神戸モダン建築祭、25日に1件ツアーが当たっていたので、それに合わせて参戦。
大まかに、午前山側、昼から海側、そして、15時15分からの神戸山手女子中高のツアーに間に合わせるという計画で。
三宮からぶらぶら歩きながら、1軒目の神戸パブテスト教会を目指す。
目的地へ着くまで、あちこちの小道を縫うように歩く。
歩いていると、密集した住宅街の中から突如、ブルーの玉ねぎ頭の教会が出てきてうれしくなる。
神戸ハリストス正教会。
残念ながらまだ中には入る機会は得てないのだけど。
フクロウのモチーフが可愛いお店発見。
カフェだったら絶対入ってみたいお店だったが、バーのようだった。
この木の看板もかわいい。
神戸パブテスト教会に到着。
昭和27年に、洋画家小磯良平の邸宅の敷地を譲り受けて建てられたという教会。
尖塔アーチ窓が並ぶ聖堂内。
華美な装飾もなく、シンプルでこじんまりとした美しい教会だった。
そして中華民國留日神戸華僑總會へやって来た。
明治42年にA.N.ハンセル(推定)設計により、ドイツ人実業家の邸宅として建てられた。
玄関たたきのタイル
居間で存在感を放っていたのは、周りが石貼りの暖炉。
鋳物といわれてたけど、表面は陶製?のようで、興味深い暖炉だった。
ベイウィンドウのある明るい応接室。
応接室の暖炉だけ違った形。
二つあった家具は、同じ意匠が使われていてお揃いのようだった。
居間に面して、広々としたサンルームも設けられていた。
そしてダイニングルームとして使われていた部屋。
こちらにも居間とお揃いの暖炉が設置されてる。
ドイツ語が書かれていたので、ドイツ製のもののよう。
ドアノブの意匠や、
家具の意匠も興味深かった。
玄関のコート掛け。
庭からコロニアル様式の外観を眺める。
次にやって来たのは、メディウム邸。
築135年の北野最古の異人館。
大きく育った椰子の木が印象的。
入口の石段の間にわずかに貼られてた市松模様のモザイクタイル。
現在1階はアフタヌーンティー&カフェ、2階はコワーキングスペース、土日は1棟貸しとして活用されているそう。
2階の居間。
サンルーム。
マーブル模様のタイルが貼られた暖炉。
ちょうどパーソナルカラー診断というのをされていて、10分くらいで済むので
と言われて診断してもらった。
同じ色の束の中で、summer、winter、spring、autumnと分かれていて、私は、青系のsummerかwinterとのこと(黄色系はspringとautum)
winerの自分に合う異人館だそう。
ちょっとよくわからないけど、、一緒に撮ったら映えるとか。
どちらかというとくすんだ色系のautumnが好きだったのだけど、鮮やかな色winterか淡い色summerが合うというのが知れた。
次は北野アレイへ。
初期の安藤忠雄設計のコンクリート打ち放しの建物。
ちょうど屋上から、お隣のマンション、和光ハイマートが見えた。
茶色のテントが可愛い。
面格子もいいなあ。
お次はシュウエケ邸へ。
明治29年にA.N.ハンセルの自邸として建てられたコロニアル様式の建物。
現在はシリア人のご夫妻が住まわれているとのことで、今回は1階部分のみ
公開されいていた。
玄関たたきの蜀江文様に貼られたタイル。
ベイウィンドウやボウウィンドウに囲まれた明るい応接室。
窓以外の壁面には、浮世絵他、絵画が所狭しと掛けられていた。
暖炉前の床面はタイル貼りに。
幾何学模様を描いたモザイク状の型押しタイルが一面に貼られてた。
縁は飴色の役物タイルが囲む。
中央のリビングも暖炉を中心に、壁面には絵画や調度品、
クリスタルのシャンデリアは、三部屋共に。
こちらの暖炉のタイルは、シンプル目。
ゴブラン織り刺繍のソファや椅子などの家具や、
床に敷き詰められているペルシャ絨毯などもただ物ではなさそう。
そしてリビングにつく広いサンルームスペース。
ダイニングルームは、テーブルセッティングも豪華で、やはり壁面は、絵画で埋め尽くされていた。
洗面所&バスルームは、真っ白なタイル貼り。
バスルームの隣にあった小部屋は、船などのモチーフが螺鈿で細かく象嵌されたチェストが置かれ、
掛けられた絵画も中国趣味のものだった。
階段から上は、現在もお住まいのプライベート空間の為、立入禁止。
勝手口のそばに、シルエットがきれいな照明がついていた。
庭園からの建物。
左右対称の建物の屋根の上には鯱が乗っていたり、菊の文や瓦が使われるなど、和風の要素や、ベランダの軒の形はアラブ風だったりと、折衷様式が興味深い外観。
シュウエケ邸のお隣にもハンセル設計の邸宅があり、こちらも現役で、お住まいされてるとこと。
この後、松廼家 は以前ランチをしたこともあったので、パスして海側へ下ることに。