枇杷、バラ科の常緑高木と姿の説明が載っている。小さな青い実が冬を越し、春になると袋かけをしこの時期まで置くと今食べころに熟れている。鶏卵くらいの淡いオレンジ色の実が青空を背にしていると、ちょっとした高価な珠に思えるのは、実の表面の薄いうぶ毛が潤んだ色合いに見せるからだという。
実を割ると茶色の表面がつやつやした大きな種が2、3個くらい我が住まいのように占拠している。だから外見の見かけほど口にする実が多くなかった。木が高く子どもでは実のある所まで手が届かず、自由にとって食べることは難しかった。それでもシーズンには、実っている家の庭先でごちそうになっていた。
この時期、同じバラ科で実をつけているのは梅。こちらは落葉高木で奈良時代に中国から渡来したとある。梅の花は桜と同じで葉に先立って咲く。種類は観賞用と実をとる2種類あるという。近くの梅の木ではピンポン珠より大きめの実が熟れて色付いている。熟れたこの梅の実は今年もジャムになるのだろうか。昨年いただいた手作りのそれはさわやかな味だった。
こうした季節ごとに実をつける生り木は実をつけたまま放置されっぱなしが多い。柿、枇杷、梅、キンカンなど散歩道でもよく見かける。今は枇杷が自然のままに立っている。散歩の途中に10本ほどの木があるが袋かけされている木は1本だけ。廃屋の庭のそれは高さ10㍍を超え生っている実の数は無数だ。やがて鳥たちが来るのだろうか、人に変わって自然の恵みとしてしっかり食して欲しい。
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