m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

シンガポール&マラッカタイル旅2018【アンシャン・ヒルのタイル巡り】

2018-05-10 | シンガポール&マラッカタイル旅2018

 

アンシャン・ヒルに差し掛かった。

丘というだけあり、ゆるやかな坂道に沿ってショップハウスが建ち並ぶ。

その昔はクローブとナツメグの農園が広がっていたのだそう。

 

 

おしゃれなオープンテラスのお店などもあって、いかにも?な欧米人がカフェでくつろいでる。

ここの家具の椅子やテーブルの脚が何かの転用品なのかな?と思うような形をしていて面白い。

 

 

 

 

そしてマジョリカタイルが連続してやってきた!

この辺りのショップハウスには玄関周り腰壁の辺りに貼られているので間近で見られてうれしい。

 

 

シャンデリアのようなデザインのマジョリカタイル。

翌々日のリム氏のレクチャーによると、このタイルは一見はシャンデリアに見えるが、イマジネーションを働かせてみると、

涙を流してる人、羊の角、更に・・と、いろいろな見方ができるという。

アールヌーヴォーのデザインを見るにはイマジネーションが大事だと。

 

 

 

 

こちらはイギリスの銅板転写タイルに中央に日本製のボタンの花の取り合わせ。

 

 

こちらもアールヌーヴォーの水仙ぽい花

 

 

花のタイルは中央に集められてるがこの余白がすてきなデザイン。

 

 

窓の上に中華風の装飾が付く家。

 

 

こちらのタイルはまさにイギリスっぽい、グリーンと銅板転写タイルとの組み合わせ。

 

 

この額縁のようなグリーンのタイルが渋くて素敵だなあ。

 

 

ぱっと爽やかなライトブルーのドアには

 

 

ニットのようなデザインのやさしいライトブルーの色合いのタイル。

これは新しいものなのかなあ?でもとてもかわいらしい雰囲気。

 

 

 

 

周りのボーダーも真ん中のタイルも全てバラで統一した華やかでラブリーなタイル。

 

 

釉薬の濃淡がきれいに出たバラの花が美しいなあ。

 

 

そしてこちらは、よく見るとリム氏が復刻を手掛けたタイルではないかな?

新しくピカピカだった。

 

 

遠目で見ると、ほんとにわからないくらい。

 

 

真っ青な壁の中国風ショップハウスには

 

 

ベルギー製のアールヌーヴォータイル。

 

 

この水色とピンクのタイルもプラナカンカラーが素敵だ。 

 

 

 

 

こちらは腰壁だけでなく玄関扉全体を覆うようにマジョリカタイルが贅沢に貼られてる。

 

 

おなじみのベルギー製の花のタイル。

 

 

同じタイルがこちらのおしゃれなカフェの戸口周りにもびっしり貼られてた。

 

  

こちらはモザイクタイルがびっしり。

 

 

家の前の軒のアーチや柱にもびっしりと。

 

 

柱の四隅の角は色の違う役物タイルが使われていておしゃれ。

 

 

となりのショップにはまた違ったモザイクタイルが貼られている。

このタイルがまた独特・・

 

 

色も独特でタイルも手作り感のある面白いデザインのタイルだった。

 

 

モザイクタイルのアーチ

 

 

そしてモダニズムなデザインの建物も見かける。

  

 

デザインは決まってファサードの真ん中の天辺に避雷針のようなものが立ってる。

飾り以外の意味はあるのかな?

 

 

タイルだけでなく、こんなワインの木箱のプリント面を並べたような腰壁のレストランもあった。

面白い発想だなあ。

 

 

こちらの建物はリノベーションされ、きれいによみがえった建物のようで、

アートな壁画も面白い。

 

 

グリーンの扉に

 

 

両サイドに入れられた窓の面格子のデザインがなんと斬新なバスケットボール!

何か言われがあるんだろうか~興味深いなあ。

下のヘリテージ看板によると面格子は1950年代のもののようだ。

 

 

町歩きをしてると時折見かけるこの看板は、優れた修復がなされた建物に贈られる賞のようだ。

 

 

アンシャンロードからちょっと離れた通りにもふと足元を見るとこんなマジョリカタイルが貼られていたりするから

油断ならない。

 

 

こちらは今まで見なかったトルコタイルっぽいもの。

細いタイルでボーダー状に柱や戸口周りに貼られていたが、存在感はばっちりあるタイルだった。

マジョリカタイルだけでなく、モザイクやこういうトルコタイルなどまでもが出てきて、

タイル発掘歩きは益々楽しくなってきた。

 

 

 

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シンガポール&マラッカタイル旅2018【シアン・ホッケン寺院のタイルとチャイナタウンの建築】

2018-05-09 | シンガポール&マラッカタイル旅2018

カトン地区から地下鉄に乗ってチャイナタウンへやって来た。

リム氏のプラナカンタイルギャラリーへ訪れた前後に見た建物いろいろ。

 

 

タイルギャラリーと同じ敷地内にあるシアンホッケン寺院は1841年に建てられたシンガポール最古の道教寺院。

 

 

寺院内には船乗りを守る天后が祀られていて、このお寺ができた頃は

船乗りたちはここで航海の安全を祈願し船出していったという。

寺院に面する通りは昔の海岸通りだったそう。

 

 

そのせいなのかどうなのか、中国寺院にもかかわらず、ヨーロッパ製のタイルがふんだんに使われている。

 

 

絨毯のようにきれいに縁取りされ敷き詰められた象嵌タイルはミントンのものかな?

 

 

場所によって、貼り分けられたタイルが美しい~

床だけ見ると、中国寺院とはとても思えないなあ。

 

 

 

 

 

 

そして寺院内の腰壁にもびっしりとレリーフタイルが貼り巡らされているのだ。

始めて見かけるデザインだけど、イギリス製なのか?ベルギー製なのか?

 

 

 

 

こんなアールヌーヴォーのリボンモチーフのマジョリカタイルもあった。

 

 

寺院の建物自体は中国南部の伝統様式で建てられているそうだが、

床や腰壁のタイルなどで洋風の味付けがされているところなど、シンガポールらしさが伺えた。

 

 

その寺院の並びには1828年から30年の間に建てられたという元イスラム寺院、

ナゴール・ダルガー・インディアン・ムスリム・ヘリテージセンターが建っていて、

 

 

現在はインド人ムスリム社会や文化などを紹介する施設となっている。

この日は定休日で中は見れなかったが内部はドーリア式の円柱など西洋風の造りになってるそう。

 

 

その向かいに建つ建物はなんだかモダン。

この一画だけでもいろんな種類の建物が混在しているなあ。

 

 

こちらは国内最古といわれるジャマエ・モスク。1826年建立。

チュリア人移民の為に建てられたというチャイナタウンにある三つのモスクのうち、

最初に建てられたモスクだそう。

 

 

この時間帯はお祈りの時間だったため、中には入れず。

 

 

入口付近に発見した、モザイクタイルに覆われた台座のようなもの。

 

 

いろとりどりのモザイクタイル。

何のための土台なのか?不明・・

 

 

中庭にはテラゾーで蓮の花が描かれたベンチ

 

 

もう一軒チャイナタウンにあるモスク、アル・アブラー・モスク

こちらは1827年に建てられた。

 

  

お祈りの時間ではないようで、ひっそりと静まり返ったモスク。

旅行者の私たちは外側からそっと覗かせてもらった。

 

 

「中華醫院」と元病院をリノベーションしたカフェなども。

 

  

1932年から1989年まで税関の本部だった建物。

この後は、リム氏の本で見つけたチャイナタウンのマジョリカタイルスポット、タンジュンパガールへ向かったのだけど、

いまいち場所がわからずしばしさまよい・・その後チェックしていたマジョリカタイルスポット、アンシャンヒルへ向かった。

 

 

 

 

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シンガポール&マラッカタイル旅2018【カトン地区のタイル巡りその二】

2018-05-08 | シンガポール&マラッカタイル旅2018

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クーン・セン通りを歩き進んでいると、ふと目に留まった一見普通っぽい住宅。

が、しかし、これはもしや・・と近寄ってみると、 

 

 

なんとモザイクタイルが門柱にびっしり!

細かいモザイクタイルに覆われた邸宅だったのだ。

 

 

門柱にも壁にも床にもびっしり貼られている。

これは台湾でも見かけたデザイン。

やはりシンガポールもマジョリカタイルだけでなく、モザイクタイルもあるんだなあ。

 

 

しかし、このお宅はタイル度が圧巻!

広い玄関ポーチは、こんなモザイクタイルで敷き詰められている。

 

 

花ブロックと面格子、が涼し気な玄関

 

 

その玄関周りもまた違った縦長の小粒のモザイクがびっしり。

 

 

柱は色味を変えてピンク色のモザイク。

 

 

塀の内側も。

コーナー部分もアールに沿って丁寧に貼られている。

 

 

さまざまなモザイクタイルの競演・・

ひゃ~、これはすごいなあ。

 

 

裏門の方へ回ってみると、

またそこには違ったパターンのモザイクタイルが使われた門柱があるではないか。

 

 

裏口の床も。

私たちが感心していると、中からお家の方が出てこられたのでご挨拶。

タイルがすごいですね~と声をかけて写真を撮っていていいか尋ねると、

快くOKしてくださった。

 

 

そしてそのお宅の向かいにはこの物件。

 

 

建物周りに巡らされる廻廊。

この腰壁にまたもや素敵なマジョリカタイルが貼り巡らされているのだ。

 

 

こちらは日本でも色違いでみたことのあるデザイン。

リム氏のギャラリーで聞いたところによると、ベルギー製で孔雀をデザイン化したものだそう。

 

 

ブルーの透明感のある発色が本当にきれい。

そしてそのタイルをボーダー状に縁取るタイルがまた可愛いすぎる。

特にボタンのように四隅を留めたタイルが~~

 

 

少し広めのポーチにはこうして椅子やカフェテーブルが置かれて、ちょっとくつろげるスペースが

演出されていたりする。

この椅子が家によっていろいろと違っていて面白い。

この椅子と窓とタイルのセットでも撮り集めたマイコレクションがあるのでそのうち載せたいな。

 

 

 

 

お向かいもプラナカンスタイルの集合住宅。

年季の入ったスィングドアにセメントタイルのポーチが華やか。

 

 

柱にはマジョリカタイルが貼られ、

 

 

柱の下部にはこんなセメントタイルも。

 

 

一つの家の玄関ドアが開け放たれていて、ふと覗いてみると入口付近床にマジョリカタイルが見えた。

ヨガ教室の真っ最中のようだったが、先生が入っていいよ。と声をかけてくださった!

うれしい~

ポツンと2カ所階段下に埋め込まれたように貼られるタイル。

これはアザミの花のようなのでベルギー製かな?!

 

 

ちょっと道をそれてしまったが、再びジョー・チャット通りへ戻ってきた。

あの二階の窓下に貼られているのは・・

 

 

クリスマスのリースのようなマジョリカタイル。

葉っぱを丸く組んで、その中にぽつぽつと赤い花が置かれてる。

こちらもベルギー製のようだ。

 

 

建物の前に大きな木が育ち、ちょっと見逃しそうになるが

 

 

この二階窓下部分にもワンポイントに入れられたタイルがある。

 

 

四枚一組で表された孔雀のタイル。

素敵だけど、存在感薄くて見逃しそう。

もう少し下の位置にあればよく見れるのに・・と思ってしまう。

 

 

こちらは二枚一組のデザイン

 

 

 

 

そしてふと見つけた路地を進むと、そこにも素敵な住宅群が並んでいた。

日本じゃちょっと許されないような色合いのお家も、こんな風に全てがカラフルなシンガポールでは

ありかも~と思ってしまう。

 

 

面格子のデザインもいいなあ。

 

 

各家には階段がついていて、階段を上がると玄関に。

各家毎にテーマカラー、装飾が違っていていちいちかわいい。

 

 

親柱、手摺がモザイクタイル貼りの階段

 

 

ステップはセメントタイルが敷かれた階段や、

 

 

鮮やかなグリーンのモザイクタイルに、ステップもモザイクで模様が描かれてる。

 

 

 

 

家毎に住民のセンスが生かされ素敵な設えが見られる。

 

 

ガラス越しに覗く繊細な面格子が素敵な家。 

 

 

 

 

なにやらカラフルな手作り風の飾りが・・

と思ったら、これって、自家製のエスプレッソマシンで使うカプセルを繋げてるんじゃあ?

いろんな色があって、意外にきれいだなあ。

 

 

イースト・コースト通りへやって来た。

カトンアンティークハウスへ。

ガイドブックには築100年のショップハウスを改装して開いたギャラリー&ショップと

書いてあったが・・入ってみるとなぜか生菓子を売ってるのみのようで・・

 

 

タイルはダントーのもののようだ。

 

 

 

 

お隣のホテル、プラナカンインの玄関周りの腰壁のタイルはピンクと水色のプラナカンカラーだ。

 

 

この後は、カトンでお昼を食べてチャイナタウンへ向かった。

 

 

 

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シンガポール&マラッカタイル旅2018【カトン地区のタイル巡りその一】

2018-05-07 | シンガポール&マラッカタイル旅2018

一日目、早朝にマレーシア、クアラルンプールから乗り継いでシンガポールへやって来た私たちは一路

予定していたカトン地区へ訪れた。

カトン地区はマレーと中国、ヨーロッパの文化が融合したプラナカン文化が見られるエリアの一つ。

こちらではジョー・チャット通り、クーン・セン通り、イースト・コースト通りと三つの通りをチェックすることに。

 

 

地下鉄Eunos駅から歩くこと十数分、ジョー・チャット通りへ差し掛かった。

よく見ると、バルコニーや二階の窓の下辺りにびっしり貼り巡らされているマジョリカタイル。

あった~~!

ここから息もつかせぬくらいに次々と現れるマジョリカタイルに大興奮。

 

 

こちらも窓の下部、付柱に沿ってにマジョリカタイルがびっしり。

 

 

ベルギー製アールヌーヴォータイルでまとめられたショップハウス。

 

 

ブルーのアールヌーヴォータイルに囲まれて、ボタンインコとオウムがモチーフのマジョリカタイルが美しくまとまってた。

 

 

こちらは組み絵タイルでマジョリカタイルではなさそうだったけど、

3ポーズの燕が描かれててかわいい。

 

 

葉の付いた小枝に交差するリボンがあしらわれたタイル。

どれもこれもあまり見かけないヨーロッパの香りのするタイルだ。

 

 

 

 

こちらはダントーでもおなじみのデザイン

 

 

タイルは同じでも建物の色や組み合わせで印象が変わる

 

 

 

 

中央は台湾でもよく見かけた日本製のエンボスのボタンの花モチーフのタイル。

周りの花のタイルの影響で洋風に見える。

 

 

 

 

建物にはレリーフの装飾と共に、建てられた年代が記されているのをよく見かけた。

こちらは1928年建築のもの。わかりやすくていいなあ。

 

 

軒の飾りや軒裏までカラフルだなあ。

 

 

そしてこちらからはガイドブックなどでもよく取り上げられているクーン・セン通り。

裕福なプラナカン商人たちの子孫たちのコミュニティがあったという。

 

 

カラフルなパステルカラーのプラナカン住宅が軒を連ねる圧巻の地帯。

 

 

こちらはマジョリカタイルも目に付く両脇の門柱にずらりと一列貼られてる。

門の面格子も華麗だなあ。

 

 

門柱のタイルは家それぞれ。

 

 

 

 

番地表示もタイルで

 

 

家の壁の色とリンクしたタイル使いが素敵。

 

 

かわいいピンクの壁の家。

 

 

日本製アールデコタイル。

 

 

玄関は扉の両脇に窓がつく左右対称に。

中華風の幸福を象徴する蝙蝠をかたどった窓も見られる。

 

 

風通しの為のスィングドアがつく家も。

 

 

こちらは玄関扉に面格子がはまる。

大胆な色使いがカラフルで素敵。

 

 

中国様式が混じるため、一見洋風のお屋敷だが、門柱に中華風の獅子がいる家も。

 

 

門柱の獅子は中華風、屋根の軒飾りはマレー風、漆喰装飾は洋風と、三つの様式が混在するのがプラナカンハウスの特徴だという。

 

 

 

 

 

 

こちらもベルギー製のよう。

薔薇の花籠

 

 

向かいもまたこんなにカラフルな家並みが立ち並ぶ。

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらは玄関扉の両脇の腰壁にタイルがびっしり貼られている。

門が閉じられているので望遠で。

 

 

それぞれの家のデコレーションも楽しく、こちらの家は戸口にずらりとベルや風鈴?の類が飾られていた。

 

 

門にもこんなアヒルのベルが。

 

 

う~~ん、楽しいなあ。

カトン地区の散策はまだまだ続く・・

 

 

 

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シンガポール&マラッカタイル旅2018【プラナカンタイルギャラリー・ASTER BY KYRA】

2018-05-06 | シンガポール&マラッカタイル旅2018

一日目、深夜便でシンガポールに入り、朝からカトン地区でマジョリカタイル巡りをした後、

午後にやってきたのはプラナカンタイルギャラリー、ASTER BY KYRA

今回はシンガポールでもマジョリカタイルの第一人者でおられるビクターリム氏のギャラリーへ

お伺いするお約束をしていた。


 

チャイナタウンのシアンホッケン寺院の敷地内にあるギャラリーへ訪れると、

リム氏がにこやかに迎えてくださった。


 

2万枚ものマジョリカタイルのコレクションをもつリム氏のギャラリーには

実際に購入することもできるマジョリカタイルの膨大なコレクションがあり、

それらはまだ私たちが見たことのない珍しいデザインのものがいっぱい。


 

日本ではもちろん、台湾でも見たことがないデザイン、

イギリスの植民地時代の影響か、イギリスやベルギー、ドイツなどヨーロッパ製のものか多く見られる。


 

イギリスのタイルらしい、グリーンと茶色の釉薬の渋さ、



ピンク色の可愛さ、アールヌーヴォーの流れるようなデザインの美しさ、、しびれる~うっとり・・



 

 

インド柄のレアなタイルも。

 

 

孔雀の図案なども多種類のパターンがあるようだ。

 

 

ヨーロッパの銅板転写タイルも美しいなあ。

 

 

またリム氏はインドネシアにタイルの工場を持ち、復刻マジョリカタイルの製造も手掛けておられ、

それらの復刻タイルは実際に街中で建物の修復にも使われている。

私たちも散策時に何度か目撃した。

こちらのディスプレイはアンティークタイルと同デザインの復刻タイルが並べられている。

近くで見るとさすがにわかるが、遠目で見たり2階部分などに貼られているとほんとに違いがわからないくらいなのだ。





リム氏が出版されたというマジョリカタイルの本。

今回自分たちでもマジョリカタイルが見られる通りを全てチェックしてやって来たのだが、この本を見せて頂いて、

それ以外にもまだいろいろあることを知り、更にリストに加えることにした。

この本は保存版だと思って購入しようとしたところ、友達なのであげるよ!と、、

まぢ!!いいの?!

高価な本だったので躊躇したが、有り難く頂くことにして、今回の旅にこの本を生かすことを決意。

この3日間でシンガポールのマジョリカタイルスポットを全制覇してやる~ギラギラと熱い闘志が湧いてきたのだった。


 

またその本で、フェイスブックのリム氏のプラナカンタイルのグループでも写真でも見たことのある

墓石に使われたマジョリカタイル、これも多くの例があることを知った。

その墓地である、ブキッ・ブラウンセメタリーへ行ってみたいとリム氏へ相談したところ

個人で行くには危険であり、かなり遠いと。

そしてリム氏はお仕事でがあるので行けないが、代わりに友人に頼んでくれるとー!

なんとリム氏の友人であり、お墓案内のスペシャリスト?!ジョナサン氏が私たちを連れて行ってくれると言うのだ!

本当に~!いいの?!

リム氏は翌日のお墓案内の約束を取り付けてくださったのだ。


 

更にその翌々日にはリム氏自らが私たちの行きたいところへ連れて行ってくれると!

翌々日、11時にギャラリーへやって来た私たちにリム氏は問うた。

「君たちはタイルの歴史を知っているのか?」「タイルの起源は?」との問いかけに、

タイルは今のイラン、ペルシャが始まりだと思っていたので、そう伝えると、

「それは違う、タイルの始まりは紀元前604年にバビロン、今のイラクで始まったのだ」

と、そこからリム氏のタイルの歴史についての講義が始まった。

 

 

紀元前バビロンの宮殿を取り囲む城門から始まったタイルはヨーロッパへどのように広がっていったのか?

というところからタイルが廃れていく歴史までリム氏は詳しく解説してくださり、

時折ジョークを交えながら、英語が詳しくない私たちに、根気よく説明してくださった。

アールヌーヴォーデザインのタイルには隠された?図案が入っている話などは興味深かった。

私たちは真剣にメモを取りながら夢中になって聞き入っていると、ふと気づくとおよそ3時間もの時間が経過していたのだ。

 

 

 

 

この後は、ギャラリーと隣接するカフェで、食事をとらせて頂き、

その後タイル巡りに付き合ってくださることに。

 

 

カフェのテーブルもタイル尽くし。

 

 

私はニョニャラクサを注文。

ラクサのマイルドスパイシーなスープにすっかりはまってしまった。

 

 

この後は、パラパラと雨の降る中、車でタイル巡りに付き合ってくださったのだ!

本当に感謝!!

そのタイル巡りの様子は後日の旅行記に続く・・

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シンガポール&マラッカタイル旅2018【プロローグ】

2018-05-06 | シンガポール&マラッカタイル旅2018

GWシンガポール&マラッカタイル旅から帰ってきた。

今回、半年以上前からぷにょさんとシンガポールとマラッカへマジョリカタイルの旅に出ると決めてチケット押さえていた。

家族を置いて1週間という長期の旅は初めて。快くOKしてくれた家族、(もちろん旅の資金は自分の貯金ではあるが、、)

レシピがあれば料理ができるようになった娘に食事の支度を委ね、旅が決行できるこの境遇、その幸福と奇跡に感謝して、

自分に与えられたこの1週間は1分も無駄にはできない、120%の力を出し尽くす覚悟と使命感を持って(何の?)この旅に挑んできた。

今までシンガポールといえばアジアの中では近代都市のイメージで、

自分が興味をそそられるものはそれほどないと思い込んでいたのだが、、

今回、マジョリカタイルをきっかけに初めて訪れてみてびっくり!マジョリカタイルはもちろん、

古い建造物や町並みがあちこちに数多く残されていて、それらがとてもうまく現代の町並みと調和を保ち、

使い続けられていることを実感。

それにリノベーションのセンスも秀逸で素敵なカフェやホテルもちらほら見つけてうなりっぱなし。

更には現代建築もデザイン性豊かで、美しく、とてもユニーク、あらゆるところでセンスの良さを感じたシンガポール。

今回はメインでもあった数えきれないほどのマジョリカタイルの洪水に溺れそうになり、

うれしい悲鳴をあげながら毎日町をとことん歩き回った。

又、シンガポールでマジョリカタイルの第一人者でおられる Lim氏にもお会いでき、

タイルについての特別レクチャーを受け、更にはタイル巡りへ、

そしてリム氏の友人Jonathan氏にはマジョリカタイルのお墓巡りにも連れて行って頂けるなどレアな体験もでき、

とても3.5日間とは思えぬ充実ぶりだった。

そしてマラッカはお互いに2度目ということもあり、さらにもう一歩踏み込んだ旅?を目標に掲げ、実行。

200%満足の旅ができた。

詰め込めるだけ詰め込んできたのでもう頭が飽和状態、パンク寸前、、写真も膨大過ぎて何から手をつけていいのやら

これから以下↓の旅を振り返りつつ、ブログで少しずつ消化作業していくつもり。

タイルを含め、ガイドブックなどではなかなかわからない

シンガポールのさまざまな魅力を伝えることができればと思う。



マジョリカタイル巡り

・カトン地区

クーンセンロード、イーストコーストロード、ジョー・チャットロード

・チャイナタウン

アンシャンヒル、エバートンロード、ブレアロード

・リトルインディア

プタインロード、バレスターロード、レースコースロード、テッセンロード、セランゴーンロード

シェドアルウィロード、ラベンダーロード、キンタロード、

・エメラルドヒル

・ゲイラン

 

【Victor Lim氏のプラナカンタイルギャラリー・ASTER BY KYRA】

【マジョリカタイルのある墓地・ブキッ・ブラウン】

【モスク巡り】

・マスジット・アル・アブラー、ジャマエモスク、アブドゥル・カブールモスク、マスジット・スルタン、

 マスジット・ハジャ・ファテメ、マスジット・マラバー、マスジット・スルタン、

【シティーホール周辺のコロニアル建築巡り】

【現代建築やモダニズム建築いろいろ】

【マラッカでのホテル訪問・邸宅訪問・お店訪問他】

【プトラジャヤのマスジットプトラ(ピンクモスク)】

その他、モザイクタイルや象嵌タイルやセメントタイル、面格子、扉、ポストコレクション、

市場や夜市巡り、美味しかったローカルフードetc…

を順次アップ予定。

 

 

 





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