ヨブ記 23章
2年ぶりに、欧州で働く同労の人々と一緒にリトリートの時を持っています。会場は先々週末に来た場所。あの時とは違って人が少なくてゆったりとした中にいます。
23章は「ヨブは答えた」で始まります。エリファズの三度目の語りかけに答えたということです。しかし、その中身はエリファズのことばに答えるということではなく、彼の独白です。
ここでヨブは、神に自分の言い分を並べて、訴えたいと熱く語っています。もちろん彼がどんな口調で話したかを知ることはできませんが、叫んだのではないかと想像します。しかし、ヨブは神に自分の思いをぶつけて由としているのではありません。神が自分に語ってほしい、答えてほしいと訴えているのです。神と論じ合いたいというのです。
8ー9節のことばからは、ヨブの失望が伝わってきます。そして、神と論じ合いたいと切望してもそれがかなわないヨブの心の中に、神がどのようなお方についての思いが募っていきます。
この章の終わりの部分でヨブは、神が自分の心を弱くし、おびえさせたと言います。自分が正しい道を歩いても、それだからといって神の思いを覆させることはできないのですから、彼の心は恐れるのです。ひるむのです。
しかし彼は、それでも沈黙しません。あくまでも神に訴え、神に語ってもらいたいと願っています。この姿勢に教えられます。自分はこれほどまでに熱く、神に訴え、神のことばを聞きたいと願っているのだろうかと…。