霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

捨てられたPOP 

2009-06-25 21:42:53 | 産直
厳美の「道の駅」では野菜の量目を明示しない生産者が殆んど。
そのため店頭でお客様からクレームを寄せられることがしばしば発生している。 
お客様の期待する品質やサービスレベルは年々高くなって来るのは販売の世界の常識。
そんな時代に未だに量目を明示しない産直は「生きている化石」との謗りを受けるに違いない。

そこでは「生産者側の論理」だけがまかり通り「お客様の視点」はどこかに葬り去られてしまっている。
そもそもこんな「販売のイロハ」は「組合員(生産者)の意向」で決めるべきものではない。
賢明なリーダーであれば間髪を入れず「即実行」を厳命すべき事と思える。

そんな時代錯誤的な「産直」に身を置いていると、お客様から歓迎されるようなことをしても生産者仲間からは敬遠されることが多く、POPの掲示もそのひとつ。
直売部総会で我が家の「POPを外すべし」との意見が出た翌日から、大豆売り場のPOPが三日続けて取り外されて無くなっていた。
誰の仕業か知らないがこんな「不埒な実力行使」に負ける訳には行かないのでその都度再作成して掲示していたが、さすがに三日も続くとイタチゴッコに嫌気がさして来たので、商品の置く場所をレジから目の届く場所に代えて貰った。
その対策が功を奏してその後は被害に遭わなくなった。

「ホッ」とするのもつかの間で、今度はいつもアスパラガスを入れている篭に掲示してあったPOPが篭ごと姿を消してしまった。
またイタチゴッコになるのも辛いが、リピータのお客様のためには置き場所はあまり変更したくない気持ちもあるのでどうするかはもう少し様子を見てから決めようと思っている。


田舎暮らしをしていて「嫌な側面」として感じるのはこのような発展途上の「未成熟な部分」が垣間見える時。
何故、そのエネルギーを「足引っ張り」ではなく、「負けないようなPOPを作ってやる」という風に前向きに捉えられないのだろうか。
ギアをバックに入れるような事をしていたのでは他の産直に益々遅れをとることになってしまう。

POPに異議を唱えた生産者は二人とも「この道一筋の大ベテラン」で、立派な野菜をいつも出荷している方々。
「この道○十年の伝統が育んだ美味しい○○」等のPOPを掲示したらお客様も喜んで買って行くと思えるのだが…。



30度の炎天下での収穫作業は大変だったが、午前中ですべてハウスに収納できた。
この菜種からどれだけの「菜種油」が採取できるかは皆目検討がつかない。
コメント (4)
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