みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

外側にすぎない

2021年11月06日 | ヨブ記

ヨブ記 26章

 四日間の同労者のリトリートが終了。次の年での再会を楽しみにし、それぞれがイタリア,イギリス,ルーマニア,そしてドイツ各地に戻って行きました。

 26章1−4節は、これまでの友人たちのことばをヨブがどのように考えていたのかがまとめられたことば。ここで彼は、友人たちの助言は何の助けにもならなかったと言っています。せっかく遠くから訪ねてくれた友へのことばか! という見方があるかもしれませんが、ヨブは包み隠さずに厳しいことばを友人たちに語っています。

 4節の「だれに対してのことばを告げたのか、だれの息があなたから出たのか」ということばが目に留まります。ヨブが何を苦しみあえいでいたのかについて友人たちは理解することなく、自分たちの考え方をヨブに認めさせようとしていました。そんな友たちに対して、ヨブはだれの息があなたから出たのかとも問うのです。本当に神はあなたがたが言うとおりのお方なのだろうか、私は大いに疑問だというのが、ここでのヨブの問いかけです。

 この章後半の神についてのヨブのことばは、もはやビルダデへのものではありません。ここから彼は、神がどのようなお方なのかを語っていきます。ここでヨブは神の偉大さを述べています。そしてこのことは、自分の小ささ、無力さ、そしてはかなさを認めることにもなります。 ここを読んで、「主を恐れることは知恵のはじめ」という箴言9章10節のことばを覚えました。三人の友人も、そして自分も創造の神の大きさをどれだけ覚えているのだろうかとヨブは訴えているのです。

 「これらは神のみわざの外側にすぎない」という10節のことばを思い巡らして、新しい一日を歩みます。


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