日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

たまたま

2021年08月07日 | 生活・ニュース

 指定された待ち合わせの駐車場に少し早めについた。エアコンを効かせた車内で待つか、と思ったが、周囲の植樹された枝が揺れて風のあることが分かったし、久しぶりの場所なので近くをきょろきょろしながら歩いた。陽ざしは厳しいが風がそれを和らげてくれる。木蔭に入るとホッとするくらい気持ちいい。時間までそこで迎えの車を待った。

 2時間少々車を放置。ドアを開くと、引き出されるようにムッとした空気が流れ出る。積載の温度計は38度を表示している。風があり思いのほかしのぎやすいと感じたのは置き去りにした者の言い訳に過ぎない。そう思ううちにエアコンが効き始めた。車内に置いていた飲みかけのペットボトルはお湯ほどの温もりで飲めなかった。

 ふと、先日、九州で起きた通園バスに9時間閉じ込められて亡くなった子供のことが浮かんだ。事件の一報を聞いたとき「園児が降りた事の確認、無断欠席した園児の家庭への問い合わせ」を何故しなかったのか不思議に思った。直後の園の説明、というより言い訳では「たまたま、その日は各種確認をしていなかった」という話にあきれたのは私だけだろうか。その後、その日だけの確認忘れでないことが判明したが、子どもを預かる側の無責任極まりない行為に怒っても命は還ってこない。

 「たま」や「たまたま」は言い訳や弁解するときにその接頭語として使うことがある。人命に関わる場合は偶然だ、時折などではぬぐえない事象が発生する。風があるから暑さは少ししのぎやすいだろう、車だから車内温度の高温化で済んだが、気遣い気配りの大切なことを改めて思った。
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