広島に原爆が投下されて明後日で76年。その日は今日のように暑い日だった。先日、76年目にして「黒い雨」訴訟で、被爆者認定を求めた原告の主張が確定し、被爆者手帳の交付が始まった。皆さん高齢の人ばかり、これまでの遅れを取り戻す厚い救済を進めて欲しい。
市内でも原爆展は毎年開かれている。今、広島平和資料館と広島市立基町高校が共同して被爆体験者の話を絵にした絵画展が市内2カ所で開かれている。戦争を知らない高校生が、1年かけて被爆者の話を忠実に絵がいたという。特に色や被爆者の姿などは体験者が納得されるまで手をかけ、語り部の納得された作品、という報道読んでいた。そんな絵に添えられた話の一つ。
「橋の下に、3歳くらいの子どもがまだ息をしていることに気が付いた。その子は、全身大やけどで白くなり、頭の皮もむけ、髪の毛も無くなっていた。その子に水をせがまれたので、防火用水のところに行った。しかし、防火用水の中には水が一滴も残っていなかった。仕方なく、ヘドロに含まれていた泥水を、自分の服のすそにしみこませた」
「渾身の力を振り絞ってその子に与えました。そのわずかさかずき一杯の泥水を飲み終えたあと『おいしかったよぉ・・・ありがとう・・・』といって安らかな表情のまま、私の腕の中でなくなりました(個人名は削除)。1枚1枚の絵にこのような被爆直後の話しが添えてある。人であるならば展示の絵を見、語り部の話を読めば誰もが戦争や核兵器再びとは言えないと思う。核兵器禁止条約が1月に発効した。被爆国日本の参加を核保有国以外は待っている。
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