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m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

京都を歩く会【半兵衛麩〜鴨川の桜〜渉成園】

2025-04-02 | 建築巡り・街歩き【京都】
今春の京都を歩く会のお花見は、高瀬川沿いを歩きながら桜を楽しみ、
半兵衛麩でランチ、鴨川沿いの桜を愛でながら渉成園へ、最後はカフェで大阪万博の打ち合わせ?というプランになった。


高瀬川沿いの桜は、五分咲きといったところだったが、この川縁を歩くのは好き。


中華料理店の大傳梅梅の外壁のスクラッチタイルも渋くて良い。




奥まったところにあったタイル壁、何かのお店だろうか?
所々に入った黄褐色のタイルが良いアクセントになった深みのある色合いのタイル壁が素敵だった。





扉上に入った透かし陶板。


鮒鶴京都鴨川リゾート。
ここも久しぶりにまた行きたいなあ。
以前のレポ→







ボコボコ感強めの渋い型押しタイルと郵便受け。

鉄成分の斑点が趣深いタイル。





そして半兵衛麩に到着。
この石造りの洋館が食事処になっている。
昭和25年に建てられた、元診療所だったとお店の方がおっしゃられてた。
こちらへは、2007年に訪れて以来。
この洋館の隣に立派なショップやカフェができていたり、内部も改装されたもよう。


こちらはお待合。
床には中国の段通かな?家具も螺鈿の細工の入った中国の家具のよう。


そして二つのテーブルのある個室へ案内して頂いた。
改装されたお部屋のようだ。
葡萄のステンドグラスには見覚えがあるが。



背景には、結霜ガラスが使われていて、葡萄や葉の部分もニュアンスのあるガラスが美しい。


お料理は、「むし養い」1コースのみ。
生麩と湯葉尽くしのお料理の数々。
基本、もっちり系が好きなので、生麩も大好き。



生麩の田楽最高~


桜入りの生麩はこの季節ならでは。



湯葉のサクサクした食感のお料理も。


そして再びもっちり生麩のみぞれ煮。


最後は、白みそでヨモギ麩のお雑煮を。


デザートには、ゆずゼリーに生麩の白玉が入っていた。
むし養いとはいうものの、もっちりした生麩のオンパレードでがっつりお腹が膨れてしまった。
メニューは、18年前とほぼ変わらないもののようだった。


お庭から見た建物。


洋館の隣には築120年の和館があり、こちらには、お辨當箱博物館 併設されている。


高い吹き抜けのある通り庭があり、





座敷には、おひなさまが。


お辨當箱博物館では、美しい装飾が施されたお弁当箱が眼福。



菱型や円形、扇型など、さまざまな趣向をこらしたお弁当箱がたくさん展示されていて、思ったより見応えがあった。





涼し気な籠を編んだお弁当箱は、夏用のもの。
1段1段編み方が違うのも良いなあ。


陶器製のお重も。


細かな螺鈿装飾の施された船形弁当箱のなんと雅やかなこと。



こちらの八角形の蒔絵のお重も美しい。
持ち運べる携帯性と、このゴージャスさのミスマッチが良い。


一見、本物のりんごかと思うようなリアルな木製のりんご入れも。


こちらは、武士が戦場で使用したという陣中弁当。
10人分の弁当箱と水筒が入ったものだが、敵の大将を討った時には外箱に大将の首を入れて持ち帰るのにも使用するとのこと。
恐すぎる~~
ちなみにこれは、中もそろっているので、首を入れるのには使用されてなかったものだとか・・


中国家具の設えが美しい展示室などもあり、最後に売店の方にも立ち寄って、次なる目的地へ。


渉成園への道すがらは、鴨川沿いの桜を見ながらウォーキング。
ほぼほぼ満開の桜の木もあって、とてもきれいだった。







渉成園へ到着。

この石垣がいろんな石の寄せ集めでおもしろかった。
長い石橋のようなものから臼など、大小さまざまな形の石がまるでパッチワークのように収まってる。


印月池という1700坪ある広い池の周りを歩いて回れる池泉回遊式庭園が広がる。
背後のマンションがちょっと残念・・



渉成園の中で一番広いという大広間、閬風亭。
畳を外せば能舞台としても使用することができるそう。
内部は見学不可。


印月池にかかる橋、侵雪橋


回棹廊。
唐破風のある屋根が中央にも両端にもついていて、おもしろいデザインだった。








さらに風変わりな形の楼門作りの傍花閣。
両脇に階段の入口があり、階上には四畳半の部屋が設けられてるそう。


一階の門の部分には、唐草模様的な彫刻が施されていた。



渉成園の中では桜は、この傍花閣周りにあったもののみのようだった。



この後は、長居できそうなファミレスで、開場早々皆で行くことになってる大阪万博の打ち合わせなどを。


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京の冬の旅・特別拝観 西本願寺書院・経蔵他

2025-02-16 | 建築巡り・街歩き【京都】


この日は、京の冬の旅の特別拝観、西本願寺の書院と経蔵の見学申し込みをしていた。
いつものごとく西院からレンタサイクルを借りて、西本願寺を目指す。
モザイクタイルに目を惹かれて立ち止まる。
今は廃屋のようだけど、右手の方には、元ショーケースらしきものが
あったので、何かのお店だったのかな?


腰壁に貼られたふっくらモザイクタイルは、見事に結晶が現れていて、
一番下に貼られたタイルは、斜め線の地模様が入っていた。


竹製品を販売するお店のお気に入りの外壁タイル。


シンプルなラインが可愛いタイル。


西本願寺についたが、自転車は、どこに止めたらいいのか~?!
本願寺第二庁舎の辺りにある参拝者用駐輪場を案内される。
そのすぐそばにあった御手洗いのタイルが、スクラッチタイルで、グレーからブルーの濃淡がきれいで、良い風合いだった。
新しくてもこういうタイルは良いなあ~





そして、特別拝観の書院へ。(内部撮影禁止)


西本願寺の書院は1618年に建てられたもので、最も規模の大きな対面所、鴻の間は欄間に鴻の透かし彫りや松や鶴などが描かれた金碧障壁画など豪華絢爛な造り、鴻の間に続いて、雀の間には、襖に可愛い雀が飛び交う様子、
格天井の一つ一つには四季折々の花が描かれている。更に雁の間、菊の間と続き、
それぞれの間の障壁画と天井画がすばらしくて、めちゃめちゃ眼福だった。
書院には、対面所のほかに二つの能舞台もあり、
更にそれぞれ趣向が凝らされた白書院、黒書院といわれる小広間も続く。
そして桃山時代の様式である枯山水の虎渓の庭もすばらしく、とても見応えがあった。
ひとつ教訓を得たのは、冬のお寺の内部拝観は、特別厚めの靴下持参するのがよさそう。足が冷たくて冷たくてかなりキツかった・・
今回は有料ツアーだったが、毎月16日の親鸞聖人の日には、書院は、無料ツアーも行われてるみたい。


その後、経蔵へ移動する途中、
御影堂の天水受け、その四隅を支えてる石像、天邪鬼。
二頭身のこの石像が、それぞれポーズが違ってとっても愛らしかった。








経蔵。
こちらも内部撮影禁止で、窓の外からぐるりと一周回って見せて頂く。
経蔵の内部には、輪蔵といわれる回転式の書架があって、そちらに経典の全てが収められている。
見たかったのは、建物内部腰壁に貼られたタイル。
有田焼の2種類の龍を描いた色絵タイルが約300枚貼られていて圧巻だった。




記憶の隅にあった、そういえばINAXライブミュージアムで見たタイルかな?!
と写真を探したら、やはり一昨年開催していた「日本のタイル100年 美と用のあゆみ」で展示されていたものがそのうちの一種類、翼を持った龍、応龍だった。


有料の特別拝観が終了した後、お寺主催の無料ツアーにも参加。
お坊さんのお話を聞きながら阿弥陀堂と御影堂を案内して頂く。






和のシャンデリアには、葡萄の蔓と鳥たちが透かし彫りされている。





そして、探すのに夢中になったのが、この「埋木」というもの。
木材の補強や修復のために穴や亀裂を埋めた跡がいくつも残されていて、
様々なものをかたどった当時の大工さんの遊び心が伺えて楽しい。
魚の上には、瓢箪と桝?!


お茶碗のような形。



木の中にある年輪や模様を使ってるのもおもしろい。
これは、目力強めな魚。



ちょっとふっくらしたひよこもいる〜



ハートは、あえて黒い木材の中にうかびあがるように?



コマとお花?!



これは何だろう?!
としばらく考えたが、口を開けた蛇がとぐろ巻いてる姿かな?!



下はなすび、上は大根だろうか?!
年輪が大根葉のようでおもしろい。



小さいゾウさん。


富士山も。
茄子と鷹もあった。

建物の両脇に、意外とたくさんあって、パッチワーク状態。
当時の大工さんたちの技の競い合いみたいなのが垣間見れて楽しかった。


帰り、龍谷大学図書館の外観を少し覗いていく。


火灯窓を模したような窓。
窓の縁はタイルで縁取られ、窓上には、モザイクタイル。



腰壁にも、ボーダータイルとモザイクタイル、間には七宝繋ぎ文がタイルで描かれていた。


この日は、雨もやや降り出して来たので、大宮の喫茶Hattoryへ立ち寄って帰ることに。


ウロコミチさんのお店にある亀甲型のタイルの色違いがあると聞いていたので、遅めのランチを兼ねて。


このタイルだなあ。
毒々しいまでの鮮やかな赤と黄色が混ざり合っている。
このタイルに囲まれた特等席?!には、先客がいたので、横目でタイルを観察。


カウンターを囲む壁面もまた、渋めな赤色の小口タイルが貼られていて、
所々に岩っぽいものが貼られてる。






自分が座った席の後ろは布のクロス貼り。


日替わりランチを頼んだ。
日替わりは、白身魚のコロッケと言われたが、大きな平たい白身魚入りのコロッケが出て来た。
また今度来る機会があれば、タイルに囲まれた特等席を陣取りたいな。


西院へと向かう途中、ふと陶製の歯医者さんの看板を見つけた。


吉岡歯科という漢字になぞらえて、
絵文字みたいに、さまざまなものが寄り集まって文字が作られてた。


歯医者さんにまつわる何かかなあ?
と見ていたが、何なのかはっきりわからず。


Xに投稿すると、銃や火薬かなという書き込みを多数頂き、歯医者になぜ銃?!
と疑問だったところ、詳しい方から情報が寄せられて、「古銃収集・研究家として著名な故・吉岡新一氏の歯科医院」と判明。
さすがX、すごいなあ・・



漢字を模っているものは、銃関係の様々な備品のよう。吉の下は、銃口であるとのこと。
おもしろいなあ。
銃の素人では、ちょっとわからないような部品の数々。
謎が解けてよかった。
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京都近代美術館ワークショップ「辰秋を彫る」&鍵善良房他

2025-02-12 | 建築巡り・街歩き【京都】


大雪の降った一日、京都近代美術館の「生誕120年 人間国宝 黒田辰秋ー木と漆と螺鈿の旅」展のワークショップ「辰秋を彫る」に当選していたので、
なんとしてでも行かなければ~と、京都までやって来た。
美術館前についた時は、一瞬雪は止みちょうど晴れ間が見えた。






黒田辰秋展には、昨年末に一度訪れていたが、その時にこのワークショップがあると知り、申し込んでいた。
今回100名以上の応募があったそうで、当選はかなりラッキーだったみたい。


ワークショップでは、黒田辰秋のお孫さんである黒田悟一先生より直々に
レクチャー頂けた。先生は、現役の中学校の美術の先生だということで、
スライドを使って分かりやすく説明して頂いた。


黒田辰秋の家具で度々彫られている彫花文、その四分の一の部分を彫っていった。
まずは、彫るライン、残すラインに分けて印をつける。
彫刻刀を握るのは、中学校以来かなあ?
しかも使うのは、この切出し刀という刃が斜めになっているもの1本。
まずはラインに沿って何度も刃を入れて深く彫っていく。
かなり木が硬いな、と思ったら私のは、ちょうど木の繊維的に硬い部分だったみたい;


彫花文は、辰秋がドイツの西洋古典家具という本の中から英国のゴシック様式の家具の木彫り文様(左下)からインスピレーションを受けたものだそう。
頂いた資料の中の辰秋の言葉で
「温故知新という言葉もありますが、創作なんてありません。新しいものはみんな昔からあります。」とあるように、文様などは、オリジナルかと思いきや、古典を踏襲したもののようだった。
同じ民藝の富本憲吉の「模様から模様を造らず」とは、正反対の考え方だったのだなあ。



この文様を花だとしたら、たった一つの花びらを彫るのも四苦八苦。
木彫というのは相当な力と時間を要するものだなあと・・
結局1時間半以上は悪戦苦闘したが、タイムオーバー。
始まる前は、この文様を時間内に全て仕上げるものだと思ってたが、
実際は1/4を仕上げるというものだった。(自分は1/4も終わらなかったが;)

最後に展示会場で、黒田先生のギャラリートークを聞きながら、主にこの彫花文が彫られた家具を見て回った。
黒田辰秋が彫った家具は、私たちがワークショップで使用した朴木(ほうのき)よりも更に硬い欅や栃など。サイズも大きく、その偉大さを実感。
又、文様部分にやすりなどはかけていないそうで、全て彫ることで微調整をしていたなんて驚愕。見た目はとても滑らかだった。
更に、木によって木目の雰囲気が違うので、造る物によって木材を変えたり、木目を見て縦横の方向を考えたりと工夫がされている。

ワークショップが終了してから、もう一度ゆっくり展示を見て回った。
一度体験することにより、より深く展示物を味わうこともできてとても楽しかった。


展示を見終わったらすでに2時を回っていて、
オーダーストップぎりぎりに古民家カフェ「卯sagiの一歩」へやってきた。


築100年の古民家を改装したカフェ








ランチは、メインのおかずが選べるおばんざいランチのなすのはさみ揚げに。
ヘルシーで美味しかった。



向いにあった洋館のついたカフェ好日居も興味津々。
この日はおやすみだったが。

この後は、ここまで来たので、村野藤吾のウエスティンホテルの佳水園を見に行くことに。


行く途中で通りかかった税理士事務所の建物。
縦格子が1階も2階も、扉にまでつけられていて、整然として美しい。
建物前に埋められた飛び石的なものは、逆にランダム貼られていて、その対比がおもしろいなあ。


そしてやって来たウェスティン都ホテル京都。


石が埋め込まれたアーチのある壁面が、村野藤吾っぽい。



車寄せの天井の模様もやわらかなデザイン。

佳水園は、一度建築講座で訪れたことがあったが、久しぶりに。


お庭とロビーのあたりまでは、見学できるようで、スタッフの方が案内してくださった。


自然の岩山を利用した庭園に所々雪が残っていて
岩の間からは水の流れもあり、風情があった


白砂の中庭を囲むように平屋建ての棟が建つ。


緩い傾斜の屋根は、銅板葺き。



ロビーには、村野藤吾デザインの美しいラインの家具。
低めの椅子に華奢な脚のテーブルがこの空間にぴったり


庭園との一体感が味わえる広く取られた窓。






斜めに入った障子の桟が斬新。





網代天井に、違い棚?
どこを切り取ってもスタイリッシュで洗練された空間が広がっていた。



ホテルのトイレ壁の木の葉型タイル。


帰り道に出会ったタイルたち





こちら、ふと目に留まったとあるマンションのエントランス。
犬矢来や障子に見立てた間接照明、竹をモチーフにしたステンドグラスが京都っぽいなあ。



笹の表現がリアル。

六角形の窓に嵌められたステンドグラスは、なんだか前衛的?な竹。


こちら、漢方薬局の大振りのタイルは、窯変がとても美しい。



黒田辰秋展で、螺鈿が美しいくずきりの器を見ていたので、帰りに引き寄せられるように鍵善良房に立ち寄った。
ここへ入るのはかなり久しぶり。


のれん掛けが、鍵善マーク。

入口の床面、壁面には、大振りの焼き締めのタイルが貼られている。


店頭には、黒田辰秋制作の飾り棚が、向かい合わせにどっしりと存在感を放っていた。
螺鈿と漆の岡持やお重も並ぶ。
美術館の展示でも、鍵善良房所蔵のものが多数あったが、
鍵善良房の12代目当主今西善造と黒田辰秋が交流があったようで、多くの作品の制作を依頼していたそう。


ショーウィンドウに置かれた真っ赤な漆の飾り板も美しい。

そして、この漆器でいただくくずきり。
透明の氷に冷やされて出てくるくずきりは、やわらかさと弾力があり、喉越しがいい。
私は白蜜が好き。



お手洗いにも、渋い色味のタイルが使われていた。


鍵善良房で1000円以上の飲食をすると、割引(と言っても100円)がある、鍵善アートミュージアム、ZENBIへも、気になってたので帰りに立ち寄った。


鍵善良房の包装紙や干菓子のデザインなども手掛けた鈴木悦郎生誕100年記念展が開催中。


玉兎や福良雀などの干菓子のデザインや、やさしい雰囲気で、少し洋風味のある原画が素敵だった。
展示のボリュームが思ったより少なかったのがちょっと残念。



おしゃれな観覧券と、ミニ菊寿糖のおまけ付き。




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新緑の「京都を歩く会」しょうざんリゾート渓涼床とタイル他

2024-05-20 | 建築巡り・街歩き【京都】

新緑の「京都を歩く会」、今回は暑くならないうちに川床へ行こうということになり、人も少なそうなしょうざんリゾートの渓涼床へやって来た。


アプローチから緑に包まれていてよい感じ。


すぐそばに紙屋川が流れる渓涼床、風がそよそよと通り抜けて、涼しく、最高のロケーション。


この畳敷きのところに土足で入るのにちょっと気が引けたけど、楽といえば楽。


下をのぞくと、清々しい川の流れ、向こうには滝も。




料理を味わいながら、おしゃべりに花が咲く。


最後にタケノコご飯と、


レモンのゼリー。
お料理は、お値段の割には少し物足りない感じがした。
ロケーションは最高だったが


食後は、有料の庭園を散策。(食事利用者割引あり)
庭園内には北山から移植された独特な造形の北山杉が、3000本。


北山杉だけでなく、紅葉や苔の緑も青々としている。


向こうに見える、迎賓館の峰玉亭は、ちょうど10年前の特別公開時に見学したことがあった。
しょうざん峰玉亭のレポはこちら→



庭園の中に流れる紙屋川。
水の流れのある景色が涼やかで本当に美しい。










庭園内には、酒樽をそのままお茶室にしたものもあった。



茶花園を通って、外へ出ると、そこには、しょうざんの元社員寮だったという建物が並ぶ。
その中の浴室があったという大谷石造りの建物、


そちらには、倉庫に眠っていたという陶板が貼られている。
水浴びする裸婦のレリーフの周囲には、細かくラインが入った、一見モザイクタイルかと思うようなタイルが貼られている。
更にその周囲には、辰砂釉の美しい発色のタイル。
縁のギザギザしたタイルも良いな。






観音開きのような形になったタイルと陶板を貼り合わせたもの。
どのような場所に貼られていたんだろう?
仏様のようなレリーフにライオン、透かし彫りの陶板、そして両脇には、
モールディングタイルが並べられている。


一番上の、この十字になったレリーフタイルは、今まで見たことないかも?!


下部には辰砂のタイルが並ぶ。


少し離れた場所に、無造作に置かれていたもの、こちらも何かの両脇に設置されていたのかな?!
こちらも、先ほどのと同じ透かし彫りの陶板や、


この幾何学的な文様のタイルも気になる・・



逆さに置かれていたのは、小枝につかまる鳥たちのレリーフ、


この飛び魚のようなレリーフタイル面白いな。



そして、しょうざんリゾートの敷地内にできたロク京都を偵察しに。
川沿いに、レストランのテラス席。


水の張られた庭の上に渡された通路を歩く。




水面の揺らぎの反射



帰りには、前回のリベンジで、今宮神社のあぶり餅屋さんへやって来た。
今回は、元祖あぶり餅の「一和」へ。
学生時代もこのメンツであぶり餅食べに来たなあ。
たしかその時は、本家のかざりやで食べたかと思う。



きなこをまぶした餅を炭火で焼いているところ。
全て手作業でされていて、熱そうだ。



白みそベースのたれがかけられて来た。
香ばしくて美味しい~
10本をぺろりと食べてしまった。



更に帰り道に、海野製パン所天狗堂へ立ち寄り、パンを購入。


もうあまり種類がなかったが、おすすめだというレーズンパンと、創業以来変わらぬ味だというピーナッツパンを購入。
その後、一路西院駅へ。

最近、皆と一緒の時もレンタサイクルが根付いてきて、この日も前回に続いてレンタサイクルを借りたので、寄り道もラクラク。
帰りは下りなのでさらに快適。
自転車日和のさわやかな一日を楽しめた。





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タイル天国・Bar Gudi

2024-05-16 | 建築巡り・街歩き【京都】

京都で用事を済ませ、河井寛次郎記念館へも立ち寄った後、
土曜日は3時から開いてる~と前々から行ってみたかったBar Gudiへやって来た。



店内へ一歩足を踏み入れると、そこはタイルの洪水。
タイル好きの店主さんが一枚一枚集められたタイルが店内の壁を覆い尽くす。
飲み物を注文し、店主さんに、タイルが好きで・・と、タイル好きの自己紹介をした後、写真を撮らせていただく。


コーナーごとに様々なタイルが貼られていて、
カウンター下には、こんなマジョリカタイル。


他にもさまざまなデザインのマジョリカタイルの競演が見られる。


「禁煙」のマジョリカタイルまで・・
これらのマジョリカタイルは、ほぼネットで手に入れられたとか。


一方の壁面全体に貼られている波や貝のタイル、ブルーのタイルは、
平田タイルさんで見つけられたものだそう。





このハーフサイズのマジョリカタイルも広範囲にわたって貼られていた。
日本で一番、このデザインのマジョリカタイルを持っているお店だとのこと。



もう一方の壁面は、白のレリーフタイルに、青緑系のタイルのコーディネイト。



この縦長のブルーグリーンのタイルは、なんと世界のタイルは博物館で、エジプトの最古のタイルのレプリカを交渉の末、販売してもらったのだとか。




そして、前から作ってみたかったという、ガウディをオマージュしたブロークンモザイクがカウンターの天板に貼られていた。
つい2週間ほど前に完成したばかりだという。
店名が入ったレリーフタイルに、地模様の入ったモザイクがはめ込まれていて、とても素敵。



お客さんがこっちにもあるよ~と教えてくれた、こちらは
本業タイルを中心に周囲がブロークンモザイクに。



そしてこちらにも。




おお~、このマジョリカタイルは、ひょっとしたら、INAXライブミュージアムのものづくり工房で作られたレプリカではないだろうか?
(確認するのを失念)



こんなところにモザイクととかげがいたり、


レアなマジョリカタイルが、現代のタイルと共にしっくり収まっていたり、


このタイルも可愛いデザインだなあ。






このちょうちょの陶板は、北欧のもののようだ。
店主さんとは、タイル談議に花が咲き、、こんなタイル好きの方がいて、
実際に、タイルをこのようにふんだんに取り入れられているという方には初めて遭遇し、とても感激した。


後ほど、たまたま京都で建築講座があった友人たちと、急遽会うことになり、
引き続き、こちらの席でゆっくりさせていただく。


こちらのタイル壁面は、お店全体のイメージカラーのブルーとは違って、
渋い色味のタイルが使われていて、茶系のタイルが素敵。



その中に一列、赤いお花が可愛いハーフサイズのマジョリカタイル。



壁面の中に潜む、モザイクタイルの牛?!



そうかと思えば、こんなメタリックなコーナーも。



男子トイレの壁面は、このようなガラスモザイクタイル貼りに。

お店は、今後も更に進化していくそうなので、また訪れたいな。




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京都タイル巡りと泰山タイル展他

2024-03-30 | 建築巡り・街歩き【京都】

泰山タイル展のあった日、西院から建具屋さんを経て、タイルを巡りながら会場へ。
通りすがりに出会うタイルは、何度か見たものばかりだけど、通るとついつい観察したくなる。
布目のついたボーダータイル。
目地を通して縦と横で貼られたタイルは、端正で美しい。


ここのタイルの奥深さ、味わいも最高〜


深緑から茶系の渋い色味の中に、明るめの差し色が入って、惚れ惚れ。



この日もじっくり味わえた。
突然なくなってたりしたら、ショックなので、通る度に撮って味わっておく。



自転車で、目的地まで行く時は、できるだけ通ったことのない道を選択し、時には路地を分け入り、横道にそれ、なかなか目的地に到達しないこともしばしば。
三条商店会から路地を入ったところに、やや新しめのタイルの貼られた町屋を発見。
(以前写真撮ってた所だったと後ほど気づく)






看板が小さく出ていて、ランチもやってるようだったので、中も気になるし、ここでお昼を済ませていくことに。



店内は、すっきりと改装されているようだったが、窓の建具などは、古いままの箇所もあり、トイレの可愛い小さな棚も大工さんがそのまま残してくれたと言われてた。
表のタイルは、元々はブルーのシンプルなものが貼られていたそうだが、イタリア製のものを大工さんが貼ってくれたのだとか。
この町屋にぴったり、センスのいい大工さんだなあ。


ミックスランチだったか?を頼む。

デザート付きで、自家製のラズベリーが贅沢にたっぷり入ったチーズケーキが美味しかった。
ケーキ付きで1000円とお得。


周辺をぐるりと。
タイルと面格子。







細かなモザイクタイルと面格子。

面格子は、シンプルなパターンの組み合わせだけど、なんだかおしゃれ。



植木鉢がアクセントを添える。

大小のアーチ窓が並ぶ喫茶店鈴屋。
カレーが美味しいようで、
ここも一度入りたいと思いつつ忘れてた。
次回こそは、ここで。







インパクトのある像の立つ建物は、法律事務所。法の女神像だそう。







建具店にようやく到着。
扉を額に見立てて使おうと、2点購入したが、この大きめの狐格子のつく扉もいいなあ、、
2枚セットと言われたけど、、自転車の前カゴに積んでみたが、どう考えても無理そうで断念。





タイルならぬ石貼りの腰壁に型板ガラスの入った木製サッシ、面格子とのバランスが良いなー
2階にもモザイクタイルと、小さ目の面格子も。


そして、前回見つけた様々なタイルが乱貼りされた壁面にも立ち寄る。
一部駐車場のようになっているのだが、ちょうどこの日は、車が1台しか停まっておらず、じっくりタイルを観察できた。



色、形、様々なタイルが有り合わせのようだが、バランスよく貼られている。



所々に、波型文様のレリーフタイルが入っていたり、中央部分が凹んだお皿型タイルがあったり・・



トルコ釉の発色のきれいな工芸的なタイルも。








昭和レトロなプリントタイルなども混じり、



かまぼこ状やねじねじ状のモールディングタイル、ガラスモザイクなども。


階段のヘリに使うようなタイルもあったり、






とにかく広範囲に貼られていて、どのような意図で作られたのか気になる・・







このお花のような形のレリーフタイルも可愛い。
(後ほど、大仏タイルのカタログに載っていた「にちりん」だと気づく)
帽子をかぶった女性のレリーフも。



この辺のプリントタイルもレトロなデザイン。


マイルドな白&グレーのタイル。


細かく金色味を帯びた結晶のようなものが浮かぶ黒渋いタイル。


こちらのタイルも、通る度に何度も撮ってしまう好きなタイル。


中津の西田ビルのタイルにやや似てるが、小さな壁面の中に様々な表情のものが混ざる。


一枚一枚、結晶の出方が違い、どれもがなんと魅力的なのだろうか。



タイルという名の宝石だなあ。
うっとり。。
案外、B級品ばかりを集めて貼られたものかもしれないけど、
自分にとってはS級~


そして、ひたすら自転車を漕ぎ漕ぎ、泰山タイル展の展示会場へやってきた。
会場は、昭和48年まで泰山タイルの製陶所があった東九条の地にあるギャラリー。
私はとにかく前回個展においで頂いた池田先生にご挨拶したくてやって来たのだが・・この日も先生と奥様がおいでになられて、お話することができてよかった。
たっぷりと釉薬がかかった泰山タイルの建築用装飾陶器たちにもうっとり。


今はなき建物のタイルたちも。







吐水口いろいろ。
熊の吐水口って、初めてみたかも。
ライオンと違ってちょっとまぬけな感じがいい。



帰り道、、
型押しタイル貼りの旧医院の建物。





理容サイトーは、タイルと面格子、入口横にはガラスブロック。



モザイクタイル貼りのビル。
将棋の駒のような形の窓が面白く、1階は、
おもしろいデザインの面格子。





郵便受けのあるタイル壁。


白い面格子にバラが映える。


モザイクタイルの腰壁に、花が咲いた植木鉢が等間隔に並ぶ。

飴色のふっくらツヤツヤモザイクタイル。

そして以前一度お邪魔したことのある喫茶Q Qに差し掛かる。

お店は扉が閉ざされ、見るからにやってなさそうな雰囲気だったが、、
扉をよく見ると、openの文字。
思わず中へ。

扉を押して入ると暗闇だったので、やっぱりやってない?!
と思ったが、お客さんが他にいなかったので、照明が消されてたようだった。




汗を掻き掻き自転車漕いでやってきたので、
アイスコーヒーを頼む。
ほっと一息ついてから西院駅へ向かったのだった。











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京都を歩く会・お花見で平野神社〜北野天満宮〜今宮神社他

2024-03-28 | 建築巡り・街歩き【京都】

恒例の京都を歩く会で、春のお花見へ。
桜は去年は、早めのようだったから、今年もそうかなと早めの日程で予定を合わせてたら、ちょっと早すぎた~




今回は、私の京都を回る時の定番、西院からのレンタサイクル、というのに
皆が興味を示し、天気もいいのでみんなレンタサイクルを借りて回るということになった。
三人はママチャリ、体力に自信のない一人は電動をレンタル。
レンタサイクル、前回借りた時から新しくなっていて、車体は、阪急電車と同じ、シックなマルーンカラーになり、かごも大きくなって、なんだかグレードアップしていた。
快適だ~


自転車こぎこぎやってきた平野神社。
神門のそばには一本のしだれ桜が控えめに花を咲かせていた。
こちらは、魁桜(さきがけさくら)と言われ、早咲きの桜なのだだそう。






最初は少し寂しい感じがしたが、程よくつぼみ交じりの枝もフレッシュな感じでいいなあと。









境内の桜はまたさまざまな品種があるようで、
小ぶりな花を咲かせていたもの。





桜苑の桜は、まだまだという感じ。


その代わり、黄色の菜の花がまぶしいくらいに地面を覆ってた。


欲を言えば桜と菜の花のコラボが見たかったが・・


そして、久々に見たたんぽぽ。
最近みちばたで見ることが全くなくなったので、、
たんぽぽ見れてよかった~
黄色、はやっぱり春らしい色だなあ。


そして、お昼は、近くにあった「たかしま」というお店へ。
テレビの「オモウマイ店」でも取り上げられたことのあるお店で、
開店少し前に着くと、もう並んでいる人たちが。
幸い、開店と同時に1巡目で入ることができたのでセーフ。
なんと、お昼のおまかせ定食が800円で6種類の中から選べる。
「おまかせ」なのにそんなに種類があるの?!
3人が鯛の山椒焼を注文。一度に3人分は焼けなかったようで、
まずは、2/3の量の鯛が出てきた。
これでも十分多いのだけど?!
後ほど1/3が追加された。
甘辛味付けの鯛の山椒焼、おいしかった。
メインにハモの天ぷらを選んだ友人は、ハモの天ぷらがお皿に山盛り。
付け合わせのおかずも充実。
出てくるまでに少々時間がかかったが、ゆっくり喋れたし、ボリュームと安さにとにかく驚いた。



腹ごしらえをした後は、北野天満宮へ。
花手水がきれい。













枝からじゃなく、木の幹から直で生えてた梅?の花。



自転車で、結構北上してきたので、せっかくなら北方面へ行こう。
今宮神社のあぶり餅食べに行こう、ということになり、更に自転車をこぐ。


途中に、フォロワーさんに教えてもらったタイルスポットに寄ってもらう。
渋い色合いのコラベルのフォルムのモザイクタイル、白い花のポットとも合って可愛い。




上部は貼りっぱなしのタイルの形をそのまま出した貼り方が特に可愛い。


いいなあ。


そして今宮神社へ向かうも、あぶり餅屋は、定休日で二軒とも閉まってた~
無念・・これ何年か前にも同じことやってる。
行く前、まずは定休日を調べる、水曜は特に定休日が多い。
という教訓を得る。


そしてもと来た道を引き返し、平野神社近くの「クリケット」でお茶することに。
やはり、フルーツサンドが絶品。。
フルーツサンドのハーフとフルーツの盛り合わせ。

ここでもゆっくり話ができて、この後は、自転車で寄り道しながらも西院へ戻った。


途中にあったタイルスポット。
以前にも見ていたが、この前の会津若松で見たタイルとタイプが同じだなあと。









門扉などのアイアンワークが素敵なお家。










この日は友人と一緒だったので、これでも自粛して、タイルは少しだけ。
スクラッチタイルが貼られた塀。


ベージュ系の上品な色味のボーダータイル。


このあたたかみのある白のタイルも良いなあ。




天気もよく自転車日和な一日。
とても楽しかった~







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Bridge Studio(旧岡本医院)展示兼内覧会へ

2023-12-04 | 建築巡り・街歩き【京都】

竹田から浄土寺の方へやって来た。
築約90年の旧岡本医院の建物が23年間空き家だったところ、
手入れされ、今後、シェア工房やアーティストインレジデンスとして活用されるとのことで、この日は展示兼内覧会が行われていた。


タイル貼りの外観、
入口扉上部には「内科・小児科岡本医院」との表示が。



玄関を入ると、下駄箱の上には小さなアーチの小窓。


受付窓口らしき小窓も。


腰壁には、タイルが貼り巡らされていた。
所々に結晶が浮かび上がる黄金色の表情豊かなタイルと縁取りの
モールディングタイルも。


たたきには、モザイクタイルで模様が描かれている。
旧杉江製陶所カタログでも見た定番デザインの模様。
美しい~



周囲は濃い目のタイルで縁取られて、排水溝の蓋も可愛くデザインされていた。


傘立てなのか、大きな甕。
獅子の顔が貼り付いていた。


建物は、洋館の診療棟と後方に和館の住居棟に分かれていて、
玄関ホールのその先は和室に。


玄関ホール床は、市松模様の寄木貼りがモダン。


まずは、洋館部分の2階へ。
2階は待合室になっていたとのこと。
窓が多く、開放感があった。
23年間空家だったというので、ここまできれいにお掃除されるのは、大変だったことだろう。


置かれていたテーブルや椅子、コーナーのキャビネットも
さすがにこの空間にぴったり。


天井がこんなに装飾的なのにも驚いた。
四隅には、デザインされた換気口もついている。


続きのお部屋も広々としていて、


天井も格天井に。


同じデザインの換気口かと思ったら、



同じようで、微妙に違っているのが面白い。


扉の向こうは、和館になっていて、



松梅竹が彫り込まれた欄間は豪華で、


床の間も、様々な木材が使用されていて、削り跡で表情をつけたものもあり、こだわりが感じられた。











和室の天袋の扉には、古代エジプト壁画風の模様が描かれている。
和室にこんなデザイン、モダンでおしゃれだなあ。





和室の窓から見えた丸窓。


丸窓の見えた所は、御手洗いのようだったけど、通路に荷物があって、これ以上は近づけず。
和室から見えていた丸窓は、この右手の壁面にあるはずなので、
この小さなスペースに二つも丸窓が付いているようだった。
真ん中は、開閉できるみたい。


1階の和館の方では、ニューヨーク在住のアーティスト、オーガスト・ヘンリーさんのアートが展示されていて、ご本人も在廊され、片言の日本語と英語でお話することができた。
布に水彩で描いたという紅葉をイメージした作品は、温かみがあって美しい。




布の後ろに入るように言われたので入ってみると・・
光を通して布の紅葉に透け感が出て、正面から見るのとは又違った感じがきれいだった。
午前中に見てきた本物の紅葉のように、光を通すと葉に透明感が増してきれいに見えるのと同じ効果が・・


お庭の紅葉した鯉のぼりは、ガラスへの反射効果も考えられているそうで、
この和館の雰囲気にもぴったり合った展示だった。


1階の旧診察室だった部屋では、残置物のフリマも行われていた。
今後も修理や片付けなどお手伝いの募集もされるとのこと。
23年間も眠っていたこのような素敵な旧医院が活用されることになって、
見学もさせて頂けて有難い限りだった。


見学を終えた後は、あまり歩きたがらない娘を連れてたので、カフェへ行くことに。
途中、ブルーのタイルに覆われたマンション発見。
4階建て全面タイル貼りが圧巻。


ブルーのタイルの濃淡も美しい。



川沿いに鈴なりのミカンが見えた。
黄色がかわいい~



そして近くのカフェ、ゴスペルにやって来た。


が、しかし、扉は閉ざされ、本日貸切とのこと。
がーーん。
カフェを探しつつ歩く・・
もう一軒見つけたけど、外から見るに満席で、カフェ難民状態に。


前から気になってた、ウィーンのセセッション風味のある絵が描かれた陶板。



スクラッチタイルの建物の壁面に、こんな陶板がずらりと並ぶ。



医学図書出版会社のビルのよう。



そして、以前、外観だけ見て素通りした建物のカフェ、
ここも人気のようで、数人の列ができていたので諦めようと思ったら、
ちょうど入れ替わりで、待たずに入れることに。


チーズケーキと、



スコーンを、娘とシェアした。
スコーンは、サクサクした食感で、チーズケーキも濃厚で美味しかった。



可愛い店内。

ひと休みしてから、バスに乗って河原町まで。
自分一人だったら、歩いてたが・・
バスは激混みで、道も混んでてなかなかたどり着かず。
河原町着いてからは、娘の行きたかった店に行ったり、あちこちウィンドウショッピングを。


新京極のお土産店「京の四季」の看板がかわいかった。
真ん中の木の部分は陶板のようで、周りはカラフルなステンドグラス。


お店の床も、こんなタイルが貼り巡らされてた。


渋い色の取り合わせがよかったタイル壁。


鮮やかな青いモザイクタイルが階段ホールにびっしり貼られてた飲食店のビル。
最後にデパ地下寄って帰途につく。
この日も一日よく遊んだ。


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城南宮の紅葉と京都離宮おだしとだしまき

2023-12-03 | 建築巡り・街歩き【京都】

娘のリクエストで、京都の竹田にある「京都離宮おだしとだしまき」へ行くことに。
人気店のようなので事前予約しなければ、と少し前に予約しようとしたらさすがに土日は満席。当日枠もあるとのことだったので、開店時間少し前に到着。
それでも遅くて、自分たちの一つ前から1時台の案内になってしまってた。
なんと、3時間待ち~?!と驚きつつ、一応近くの城南宮へ時間つぶしに紅葉を観に。




神苑をぐるっと一周。
「平安の庭」は、平安貴族の邸宅に造られた庭を映したという庭。
池の周りには紅葉の木が植わっている。



ここからいろんな紅葉が次々と現れて、目を楽しませてくれた。


真っ赤に色づいたものから、オレンジ色、黄色のもの。
光が差し込むと更に輝いて美しく、
まだピークを過ぎていないからか、葉の形がどれもこれもとてもきれいで
見惚れてしまった。




















曲水の宴が行われる小川が流れ苔の生える庭。


とにかく紅葉がきれいで、夢中になってしまった。




スポットライトを浴びる紅葉も、


日陰で、ひっそり佇む紅葉もそれぞれ美しく、色や葉の形に個性があって見飽きない~




えんじ色とオレンジのコンビが美しい紅葉。












グリーンの葉の縁が赤い斑入りの変わり紅葉。













光に照らされて透き通る紅葉。



「室町の庭」には、めちゃめちゃ枝ぶりの良い赤松が生えていた。


下から見上げると、本当に見事としか言いようがない~
細かな枝の折れ曲がり具合が最高。
自然の造形美に惚れ惚れしてしまった。





上からかぶさるような真っ赤な紅葉の中へ入って、天を仰ぐ。
最高のロケーション。





どの葉も欠けておらず完璧。












この紅葉は、葉の先だけちょこんと色が抜けてるのがかわいい。



青空背景の紅葉のシルエット。






滝のように美しいラインを描く紅葉。










城南宮、こんなに紅葉がたっぷり見れて、しかも京都なのにほぼ人がいないという、思いがけず超穴場で、堪能できた。


あっという間に2時間は過ぎて、少し早めにお店へ戻って、店内を少し見て回る。
お店は、築80年の普通の民家だった建物だそうで、外国人の方が住まわれていたとか。

1階は、欄間は、元の建物に使われていたものをそのまま使用されているそうで、
欄間を見ると、かなり凝ったお家だったことがうかがえた。



風景を描いた細やかな透かし彫りの欄間。


中央部は、桐の花がモチーフだろうか?繊細な幾何学模様の組子細工の欄間。



1階部分は、欄間と柱の位置は、元のままだそうだが、他はほぼ改装されているそう。



出しの歴史などの展示スペース。
そうこうしてるうちに、少し早めに順番が回ってきた。

ランチは、「だし巻き御膳と釜炊きご飯」1種類で、最初に4種類の出汁が出てきて、飲み比べし、好きなお出汁で、だし巻き卵を焼いてもらえる。
私も娘もアゴ出汁をチョイス。
好きなトッピングも3種類選んだ。


御膳が登場。
だし巻きがメインで、あとちょこちょこと、前菜などのおかずがついてきた。


だし巻きは、卵3個半使われてるとのことで、出汁がたっぷりでジューシー。


釜炊きご飯も炊き立てで美味しく、幸せランチタイムだった。
娘も大満足だった模様。


食後は、この辺りの名物だという「おせき餅」をお土産にゲット。

写真撮り忘れたが、お餅にあんこが乗ってるこんな感じ。
お餅がふわふわで、とても美味しかった。


この後、予定では、バス乗り継いで、藤田権十郎邸のカフェへ行くつもりだったが、
2人ともお腹がいっぱいで、すぐカフェには行けそうになく、、
少し離れてるが私が行きたかった、建物の見学に娘に付き合ってもらうことに。

















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仙洞御所の紅葉&うららカフェ他

2023-11-24 | 建築巡り・街歩き【京都】

京都を歩く会秋編は、初夏に訪れた仙洞御所へ再び訪れて、今度は紅葉を見ようということになってた。
事前に紅葉に良さげな日程を決めて予約。
そして、前回は、お茶に訪れたヴォーリズ建築のうららカフェでランチしてから行こうということに。


うららカフェの、この元キッチンスペースが落ち着くので、ここを予約してたのに、、通ってなかった〜


先客が出て行かれたので移動させてもらう。
ここを4人で陣取ったが
やっぱり、ここが落ち着く。

日替わりのメニューはクリームシチュー。750円とお安い。

それにデザートとコーヒーを。
ここで仙洞御所の予約時間までゆっくりさせてもらった。

前回、館内をゆっくり見せてもらった時のレポは、こちら→





そして、2時半から予約していた仙洞御所のツアーが始まった。
池泉回遊式庭園をぐるっと1周。


庭園の入口を入ると、目の前がパッと開けて、広大な池が目に飛び込む。
その周りの木々が美しく紅葉していて、
どよめきが。



真っ赤に色づく紅葉。


天気も良く、紅葉の色づきもちょうどいい感じで、最高過ぎる紅葉日和。




















天気がいいので、池に鏡のように紅葉が写って、ダブルできれい。










1時間のツアーがあっと言う前だった。
紅葉を存分に堪能できた。
前回の仙洞御所の詳し目のレポはこちら→


帰り道、カフェ探しながら南下途中、ただならぬタイル壁を発見。


色とりどりのタイルが一面に貼られてる。
駐車場になっていたので、車が置かれてる部分は見えなかったのだけど、元々は、何だったんだろう?


不規則な感じで、有り合わせを貼ったという感じだけど。






かまぼこ状の額縁タイルや階段などに使われる滑り止めのタイルなんかも。
次回京都に来た時には、車で隠れてた部分のタイルもあらためて見に来たい。
自転車で、今まで大抵の通りを走ったと思ってたけど、まだまだ通ってない通り、見てないタイルはあるものだなあ。



一見、音符のような楽しさあふれる面格子。



郵便受け、letters




タイル貼りの田中ビル。


良い味わいのボーダータイルが、貼られてた。


実はうららカフェに集合する前に、津田画廊で開催中の石井春さんと娘さんの石井景子さんの二人展へ伺っていたのだが、石井春さんとお会いできなかったので、帰りに皆と別れてからもう一度立ち寄ったのだった。



可愛いタイルの小作品が並ぶ。




竹中大工道具館でも拝見した作品とも再会。


結晶が美しい深いブルーのタイル。


石井景子さんのコラージュ作品も素敵だった。

帰りに伺った際には、石井春さんはおられて、多くのお客さんがおられる中、画廊の方が声をかけてくださったおかげで、お話することもでき、ひととき、ポルトガルやタイルのお話ができてうれしかった。
これまでポルトガルで制作されておられた作品だが、今後は、日本で、日本の土や釉薬を使い、制作されるとのこと。
これからの作品も楽しみ。

石井春さんの竹中大工道具館での展示→☆
京都水族館の作品→☆
京都地下街ポルタの作品→☆













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