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霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
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主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

「騒いでいるのは一人だけ」その四 ものいわぬ農民

2016-01-25 21:47:56 | 社会
市役所とのトラブルは年末にもあった。
ブログでも紹介した「転作シロシロ詐欺」の解決過程でも市役所の担当の背信行為に驚いた。

市役所の職員は人事異動で通常2~3年で交替する。
中山間地直接支払の担当も同様で現在の担当者は従来と異なり制度にも詳しく優秀に見えた。
しかし、制度の細部に拘り過ぎて,いわゆる「木を見て森を見ず」状態となり杓子定規な解釈で
「畦畔を無くしたら田んぼに非ず」と主張し始め「転作田での畑作に畦畔は有害」とする私の見解と
正面から対立し、最終的に制度を仕切っている農水省に私が直接かけあって主張が認められた経緯が
あった。

農水省の見解は極めて常識的で「中山間支払いの目的は耕作放棄地をこれ以上増やさないことなので、
耕作していればOKです。このことは東北農政局や岩手県を通して一関市役所に伝えます」だった。
ところがその回答の連絡がなかなか届かないので市役所の担当に確認したら「そのような話しは全く
聞いていない。もし農水省がそのような見解だったら歓迎するのでもうひと押ししてみて下さい。」
とのことだった。


(最高気温がー1℃の真冬日だったが、屋根の雪が滑り落ちて来た)

そんな発言を真に受けて再度農水省に連絡したら「市の担当者が信念を持って指導しているので要望
に応えられなかった」と真逆の回答が返ってた来た。
結局、再度ゼロからの交渉となり、最終的に農水省が文書で新たな見解を示し解決を図ることになった。
その際「通知の中身は農水省で直接伝えることは出来ないので市役所を通じて伝える」との言葉が添え
られた。

その約二週間後、吉ケ沢集落の代表と一緒に市役所に出頭を命じられた。
伝えられた中身は、農水省の新たな見解は二の次で「市役所を通さずに農水省と直接やり取りするとは
何事か」との文書での注意勧告だった。

振り返って見れば何のことは無い、市役所の担当は当初の農水省の見解を聞いていながら「知らんふり」
を決め込んでいたのだった。
結局、彼が護ろうとしたのは農業ではなく15年以上も前に制定された事務処理要領や自分のプライド
のようだった。

就農して10年経過したが、これまでは「雑草との戦いと市役所との戦い」の連続だった。
「行政サービス」とは名ばかりで一皮剥くと「官尊民卑の上から目線」で「ものいわぬ農民」に指図して
いた実態が集大成されているのではないか。

コメント
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