コリント人への手紙第一 7章25−40節
日曜日午後の小さな嵐で、近くの散歩コースにある松の木からたくさんの松ぼっくりが落ちていました。少し水で湿っているので傘が閉じていますが、少し経つと開くことでしょう。少しずつクリスマスの準備をしています。
結婚についてのコリント教会からの問合せへにパウロは答えています。この箇所で目に留まるのは、時に対する鋭さです。パウロは「差し迫っている危機のゆえに」、「時は短くなっています」、「この世の有様は過ぎ去るからです」などと述べています。
初代の教会はキリストがおいでになるのが間もなくだと信じて待っていました。パウロもその一人です。パウロが結婚についての序言をする際に、「そのままで…」と繰り返すのは、キリストの再臨を前提にしてのことだというのがわかります。
何かの時を待ち、その時間が限られているとしたら、それまでにすることを選ばなければなりません。「あれもこれも…」はできないからです。結婚は人生ではとても大きなこと。パウロは、もうすぐキリストがおいでになるのだから、大きなことに心を奪われないようにするのがよいとと伝えたいのです。
結婚はどうでもよいなどということではありません。夫と妻との関係がキリストと教会の関係になぞらえられているほどです。それほど密な結びつきなのですから、時としてキリストとの結びつきを妨げるものになるかもしれない…のです。