みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

祭司の務め

2021年11月27日 | ローマ人への手紙

ローマ人への手紙 15章14−21節

 当地の感染者増によって、集まって行う会がオンラインで行われました。集まるとなると、片道2時間少しをドライブし、また2時間少しかけて戻って来るという手間が省けるので楽だと言えますが、それでいいのだろうか、という思いもあります。もっとも、オンラインでの集まりゆえに、時差さえ気にしなければ日本から参加することができます。昨日の会でもお二人の方が日本から参加しておられました。

 ここでパウロは、自分に与えられた使命について書いています。それは、彼が異邦人のためにキリストに仕えるということです。その使命は、福音そのものであるお方イエス・キリストが彼に与えられたものです。自分への使命が何かを知った彼は、以来その使命を果たすためにひたすら走り続けてきました。

 ローマの教会は、律法を持つユダヤ人と、律法を持たないユダヤ人以外の人々で成り立っていました。異邦人に福音を宣べ伝えるという使命をキリストからいただいたパウロは、この手紙の中で「信仰による義」を説いてきました。律法を持ち、それを行うことを肝要なこととしてたユダヤ人にとって、パウロが書いていることは厳しいものであったに違いありません。それが、「所々かなり大胆に書きました」の意味です。

 パウロが自分を祭司の務めを果たしていると書いたのは、福音を宣べ伝えることによって救われた異邦人が神さまに献げられたものとなるということと結びつけているからです。

 「祭司の務め」ということばに目が留まります。自分は誰と神との間に立っているのだろうか…と。


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