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日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

初蝉の声

2010年07月07日 | ウオーキング 散歩
           

いつものようにウオーキング、このところ濃霧の朝が続く。急でうねうねとした坂道が続く昔は難所だった松尾峠、すっぽりと濃い霧に包まれ、対岸からは山の姿さえ見えない。川面も霧が覆っている。

霧が出ると、夜明け前の風景にいうにいわれぬ静けさを感じる。小鳥の鳴き声もいつもよりオクターブを下げている、そんなことを思いなが慣れた通りを進んでいると、この夏初めての声が聞こえた。

そろそろかとは思っていた蝉の声。オッ、と思ったらら足音に驚いたのか鳴きやんだ。通り過ぎるとまた鳴き始めた。城山からも聞こえるようだ。初蝉の声だがそれを聞くとやはり暑さを感じる。

小暑、暦どおり、30度を超える暑さがやってきた。梅雨明けの予兆はないという。各地で局地的豪雨が発生し被害が出ている。七夕、4年ぶりに見える天の川とか、彼方はどんな陽気だろうか。

(写真:護岸工事の夜明け、川面には霧が流れている)
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霧の朝

2010年06月19日 | ウオーキング 散歩
           

濃霧注意報が今朝の早い時間に出ていた。ウオーキング時間、濃い霧のせいもありいつもより街灯の明るさが目立つ。小雨も混じり傘をさすと弱い雨音がする。シャツはすぐにしっとり。今朝は皆さんお休みか、ひとりも出会わない。ドラマなら何か起きそうな場面設定だ。もう少しで家に帰りつくころ。

どこからか「うぉー」という「悲しそうで、うめく」そんな弱い声が途切れ途切れに聞こえる。見回すと歩道橋へ上る階段の中ほどで、欄干にもたれかかった人の姿が見える。が、すぐに崩れ落ちたように見えなくなった。5時を回ったころ。酒酔いかと思ったが、何か感じが違う。そばの交番はパトロール中で不在。

歩道橋の下へ駆け寄った。階段の上り口に女物の靴が揃えて置いてある。「もしや」、急いで駆け上り「どうしました」と声をかけた。階段にうずくまるようにしていた人が驚いたように顔を上げた。まだ若い。「大丈夫です」と立ち上がり、素足で靴とは反対側の階段を急いで下りた。逃げるように感じた。ジーンズの膝から下はずぶ濡れ。「靴は」と声をかけたら「置いています」と靴の方へ回っていった。

これだけの、ほんの数分にも満たない歩道橋で起きた顛末。声と足どりは普通に感じたが、顔を上げたときの「我に返ったような驚き」は普通ではない、そんなことを思いながら残りの道を急いだ。

(写真:霧にかすむ錦帯橋畔のホテル)

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さえずりの道

2010年06月04日 | ウオーキング 散歩
               

ウオーキングの折り返し点は錦帯橋から上流へ1.7キロの標識の下。この道はいざなぎ街道と命名されている。その街道、春は桜のトネンル、といえば市内の人なら大方が知るところ。

毎朝、この街道へ差し掛かると鳥のさえずりを聞きながらのウオークになる。右から左から、頭上の茂った葉のかげから聞こえてくる。少し離れた城山からも聞こえ、途絶えることがない。

「さえずり」とは「鳥がしきりに鳴くこと、また、その声」「やかましいおしゃべり」などとある(広辞苑)。「よう、さえずる奴」といえば喧しい事だがこれは人のさえずり。この街道のさえずりはそう感じない。

絶え間なく聞こえるその声の主がウグイスを除いて何鳥か全くの不案内。「ホーホホ ホケキョ」「ホーホホ ホケキョケキョ」、ウグイスにも泣き方があるようだ。左右かわるがわるから聞こえる。呼びかけに応えているようだ。

大きくかん高い声、忙しそうに短い声。それぞれに意味あってのさえずりだろう。が、その意味の分からない者にも元気をくれる小鳥に感謝している。いつまでもそこに住んで欲しいと思うが少し心配がある。

この街道には風情ある竹林が並行しているが、進行中の河川整備で根こそぎ取り除かれ風景が大きく変わりつつあるとともに、その区間の声は聞かれなくなった。鳥のさえずりが残る環境を考えた工事であって欲しい。

(写真:勝手に名づけた「さえずりの道」)
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三文の徳

2010年05月29日 | ウオーキング 散歩
               

高校を出て10数年、7時と15時と23時に交替する勤務を経験した。交替勤務は体内時計に逆らっての生活、それなりに気を引き締めなければ体調を崩す。サイクルのそれぞれに長短はあるが、一つ習得した事がある。

それは「眠るべきときには眠る」という至極ごもっともなこと。睡眠不足からくる眠たい、では仕事にならない。装置産業では一瞬の油断が大きな災害の因となる。眠れるときはどこでも眠る、社会人になって身についた習慣、だから今も寝つきは非常にいい。

退職してからはじめたウオーキング、朝刊の配達時間と同じころ家を出る。四季の移ろいを味わいながらのそれは「早起きは三文の徳」を教えてくれる。特に今の季節の爽やかな風は格別だ。

遠くの緑を眺めるのは目にいい、誰かが教えてくれた。いま、深緑からの風に緑を感じそうな気がする。この時期の三文の徳、それは「目にいい緑」。意識して遠くを眺めながら今朝もウオークした。

(写真:桜の向こうの錦帯橋が緑の向こうに変わった、AM5時ころ)
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爽やか

2010年05月26日 | ウオーキング 散歩
               

梅雨の走りを初めとするこのところの天候不順、先日の大雨は市内奥地では200ミリを超える雨量を記録した。錦川もその支流も増水し各ダムとも放流が行われた。沈下橋は名の通り濁流に隠れるようにして姿を隠したという。

一転、今朝の爽やかさが際立った。東の空が白み始めると徐々に澄んだ青空が広がり何日ぶりかの心地よいウオーキング。宇宙船艦のような雲がひとつ、その底を赤く染め東へ向って進む。木立をぬけたときその戦艦はもう見えなかった。

鶯の鳴き声がいつもより澄んで聞こえる。うまくなった。最近聞こえ始めた鶯の巣に産卵するというホトトギスの鳴き声「東京特許許可局」も言葉になってきた。久しぶりの明るい朝、小鳥たちは日の出の時間を間違えたかのように、いつもよりたくさん鳴いている。

この鬱陶しい日和を喜んだのは芭蕉だろ。にわかに大きく成長し、葉のうす緑色が鮮やかになった。初夏へ初夏へとウオーキング路は変わっていく。

(写真:東へ向う雲の宇宙船艦、AM4:30ころ)
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恒 例

2010年05月05日 | ウオーキング 散歩
               

今年は何台だろう、5月5日の朝ウオークの楽しみになってもう何年になるだろうか。どこからか、どんなグループか知らないが、大型のオートバイが決まって野宿している。

錦城橋上流側に数えられただけで20数台、橋下にも10数台。どれも高価な品に見える。オートバイの数だけのテントはまだ目覚めていない。明るくなって、一斉にエンジンが唸りだしたら、見ている者は体中が振動するだろうと思いながら眺める。

隣の広い駐車場にもオートバイやキャンピングカーが並んでいる。突然、味噌汁の匂いが。見ると、人のシルエットと物音から朝食中と分かる。まだ4時半前、次の目的地へ早い出発なのだろう。それにしてもいい匂い、深呼吸をして朝食前のすき腹に吸い込む。

もうひとつの恒例。対岸の国道を20台あまりのライトをつけた車列が、一定の時間差で繰り返し続く。高速道岩国ICから基地開放へ向かう遠来の人達だ。以前は道案内の立看が見られたが、ナビの普及でかそれは姿を消した。車列は市街地へ向かうトンネルへ消えていく。耳にした轟音の下で暮らす基地の町のことも考えて欲しい、そんなことを思いながら安全運手を願った。

(写真:野宿しているオートバイとテント、AM5:00頃)
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霧の朝

2010年02月16日 | ウオーキング 散歩
               

夜霧のブルース、霧にむせぶ夜、俺は待ってるぜ、夜霧の慕情、夜霧よ今夜も有難うなど石原裕次郎は霧を多く歌っている。今様のカラオケのない時代にも、裕次郎フアンでなくても歌った。

裕次郎の歌う大都会の霧はぼんやりと霞んだ独特の哀愁を帯びている。言葉にすれば静のひと文字。それに対して山の霧は大きな塊になって襲い来て視界を奪う。静に対して動がふさわしい。朝ウオークで出会う山の霧を眺めてそう感じる。

薄墨をぼかしたような川霧は錦帯橋付近の川面。喧騒を止め動きを忘れたかのようで気持ちが和む。朝ウオークへのご褒美かと眺める。といって、そればかりではなく、橋全体を覆う霧はうねりながら、時には橋を渡るようにも動く。それもまたいい。

雨上がりの冷え込む朝は、霧の変化を楽しみながらウオーキングしている。

(写真:川面の半分にたたずむ川霧と霞む向こう岸)
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いろいろ見かける

2010年01月18日 | ウオーキング 散歩
               

いつものようにウオーキング。玄関を出た時に、近所で警戒心を抱かせるような複数の犬の鳴き声が聞こえる。めったにないことだ。何かあるのかと、街灯を頼りに警戒しながら通りへ出る。近所で空き巣や自販機荒らしもあったことを思いだす。そうするうちに鳴き声は止んだ。

朝食を終えて庭にでた。向かいの植え込みの中で何か動いている、そんな気がしたので覗いた。大型で黒色の犬が植え込みの根周りを掘っている。見かけない犬で、飼い主らしい姿は見えない。

植え込みから出てきたその犬、首には長い鎖が付いている。ジャラジャラという音を立てながら表の通りへゆっくり移動していった。堂々としている。

黒い犬が表通りに出たところで、今朝聞いたと同じ犬の鳴き声が聞こえ始めた。犬は今朝早く、近辺をさ迷っていたことが分かった。長い鎖から飼い犬とはわかるが、近づくにはちょっと勇気がいりそうな犬だった。

イノシシ、タヌキ、イタチなどはウオーキングで見かけたことは幾度かある。イノシシが歩いているときは、威嚇だろうか飼い犬が連携して吠えまくっている。獣道へ姿を隠したタヌキの親子連れはかわいかった。が、最近、彼らを見かけなくなった。どんな暮らしをしているのだろうか。

(写真:こんな大型の獣が現れたらどうするだろう)
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冬季の安全策

2009年12月30日 | ウオーキング 散歩
               

ある年の冬の朝。いつもの様に早朝ウオーキング、月のない朝で竹林側の真暗な歩道を歩いていた。スゥーと車が近づいてきた。こんな時間でも道を尋ねられることはある。見るとパトカー。なにもやましいことは無いが何だろうと立止まる。

制服の警察官の顔がのぞく。
「お早うございます。毎日歩いてですか」「雨さい降らなければ」
「お父さん、何か光るものを持っちょてですか」「ちいさな懐中電灯」と見せる
「歩道を歩きよってじゃけえ安全じゃが、反射するものをつけてもらうとええですが」「そうしましょう」

その翌日から反射タスキを使い始めた。

着用している当人にはどの位の効果があるのか分からないが、邪魔にはならないので続いている。最近、出会い始めたウオーカーが同じものを使っている。確かに反射して存在が確認できる。腕に通した赤い光が点滅する輪、キャップランプ、両手に持った懐中電灯など暗い道を歩く工夫を皆さんされている。

事故に遭っては健康作りの意味がない。身を守るのは自分でしかない。今年も残すとこ1日、無事故と健康に感謝し反射タスキを寅年へつなごう。

(写真:早起きのお陰で冬の綺麗な夜明けにも出会える)
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灯りはいいものだ

2009年12月28日 | ウオーキング 散歩
               

♪ 何から何まで 真暗闇よ すじの通らぬことばかり
   右を向いても 左を見ても ばかと阿呆の からみあい どこに男の夢がある

これは、鶴田浩二の歌う「傷だらけの人生」(作詞 藤田まさと・作曲 吉田正)。
「右を向いても左を見ても世の中、真暗闇じゃございませんか」というセリフで始まる。世をすねたヤクザの歌としては強い印象が残る。  

そんな闇に足を踏み入れたことは無い。が朝のウオーキング、月の出ない朝は真っ暗な道を歩いている。そこは錦城橋から千石原へ向う「いざない街道」と名付けられた桜のトンネル道路。

そこで「暗い遊歩道」という自作の替え歌、ずいぶん昔にメモしていた。

  何処からどこまで 真暗闇夜よ 行灯あっても点いてない
    下を向いて 足元見てる 何で点もらぬ 愚痴が出る 誰が入り切りしてるのか    

その路沿いには行灯型の街灯が1キロあまりに亘って設けられいるが、これまでその点灯を見たことはない。それがどうしたことか20日の朝、灯っていた。今朝も点いていた。試験点灯ではなさそうだ。

と言っても、中ほどの10数灯で200メートルほど。それでもその間は足元に気を使うことなく歩けありがたい。

暗闇といわなくても、暗い中にも何か明かりが見えると先への望みが芽生えてくる。厳しい世情を思いながら、今朝も歩いた。

(写真:遊歩道を照らす明かり)
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