霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

これまでの経緯等

2009-06-19 21:56:27 | 産直
一昨日の「理不尽な話し」の記事について「結論を注視したい」方から「無農薬」や「有機JAS」との関連で疑問を提起されたので補足説明したい。

『農薬は自分の畑で使用しなくとも風や水と一緒に周辺から入り込む可能性があるので、たとえ農薬を使わずに育てたとしても「無農薬」という言葉を使用してはならない。』
これが数年前に「道の駅」が行政機関から受けた指導だった。
そして「農薬を使わずに育てました」という表示なら「それは栽培履歴としての事実を記載することを意味する」ので許されるということだったので、その指導に則り「無農薬」という言葉は一切使用せずPOP等に掲示して来ている。

その後この点について何らトラブルやクレームも無く過ごして来ているので、何故今これが「道の駅」の内部で問題視されているのか「不可解」でならない。

一方「有機JAS」は有機農産物のJIS規格のようなもので、許可された農薬以外は使用しない等の要件をクリアすることにより認証を取得でき「有機JASマーク」を貼ることが許されるが、その認証にはン十万円もの費用がかかることから小規模農家では乗り越えられない大きなハードルとなっている。

「有機JAS」取得者の生産した農産物は「有機農産物」であることを国がお墨付きを与えたものなので、担保も無ければ保証人も無しで掲示している我が家の「農薬を使わずに育てました」とではお客様の信用度に雲泥の差があるものと思われる。
また、もし国が高額な認定料を支払わなければその種の表現を「一切合財許さない」などとしたら、この制度も「法律ができるたびに天下り先が増える」という高級官僚の悪巧みの一つではないかと勘繰りたくなってしまう。

そんなことから費用がネックとなって国に保証を依頼できない弱小零細生産者としては、せめて生産者の人となりや考え方を理解して貰えれば、「何処かの馬の骨」よりは少しは信用度が増すのではないかという願いも込めてプログを毎日発信している。



「中耕除草」も23/26を終え残りが写真の三枚となった。
米についても「農薬を使わずに育てました」と掲示したいのだが、現時点では「脱農薬」には至らず、段階的に農薬を減らす方向で進めている。
コメント (7)
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