「裏通り」なんとなく庶民的でささやかな温かみを感じる。NHKの「バス通り裏」というドラマの記憶が残っているのかもしれない。1958(昭和33)年4月から63(昭和38)年3月まで放送された。バス通り裏の細い路地を挟んだ美容院と高校教師の家族を舞台にしたホームドラマ、家庭の温かさと楽しさを味わった。我が家にTVが入ったのは1960年、この年からカラー放送になったというが我が家は白黒、夕方に観た。
裏通りは裏道と呼ばれる、それは本道以外の道やぬけ道などの説明があり少し陰の部分を感じさせる。近くで裏通りと言えばバス通りに並行する住宅街のなかの通りをいう。ここは藩政時代の二平瓦ぶきの土壁も残っている古い通り、車の往来は少なく静かで穏やかな生活道路、裏道の感じは無い。
そんな裏通りで下校中の小学生が「この字はなに」と道路標示の文字を指さしている。「交差点注意の意」と少し学年の上らしい子が教える。意の字が道路工事で半分切り取られたままになっている。そういえば工事終了後に半分になった文字を何かに使えるかもと撮ったことを思い出し、パソコンを開く。おおよそ2カ月くらいに撮っている。うかつにも気づかなかったが、子どもらの通学路でもあることを思えば早急に正しい表示をしてほしい。
そう思いながら、本通りならのんびり伸ばすことは無かろう。これが裏通りならではの様子かもしれないが、欠損した「意」を見ていると裏通りなど「意とせず」「意に介せず」では困ると強く思う。
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