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霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

虚しい仕事

2013-04-04 17:14:04 | 環境
原発事故で汚染されたシイタケのホダ木を一カ所に集めて「一時保管」をする取り組みに
手を挙げてしまった。
一時保管する場所に敷く分厚いシートと覆い被せるシートは昨年の秋に配達されていた。

直ぐに根雪になったので作業は雪が無くなった先月中旬から始まった。
しかし、「働く歓び」も無ければ「生産する歓び」も無いこの「虚しい仕事」に直ぐに嫌気が
さしてしまい作業は遅々として進まなかった。
ようやく半分は過ぎたが、他の仕事が忙しくなって来たので途中で止めることにした。


(手前がホダ木を片付けた跡)

周辺の里山の放射能汚染度は年々改善しているものと期待していたのだったが、市役所
からの情報によると
・市内で新しく伐採したホダ木を検査したところ27本中26本が基準をオーバーしていた
・ホダ木の置場が杉林の場合は広葉樹林と異なり汚染の改善度が遅い
とのこと。

そんな状況なら我が家のキノコ栽培の再開は当分先のことになる。
里山のキノコが食べられなくなり、ホダ木栽培の再開も数年間は困難となると生きている内に
採り立ての新鮮なキノコを味わう機会は永遠に訪れないのかもしれない。


(「一時保管場所」に集められたホダ木)

「危険な原子力発電を必要としない田舎暮らし」に放射能汚染が大きく陰を落とし、原発を推進
して甘い汁を吸う一部の人達は汚染被害の外でヌクヌクと暮らしている。
それが「世の常」とは知りつつも腹が立って仕方が無い。
コメント (2)
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