m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

新緑の「京都を歩く会」しょうざんリゾート渓涼床とタイル他

2024-05-20 | 建築巡り・街歩き【京都】

新緑の「京都を歩く会」、今回は暑くならないうちに川床へ行こうということになり、人も少なそうなしょうざんリゾートの渓涼床へやって来た。


アプローチから緑に包まれていてよい感じ。


すぐそばに紙屋川が流れる渓涼床、風がそよそよと通り抜けて、涼しく、最高のロケーション。


この畳敷きのところに土足で入るのにちょっと気が引けたけど、楽といえば楽。


下をのぞくと、清々しい川の流れ、向こうには滝も。




料理を味わいながら、おしゃべりに花が咲く。


最後にタケノコご飯と、


レモンのゼリー。
お料理は、お値段の割には少し物足りない感じがした。
ロケーションは最高だったが


食後は、有料の庭園を散策。(食事利用者割引あり)
庭園内には北山から移植された独特な造形の北山杉が、3000本。


北山杉だけでなく、紅葉や苔の緑も青々としている。


向こうに見える、迎賓館の峰玉亭は、ちょうど10年前の特別公開時に見学したことがあった。
しょうざん峰玉亭のレポはこちら→



庭園の中に流れる紙屋川。
水の流れのある景色が涼やかで本当に美しい。










庭園内には、酒樽をそのままお茶室にしたものもあった。



茶花園を通って、外へ出ると、そこには、しょうざんの元社員寮だったという建物が並ぶ。
その中の浴室があったという大谷石造りの建物、


そちらには、倉庫に眠っていたという陶板が貼られている。
水浴びする裸婦のレリーフの周囲には、細かくラインが入った、一見モザイクタイルかと思うようなタイルが貼られている。
更にその周囲には、辰砂釉の美しい発色のタイル。
縁のギザギザしたタイルも良いな。






観音開きのような形になったタイルと陶板を貼り合わせたもの。
どのような場所に貼られていたんだろう?
仏様のようなレリーフにライオン、透かし彫りの陶板、そして両脇には、
モールディングタイルが並べられている。


一番上の、この十字になったレリーフタイルは、今まで見たことないかも?!


下部には辰砂のタイルが並ぶ。


少し離れた場所に、無造作に置かれていたもの、こちらも何かの両脇に設置されていたのかな?!
こちらも、先ほどのと同じ透かし彫りの陶板や、


この幾何学的な文様のタイルも気になる・・



逆さに置かれていたのは、小枝につかまる鳥たちのレリーフ、


この飛び魚のようなレリーフタイル面白いな。



そして、しょうざんリゾートの敷地内にできたロク京都を偵察しに。
川沿いに、レストランのテラス席。


水の張られた庭の上に渡された通路を歩く。




水面の揺らぎの反射



帰りには、前回のリベンジで、今宮神社のあぶり餅屋さんへやって来た。
今回は、元祖あぶり餅の「一和」へ。
学生時代もこのメンツであぶり餅食べに来たなあ。
たしかその時は、本家のかざりやで食べたかと思う。



きなこをまぶした餅を炭火で焼いているところ。
全て手作業でされていて、熱そうだ。



白みそベースのたれがかけられて来た。
香ばしくて美味しい~
10本をぺろりと食べてしまった。



更に帰り道に、海野製パン所天狗堂へ立ち寄り、パンを購入。


もうあまり種類がなかったが、おすすめだというレーズンパンと、創業以来変わらぬ味だというピーナッツパンを購入。
その後、一路西院駅へ。

最近、皆と一緒の時もレンタサイクルが根付いてきて、この日も前回に続いてレンタサイクルを借りたので、寄り道もラクラク。
帰りは下りなのでさらに快適。
自転車日和のさわやかな一日を楽しめた。





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タイル天国・Bar Gudi

2024-05-16 | 建築巡り・街歩き【京都】

京都で用事を済ませ、河井寛次郎記念館へも立ち寄った後、
土曜日は3時から開いてる~と前々から行ってみたかったBar Gudiへやって来た。



店内へ一歩足を踏み入れると、そこはタイルの洪水。
タイル好きの店主さんが一枚一枚集められたタイルが店内の壁を覆い尽くす。
飲み物を注文し、店主さんに、タイルが好きで・・と、タイル好きの自己紹介をした後、写真を撮らせていただく。


コーナーごとに様々なタイルが貼られていて、
カウンター下には、こんなマジョリカタイル。


他にもさまざまなデザインのマジョリカタイルの競演が見られる。


「禁煙」のマジョリカタイルまで・・
これらのマジョリカタイルは、ほぼネットで手に入れられたとか。


一方の壁面全体に貼られている波や貝のタイル、ブルーのタイルは、
平田タイルさんで見つけられたものだそう。





このハーフサイズのマジョリカタイルも広範囲にわたって貼られていた。
日本で一番、このデザインのマジョリカタイルを持っているお店だとのこと。



もう一方の壁面は、白のレリーフタイルに、青緑系のタイルのコーディネイト。



この縦長のブルーグリーンのタイルは、なんと世界のタイルは博物館で、エジプトの最古のタイルのレプリカを交渉の末、販売してもらったのだとか。




そして、前から作ってみたかったという、ガウディをオマージュしたブロークンモザイクがカウンターの天板に貼られていた。
つい2週間ほど前に完成したばかりだという。
店名が入ったレリーフタイルに、地模様の入ったモザイクがはめ込まれていて、とても素敵。



お客さんがこっちにもあるよ~と教えてくれた、こちらは
本業タイルを中心に周囲がブロークンモザイクに。



そしてこちらにも。




おお~、このマジョリカタイルは、ひょっとしたら、INAXライブミュージアムのものづくり工房で作られたレプリカではないだろうか?
(確認するのを失念)



こんなところにモザイクととかげがいたり、


レアなマジョリカタイルが、現代のタイルと共にしっくり収まっていたり、


このタイルも可愛いデザインだなあ。






このちょうちょの陶板は、北欧のもののようだ。
店主さんとは、タイル談議に花が咲き、、こんなタイル好きの方がいて、
実際に、タイルをこのようにふんだんに取り入れられているという方には初めて遭遇し、とても感激した。


後ほど、たまたま京都で建築講座があった友人たちと、急遽会うことになり、
引き続き、こちらの席でゆっくりさせていただく。


こちらのタイル壁面は、お店全体のイメージカラーのブルーとは違って、
渋い色味のタイルが使われていて、茶系のタイルが素敵。



その中に一列、赤いお花が可愛いハーフサイズのマジョリカタイル。



壁面の中に潜む、モザイクタイルの牛?!



そうかと思えば、こんなメタリックなコーナーも。



男子トイレの壁面は、このようなガラスモザイクタイル貼りに。

お店は、今後も更に進化していくそうなので、また訪れたいな。




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京都タイル巡りと泰山タイル展他

2024-03-30 | 建築巡り・街歩き【京都】

泰山タイル展のあった日、西院から建具屋さんを経て、タイルを巡りながら会場へ。
通りすがりに出会うタイルは、何度か見たものばかりだけど、通るとついつい観察したくなる。
布目のついたボーダータイル。
目地を通して縦と横で貼られたタイルは、端正で美しい。


ここのタイルの奥深さ、味わいも最高〜


深緑から茶系の渋い色味の中に、明るめの差し色が入って、惚れ惚れ。



この日もじっくり味わえた。
突然なくなってたりしたら、ショックなので、通る度に撮って味わっておく。



自転車で、目的地まで行く時は、できるだけ通ったことのない道を選択し、時には路地を分け入り、横道にそれ、なかなか目的地に到達しないこともしばしば。
三条商店会から路地を入ったところに、やや新しめのタイルの貼られた町屋を発見。
(以前写真撮ってた所だったと後ほど気づく)






看板が小さく出ていて、ランチもやってるようだったので、中も気になるし、ここでお昼を済ませていくことに。



店内は、すっきりと改装されているようだったが、窓の建具などは、古いままの箇所もあり、トイレの可愛い小さな棚も大工さんがそのまま残してくれたと言われてた。
表のタイルは、元々はブルーのシンプルなものが貼られていたそうだが、イタリア製のものを大工さんが貼ってくれたのだとか。
この町屋にぴったり、センスのいい大工さんだなあ。


ミックスランチだったか?を頼む。

デザート付きで、自家製のラズベリーが贅沢にたっぷり入ったチーズケーキが美味しかった。
ケーキ付きで1000円とお得。


周辺をぐるりと。
タイルと面格子。







細かなモザイクタイルと面格子。

面格子は、シンプルなパターンの組み合わせだけど、なんだかおしゃれ。



植木鉢がアクセントを添える。

大小のアーチ窓が並ぶ喫茶店鈴屋。
カレーが美味しいようで、
ここも一度入りたいと思いつつ忘れてた。
次回こそは、ここで。







インパクトのある像の立つ建物は、法律事務所。法の女神像だそう。







建具店にようやく到着。
扉を額に見立てて使おうと、2点購入したが、この大きめの狐格子のつく扉もいいなあ、、
2枚セットと言われたけど、、自転車の前カゴに積んでみたが、どう考えても無理そうで断念。





タイルならぬ石貼りの腰壁に型板ガラスの入った木製サッシ、面格子とのバランスが良いなー
2階にもモザイクタイルと、小さ目の面格子も。


そして、前回見つけた様々なタイルが乱貼りされた壁面にも立ち寄る。
一部駐車場のようになっているのだが、ちょうどこの日は、車が1台しか停まっておらず、じっくりタイルを観察できた。



色、形、様々なタイルが有り合わせのようだが、バランスよく貼られている。



所々に、波型文様のレリーフタイルが入っていたり、中央部分が凹んだお皿型タイルがあったり・・



トルコ釉の発色のきれいな工芸的なタイルも。








昭和レトロなプリントタイルなども混じり、



かまぼこ状やねじねじ状のモールディングタイル、ガラスモザイクなども。


階段のヘリに使うようなタイルもあったり、






とにかく広範囲に貼られていて、どのような意図で作られたのか気になる・・







このお花のような形のレリーフタイルも可愛い。
帽子をかぶった女性のレリーフも。


この辺のプリントタイルもレトロなデザイン。


マイルドな白&グレーのタイル。


細かく金色味を帯びた結晶のようなものが浮かぶ黒渋いタイル。


こちらのタイルも、通る度に何度も撮ってしまう好きなタイル。


中津の西田ビルのタイルにやや似てるが、小さな壁面の中に様々な表情のものが混ざる。


一枚一枚、結晶の出方が違い、どれもがなんと魅力的なのだろうか。



タイルという名の宝石だなあ。
うっとり。。
案外、B級品ばかりを集めて貼られたものかもしれないけど、
自分にとってはS級~


そして、ひたすら自転車を漕ぎ漕ぎ、泰山タイル展の展示会場へやってきた。
会場は、昭和48年まで泰山タイルの製陶所があった東九条の地にあるギャラリー。
私はとにかく前回個展においで頂いた池田先生にご挨拶したくてやって来たのだが・・この日も先生と奥様がおいでになられて、お話することができてよかった。
たっぷりと釉薬がかかった泰山タイルの建築用装飾陶器たちにもうっとり。


今はなき建物のタイルたちも。







吐水口いろいろ。
熊の吐水口って、初めてみたかも。
ライオンと違ってちょっとまぬけな感じがいい。



帰り道、、
型押しタイル貼りの旧医院の建物。





理容サイトーは、タイルと面格子、入口横にはガラスブロック。



モザイクタイル貼りのビル。
将棋の駒のような形の窓が面白く、1階は、
おもしろいデザインの面格子。





郵便受けのあるタイル壁。


白い面格子にバラが映える。


モザイクタイルの腰壁に、花が咲いた植木鉢が等間隔に並ぶ。

飴色のふっくらツヤツヤモザイクタイル。

そして以前一度お邪魔したことのある喫茶Q Qに差し掛かる。

お店は扉が閉ざされ、見るからにやってなさそうな雰囲気だったが、、
扉をよく見ると、openの文字。
思わず中へ。

扉を押して入ると暗闇だったので、やっぱりやってない?!
と思ったが、お客さんが他にいなかったので、照明が消されてたようだった。




汗を掻き掻き自転車漕いでやってきたので、
アイスコーヒーを頼む。
ほっと一息ついてから西院駅へ向かったのだった。











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京都を歩く会・お花見で平野神社〜北野天満宮〜今宮神社他

2024-03-28 | 建築巡り・街歩き【京都】

恒例の京都を歩く会で、春のお花見へ。
桜は去年は、早めのようだったから、今年もそうかなと早めの日程で予定を合わせてたら、ちょっと早すぎた~




今回は、私の京都を回る時の定番、西院からのレンタサイクル、というのに
皆が興味を示し、天気もいいのでみんなレンタサイクルを借りて回るということになった。
三人はママチャリ、体力に自信のない一人は電動をレンタル。
レンタサイクル、前回借りた時から新しくなっていて、車体は、阪急電車と同じ、シックなマルーンカラーになり、かごも大きくなって、なんだかグレードアップしていた。
快適だ~


自転車こぎこぎやってきた平野神社。
神門のそばには一本のしだれ桜が控えめに花を咲かせていた。
こちらは、魁桜(さきがけさくら)と言われ、早咲きの桜なのだだそう。






最初は少し寂しい感じがしたが、程よくつぼみ交じりの枝もフレッシュな感じでいいなあと。









境内の桜はまたさまざまな品種があるようで、
小ぶりな花を咲かせていたもの。





桜苑の桜は、まだまだという感じ。


その代わり、黄色の菜の花がまぶしいくらいに地面を覆ってた。


欲を言えば桜と菜の花のコラボが見たかったが・・


そして、久々に見たたんぽぽ。
最近みちばたで見ることが全くなくなったので、、
たんぽぽ見れてよかった~
黄色、はやっぱり春らしい色だなあ。


そして、お昼は、近くにあった「たかしま」というお店へ。
テレビの「オモウマイ店」でも取り上げられたことのあるお店で、
開店少し前に着くと、もう並んでいる人たちが。
幸い、開店と同時に1巡目で入ることができたのでセーフ。
なんと、お昼のおまかせ定食が800円で6種類の中から選べる。
「おまかせ」なのにそんなに種類があるの?!
3人が鯛の山椒焼を注文。一度に3人分は焼けなかったようで、
まずは、2/3の量の鯛が出てきた。
これでも十分多いのだけど?!
後ほど1/3が追加された。
甘辛味付けの鯛の山椒焼、おいしかった。
メインにハモの天ぷらを選んだ友人は、ハモの天ぷらがお皿に山盛り。
付け合わせのおかずも充実。
出てくるまでに少々時間がかかったが、ゆっくり喋れたし、ボリュームと安さにとにかく驚いた。



腹ごしらえをした後は、北野天満宮へ。
花手水がきれい。













枝からじゃなく、木の幹から直で生えてた梅?の花。



自転車で、結構北上してきたので、せっかくなら北方面へ行こう。
今宮神社のあぶり餅食べに行こう、ということになり、更に自転車をこぐ。


途中に、フォロワーさんに教えてもらったタイルスポットに寄ってもらう。
渋い色合いのコラベルのフォルムのモザイクタイル、白い花のポットとも合って可愛い。




上部は貼りっぱなしのタイルの形をそのまま出した貼り方が特に可愛い。


いいなあ。


そして今宮神社へ向かうも、あぶり餅屋は、定休日で二軒とも閉まってた~
無念・・これ何年か前にも同じことやってる。
行く前、まずは定休日を調べる、水曜は特に定休日が多い。
という教訓を得る。


そしてもと来た道を引き返し、平野神社近くの「クリケット」でお茶することに。
やはり、フルーツサンドが絶品。。
フルーツサンドのハーフとフルーツの盛り合わせ。

ここでもゆっくり話ができて、この後は、自転車で寄り道しながらも西院へ戻った。


途中にあったタイルスポット。
以前にも見ていたが、この前の会津若松で見たタイルとタイプが同じだなあと。









門扉などのアイアンワークが素敵なお家。










この日は友人と一緒だったので、これでも自粛して、タイルは少しだけ。
スクラッチタイルが貼られた塀。


ベージュ系の上品な色味のボーダータイル。


このあたたかみのある白のタイルも良いなあ。




天気もよく自転車日和な一日。
とても楽しかった~







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Bridge Studio(旧岡本医院)展示兼内覧会へ

2023-12-04 | 建築巡り・街歩き【京都】

竹田から浄土寺の方へやって来た。
築約90年の旧岡本医院の建物が23年間空き家だったところ、
手入れされ、今後、シェア工房やアーティストインレジデンスとして活用されるとのことで、この日は展示兼内覧会が行われていた。


タイル貼りの外観、
入口扉上部には「内科・小児科岡本医院」との表示が。



玄関を入ると、下駄箱の上には小さなアーチの小窓。


受付窓口らしき小窓も。


腰壁には、タイルが貼り巡らされていた。
所々に結晶が浮かび上がる黄金色の表情豊かなタイルと縁取りの
モールディングタイルも。


たたきには、モザイクタイルで模様が描かれている。
旧杉江製陶所カタログでも見た定番デザインの模様。
美しい~



周囲は濃い目のタイルで縁取られて、排水溝の蓋も可愛くデザインされていた。


傘立てなのか、大きな甕。
獅子の顔が貼り付いていた。


建物は、洋館の診療棟と後方に和館の住居棟に分かれていて、
玄関ホールのその先は和室に。


玄関ホール床は、市松模様の寄木貼りがモダン。


まずは、洋館部分の2階へ。
2階は待合室になっていたとのこと。
窓が多く、開放感があった。
23年間空家だったというので、ここまできれいにお掃除されるのは、大変だったことだろう。


置かれていたテーブルや椅子、コーナーのキャビネットも
さすがにこの空間にぴったり。


天井がこんなに装飾的なのにも驚いた。
四隅には、デザインされた換気口もついている。


続きのお部屋も広々としていて、


天井も格天井に。


同じデザインの換気口かと思ったら、



同じようで、微妙に違っているのが面白い。


扉の向こうは、和館になっていて、



松梅竹が彫り込まれた欄間は豪華で、


床の間も、様々な木材が使用されていて、削り跡で表情をつけたものもあり、こだわりが感じられた。











和室の天袋の扉には、古代エジプト壁画風の模様が描かれている。
和室にこんなデザイン、モダンでおしゃれだなあ。





和室の窓から見えた丸窓。


丸窓の見えた所は、御手洗いのようだったけど、通路に荷物があって、これ以上は近づけず。
和室から見えていた丸窓は、この右手の壁面にあるはずなので、
この小さなスペースに二つも丸窓が付いているようだった。
真ん中は、開閉できるみたい。


1階の和館の方では、ニューヨーク在住のアーティスト、オーガスト・ヘンリーさんのアートが展示されていて、ご本人も在廊され、片言の日本語と英語でお話することができた。
布に水彩で描いたという紅葉をイメージした作品は、温かみがあって美しい。




布の後ろに入るように言われたので入ってみると・・
光を通して布の紅葉に透け感が出て、正面から見るのとは又違った感じがきれいだった。
午前中に見てきた本物の紅葉のように、光を通すと葉に透明感が増してきれいに見えるのと同じ効果が・・


お庭の紅葉した鯉のぼりは、ガラスへの反射効果も考えられているそうで、
この和館の雰囲気にもぴったり合った展示だった。


1階の旧診察室だった部屋では、残置物のフリマも行われていた。
今後も修理や片付けなどお手伝いの募集もされるとのこと。
23年間も眠っていたこのような素敵な旧医院が活用されることになって、
見学もさせて頂けて有難い限りだった。


見学を終えた後は、あまり歩きたがらない娘を連れてたので、カフェへ行くことに。
途中、ブルーのタイルに覆われたマンション発見。
4階建て全面タイル貼りが圧巻。


ブルーのタイルの濃淡も美しい。



川沿いに鈴なりのミカンが見えた。
黄色がかわいい~



そして近くのカフェ、ゴスペルにやって来た。


が、しかし、扉は閉ざされ、本日貸切とのこと。
がーーん。
カフェを探しつつ歩く・・
もう一軒見つけたけど、外から見るに満席で、カフェ難民状態に。


前から気になってた、ウィーンのセセッション風味のある絵が描かれた陶板。



スクラッチタイルの建物の壁面に、こんな陶板がずらりと並ぶ。



医学図書出版会社のビルのよう。



そして、以前、外観だけ見て素通りした建物のカフェ、
ここも人気のようで、数人の列ができていたので諦めようと思ったら、
ちょうど入れ替わりで、待たずに入れることに。


チーズケーキと、



スコーンを、娘とシェアした。
スコーンは、サクサクした食感で、チーズケーキも濃厚で美味しかった。



可愛い店内。

ひと休みしてから、バスに乗って河原町まで。
自分一人だったら、歩いてたが・・
バスは激混みで、道も混んでてなかなかたどり着かず。
河原町着いてからは、娘の行きたかった店に行ったり、あちこちウィンドウショッピングを。


新京極のお土産店「京の四季」の看板がかわいかった。
真ん中の木の部分は陶板のようで、周りはカラフルなステンドグラス。


お店の床も、こんなタイルが貼り巡らされてた。


渋い色の取り合わせがよかったタイル壁。


鮮やかな青いモザイクタイルが階段ホールにびっしり貼られてた飲食店のビル。
最後にデパ地下寄って帰途につく。
この日も一日よく遊んだ。


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城南宮の紅葉と京都離宮おだしとだしまき

2023-12-03 | 建築巡り・街歩き【京都】

娘のリクエストで、京都の竹田にある「京都離宮おだしとだしまき」へ行くことに。
人気店のようなので事前予約しなければ、と少し前に予約しようとしたらさすがに土日は満席。当日枠もあるとのことだったので、開店時間少し前に到着。
それでも遅くて、自分たちの一つ前から1時台の案内になってしまってた。
なんと、3時間待ち~?!と驚きつつ、一応近くの城南宮へ時間つぶしに紅葉を観に。




神苑をぐるっと一周。
「平安の庭」は、平安貴族の邸宅に造られた庭を映したという庭。
池の周りには紅葉の木が植わっている。



ここからいろんな紅葉が次々と現れて、目を楽しませてくれた。


真っ赤に色づいたものから、オレンジ色、黄色のもの。
光が差し込むと更に輝いて美しく、
まだピークを過ぎていないからか、葉の形がどれもこれもとてもきれいで
見惚れてしまった。




















曲水の宴が行われる小川が流れ苔の生える庭。


とにかく紅葉がきれいで、夢中になってしまった。




スポットライトを浴びる紅葉も、


日陰で、ひっそり佇む紅葉もそれぞれ美しく、色や葉の形に個性があって見飽きない~




えんじ色とオレンジのコンビが美しい紅葉。












グリーンの葉の縁が赤い斑入りの変わり紅葉。













光に照らされて透き通る紅葉。



「室町の庭」には、めちゃめちゃ枝ぶりの良い赤松が生えていた。


下から見上げると、本当に見事としか言いようがない~
細かな枝の折れ曲がり具合が最高。
自然の造形美に惚れ惚れしてしまった。





上からかぶさるような真っ赤な紅葉の中へ入って、天を仰ぐ。
最高のロケーション。





どの葉も欠けておらず完璧。












この紅葉は、葉の先だけちょこんと色が抜けてるのがかわいい。



青空背景の紅葉のシルエット。






滝のように美しいラインを描く紅葉。










城南宮、こんなに紅葉がたっぷり見れて、しかも京都なのにほぼ人がいないという、思いがけず超穴場で、堪能できた。


あっという間に2時間は過ぎて、少し早めにお店へ戻って、店内を少し見て回る。
お店は、築80年の普通の民家だった建物だそうで、外国人の方が住まわれていたとか。

1階は、欄間は、元の建物に使われていたものをそのまま使用されているそうで、
欄間を見ると、かなり凝ったお家だったことがうかがえた。



風景を描いた細やかな透かし彫りの欄間。


中央部は、桐の花がモチーフだろうか?繊細な幾何学模様の組子細工の欄間。



1階部分は、欄間と柱の位置は、元のままだそうだが、他はほぼ改装されているそう。



出しの歴史などの展示スペース。
そうこうしてるうちに、少し早めに順番が回ってきた。

ランチは、「だし巻き御膳と釜炊きご飯」1種類で、最初に4種類の出汁が出てきて、飲み比べし、好きなお出汁で、だし巻き卵を焼いてもらえる。
私も娘もアゴ出汁をチョイス。
好きなトッピングも3種類選んだ。


御膳が登場。
だし巻きがメインで、あとちょこちょこと、前菜などのおかずがついてきた。


だし巻きは、卵3個半使われてるとのことで、出汁がたっぷりでジューシー。


釜炊きご飯も炊き立てで美味しく、幸せランチタイムだった。
娘も大満足だった模様。


食後は、この辺りの名物だという「おせき餅」をお土産にゲット。

写真撮り忘れたが、お餅にあんこが乗ってるこんな感じ。
お餅がふわふわで、とても美味しかった。


この後、予定では、バス乗り継いで、藤田権十郎邸のカフェへ行くつもりだったが、
2人ともお腹がいっぱいで、すぐカフェには行けそうになく、、
少し離れてるが私が行きたかった、建物の見学に娘に付き合ってもらうことに。

















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神戸モダン建築祭2023その一

2023-11-30 | 建築巡り・街歩き【京都】


神戸モダン建築祭、25日に1件ツアーが当たっていたので、それに合わせて参戦。
大まかに、午前山側、昼から海側、そして、15時15分からの神戸山手女子中高のツアーに間に合わせるという計画で。
三宮からぶらぶら歩きながら、1軒目の神戸パブテスト教会を目指す。



目的地へ着くまで、あちこちの小道を縫うように歩く。
歩いていると、密集した住宅街の中から突如、ブルーの玉ねぎ頭の教会が出てきてうれしくなる。
神戸ハリストス正教会。
残念ながらまだ中には入る機会は得てないのだけど。



フクロウのモチーフが可愛いお店発見。
カフェだったら絶対入ってみたいお店だったが、バーのようだった。



この木の看板もかわいい。


神戸パブテスト教会に到着。
昭和27年に、洋画家小磯良平の邸宅の敷地を譲り受けて建てられたという教会。





尖塔アーチ窓が並ぶ聖堂内。

華美な装飾もなく、シンプルでこじんまりとした美しい教会だった。






そして中華民國留日神戸華僑總會へやって来た。
明治42年にA.N.ハンセル(推定)設計により、ドイツ人実業家の邸宅として建てられた。



玄関たたきのタイル



居間で存在感を放っていたのは、周りが石貼りの暖炉。






鋳物といわれてたけど、表面は陶製?のようで、興味深い暖炉だった。



ベイウィンドウのある明るい応接室。



応接室の暖炉だけ違った形。


二つあった家具は、同じ意匠が使われていてお揃いのようだった。








居間に面して、広々としたサンルームも設けられていた。



そしてダイニングルームとして使われていた部屋。



こちらにも居間とお揃いの暖炉が設置されてる。



ドイツ語が書かれていたので、ドイツ製のもののよう。




ドアノブの意匠や、


家具の意匠も興味深かった。






玄関のコート掛け。


庭からコロニアル様式の外観を眺める。

次にやって来たのは、メディウム邸。
築135年の北野最古の異人館。
大きく育った椰子の木が印象的。


入口の石段の間にわずかに貼られてた市松模様のモザイクタイル。


現在1階はアフタヌーンティー&カフェ、2階はコワーキングスペース、土日は1棟貸しとして活用されているそう。



2階の居間。



サンルーム。







マーブル模様のタイルが貼られた暖炉。


ちょうどパーソナルカラー診断というのをされていて、10分くらいで済むので
と言われて診断してもらった。
同じ色の束の中で、summer、winter、spring、autumnと分かれていて、私は、青系のsummerかwinterとのこと(黄色系はspringとautum)



winerの自分に合う異人館だそう。
ちょっとよくわからないけど、、一緒に撮ったら映えるとか。
どちらかというとくすんだ色系のautumnが好きだったのだけど、鮮やかな色winterか淡い色summerが合うというのが知れた。


次は北野アレイへ。
初期の安藤忠雄設計のコンクリート打ち放しの建物。



ちょうど屋上から、お隣のマンション、和光ハイマートが見えた。
茶色のテントが可愛い。


面格子もいいなあ。


お次はシュウエケ邸へ。
明治29年にA.N.ハンセルの自邸として建てられたコロニアル様式の建物。
現在はシリア人のご夫妻が住まわれているとのことで、今回は1階部分のみ
公開されいていた。



玄関たたきの蜀江文様に貼られたタイル。


ベイウィンドウやボウウィンドウに囲まれた明るい応接室。




窓以外の壁面には、浮世絵他、絵画が所狭しと掛けられていた。




暖炉前の床面はタイル貼りに。


幾何学模様を描いたモザイク状の型押しタイルが一面に貼られてた。
縁は飴色の役物タイルが囲む。



中央のリビングも暖炉を中心に、壁面には絵画や調度品、


クリスタルのシャンデリアは、三部屋共に。



こちらの暖炉のタイルは、シンプル目。



ゴブラン織り刺繍のソファや椅子などの家具や、


床に敷き詰められているペルシャ絨毯などもただ物ではなさそう。



そしてリビングにつく広いサンルームスペース。


ダイニングルームは、テーブルセッティングも豪華で、やはり壁面は、絵画で埋め尽くされていた。







洗面所&バスルームは、真っ白なタイル貼り。




バスルームの隣にあった小部屋は、船などのモチーフが螺鈿で細かく象嵌されたチェストが置かれ、
掛けられた絵画も中国趣味のものだった。


階段から上は、現在もお住まいのプライベート空間の為、立入禁止。


勝手口のそばに、シルエットがきれいな照明がついていた。



庭園からの建物。
左右対称の建物の屋根の上には鯱が乗っていたり、菊の文や瓦が使われるなど、和風の要素や、ベランダの軒の形はアラブ風だったりと、折衷様式が興味深い外観。


シュウエケ邸のお隣にもハンセル設計の邸宅があり、こちらも現役で、お住まいされてるとこと。

この後、松廼家 以前ランチをしたこともあったので、パスして海側へ下ることに。


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仙洞御所の紅葉&うららカフェ他

2023-11-24 | 建築巡り・街歩き【京都】

京都を歩く会秋編は、初夏に訪れた仙洞御所へ再び訪れて、今度は紅葉を見ようということになってた。
事前に紅葉に良さげな日程を決めて予約。
そして、前回は、お茶に訪れたヴォーリズ建築のうららカフェでランチしてから行こうということに。


うららカフェの、この元キッチンスペースが落ち着くので、ここを予約してたのに、、通ってなかった〜


先客が出て行かれたので移動させてもらう。
ここを4人で陣取ったが
やっぱり、ここが落ち着く。

日替わりのメニューはクリームシチュー。750円とお安い。

それにデザートとコーヒーを。
ここで仙洞御所の予約時間までゆっくりさせてもらった。

前回、館内をゆっくり見せてもらった時のレポは、こちら→





そして、2時半から予約していた仙洞御所のツアーが始まった。
池泉回遊式庭園をぐるっと1周。


庭園の入口を入ると、目の前がパッと開けて、広大な池が目に飛び込む。
その周りの木々が美しく紅葉していて、
どよめきが。



真っ赤に色づく紅葉。


天気も良く、紅葉の色づきもちょうどいい感じで、最高過ぎる紅葉日和。




















天気がいいので、池に鏡のように紅葉が写って、ダブルできれい。










1時間のツアーがあっと言う前だった。
紅葉を存分に堪能できた。
前回の仙洞御所の詳し目のレポはこちら→


帰り道、カフェ探しながら南下途中、ただならぬタイル壁を発見。


色とりどりのタイルが一面に貼られてる。
駐車場になっていたので、車が置かれてる部分は見えなかったのだけど、元々は、何だったんだろう?


不規則な感じで、有り合わせを貼ったという感じだけど。






かまぼこ状の額縁タイルや階段などに使われる滑り止めのタイルなんかも。
次回京都に来た時には、車で隠れてた部分のタイルもあらためて見に来たい。
自転車で、今まで大抵の通りを走ったと思ってたけど、まだまだ通ってない通り、見てないタイルはあるものだなあ。



一見、音符のような楽しさあふれる面格子。



郵便受け、letters




タイル貼りの田中ビル。


良い味わいのボーダータイルが、貼られてた。


実はうららカフェに集合する前に、津田画廊で開催中の石井春さんと娘さんの石井景子さんの二人展へ伺っていたのだが、石井春さんとお会いできなかったので、帰りに皆と別れてからもう一度立ち寄ったのだった。



可愛いタイルの小作品が並ぶ。




竹中大工道具館でも拝見した作品とも再会。


結晶が美しい深いブルーのタイル。


石井景子さんのコラージュ作品も素敵だった。

帰りに伺った際には、石井春さんはおられて、多くのお客さんがおられる中、画廊の方が声をかけてくださったおかげで、お話することもでき、ひととき、ポルトガルやタイルのお話ができてうれしかった。
これまでポルトガルで制作されておられた作品だが、今後は、日本で、日本の土や釉薬を使い、制作されるとのこと。
これからの作品も楽しみ。

石井春さんの竹中大工道具館での展示→☆
京都水族館の作品→☆
京都地下街ポルタの作品→☆













コメント (2)
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京都モダン建築2023【寺江家住宅~平安女学院大学~聖アグネス教会~京都府庁旧本館他】

2023-11-16 | 建築巡り・街歩き【京都】
京都モダン建築祭、11日後半、ずっと歩きなので、いろんなものが目に入って、なかなか進まず。
とりあえず、次は平安女学院大学までの間の寺江家住宅を目指す。


lettersの文字が入った金物と洗い出し仕上げの壁面、木製サッシに、型板ガラスが味わい深い。


「郵便新聞受」ツヤのある木製のサッシに、石製の腰壁。


このドアノッカーも以前見つけて、日本にもこんな個性的な細工のものがあるんだと驚いた。ポルトガルのポルトでいくつか見かけたものと同じく手の形をしてる。
遠藤剛煕美術館の入口扉。


向かいの自宅?の方にも手の形のノッカーが。


青緑がきれいなタイル、


そのそばにモザイクタイル貼りの地蔵祠。





そして、渋い型押しタイルの貼られたショーウィンドウ付きの元商店?


タイルに入ったラインは、元成徳中学校のエントランスのタイルのと似てる。


地蔵祠付きのこちらの建物に貼られたタイルも


きらきらと輝く結晶釉が美しい。


艶やかなブルー


艶やかな茶系のタイルと面格子。


この色むらとツヤ!


この持ち送りもかわいい〜


こちらも以前何度か通ったことのあるオレンジのマーブルモザイクが素敵なシフォンケーキのお店「檸檬」
まだ一度も立ち寄ったことがなかったので、ついでにひと休みしていこう。


郵便受けとモザイクタイル。


うなぎの寝床のように細長い店内は、カウンターと、奥にテーブル席が3つほど。



更にその奥には、坪庭もある。
お店の方に伺うと、元美容院だった建物で、シフォンケーキのお店は、10年くらい前から始められたとか。


ブリュレシフォンケーキのセットを頂く。
アイスクリーム付き。飲み物はレモネードに。


このすりガラスとの市松模様になった出窓も美容院時代のままだとのこと。
素敵にリノベーションされ、活用されててうれしいなあ。


造酢店の建物。
2階がモザイクタイル貼りに。


ここは、好きなタイルと面格子の組み合わせ。


タイルには不思議な結晶が現れてる。


旧寺江家住宅に到着。


昭和10年に建てられた店舗兼住宅。
通りに面した部屋は洋風の造りに。
部屋と並行して通り庭があり、おくどさんなども並んでいた。
お茶席などもあったようだが、時間が押してきていたので次へ向かう。


歩いてるとちらりと見えた、町屋を改装したお店の、店内のタイルが目に入る。
準備中のところ、お声を掛けて見せて頂いた。


タイル尽くしの素敵な店内。
一見古いタイルをそのまま活かして使われてるのかと思いきや、お店のオープン時に新しく貼られたものだそう。
カウンター中の調理台周りもタイル貼り。


色といい、雰囲気といい素晴らしい。


縦ラインの型押しタイルに、竹のような雰囲気のレリーフタイルがアクセントに入れられている。


メニュー表も陶板でできているというこだわりよう。
なんと素敵なお店だろうか、、


おでんや天ぷらの「月蜥蜴」というお店。
夕方からの営業のようでなかなか行きにくいけど、ぜひとも一度は行ってみたい。


タイル貼りの腰壁に面格子、型板ガラスと三拍子揃った窓辺。
型板ガラスの模様と面格子の丸い模様がリンクしてていい感じ。


このタイルの窯変具合にはうっとり。


新しいスクラッチタイルだけど、並べ方にもこだわりが。


亀甲型のタイル。
表面に刷毛目がついていて、一枚ずつ違った表情。


そして平安女学院大学へやってきた。
有栖川宮旧邸有栖館へ。
建物は、京都地方裁判所の仮庁舎として使用された後、現在の場所に移築され、京都地方裁判所の所長宿舎として2007年まで使用され、
2008年からは、平安女学院により活用されている。






広間から見える庭園は、十一代目小川治兵衛の作庭だそう。


ちょうど学生によるガイドツアーが始まったので参加。
聖アグネス教会は、明治31年にJ.M.ガーディナー設計により建てられたゴシック様式の煉瓦造りの教会。



いつも外観を眺めるばかりで、なかなか聖堂内へ入れる機会がなかったのでうれしい。


上下二段に分かれて、尖塔アーチ窓に入ったステンドグラスが華やかな聖堂内。


花模様がモチーフの赤と黄、やわらかなグリーンで彩られたステンドグラスはシンプルながら可愛い雰囲気。

 

バラ窓も。


祭壇のそばのステンドグラスだけ、色味も違って、もう少し手が込んだもののように見えた。


平安女学院大学明治館へ移動。
明治28年A.N.ハンセルによりクィーン・アン様式で建てられた煉瓦造りの建物。
曲線を描いた妻壁が特徴的。




階段ホール


講堂は、船底天井にハンマービームの小屋組みが美しい。







寄木貼りの床は、復元されたもので、一部建築当初のものが残されている。端の色の濃い部分。



煉瓦をそのまま露出させた部屋もあり、黒板やオルガンも当初からのものだそう。



敷地内には、菅原道真の産湯に使われたという井戸が残されていた。
網目状のものは、元々井戸の蓋だったものだそう。



最後に訪れた京都府庁旧本館。
明治37年に松室重光設計により建てられた煉瓦造りのネオ・ルネッサンス様式の建物。


大理石の手摺が美しい階段ホール。








こちらは正庁。
式典などが行われていた広間。


緻密な漆喰装飾が施された天井。


旧知事室。


大理石とタイル貼りの暖炉。
暖炉前の衝立も良いなあ。



銅板転写タイル


旧食堂の暖炉もタイル貼り。






京都府庁旧本館でモダン建築巡りは終了。
その後、京都へ来たら度々寄ってるリサイクル着物の戻橋へ。


近くの洋館の医院。


門が開いていたので、玄関をちらりと覗くと改装中のようだった。

この後、戻橋で着物を3着買い(スカートにリメイク用)
荷物が重くなったので、この日の散策も終了。
バスに乗って駅へ向かった。
よく歩き、建築を見て、タイルもたくさん見れて満足の一日だった。


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京都モダン建築祭2023【元成徳中学校~東本願寺視聴覚ホール~本願寺伝道院~顕道会館~元淳風小学校】

2023-11-13 | 建築巡り・街歩き【京都】
京都モダン建築祭、4日に続いて、11日に2日目の参戦。
この日は、烏丸駅から元成徳中学校→東本願寺視聴覚ホール→本願寺伝道院(外観)→顕道会館→元淳風小学校→寺江家住宅→平安女学院大学有栖川宮旧邸有栖館→聖アグネス教会→平安女学院大学明治館→京都府庁旧本館→戻橋(リサイクル着物店)



前回はバスと地下鉄を使ったが、今回は徒歩圏内で行けそうなので、
最後に阪急の駅に戻る以外は歩きで。
おかげでいろいろ道草し、タイルを愛でながら歩けた。
このスクラッチタイルは、飲食店に貼られてた新しいタイルのようだけど、細めのボーダータイルに、横にスクラッチのラインが入って、それを縦に並べるというような、斬新?な使い方がされてた。


ここのタイルは味わいあって好き。
伊羅保のように釉薬に動きがあって、やきものの風合いがある。
通る度に、何度も出くわしているタイルもたくさんあるけど、
目に入るまでは、すっかり忘れているので、どのタイルも初めて出会うような新鮮味があって楽しい。


微妙なブルーの濃淡と光沢の美しいタイル。



面格子のデザインとクリーム色のタイルとのバランスが好き。



こちらも新しいスクラッチタイルだけど、二種類の色味の違った土が混ぜられているようで、複雑な表情。



元成徳中学校へ通りかかったので、モダン建築ようやく一軒目。
昭和6年に建てられた元成徳中学校。
入口周りは大谷石が使われている。



所々削れてる大谷石のアーチ


門柱には、アールデコな門灯と、華麗な装飾の入った銅板のレリーフ。
もう一つの門に学校名が刻まれてた。



エントランスの両脇上部には、こんな銅製の装飾も。
小さいけど密度が濃くて素敵なデザイン。



アーチが連なるエントランスホール。


エントランスホールに贅沢に貼られるタイル。


型押しだろうけど、ラインにあたたかみがあって良いな。


アーチ越しの階段。



階段の始まりの手摺は、大理石とタイルのコラボ。
階段は、ケヤキの一枚板が使用されているという贅沢さ。



2階から3階へ。
窓もたくさん並んでいて、とても明るい。


階段ホールから3階の廊下へ、
このアールのついた腰壁にもうっとり。


ずらりと教室が並ぶ廊下。
現在は、京都文化協会他、各種団体により活用されている。



教室の入口にいくつか、金物の細工の凝ったプレートを掛けるフック?が
残されていた。建築当初のものだろうか?
細かい所も凝ってる。



階段の壁面に付く細工も素敵。


そして、これまで見たことがなかった旧作法室の公開もされていた。
天井は、格式の高い折上げ格天井に。


欄間の向こうにも部屋が広がっているようだが、
今回の公開は、こちら側の半分だけ。


松と竹が描かれた襖の引手や、



笹の葉の釘隠し。

細部にまでこだわり、贅が尽くされた校舎を堪能。


京都駅方面目指して再び歩き始める。
歩くと、すぐ目に飛び込んでくるタイル。
この布目タイルもなんと質感のよい布目タイルなんだろうか~
釉薬の美しさも引き出されていて、最高。
下部のグリーンとの組み合わせもよい。


何のお店なのかよくわからなかったが、建物全体に、側面にも贅沢に貼られている。





洋菓子店クロバーのやさしいグリーンのタイル。
引菓子やブライダルケーキ専門店のようだけど、
以前こちらで焼き菓子を購入したことがある。
この日は閉まってた。


屋根張一式 トユ
看板がトユの形





路地にちらりとタイルの気配がしたので、行ってみると、


こんな布目タイルを発見。
目が粗いというか、凹凸が激しいというか、こういうタイプの布目は初めて見たかも?!美しい〜


2階にはちょっと和な雰囲気の面格子が入ってる。


玄関を挟んで向こう側の腰壁には、又違った色合いと地模様の布目タイルが貼られてる。
どっちのタイルもいい~
モダン建築、2軒目に着く前にすでに道端のタイルで満たされてしまった。


ようやく、東本願寺に到着。
視聴覚ホールってどこ?!
ナビが示す地図には建物がなくて右往左往・・
それもそのはず、視聴覚ホールは地中に埋まってた。
景観に配慮し、地中に建てられたのだそう。


地下二階へ下りていくと、
コンクリートの筒状の建物がにょっきりと建っていて、
その周囲が天窓になっていて、地上からの光が差し込んでいる。
先ほど、建物を探していた時に、円形のガラス貼りの箇所があったが、
ちょうどその真下だったのか・・


建物は、高松伸設計により、平成10年に建てられた。
ホールの中。


ギザギザ波打つ壁面に、すだれのような照明がきれい。


ホールを小さくして、逆さにしたようなものが見える。


上から見ると、ベンチが置かれた休憩スペースに。



東本願寺の可愛い意匠たちを集めてみた。



そして次なる目的地へ向かう。



路地を入ったところに、小籠包のお店を発見。
なんだかよさそう・・
ちょうどお昼時だし、ここでお昼ご飯にしよう、
とお店を覗いたら、17時からだと言われ・・無念


すぐそばに旧富士ラビットの「なか卯」があったので、
ここで食べて行くことに。



登録有形文化財の建物だが、チェーン店の「なか卯」が入っている。


元自動車販売会社のビルということで、ステンドグラスもタイヤ。


ファサードに面して、全部で三か所にステンドグラスが入れられている。


やはり車がモチーフ。


こちらも家並みと車。


トラックのようだった。
他のお客さんは、ステンドグラスなんかには、目もくれず
丼をかき込んでるようす。



ステンドグラスを愛でながら親子丼とうどんのセットを食す至福のひととき。


更に本願寺伝道院を目指し、歩く。
旧鴻池銀行七条支店。


ふっくらモザイクタイルの腰壁。
模様が面白いタイル。



渋いタイルが全面に貼られた法律事務所。



美しいなあ。



そして、とっても不思議な建物を発見。
民家のようだけど、唐破風がついていたり、洋風の出窓があったりと、
和洋折衷で、一見古いようで、新しい建物なんだろうか?
家の前の石碑はなんだろう?


扉には、妙に可愛いライオンがついていた。


そして、いい色の型押しタイル貼りの腰壁に可愛い郵便受けがつく。


本願寺伝道院の裏手に出てきた。
裏から見るのは、初めてかも?!
こんな塔があったんだったかな?


建物の周囲に石像の怪獣がいてるので、一匹ずつ写真に収める。
コロンとしてて可愛い子たち。


こちらも翼があるので、鳥類?!


翼が生えた象。


なんか静まり返ってると思ったら、プラグラムの行を一段見間違えてて、この日は公開してなかった。。
以前に一度は、講座で入った記憶はあるのだけど。


次にやって来たのは顕道会館。
大正12年、増田清設計により建てられた。


入口には三つのアーチが並び、
それぞれのアーチ上部には、細やかなレリーフ装飾が施されている。





1階のホール。
鉄筋コンクリート造りで、ホール内は、目立った装飾もなく、シンプル。





2階の仏間は、1階とは違って、天井が緩やかにカーブを描いていた。
なんとなく居心地のよい空間だった。


前から気になってたきれいなタイルが全面に貼られたビル。
表に回ってみたら、井筒左女牛ビルとのことで、5階には、源氏物語の世界を表現したという風俗博物館があるみたい。
八つ橋の井筒とは関係あるんだろうか?
照明がなんだかそれっぽい。




中にもきれいなブルーのタイルがあった。


元淳風小学校へやってきた。
入口のアーチが魅力的。
内部撮影禁止で、外観もこのラインより前へ出てはいけないという厳しいきまりがあり。

この後は、平安女学院目指して北上。







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