先日、初めて出席したエッセイサロンの例会で、毎日新聞社の「はがき随筆」を教えられ投稿した。初めての投稿でしたが、O代表からの電話で今日掲載されたことを知った。毎年彼岸花のさくころの重い気持ちでの学校訪問を投稿した。これ励みに続けていこうと思う。掲載文を転載します。
退職してから、彼岸花を見ると思い出す。高卒の就職試験で不採用とした訳を説明するために学校訪問をしたことを。
重い気持ちで移動する車窓に、刈り取り直前の稲田の畦に群生しているその花をよく見た。
赤色の花を外側にそり返し風に揺れている一輪ごとが、顔を紅潮させながら手を膝の上で握りしめ、懸命に答えてくれた受勲生徒の顔と重なった。
巣立ちの前に、厳しい現実に遭遇させる役目を恨み、新しいチャンスが与えられるように願いながら校門をくぐった。
あの時の生徒たちが、いま次のチャンスを活かしていることを信じる。
退職してから、彼岸花を見ると思い出す。高卒の就職試験で不採用とした訳を説明するために学校訪問をしたことを。
重い気持ちで移動する車窓に、刈り取り直前の稲田の畦に群生しているその花をよく見た。
赤色の花を外側にそり返し風に揺れている一輪ごとが、顔を紅潮させながら手を膝の上で握りしめ、懸命に答えてくれた受勲生徒の顔と重なった。
巣立ちの前に、厳しい現実に遭遇させる役目を恨み、新しいチャンスが与えられるように願いながら校門をくぐった。
あの時の生徒たちが、いま次のチャンスを活かしていることを信じる。