創世記 30章25−43節
水曜日は前日とは打って変わって透き通るような青空。帰路、ダム建設によって風景が一変した所を訪ねました。鉄道も線路を付け替え、温泉の宿泊施設も新しい場所に移転したと言います。
ヤコブにとって大きな転機となる箇所を読んでいます。少なくとも14年間、ヤコブは伯父ラバンに仕えてきました。それは二人の妻のためだったのです。
ここにはラバンとヤコブの知恵比べのが見られます。ラバンは、ヤコブの申し入れを受けるとすぐに、息子たちにヤコブが申し入れた取り分にあたる羊たちを分け与えたのです。ここにも、ラバンの人となりが明らかにされます。表向きは甥のヤコブの子とを案じるふりをしながら、裏ではヤコブの邪魔をするのです。一方のヤコブ。彼は羊ややぎの習性を利用して、自分のものとすることのできる毛色の家畜を増やすために諮ります。その結果、ヤコブは多くの家畜を自分のものとしました。
43節は二人の勝負の結果について「この人(ヤコブ)は大いに富み」と書いています。ヤコブはラバンに「勝った」のです。14年の間ラバンの下で羊ややぎの世話をしたゆえの知恵が役に立ったのかもしれません。しかし、人も家畜も、あらゆる生き物も、そこにいのちを与えるのは神です。
「14年のラバンでの生活を終えよ」と、神はヤコブに目に見えるものによって語っておられるのです。