かつての城下町も中心地域から遠くなると、建物や塀、門などその名残は残っている。その一つに道幅が狭く、自動車の離合ができない、あるいは難しいという道は多い。場所によっては迷路のように曲がりくねったところもある。戦国時代なら有効だろうが、現在の生活道路には不便だ。
そうした狭い道路と接する宅地で、境界一杯に建っていた歴史を感じる古い家屋が姿をけし、いま風の造りの新築が建つ。すると、道路が広くなりこれまで車の通れなかった道に車の乗り入れが可能になる。こうして町の姿は変わっていくが、空き地が売れ新築があれば姿が変わる。近所で何カ所も見かける。
我が家も30年くらい前に更地を購入し新築を計画した。売買の説明で購入・新築にあたって道路拡幅のため自治体へ土地の提供が必要と知った。面白いのは「拡幅のため土地を寄付させてほしい」という印刷物に署名し、私からすれば市に提出させられる。市からは受け付けるという書状と、登記代は市が負担するという上から目線の文書が届く。近くで新築・拡幅されたアスファル舗装の跡を見て思い出した。
地球温暖化阻止のため脱炭素社会が世界共通の目標となり、2050年までには目標を達成すると菅元総理が宣言し、日本の目標となっている。その策の一つとして「EV(電気自動車)」がある。近所でも見かけるが、小さな車で狭い道路も走れるEV車を開発して欲しい。地方の高齢者の生活を支え、脱炭素へ進む小さな課題と取り組んで欲しい。
(今日の575) 救急車進めずストレチャー押して行く
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