m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

長野のタイル&近代建築巡り2019【須坂の町歩き&古民家レストランラノッキオ】

2019-07-31 | 長野のタイル&近代建築巡り2019

松代の旧金箱家住宅のタイルを見た後は、同じく松代の真田を見学し、その後須坂へやって来た。

次なるタイル物件、旧小田切家を見学する前にランチをすることに。

車を停め、ランチ場所へ移動する途中に見かけた建物いろいろ。

須坂教会。

 

 

看板建築の柏福呉服店

 

 

十一屋履物店

ショーウィンドウ下はモザイクタイル貼り。

 

 

 

 

看板のフォントが面白い、衣料品店TAKAMARU。

2階の窓の格子も可愛い。

 

 

理容スズキ。

 

 

看板の「スズキ」には鈴がついてる~

 

 

そしてランチのお店、イタリアンレストランラノッキオに到着。

車で移動中、検索で偶然見つけたお店だけど、なかなかよさそう。

築200年以上、江戸時代からあるという古民家をリノベーションしたお店だという。

 

 

たばこ屋さんだった時代もあるのか、左端にはこんなショーウィンドウ。

 

 

所々散りばめられた赤と水色のモザイクタイルが可愛い!

 

 

お店の入口は建物の裏にあるので、建物脇の路地を進む。

 

 

 

 

 

カウンターにはリノベーション時に貼られた扇形の色とりどりのタイルが素敵だなあ。

 

 

 

 

 

ランチセットは千円前後とリーズナブル。

セットのサラダには自家製ドレッシングがかかってて、これがとても美味しかった。

 

 

薪窯が見えたので、ピザが売りだったのかもだけど、ワタリガニのクリームパスタに惹かれてしまい、こちらを注文。

クリーミーで美味だった。。

しばし、休息した後は本業タイルのある旧小田切家(次回アップ予定)を見学し、

その後再び町歩き。

 

 

雷紋のマジョリカタイルを見つけた。

グリーンはよく見かけるけど、この茶系の色合いは見たことないかも。

 

 

昔建具屋さんだったお店を改装したという居酒屋「枠屋」

 

 

ちょっと風変わりなデザインの面格子。

 

 

屋根の上に歩いてるのは猫?!

 

 

タイルと牛乳箱。

 

 

蔵のあるこの建物は旧須坂商業銀行。

明治33年建築。

 

 

浦野酒舗。

銅板葺きの大きな看板が下がる。

 

 

この気になる洋風の個人邸は昔は医院だったそう。

写真を撮ってると中から奥さんが出て来られ、お話をいろいろしてくださった。

今は駅前に病院は移転してるそう。

 

 

塩屋醸造。

江戸後期から塩の販売を始め、味噌や醤油の醸造もおこなっているという。

 

 

車で移動、須坂市旧上高井郡役所へ。

大正6年建築のもので、現在は市民交流の拠点として活用されている。

 

 

多目的ホールの天井。

 

 

 

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長野のタイル&近代建築巡り2019【旧金箱家住宅のタイル風呂他】

2019-07-30 | 長野のタイル&近代建築巡り2019

一日目は夜行バスで長野までやって来て、その後はレンタカーで行動。

宿に着く前に、松代、須坂のタイルスポットを巡った。

 

 

まず訪れたのは、松代にある寺町商家(旧金箱家住宅)

こちらは江戸末期から昭和初期まで質屋業を中心に、生糸相場や林業、古物商など

幅広く手掛けていた商家。

10時の開門まで少し待つ。

 

 

総けやき材の表門の屋根は龍や亀、鯱などの飾瓦で豪華に装飾されている。

 

 

軒先の「栗勘」と記された瓦は、金箱家の初代勘蔵は津和村の栗谷地区出身だったため、

親子2代に渡って「栗屋勘蔵」と名乗っていたところから。

 

  

波乗りうさぎと橘がデザインされた瓦。

 

 

門を入ると中庭を囲むように主屋や蔵が建つ。

 

 

こちらは質屋の店舗として使われていたスペース。

天井が少し低い。

 

 

その店舗の先には北之蔵が表座敷から入れるようになっている。

分厚い扉を開けると、

 

 

蔵の中には鉄格子が壁にびっしりと取り付けられ、質屋の蔵の厳重さが伺えた。

 

 

太い梁の通る蔵の2階。

 

  

奥座敷。

建物は平成24年から長野市が3億8千万をかけて保存、改修工事を行い、

現在は地域交流の拠点として、さまざまに利用されているという。

こちら奥座敷は飲食スペースや会議室になることも。

 

 

鶴の釘隠し。

 

  

主屋の先には学問所と呼ばれる数寄屋造りの建物があり、

 

  

その隣には脱衣所、

 

 

そして風呂場がある!

その風呂場がタイル尽くし!!

 

 

石でできた浴槽の上段にはマジョリカタイル、下段に銅版転写の本業タイルが貼り巡らされてる。

浴槽周りの壁にも銅版転写の本業タイル。 

 

 

 

 

 

マジョリカタイルは色鮮やかなまま

 

 

浴槽の外の床面にも柄違いの本業タイル。

 

 

ガムテープの貼られた跡が残るマジョリカタイルは、二人でテープをこすり取り、

きれいに拭きとった。汚れたタイルはなるべくきれいにして立ち去ることをモットーに。

 

 

しばしの間、思う存分このタイル空間を楽しんだ。

ガイドさんが言われるには翌日だとイベントがあって、この風呂は立ち入り禁止区域になったとかで、、

一日違いでほんとによかった~~。

 

 

この木製のハンドルもいいなあ。

 

 

矢羽貼りに貼られた天井もおしゃれ。

タイル友の会として、これらのタイルの美しさ、希少性を訴え、ぜひ大事にして頂くようお願いし、

旧金箱家住宅を後にしたのだった。

 

 

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長野のタイル&近代建築巡り2019【角間温泉・越後屋】

2019-07-29 | 長野のタイル&近代建築巡り2019

先週週末にぷにょさんと長野のタイル旅へ行ってきた。

今回のメインの一つは角間温泉の越後屋へ泊って、タイル尽くしの風呂へ入ること?!

 

 

長野県山ノ内町の角間温泉にある越後屋は明治3年に建てられた木造3階建ての建物。

奥には大正13年に建てられた2階建ての新館が建つ。

 

 

越後屋の屋号の看板の隣には「玉の湯」との看板。

こちらは越後屋に引かれてる源泉の名称だそう。

角間温泉にも源泉はいくつかあって、それぞれに名称がつけられているのだとか。

 

 

 

 

 

 

 

磨きこまれた廊下や階段が飴色に輝いてる。

 

 

部屋に荷物を置くと、まずはお目当ての内風呂の見学へ。

 

 

蝙蝠模様の銅版転写の本業タイルがびっしりと三方を囲む浴室は圧巻!!

 

 

その片隅にはタイルに囲まれたシンク!!

 

 

シンクの縁にはモザイクタイルがあしらわれてる。

 

 

温泉の湯口にはビーナス?!像。

壺を持つビーナスの手には温泉成分がびっしりと盛り上がる。

後ほど、一人でこのタイルに囲まれた風呂を貸し切り、ゆっくり湯に浸かった。

至福。。

 

 

脱衣所にはパステルグリーンなこんな可愛い縦長タイルの貼られた柱もあった。

 

 

 

 

翌朝はもう後二つある家族風呂のうちの一つのローマ風呂へ。

半円アーチの窓がついたローマ風呂にはモザイクタイルがびっしりの円柱がアクセントに。

 

 

 

 

湯船はモザイクタイル貼りの腰掛がついていて、そこに腰かけると、

微妙なカーブが体にぴったりフィットするとても心地いいお風呂だった。

 

 

こちらのお風呂は脱衣所と浴室が合体していて、

 

 

浴室に脱衣かごがある。着替える時はちょっと暑いのが難点だけど、

 

 

棚や柱、全てがモザイクタイルに包まれる空間での朝風呂タイムはこれまた至福のひと時だった。

 

 

タイルのグラデーションが効果的に使われたモダンなデザインも素敵。

 

 

片隅のタイルシンクもいいなあ。

 

 

もう一つの家族風呂は浴槽は檜で、壁面にはこんなモザイクが貼られてた。

 

 

こちらは家族風呂が並ぶ廊下。

 

 

廊下にもモザイクタイルがところどころに埋め込まれてる。

木製の何かの歯車らしきものと一緒にタイルが埋められてて、可愛い!

 

 

階段もこんな感じで、歯車とタイルのコラボが見られる。

ご主人によると、実家にあったという生糸工場で使われていた歯車をタイルと合わせたら

面白いのではないか、とデザインに取り入れられたそう。

 

 

散りばめられたタイルと歯車、面白い発想だなあ。

 

 

旧館から階段を上がってくると、大正13年に建てられたという新館の1階に。

洗面台横に残されてたマジョリカタイル。

 

 

新館の1階には入口の足元がモザイクタイル貼りになった部屋や、半円アーチの欄間があるドアの部屋など

気になるお部屋も並んでる。

私たちはその上の新館2階へ。

部屋には入った途端に散らかしてしまって、、写真を撮るのをすっかり失念してしまったのだけど、

角部屋のその風通しのよい部屋は、小説家の吉川英治が、新館ができた当初に1年ほど滞在して、小説を書いた部屋だったのだとか。

 

 

こちらは旧館の2階へ上がったところ。

 

 

いろんな意匠の飾り窓が並ぶ。

 

 

これは蝙蝠だなあ。

 

 

1階のトイレのドア上部の壁にも蝙蝠の透かし彫り。

お風呂のタイルも蝙蝠柄だったし、福を呼び込む蝙蝠モチーフが好んで用いられたのかなあ。

 

 

そして見せて頂けた旧館のお部屋。

 

 

障子には模様の入ったガラスが入れられてる。

 

 

 

 

つい身を乗り出したくなるバルコニー(和風の)

「対笠館」と書かれているのは、昔からこの辺りでシンボル的な山、笠ヶ岳にちなんでつけられた

この旅館の通称だそう。

 

 

旧館にあった洗面台はモザイクタイル尽くし。

 

 

シンクのオレンジ色が効いてる。

 

 

 

 

夕食も美味しく、肉も魚もたっぷりあっておなかいっぱいに!

 

 

朝食も盛りだくさん~

好きなタイル尽くしの温泉に入れて、おなかいっぱい美味しい食事を頂け、

1泊2食付きで8千円ほどという有難いお宿だった。。

 

 

朝には内湯から外湯へもはしご。

角間温泉には外湯は3軒あって、宿泊客のみ入れるようになっている。

7時から開く越後屋のすぐそばの「大湯」へ。

 

 

朝一は誰もおらず貸し切り状態だったが、かなり熱い湯で、すぐギブアップしてしまった。

 

 

こちらは共同浴場「滝の湯」

角間温泉を満喫できた!

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Cute Glass Shop and Gallery(旧宗田家住宅)・ルネラリックとガラスの香水瓶・化粧品

2019-07-26 | 建築巡り・街歩き【大阪】

先日、カレー好きのKさんと以前から行きたかったスパイスカレーのお店へ行く予定だったが、

阿波座近くのお店の前まで来て、臨時休業の貼り紙にショックを受け・・

その後は近代建築を巡りつつ、カレーを求めて彷徨い、なんとかカレーにありつけた。

その後予定してたキュートガラスショップ&ギャラリーへやって来た。

 

 

ここは去年のイケフェスの時に初めて訪れたのだけど、大正14年の町屋、宗田家がリノベーションされ、

日本精工硝子株式会社のショップ&ギャラリーになっている。

安価でガラス瓶も購入できて、ジャム作りで瓶を大量消費するKさんにぜひ紹介したいお店だった。

 

 

イケフェスの時は混雑していたけど、この日は私たちで貸し切り状態?!

親切で感じのいい店員さんにゆっくり案内していただけた。

入口を入ると、町屋でいう通り庭の部分にずらりと並ぶガラス瓶たちは圧巻。

 

 

こちらでは不純物の少ない透明度の高いガラス瓶が製造されているという。

通常のガラス瓶だと、少し青みがかかったものになるそうだが、こちらのは全く色味のない透明。

もちろん日本で製造されていて、伊賀に工場があるとか。

最近は人気のハーバリウムやジャム作りをされてる方が、大量に購入していかれることもあるそう。

友人もまさにジャムに使用する瓶を物色。

 

 

シンプルな瓶も素敵だけど、前回はたしか見かけなかったこんな柴犬モチーフの可愛い瓶も。

中蓋をつけると塩やコショー入れになる。

 

 

こちらのスノーマンはつまようじがぴったり収まるサイズ。

私はこれら二つを購入。

 

 

通り庭から吹き抜けの空間を見上げると、ガラス瓶を使ったステンドグラスが美しい。

イケフェスの公開の時は2階へ上がれて、見れたけど、通常は2階は上がれないようだ。

 

 

更にショップの奥の、元蔵を改装したスペースはギャラリーになっていて、

「ルネラリックとガラスの香水瓶・化粧品」という企画展示をやっていた。

瓶の蓋や縁に繊細な装飾とかすかにガラスに色付けがされているルネラリックの香水瓶。

 

 

こちらは複製品だそうだけど、三羽のツバメの蓋が華麗な香水瓶。

 

 

こちらはクラゲをモチーフにしたものだそう。

ラインの突起を浮き彫りにしたものだと、たしか言われてた。

 

 

資生堂の化粧瓶もレトロで美しい。

 

 

薔薇の花をガラスの多面カットで表現したという香水瓶

 

 

原料的にこの色合いを出すのは難しいと言われていた赤いガラスの化粧瓶。

 

 

大正初め頃のキリンの2ℓ入りのビール瓶。

 

 

昭和初期の頃のハエ取り器は優雅なガラス製。

 

 

大正時代の哺乳瓶。

一見尿瓶のような形だけど;

 

 

丸薬の容器もガラスだ。

 

 

座敷には防空壕の跡も残されている。

 

 

現在は防空壕はそのままに、カレットが敷き詰められ、床のガラス越しに中を見ることができる。

 

 

床の間の天袋の引手は七宝焼きの細工が入ったもの。

 

 

改装にあたり、腐っていた柱の根本だけを新しい木材に差し替えるという高度な技術を要する作業の跡も。

 

 

改装を手掛けた大工さんの遊び心が伺える細工があちこちあるのだとか。

 

 

中庭では当初はカエルを飼っていて、その鳴き声を楽しんだと言われていた。

イケフェスの時はやや慌ただしかったけど、この日はゆっくり旧宗田家住宅の建物と展示、買い物を楽しむことができた。

ルネ・ラリックの香水瓶・化粧品企画展は8/30まで。

 

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名古屋モザイク・モザイクタイルバイキング

2019-07-25 | クラフト

毎年恒例の名古屋モザイクのショールームで行われてるモザイクタイルバイキングへ行ってきた。

暑い中、午後から出かけたので、お客さんもひとり、ふたりしかおらず、

ゆっくり詰め放題。

 

 

今回は見たことないバラエティーに富んだタイルもたくさんあって楽しく、、

結局三袋詰めた。

 

 

受付後ろの真っ白なモザイクタイル壁は行くとついつい撮ってしまう・・

 

 

 

 

 

 

ショールームの方も新作のタイルもいろいろあって楽しい。

「八角星」という古代ペルシャ陶器の意匠を再現したもの。

 

 

この石に彫ったはんこみたいなタイルも可愛い。

 

 

色違いバージョン。

 

 

旧金庫室を利用したミニライブラリー。

 

 

蜘蛛の脚のような照明がおしゃれ。

ゲットしたタイルで何か作るのも楽しみだー。

 

 

 

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東洋陶磁美術館・フィンランド陶芸&マリメッコ・スピリッツ

2019-07-23 | 美術館・ギャラリー他

 

東洋陶磁美術館で開催されてるフィンランド陶芸とマリメッコ・スピリッツの特別展へ行ってきた。

フィンランドのやきものをまとまって見るのは初めてだったので興味津々で、

フィンランドの名窯、アラビア製陶所などの作品の数々を堪能してきた。

 

 

アーツ&クラフツ運動の影響を受けて、その土地の原料を用い、伝統的技法で造られたアイリス工房の花瓶。

赤土に、鮮やかな色化粧を施したもの。

(全館写真撮影可能)

 

 

この緑と茶色の色合わせも素敵で、素朴で温かみのある風合い。

 

 

フィンランドらしい新たなデザインが求められた中、創り出されたというフィンニアと呼ばれるシリーズのやきものは

シャープな幾何学模様とカラフルな色使いが印象的。

型で成型されて、銅板転写で輪郭を施し、その内側は手描きで彩色されているそう。

 

 

ちょっと曲線が入ったアールヌーヴォー調のパターンも。

 

 

かわいい~フィンランド製とは思えない昭和レトロ風?なデザインの壺も。

 

 

そうかと思えばこんな風変わりな蓋付壺も。

蓋には鳥、胴部には女性のレリーフが貼り付く。

 

 

そして絵画ぽい陶板が気になったルート・ブリュックの作品。

 

 

陶板絵画というのか?深みのある色彩や線が幻想的で美しい

 

 

ノアの箱舟は釉薬を掛けてからふき取り、マットな質感が出されてる。

 

 

陶板画はそのうち建物などを象ったものに進化?!

ルート・ブリュックのみの展覧会が今度伊丹にも巡回してくるようなので

また見に行きたいな。

 

 

もう一つの展覧会のテーマはマリメッコ

 

 

カーテンやクッションカバーなどのテキスタイルでおなじみの大ぶりの花柄などのデザインは

正直あまり惹かれたことがなかったけど、

 

 

こんなちょっとシックな花柄や動物柄なら、スカートとかで欲しいかもと思った。

 

 

 

 

 

そしてこの展覧会のために新しく設計されたというマリメッコと草庵の茶室との融合。

円に近い八角形の茶室にはマリメッコのファブリックが内にも外にも貼られてる。

さすがに茶室内には大胆でポップなマリメッコらしい布使いではなく、落ち着いたデザインのものだったけど。

入口の向こうにケシの花(ウニッコ)が見える。

 

 

 

 

 

特別展の後はいつものごとく韓国陶磁、日本陶磁、中国陶磁と回って、最後は鼻煙壺で〆。

 

 

小さな小瓶に描き込まれた精緻な絵付けや細工に見入ってしまう。

 

 

七宝焼の鹿。

 

 

 

 

キュートな形の水晶の鼻煙壺。

 

 

こちらは針入り水晶。

 

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伊賀上野日帰り旅【てくてく銭湯・一乃湯他見学ツアー】

2019-07-22 | 銭湯のタイル巡り

午前中に薫楽荘池澤湯栄玉亭とタイルチェックポイントを巡り、もうすでに一仕事も二仕事も終えた気分だったけど、

この日のメインイベントは12時半からのてくてく銭湯の一乃湯見学ツアー。

集合場所の上野駅へ急いだ。

 

 

上野駅から町歩きを開始。

先ほど歩いた通りを歩いていた時、スタッフの方に「タイルが好きで、見たい、」というような話をしていると、

このかぎや餅店には「マジョリカタイルがある」と、いきなりのサプライズ情報を教えてくれた。

ええっ!何ーーーっ!

さっきは時間もなく、お店が気になりつつも素通りしていたのだけど、

奥の厨房にマジョリカタイルがあると・・

外から見るとたしかにマジョリカ壁らしいものがある。

団体行動なので、今は見れないけど、後で銭湯タイムをブッチしてでも見にこようと思った。

 

 

そしてツアーはすぐそばの「むらい萬香園」へやって来た。

こちらでは店主の忍者トークを聞きつつ、忍者猫とふれあい、手裏剣体験も。

忍者猫は忍者の衣装を着ると固まってしまって、微動だにしなかった。

撮影慣れ?してるのか、かわいそうなくらい動かなくてちょっと心配になった;

 

 

こちらでは更に抹茶スィーツまで頂いたが、レモン風味の抹茶がさっぱりとして美味しかった。

こちらで少しフリータイムがあったので、失礼して、先ほどの

「かぎや餅店」へダッシュで行ってくることにした。

 

 

レトロなお菓子の瓶が並ぶ店内。

お土産のお菓子を購入しつつ、店主に、奥のマジョリカタイルを見せて頂きたい、

とお願いすると、

 

 

了解を得ることができた。

あの先にあるのがマジョリカタイル。

たしかに、外からはなかなか気づけない・・

これは教えてもらわないとわからなかったなあ。

 

 

そして近寄らせてもらって、間近で見たマジョリカタイル。

シンクで少し隠れた感じになっているけど、シンクの下の方は白地のタイルなので、

シンクを置いて見える部分だけマジョリカタイルが貼られたのかなあ。

こんな厨房の奥にマジョリカタイルが眠っているなんて・・

 

 

雷紋のボーダーマジョリカと共に本当にきれいに残っているなあ。

本当に、ツアー初っ端からこんなお宝スポットを教えてもらえるなんて、ラッキーだった。

 

 

「むらい萬香園」を出た後は一乃湯へ向かって町歩き。

BarBerヨネムラのいい感じのタイル貼りの建物。

 

 

縁取りがかわいい郵便受け。

 

 

後ほどツアーでも伺った北川牛乳の牛乳箱。

 

 

 

 

サビサビのトタンと面格子。

 

 

 

 

伊賀上野でよく見かけた型押しタイル。

 

 

そして一乃湯へ裏手からのアプローチ。

ご主人に出迎えて頂いた。

煙突は当初は26mあったものを短くされたそう。

 

 

まずはボイラー室からの見学。

 

 

建物は大正15年に建てられたもの。

石柱の門の上にはネオンサインで「一乃湯」

 

 

石畳のアプローチを進むと、唐破風屋根の玄関が現れる。

 

 

中へ入る前に、忘れないようチェックポイントのトイレのタイル。

 

 

緑と白の市松模様のタイルは目にも鮮やか。

 

 

そして玄関の中へ。

 

 

こちらはタイルっぽいけどフロアシート。

 

 

脱衣所。

窓の向こうには中庭が見える。

 

 

男湯と女湯の仕切りには虫食い風の欄間が

 

 

天井は折り上げ格天井に。

 

 

中庭との間のガラスには、赤、青、緑の色ガラスが入っていた。

 

 

 

 

懐かしさ漂うおかま型ドライヤーに体重計。

 

 

ちょっとした寛ぎのコーナーが設けられてる。

 

 

リビングみたいにゆったり。

 

 

浴室手前にはタイル貼りの洗面台が。

女湯は色違いでピンクのシンクだった。

 

 

浴室入口上部には透かし模様の入ったアーチに、真ん中は花模様のテラコッタのレリーフ。

 

 

入口床のタイル。

 

 

そして浴室へ。

床のヘキサゴンのタイルがお花模様のようで可愛い。

 

 

 

 

浴槽の中も花柄だー!

 

 

そして富士山を描いたタイル絵。

 

 

水風呂には、

 

 

鯉の滝登り?的なオブジェが目を惹く。

 

 

そしてライオンの吐水口。

 

 

モザイクタイルに囲まれたシャワーブースもあった。

 

 

下の方に地味に貼られてた可愛いタイル。

思う存分タイル写真が撮れてうれしかったー

見学の後はツアー続行。

後ほどゆっくり入浴させて頂くことに。

 

 

一乃湯の隣には一乃湯プラス(別館)があって、休息場などとして使われているそう。

 

 

 

 

中へ入ってみると、座敷への上がり口にマーブルタイルが残されていた。

 

 

モザイクタイル貼りのシンクも。

 

 

ディティールマニアのOさんが大いに反応していた岡波病院のフォント。

ほんとに病院ぽくないフォントだなあ。

 

 

この日は閉まってたけど、元旅館、九重旅館だった建物を利用したうどん屋さんもあった。

 

 

そしてツアーは北川牛乳店へやってきた。

ここでミルクジェラートのおやつ。

生クリームのような?不思議な食感のミルクジェラートは超美味だった。

 

 

 

 

この後は、茅町駅から忍者電車に乗って移動。

行きの駅でもみたけど、駅のあちこちには忍者が潜んでる。

 

 

ここにも。

 

 

そして電車はくノ一のラッピング

 

 

行きに乗った電車は青パターン。

 

 

 

 

そしてやって来たのは「中村こうじ店」

店の写真を失念・・中村こうじ店の犬。

こちらでは甘酒の試飲をさせてもらった。

 

 

グリーンタイルがきれいな家。

 

 

テラコッタのレリーフが貼られた家。

 

 

 

 

 

この家のタイルも変わった風合いのものだった。

この後は、一乃湯へ戻り、入浴した後、

 

 

忍者ちらしで懇親会。

蓋をあけると頭巾をかぶった忍者が現れ・・

 

 

忍者をどんでん返しの術?で皿にひっくり返すと、中から具沢山なちらし寿司が現れた。

面白いアイディア!そしてとても美味しかった。

名物の豆腐田楽も頂いた。

おやつもついた至れり尽くせりのツアー、マジョリカタイルのサプライズ付きでとっても楽しめた~

 

 

帰り道はOさんと一緒に、タイル探ししながら駅へ向かった。

伊賀上野はタイルだけでなく、コンクリート透かしブロックのバリエーションも豊富で、

飾り瓦も凝っていて、ディティールマニアにはたまらない町歩きの楽しい町だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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伊賀上野日帰り旅【小林建材店のタイル&栄玉亭のタイルシンク他】

2019-07-20 | 近代建築&古民家他リノベカフェなど

池澤湯を後にし、やって来たのは、タイル尽くしの小林建材店。

ここも事前に情報を聞いていたのだけど、

建材店なだけに、店の外壁にはタイルの見本帳みたく、さまざまなタイルが貼られてる。

 

 

光沢のあるオレンジ系のタイル。

 

 

ちょっとわらびの出てるスクラッチタイルから縦縞だけのタイルまで、同じ色合いで比較できるようになってるのか?

微妙に違うタイルが一緒に、

 

 

ここはオフホワイトから、薄いグリーン、茶と

 

 

この薄いグリーンのタイルの型押し模様は初めてみるような?

 

 

 

 

そして軒下にもタイルがびっしり。

 

 

しかも軒下にはボーダーのマジョリカタイルが貼られてる。

 

 

こんな波の模様のマジョリカも。

  

 

ここは今年三月末まで公開されていた施設、永楽館。

江戸時代から続いた生薬問屋を明治6年に改造し、料理旅館として昭和58年まで使われ、

その後、市へ寄贈され、一般公開されていたようだけど、、見れなくて無念;

内部はぷにょさんのブログにて→(1~3まであり)

今後は整備後、食事処などに活用されるようだ。

 

 

横田歯科のタイルと面格子。

 

 

「玉味噌」と看板のかかった風格のある町屋。

玉味噌は伊賀の特産品らしい。

 

 

そしてもう一つのタイルチェックポイント。

商店街の入口にあるうどん屋さん「九庵」の外壁の丸柱に貼られたモザイクタイル。

 

 

渋い色合わせの味わいのあるモザイクタイルが貼られてる。

ちょうど柱の前で立ち話をされていたうどん屋さんの奥さん?に断わりを入れて撮らせてもらったら、

タイルのこと、あまり気付いてなかったと言われてた。

 

 

こちらは角柱に貼られてる。

 

 

のちほど町歩きツアーの時に、うどん屋さんを回り込んだ玄関先にもびっしりと貼られていたのを発見!

  

 

そして時間があれば、お茶してみたかった「カフェワカヤ」。

大正11年に建てられた建物だそうで、元は倉庫として利用されていたとか。

その後ピアノ教室などとして使われ、現在は味噌田楽の老舗「田楽座わかや」のカフェに。

 

 

隣の蔵造りの建物との間に貼られてた大判タイル。

雰囲気のあるいいタイル。

 

 

更に歩いて・・

元たばこ屋さんらしきショーウィンドウのある建物。

 

 

ショーウィンドウ上部には細かい細工が入ってる。

 

 

ステキな持ち送りもいくつか見つけた。

 

 

 

 

8年前、家族で訪れた時にランチした洋食のお店「ストーク」も健在。

 

 

 

 

 

 

元「電気湯」のタイル絵。

前回、家族で訪れた時には「忍びの館」という施設になっていたけど、もう外観からは旧銭湯の面影もないカラオケ喫茶になってた。

 

 

そして約束の時間に老舗のうなぎ屋、栄玉亭へやってきた。

ぷにょさん&友の会諜報部員情報により、ここにあるタイルシンクを見逃してはならない、ということで

お昼はここで取ることにしていた。

うなぎは焼くのに時間がかかるとのことだったので、ツアー開始時刻に間に合うように

開店時間に焼き上がるようにお願いしていた。

 

 

お庭に面した個室へ通された。

 

 

その部屋の手前にうわさの手洗い発見!

ぷにょさんたちがうなぎが焼き上がるまでに磨き上げたというタイルシンクが中庭で神々しい輝きを放っていた。

 

 

シンクは白いタイルに緑のボーダーがアクセントに入れられている。

ガラスの棒の水切りもレトロ。

両サイドに擬宝珠がつくとても風変わりなデザイン。

 

 

前面と側面には擬石風タイルが貼られてる。

 

 

それを縁取るモールディングタイル。

 

 

足元のマットの下にもモザイクタイルが貼られてた。

 

 

庭側から目に入ることも考えられてか?裏面も抜かりなくタイル貼りで美しい。

 

 

念入りに写真を撮っていたら、女将さんが出て来られ、

友人に教えてもらい、駆け付けたというと大そう喜んで頂けた。

 

 

うな丼も皮がパリッと香ばしく、美味しくて、英気を養えた。

 

 

帰り際に、この杉戸絵に描かれてる雀が可愛いと、言ったら、絵は2階にもあって、全部で4つあると教えて頂き

見せてもらうことができた。

 

 

 

 

2階にはこんな猫が手毬とじゃれ合う絵と、もう一枚はやはり雀と菊の絵、

 

 

2階の大広間。

 

 

1階にもう一枚、梅と鶯の絵があった。

この後はてくてく銭湯の集合場所の上野駅へ急いだのだった。

 

 

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伊賀上野日帰り旅【池澤湯他】

2019-07-18 | 銭湯のタイル巡り

 

 

薫楽荘でゆっくり見せて頂いた後、女将さんがお向かいの旧いとう旅館さんにもヘリテージカードをもらいに行っては?

と言ってくださったので、皆で伺った。

旧いとう旅館本館は明治後期に旭楼として建てられて、昭和33年に旅館に転業。

現在は旅館は閉められていて内部は非公開となっている。

お声をかけて、カードを頂き、玄関先を見せて頂けた。

 

 

同じく旧いとう旅館。

繊細な組子の欄間が美しい。

 

 

「伊藤」の名前が入った特注瓦。

他のお家でも名前の入った特注瓦をよく見かけた。

 

 

その後はお昼に栄玉亭で皆と待ち合わせることにして、一旦解散?!

行きに駅からダッシュで来たので、もう一度、通った気になる建物を見に行く。

桑町集議所&桑町ポンプ庫は洋風の建物。

 

 

こちらは後の町歩きでも再びやって来たが、旧銭湯の建物だそう。

 

 

スクラッチタイルの柱の上部には花の浮彫のテラコッタが貼られてる。

 

 

稲森商会の建物にはぽたぽたとシミが浮き上がったようなタイルがびっしり。

 

 

ぽたぽたタイル?シミタイル?いや、カビタイルか?!

とにかく独特な風合い・・

 

 

そして、閉まっているだろうけど外観だけでもと見にやってきた池澤湯。

ちょうど銭湯の前にやって来た時に、脇道から人影が・・

伺うと、池澤湯のご主人だったので、チャンスとばかり、中の見学をさせて頂けないか?頼んでみた。

うどん屋さんと兼業されてるご主人はこれからうどんの仕込みに行かなければいけない、と言われたので

無理だなあと思ったのだが・・

 

 

なんと、3分待ってくれたら、開けてくださるとのこと!

やったー!!

 

 

入口には富士山らしき絵が描かれたタイル絵。

 

 

浴室へ入ると、そこはタイルパラダイス。

 

 

五月に新たに描き直されたというペンキ絵は色鮮やか。男湯は赤富士

 

 

 

 

この右側のタイルが一番古いと言われてた。

他のタイルは少しずつ貼り替わっているそうだ。

腰掛部分は濃紺の丸モザイクタイルが貼られている。

 

 

そしてカランの下には、

 

 

かわいい玉石タイルがびっしり~

可愛い色合い。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、あちらこちらにタイル絵が描かれている。

タイル絵は昭和27年創業当時のものだそう。

 

 

金魚の絵がとってもリアル。

 

 

風景タイル画も。

 

 

 

 

そしてご主人が天井にも魚が泳ぐ。

と言われて、なんと浮かび上がってきたのは真っ白な天井にプロジェクターで映し出された魚たちの映像。

 

 

ご主人が考えられたアイディアだそうで、このプロジェクターを使って男湯と女湯の間でメッセージを送り合うこともできるという。

カップルの愛の告白にも使われたこともあるのだとか。

銭湯もいろいろと進化してるんだなあ。

 

 

脱衣所もレトロ。

 

 

脱衣所にある洗面台のシンクはモザイクタイル貼りに。

 

 

このタイル絵は外の壁に貼られていたもの。

どことなく洋風の佇まい。

 

 

お風呂屋創業当時はとても繁盛していて、順番待ちの行列ができていた話や、

この風呂屋の脇の小道はその昔は水路になっていて、先にある料亭からうなぎが何匹も流れてくるので

毎日のお昼ごはんはうな丼だったなどなど、池澤湯さん全盛期の頃の楽しいお話をいろいろ聞かせて頂くことができた。

お忙しいところ見学させて頂いてありがとうございました。

 

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伊賀上野日帰り旅【旅館薫楽荘】

2019-07-16 | 建築巡り・街歩き【その他】

先日は友人情報で、伊賀上野で「てくてく銭湯」という町歩き&銭湯ツアーで一乃湯の見学ができると知り、

ちょうど近々伊賀上野へ行きたいと思ってたので早速申し込んで行ってきた。

ツアーは午後からだったが、朝から伊賀上野入り。

前日、友人が宿泊した薫楽荘へ、友人が話をつけてくれて、宿泊してない私も見せて頂けることに!

 

 

軒瓦には家紋の木瓜が入れられている。

 

 

ぷにょさんが少し前に宿泊して、タイル情報を聞いていたのでワクワク。

門を開けると、玄関までのアプローチの両脇に本業タイルがずらり!

 

 

おお、すごい~

 

 

建物は明治後期に建てられたもので、昭和49年に改修されたそう。

タイルは当初からのものだろうか。

 

 

更に玄関を入ると、

 

 

そのたたきにも、またデザインの違う本業タイルが、ずらりと貼られてた。

間のべんがら色のモルタルが華やか。

 

 

更には建物に沿った犬走りに、ぷにょさんが発見したマジョリカタイルも数枚確認!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

女将さんには快く招き入れて頂け、2階のお部屋も見せて頂くことができた。

頂いたヘリテージカードによると、明治時代に桑町花街「芳真楼」として開業。

昭和33年に旅館に転業されたという。

女将さんのお話によると、10年間ほど、旅館は閉められてたそうだけど、嫁いでこられた後に旅館業を再開されることになり、

お掃除など、再開準備に怒涛の忙しさだったことなどいろいろとお話して頂けた。

 

 

屏風のような襖?!に自然の腐食を利用した欄間、

 

 

奥の広間には

 

 

ゴツゴツしたコブやうねりのある力強い床柱

 

 

 

 

戸袋の取っ手は可愛い陶器製

 

 

 

 

 

 

 

こちらは少し小さめのお部屋。

 

 

部屋の奥まったところには、こんな造り付けの家具のあるコーナーも。

 

 

2階の中心には、こんな天井が傘のようになった東屋風のコーナーもあって、

宿泊された方々の交流の場になることもあるそう。

女将さんの明るいお人柄もあって、アットホームな宿の雰囲気が伺えた。

また機会があれば泊まってみたいなあ。

いろいろとお話を聞かせて頂きながら快く見学させて頂き、本当にありがとうございました。

 

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