいこと悲しいことの大きいほど実りあるものが得られる、そんな内容の法話を思い出す。
蓮根は多数の穴があることから「先を見通す、先が見える」などから縁起の良い食材と言われる。そんな縁起物の基になるハス田が住宅用地に変わりつつある。先般も十数軒分ほどの宅地に変わった。200年前、岩国に蓮根栽培をもたらしたのは村本三五郎という篤農家とされている。現存されていたら、ハス田が減っていく様子を何と言われるだろうか。水草のはびこったハス田を眺めながらそんなことを思った。
レンコン大好き 妻に料理の要求するほどだ。
北海道だってハスの花が咲くからレンコンが
採れない訳が無い‥と思うのだが 北海道で
レンコンを作っている事を聴いた事は無い‥
重労働だからなのだろうか‥
最近の堀かたは機械化が進んでいるようです。ただ、体験堀では泥まみれで苦労されています。