霜後桃源記  

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雪の中のフキノトウ(バッケ)

2006-02-22 19:23:57 | 山菜
 今朝の毎日新聞地方版に淡い黄緑のフキノトウ(バッケ)の写真が掲載されていました。多分大部分の方はバッケのイメージをこの写真のように捉え、雪が解けてから芽を出して来ると思っていると思います。しかし、雪国のバッケはそうではない、ということを紹介するために今日の写真となりました。
この写真は雪の下で芽を出し大きくなりつつあるバッケが、雪解けにより今日初めて外界に顔を出したのです。写真は2.5cmぐらい大きさのものですが、5cmぐらいの大きな球状になって雪解けを待っているものもあります。雪の下では太陽光が十分でないため、ピンク色のものが多いようです。雪の覆いを取り除きこれから直接光を浴びることにより、葉が開くと共に淡い黄緑色に成長して行くのです。
雪の下で少しずつ大きくなりながら、じっと春を待つバッケの生命力に驚嘆します。
しかし、そのバッケを食べる虫もいるのに更に驚きです。冬眠しない虫も居るのでしょうか?
いや、そうではなく、多分、春が近づいてくると芽を出し始めるバッケと共に虫も冬眠から目を覚ますのではないか、と思われます。
虫が食っているバッケは売り物になりませんので、「憎き虫」となるのですが、自然界の絶妙なバランスに感心させられます。

コメント
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