外壁に張り付いて上を見ている「カマキリ」にスマホのカメラを向けると、上を見ていた三角の頭を「何か御用ですか」と問いかけるようにひょいとスマホの方に向き直った。前脚が鎌状に変化し、他の昆虫などの小動物を捕食する肉食の昆虫、子供のころから教えられたカマキリの正体。しかし、実際に捕らえて食べるところを見た記憶はない。
カマキリは緑濃い色をしていると思い込んでいたし、これまで目にしたのは緑だったと思う。目の前のそれは体の一部が茶色に変わっている。寒くなる季節になるからだろうか、と思いながら見る。朝見つけたのだが、夕方になっても同じ所に張り付いている。今朝の最低気温14.9度が影響しているのだろうか。
カマキリはセミなどと同じで夏休みの昆虫採種には欠かせない種類だった。大中小と並べていたように思う。あのころ写真機があったら、いい記録が残っていただろう。朝ドラのように、絵にかいて残していれば、それはそれで貴重な記録という評価がもらえるかもしれない。残念だがそうしたものは一つも残っていない。
カマキリについての思い出、いくら思い出そうとしても昆虫採種くらいしか浮かんでこない。セミのように親しく接することが無かったのだろう。夏の朝顔の陰から飛び立ったカマキリはすぐに飛行を中止したというか、飛べなさそうになった。大きな羽があるが飛ぶような羽には思えないのが原因だろうか。寒くなる、早くその体を処すように。
(今日の575) カマキリの命冬まであとわずか
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