m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

新潟の旅2017【お土産編】

2017-06-06 | 新潟の旅2017

新潟で買ったお菓子いろいろ

 

新潟といえば笹団子。

笹の葉の香りがたまらない~

 

 

家でも再現できないだろうか、と材料を買って帰り、

 

 

新鮮なよもぎも手に入ったので家でも作ってみたが・・

本来の笹団子だと1個につき笹の葉を3枚使うので笹の葉が全然足りない、ってことで1枚で1個まくことに。

餡も後付けで笹団子ならぬ笹餅が出来上がった;

 

 

浪花屋製菓の元祖柿の種

缶が可愛くてパケ買い

 

 

缶だけど、中身は個包装になってた。

 

 

こっちは亀田の柿の種チョコ味

 

 

なんと柿の種のカフェオレ味やアイスクリーム味まであった。

 

 

これは亀田の新潟限定のサラダホープのエビ塩味

 

 

そしてかなり美味しくて気に入ってしまったヤスダヨーグルトのプレーンヨーグルト。

飲むヨーグルトも美味しかった。

帰りは駅前でヤスダヨーグルトのソフトクリームも狙ってたけど、無念にもおなかいっぱいで食べれず・・

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新潟の旅2017【新潟県政記念館&白山公園の藤】

2017-06-05 | 新潟の旅2017

最後の見学場所、新潟県政記念館へやってきた。

明治16年に新潟県出身の棟梁、星野総四朗により新潟県会議事堂として建てられた建物。

その後約50年使用された後、

新潟郷土博物館、戦後は県庁分館などに転用されてきたそう。

現在は重要文化財となり、新潟県政記念館として公開されている。

  

 

中央に塔屋をのせた左右対称の建物は、中には議場を始め、知事室、議長室、委員室など14の部屋がある。

前に寄り過ぎて撮ったので写真には写ってないけど、この上には更に風見がついた八角形の塔屋が乗っている。

 

 

両翼の建物。

 

 

洋風の透かし彫りの破風飾りにお寺の欄干につけられているような和風の擬宝珠が棟飾りと

妻飾りに使われてるのがオリジナリティがあって面白いなあ。

 

 

議場は吹き抜けで、クイーンポストトラスという洋風小屋組になっているそうで

圧巻の大空間が広がる。

 

 

階上の傍聴席を支える鋳鉄柱には唐草模様の繊細な透かし装飾が。

 

 

 展示室には当時のシャンデリアも展示されていて、その豪華さに目を見張った。

 

 

各部屋の天井には漆喰の飾りがそれぞれつけられていたそうで、現存するのは三室。

こちらは松の木。

 

 

梅の木も。

受付がある管理室には猿と栗の木の装飾が。

受付の方がいうにはこの部屋は鬼門にあたるので、邪気を取り去るという意味を込めて

猿のレリーフなのだとか。

写真撮らせてもらってけど、暗くてぼけてしまってた;

洋風の豪華な天井飾りはよく見かけるけど、こういう和風のものはあまり見かけないなあ。

 

 

重厚なマントルピースや家具などが残された部屋も。

 

 

階段親柱のデザインは議会の開会に用いられたベルがデザインされているのだとか。

もう一つの階段では「鳴り天井」と言われる珍しい現象が体験できた。
 
階段の途中で手を叩くと、ハチの羽音のようなブーンという残響が聞こえる。
 
狭い階段と高い天井によって音が共鳴するためなのだそう。
 
面白くて何回も手を叩いてしまった;
 
 
 

塔屋へは2階からこんな橋のようなスロープを渡り、急な階段を上るといけるようだけど、

常時は公開されていないそう。 この唐突な渡り廊下が不思議・・

 

 

そして県政記念館には隣接して白山公園があり、ちょうど藤の花が満開!

行きと帰りのバス待ちの間に公園内をうろついた。

 

 

池に掛かる橋が藤棚になっていて、白い藤がとてもきれいに咲いていた。

 

 

 こっちは紫の藤。

華やかできれいだなあ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雨降りだったけど、池の周りの新緑も、苔もイキイキしてて雨の日ならではの

しっとりと落ち着いた庭園風景を楽しんだ。

 

 

今回の新潟の旅は文化財の旅館をじっくり楽しめ、スケールが違い過ぎる豪農、豪商の館を巡り、

屋敷と庭が一体となった邸宅の美や職人技の数寄屋建築の数々の意匠を味わい、

更にはお宝発見というおまけまでついて、とっても充実した旅だった~

ご一緒してくれたぷにょさん、ありがとう~!

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新潟の旅2017【紅茶と手作りのお菓子Sugar COAT】

2017-06-02 | 新潟の旅2017

新津記念館から出た頃にはもうお昼をはるかに過ぎていて、飲まず食わずで雨の中歩き続けた私たちは

疲労困憊してた・・そんな時にふと通りがかりに小さなお店を発見。

 

 

どうやら紅茶のお店のよう。

しかしカフェメニューが書いた看板の裏にランチの文字もあった!

やったー!やっと食事ができる・・

砂漠の中のオアシスを見つけたかのように、吸い込まれるように店内へ。

 

 

古い長屋を改装したお店のようで、間口も狭く、

 

 

店内もこぢんまり。

お店の方が一人で切り盛りされているよう。

カウンターには焼きたてのお菓子がずらりと並ぶ。

いい匂い~

 

 

うわぁスコーンも美味しそう・・

お店の方にランチはできますか?と尋ねるとできるとのこと。

よかった~

 

 

 

 

奥のテーブル席へ。

あ~やっとこれで落ち着ける。

 

 

小物のディスプレイもかわいいなあ。

 

 

二階にも部屋があるようで、はしごのような階段を上がってちょっと見学。

 

 

二階には一組お客さんがいた。

 

 

ランチには紅茶のポットサービスが付くとのことで、好きな紅茶を選んだ。

なんとチャイもポットサービスだというので迷わずチャイに。

温かいチャイを飲んで生き返った~~

チャイは一人3,4杯もたっぷりあって、最後のデザートまでチャイを楽しめた。

いいお店見つけられてよかった~ぷにょさんと、後はもうここでゆっくりしてもいいかも・・というくらい。

 

 

人参スープ

 

 

ハムのペーストのサンドイッチ、そしてモッツアレラチーズとトマトのカプレーゼ、

 

 

お菓子はいろいろな種類を少しずつ味わえた。

テイクアウトのクッキーも種類豊富で、ぷにょさんと選んでお持ち帰りに。

お腹も満たされ、少し休んだので、もうひと踏ん張りすることに~

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新潟の旅2017【新津記念館】

2017-06-02 | 新潟の旅2017

結構などしゃぶりの中、新津記念館へやって来た。

新津記念館は石油王新津恒吉が、外国人用迎賓館として昭和13年に建てた洋館。

これがめちゃめちゃ豪華な洋館で圧倒されてしまった。

しかし残念なことに内部は撮影禁止とのこと。

 

 

入口の扉はアイアンの細やかな飾りと扉上部にはステンドグラスが入れられている。

中へ入ると1階のホールには壁一面のステンドグラスが圧巻!

エンブレムのようなデザインが入ったステンドグラスが並ぶ。

階段親柱の彫刻も物凄い重厚感あり。

1階には「イギリスの間」があり、17世紀に流行したジャコビアン様式で統一されているという。

天井の漆喰装飾も凝りに凝っていて、中央にはゴージャスなシャンデリア、家具調度品も重厚感でいっぱい。

 

 

2階へ上がるとホールには1階とは又印象の違うステンドグラスがあり、オウムと椿のような白い花、山並みが描かれている。

そして「フランスの間」はロココ調に統一され、イギリスの間とはうって変わって、明るく優雅で華麗な雰囲気。

更にホールから違和感なく一段高いところに畳敷きの日本間も設けられていた。

3階には「ドイツの間」があるそうだけど、非公開。

 

 

外観をぐるりと見て回る。

スクラッチタイル貼りに軒周りにはテラコッタの装飾が張り巡らされ

 

 

庭園に面して三連アーチのバルコニーがあり、

 

 

そこはタイルパラダイスだった。

一応外観なので、写真撮り放題で、ここで内部写真が撮れない鬱憤をやや晴らせた;

床は布目状のタイルが貼られ、

 

 

スクラッチタイルとテラコッタの装飾に、

 

 

腰壁にはこんな装飾のタイルも貼られてた。

全体的にベージュ系のトーンにまとめられていて上品な雰囲気だった。

 

 

 

 

イギリスの間の窓の上部のステンドグラスが見えるが・・

中から光に透かして撮りたかったなあ。

 

 

天井換気口のグリルも美しい。

 

 

ドアノブもこのデザインのものが内部でも使われていた。

 

 

自宅として建てられた和館も隣接していて、内部は非公開だったが、庭園を歩くことができた。

 

 

新津恒吉は「地域で儲けたものは地域に還元する」という精神の持ち主で、

60代初頭まで家を持たず会社で寝泊まりをしながら働いていたそうで、

こちらの和館は自宅として初めて建築したものだったそう。

 

 

私財を投じて地元地域の為に新潟市公会堂建設に寄付をし、外国からの要人を迎え入れるための迎賓館の建設に

力を注いだという。

しかし、完成した翌年に亡くなってしまい、洋館は迎賓館として使用されることはなかったとか。

現在は記念館として人の目を楽しませてくれているが、迎賓館として全く使われてなかったとは・・

 

 

こんな立派な蔵もあった。

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新潟の旅2017【砂丘館&風の館他】

2017-05-31 | 新潟の旅2017

北方文化博物館分館の後にやってきた砂丘館。

砂丘館は旧日本銀行新潟支店長役宅だった建物。

昭和8年に建てられ、8代から37代までの30人の支店長が居住したという。

 

 

現在は芸術・文化施設として公開、貸出しが行われている。

玄関の脇には洋風の応接間が設けられていて、この部屋はカフェとしても使用されていて

お茶をすることもできるようだ。

 

 

 

 

応接室に続く書斎は現在受付&ショップになっていた。

この衝立も古いもののようで、よく見ると動植物がたくさん合わさった可愛いデザイン

 

 

書斎の奥には和室部分が続き、座敷、居間、茶の間、更に奥座敷が二部屋と奥へと部屋がつながっている。

中央には廊下があって、接客、生活空間と家事空間が区別され、プライバシーを重視した間取りになっているのだそう。

 

 

二階の客間の床の間。

今まで見てきた豪農、豪商の邸宅に比べると比較的簡素なイメージだけど、

十分立派な邸宅で、すごい家ばかり見過ぎてだんだん感覚がマヒしてきた・・

 

 

二階の客間の欄間は竹の透かし彫りがあしらわれている。

 

 

その後訪れたのは、旧市長公舎である「安吾 風の館」

大正11年に建てられたもので、この近くに坂口安吾の生家跡があることから

安吾の資料館となっている。

 

 

 

 

この辺りは市の中心部を見下ろせる絶好の位置にあるそう。

旧公舎は市長の居住、執務、そして重要な来賓を招く場として使用されてきたそう。

玄関から入って左側はこちらの座敷をはじめ、現在展示室となってる洋風応接間、待合室など公的な

空間になっていて、右側は市長の生活空間(非公開)となっているそう。

 

 

 

 

庭園は平成4年に造られたもので枯山水の伝統的様式と芝庭を調和させた現代庭園になっているそう。

 

 

新潟師範学校記念館。昭和4年建築。

現在は新潟大学のあさひまち展示館として、学内所蔵貴重学術資料の一般公開がされてる。

雨がひどくて、通りすがりに写真とるのでいっぱいいっぱい;

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新潟の旅2017【北方文化博物館新潟分館】

2017-05-30 | 新潟の旅2017

旧齋藤家別邸を出た後はすぐそばの北方文化博物館新潟分館へやって来た。

こちらの邸宅は油田採掘で知られる清水常作氏が明治28年、別邸として建設したものを

伊藤家の七代目文吉が新潟の別邸として取得。

歌人、會津八一が晩年に暮らしていたことでも知られている。

 

 

玄関を入ると二間続きの座敷があり、

 

 

奥の座敷は庭に面している。

 

 

床の間の書院の格子は細やかで、菱紋なのか?大胆なデザインの欄間。

 

 

二間の座敷の間の欄間は松の模様。

 

 

ふすまは和紙でなく布製の織物になっていて、引手もいろいろなデザインが見られた。

 

 

こちらの引手も変わったデザインだなあ。

 

 

脚付きの壺に動物が乗る引手も

 

 

2階にも二間続きの広間があり、

 

 

同じく襖は織物に。

 

 

2階の欄間も松の木と草花の取り合わせ。

 

 

2階の床の間

 

 

書院の欄間は水の流れに千鳥の透かし彫り

 

 

2階の窓から庭園を見下ろす。

 

 

トイレの壁はモザイクタイル貼りになっていた。

 

 

そして廊下でつながっている洋館の方へ。

菱形の窓がつく書斎の扉

 

 

洋館は晩年の會津八一が過ごした場所で、現在展示室となってる書斎兼応接間には当時の机や椅子が残されている。

 

 

書斎に隣接している階段下の2畳ほどの小部屋は養女の蘭子さんが過ごしていた部屋で

八一の仕事の手助けや来客の接待などのために待機していたのだそう。

 

 

 

2階への階段

 

 

階段にぶら下がる照明が花を模した可憐なデザインのものだった。

 

 

そして庭園へ。

枯池式枯山水という様式で造られたもので、水を用いず、池泉庭園に近い枯池を造ったもの。

 

 

池全体に敷き詰めてある石は「阿賀の黒石」といわれるもの。

その他の石もほぼ新潟産の銘石だそう。

佐渡の赤石や穴が開いてごつごつした魚沼の八海石など

 

 

回遊式なので、庭の中へ入り、1周回ってみた。

 

 

座敷から見るのとでは又一風違って見える庭。

 

 

和館に渡り廊下でつながる洋館。

 

庭にはお茶室もある。

こちらは清行庵。

 

 

清行庵へ行くための躙り口は庭に面した縁側を土間に変えて造られたもの。

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新潟の旅2017【旧齋藤家別邸】

2017-05-25 | 新潟の旅2017

最終日のメインは新潟砂丘の西大畑・旭町界隈を散策する予定だった。

まずやって来たのは旧齋藤家別邸。

 

 

旧齋藤家住宅は豪商、四代目斎藤喜十郎が大正7年に建てた別荘。

齋藤家は明治から昭和初期にかけて、新潟の三大財閥のひとつに数えられた名家で

幕末の頃家業の清酒問屋から、明治時代に入ると

海運業、銀行業、化学工業など事業を発展させ、地域経済の近代化に大きく貢献したという。



 

 1300坪という広大な敷地の半分以上を占めるのがこの日本庭園。

ボランティアガイドさんによる日本庭園の見方などのレクチャーを受けながら邸宅を見学した。

庭は傾斜のある砂丘の地形を利用し、その高低差を利用して滝や小川が造られていて

ダイナミックな奥行きが感じられる。

庭園に生える松は防砂林として約150年前に植えられたものだそうで、それらがうまく庭園に取り入れられている。

 

 

 

この庭は「庭屋一如」という考え方に従って造られたものだという。

庭園と建物を一体のものと考えて、室内から庭園への眺望を楽しむというもの。

庭に面したガラス戸を全て開け放つことで、庭との一体感も生まれる。

 

 

そして畳の上に座った時の目線が最も美しくなるように工夫されている。

更に部屋の前方から眺めた庭と後方から眺めた庭とでは、

目に飛び込んでくる景色がまた違ってくるのだ。

この日は雨模様だったのだけど、日本庭園は雨の方がしっとりと落ち着いた趣が感じられるなあ。

ただ庭園内を歩くことができず残念だったけど。

 

 

こちらはプライベート及び迎賓用として使ったと言われている西の間。

窓からは竹林を望め、大広間の松、茶室の梅と共に吉祥を表しているのだそう。

 

 

中央の欄間にも竹の彫刻がほどこされている。

 

 

西の間の床の間

 

 

南向きの窓からは紅葉が見られ、灯籠と井戸が見える。

井戸は竹と木を使って造られており、屋根は小さく、少し傾いている。

水平にせずにあえて傾けてあるのがわびさびの表現だそう。

そして畳に座った時の目線で見える窓の外の風景が完全に計算し尽くされているのだ。

日本人にとっては不自然には感じないのだけど、

ガイドさんがいうには外国人にとっては水平でなく傾いていることが感覚的に受け入れられないのだとか。

 

 

二間続きの西の間のこちらの窓からは

 

 

竹林が見られ、大広間から見る庭園とは又うって変わって静けさを感じる。

この隣のお茶室などは窓から梅の木が見えるようになっているのだけど、

枝が間引かれ、一つ二つの梅の花だけが眺められるという心憎い演出がされているという。

必要でないものを究極までそぎ落とした美しさ、まさに茶道の精神が表されているんだなあ。

どの部屋も部屋の窓から見た庭を意識して造られていて、建物が建った後に、

施主と庭師との綿密な打ち合わせの元、出来上がったものだとのこと。

 

 

そして2階の大広間へ。

こちらも窓が取り払われ、2方向から庭の景色が目に入るようになっている。

 

 

2階からの庭の眺めはまた1階とは違う風情が感じられる。

上から俯瞰することで、滝に落ちる水音も又違って聞こえる。

 

 

窓周りに巡らされた欄干の細工も凝っている。

 

 

欄間の細工も

 

 

そして後方から眺めると庭の景色、滝の音も又違ったものが味わえる。

 

 

1階の正式な床の間とは変わって2階大広間の床の間は少し崩した構えで造られている。

二畳敷きの床に床柱は桑、違い棚に花梨と珍木があしらわれ、

 

 

違い棚は細かい透かし彫りに。

これは横から回り込んで見ないとはっきりわからないという設定。

 

 

書院欄間は鳳凰などがあしらわれているのだが、

ちょっと見ただけでは、よくわからないので、

 

 

欄間をよく見ようと裏へ回った時に、目に入る地袋。

扉が緩やかにカーブを描いていて、松籟閣でも見た高度な職人技のいる細工に目が止まる。

なんとこれは、これ見よがしにアピールするのでなくあえて隠してあるのだとか・・そ、そこまでするか・・

高度な隠しアピールには唖然としてしまった。

 

 

大広間の欄間は菊の透かし彫りが入れられているのだが

 

 

桐の一枚板に彫り込むという高度な技もうかがえる。

 

 

 

3点ある板戸絵も写実的でとても美しい

 

 

建物の採光にも工夫がされていて、建物を南側に配置することで、

庭園の眺望を順光にし、自然光のやわらかい光を取り入れる間取りになっているのだとか。

こちらは2階手洗いにある猪の目窓。

 

 

お手洗いの天井は二色使いの矢羽柄になっていた。

ボランティアガイドさんの詳しい解説により、

おもてなしの心で極限まで造り込んだ数寄屋建築の数々の技巧や庭園と一体となった建物を思う存分楽しむことができた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新潟の旅2017【純喫茶カリヨン&ネルソンの庭他】

2017-05-24 | 新潟の旅2017

ああ、新潟と鳥取がまだ途中・・

一旦新潟に戻ってと、2日目は凌雲閣とうって変わって、新潟駅前の驚くお値段の安ホテルに泊まった。

が、なんの不都合もなく快適!

私にとっては隅々まで堪能した凌雲閣も2日目の安宿もコスパでいえば最高レベル。

2日目は朝食がついてなかったので、ぷにょさんと朝ごはんをどうしようか?と

市場で海鮮丼の朝食か?純喫茶でモーニングか?

悩んだ末、その後の見学方向でもある古町にある純喫茶カリヨンへやって来た。

  

 

1階がパン屋さんの2階にある喫茶店。

 

 

階段を上がって2階へ。

大きなフリルのついた照明の傘がかわいい。

 

 

階段と同じ照明が喫茶室にもぶら下がる。

 

 

フレスコ画ぽい壁画が

 

 

 

 

モーニングのパンは1階のパン屋のものだそうで、

トーストの他にもいろんなパンがあった。

 

 

クラゲが泳いでる・・と思ったら、これは作り物で、水流だけでクラゲの動きを

作り出してるそう。ついついじっと見入ってしまった。

 

 

入って左奥にも又雰囲気の違う客席があった。

 

 

 

 

 

天井はこんな装飾が入ったガラスが使われていて、ぶどう棚みたいになってて可愛いかった。

モーニングを食べ、この日の行先を確認して出発。

 

 

ここの地下鉄への降り口がまるでパリの地下鉄の入口みたい・・

アールヌーヴォー色の強い装飾。

 

 

優雅な曲線模様が貼り付く。

他の入口もパリっぽいのか?と思ったけど、他はごく普通だった。

 

 

新潟カトリック教会へ。

昭和2年に建てられたロマネスクとルネサンス様式の折衷様式の聖堂。

天辺に十字架のついた二つの塔が目を引く。

 

 

入口は開いていたので、中にいた神父さんに声をかけてみると、

お葬式の準備中のようだったが、少し見せて頂くことができた。

 

  

 

 

 

ステンドグラスに囲まれた祭壇。

 

 

ステンドグラスが多種多様であちこちに入れられていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらは大正10年に建てられた旧新潟県副知事公舎をリノベーションしたというイタリアンレストラン、「ネルソンの庭」

 

 

洋館と和館からなる建物で、和館がレストランの入口になっていて、

入口がシースルーのガラスのドアに。

斬新なリノベーション・・

行きに通った時にはまだ閉まっていたのだけど、

 

 

お昼過ぎにランチをしようとやってきたら、満席で予約でいっぱいになってた;

しかし店員さんに中を少し見せて欲しいとお願いしたら、快く見せて頂くことができた。

 

 

洋館部分の内部は夜にバーとして使用されているようで、ブルーの壁紙と

ビビッドカラーのソファとの組み合わせが思い切ったコーディネイトだなあ。

縦長窓がコーナーに4つも並んでいてとても明るく開放的。

昼間もランチ席として使えばいいのになあ。

 

 

そして和館の方へ行ってみると、むき出しの梁は白く塗られて、大きく採られた窓にピンク色の壁紙と

こちらも大胆に改装されてる。

 

 

そして和室がそのまま残された一画も。

 

 

こちらは客席ではなくギャラリーとして使われているよう。

純和風の部屋に置かれたビビッドカラーなソファやガラスの照明もそれなりになじんでいて斬新コーディネート。

 

 

こんな書院の建具もそのまま残されていた。

大胆なリノベーションと新旧の融合?が面白い建物だった。

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新潟の旅2017【松籟閣】

2017-05-19 | 新潟の旅2017

サフラン酒本舗から、この日最後の見学場所、松籟閣へやって来た。

なんとか閉館時間前に到着・・

松籟閣は昭和9年に朝日酒造の創立者、平澤輿之助が建てた邸宅。

直前に見た、驚くような派手さのあるサフラン酒本舗とまたうって変わって、時代も少し新しいのだけど、

洗練され、落ち着いた美しい住宅を堪能することができた。

 

  

和風の主屋棟に洋館の応接棟がつく

 

 

洋館はハーフティンバーで部分的にタイルがあしらわれ、とても可愛らしい雰囲気。

 

 

表玄関は総けやき造りの車寄せがついている

 

 

繊細な格子と松葉崩しの模様が入った火頭窓

 

 

廊下にはけやきの長材が床板に用いられていて、富士山やひょうたん型など節の跡に入れられた節袴も見られる。

 

 

入口となってる内玄関を入ると右手にある小座敷。

障子や欄間の桟のデザインが細やかでバラエティに富む。

 

 

 

 

表玄関に続く寄付室の扉の意匠

 

 

メインの松籟の間の床の間

 

 

床柱は珍しくヤシ材なのだそう。

 

 

建具の細工がそれぞれとても細やかで繊細

 

 

隣の仏間との境の欄間

この欄間は松と雲がデフォルメされたような透かし彫りにこうもりのような生き物もいて

風変わりなデザインに。

 

 

繊細な螺鈿細工が見られる仏壇扉

 

 

仏壇の扉にはとても細やかな細工がされていた。

 

 

仏壇の上には神棚が

こちらの装飾も凝っている。

 

 

下座敷の床の間。

 

 

地袋の扉はゆるくカーブを描いている。

この棚のカーブに沿った扉を作るのはかなり難易度の高い職人技なのだそう。

 

 

入口の障子の桟もゆるやかなカーブをつけられていて、

曲線が多用されたこの部屋はやわらかく優しい雰囲気。

 

 

裏の桟の模様が映り込む障子

 

 

並んだ千鳥がかわいい欄間

 

  

廊下のガラスに入れられた押さえのデザインも素敵だなあ。

 

 

花模様がかわいい

 

 

 

 

 

 

庭の手水鉢のデザインがモダンで斬新。

 

 

洋風寝室となっている部屋には、この日イベントでやっていた

和紙の作品の展示があり、和紙で作られたというウェディングドレスも展示されていた。

実際にこのドレスで式を挙げた人も何人かいるのだそう。

和紙といっても耐久性がかなりあるそうで、かばんに加工されたものも販売されてた。

 

 

この寝室には丸窓のステンドグラスがあって、カラフルな色彩を放ってた。

 

 

隣の書斎となってる朝日の間ではイベントのワークショップが行われてて、

ちょっとお邪魔して写真だけ撮らせていただいた。

 

 

床の間

 

 

天井はちょっとアジアな雰囲気の素材の網代模様との組み合わせ

 

 

欄間もまたまた細かい

 

 

廊下にはこんな物入れもあって、寄木細工の素敵な意匠に彩られていた。

 

 

そして応接棟の洋館へと続く廊下

突き当りを右に折れると

 

 

洋風の応接間が現れる。

 

 

 

 

暖炉を挟んで左右対称に入れられたステンドグラス

 

 

大理石とタイル貼りの暖炉

 

 

天井を見上げると、ほんとに細かい漆喰装飾が。

 

 

部屋の四隅に付く換気口のグリルもとても美しい。

 

 

入口扉上部の装飾。

 

どのお部屋もさりげなく細やかで凝った意匠が散りばめられたとても美しい館だった。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新潟の旅2017【機那サフラン酒本舗その二】

2017-05-17 | 新潟の旅2017

サフラン酒本舗の離れ座敷にやって来た。

 木造二階建て和風建築で、数寄屋風の座敷が並ぶ。

全国から取り寄せたという銘木がふんだんに使われ、凝った細工、あっと驚くような大胆なデザインなど

見どころがいっぱいの建物だった。

 

唐破風の玄関

 

 

1階、2階とも廊下はケヤキの一枚板が使われ、

こちらの1階廊下天井を支える桁は長さ18mの杉丸太が使われているという。

 

 

立派な木目が浮かび上がる廊下

 

 

1階部屋と廊下との境に入れられた欄間は貴重な黒柿を透かし彫りしたもの。

ところどころに煤けたような黒い模様が入る。

とても硬い素材なので加工も困難なのだそう。

 

 

ほぼすべての部屋には床の間がついていて、それぞれに趣向が凝らされている。

 

 

複雑な松をデザインした透かし彫りの欄間

 

 

この部屋の床の間は特にすごかった・・

 

 

落し掛けにはギョっとするような岩みたいな木が使われ、

 

 

床柱は節だらけのうねりを効かせた木と流木のようなものも入れられている。 

すごい迫力・・

鏝絵の蔵もそうだけど、訪れたお客さんをアッと驚かせようとしたのだろうか~

 

 

書院の障子や欄間もそれぞれ繊細な加工が

 

 

この仕切りの壁も風変わりな雰囲気

 

 

二階の廊下もケヤキの板が敷かれ、欄干が巡らされている。

 

 

お寺のよう擬宝珠を模した飾りが。

 

 

ガラス戸の桟も飾りが凝っているなあ 

 

 

二階のお部屋へ。

こちらの部屋は天井が折り上げ格天井に。

 

 

 

 

 

 

ここの書院の障子は今まで見た中でも最も細かそう。

ボランティアガイドさんが大掃除の際、埃を取るのが大変だったと言われてた。

 

 

これが拡大。

 

 

 

 

この扇子の模様の欄間は一枚板から浮彫を施したものだそう。

手がかかってるなあ。

 

 

風呂場の天井

 

 

千鳥模様の染付便器もあった。

 

 

写実的な松が描かれた杉戸絵

 

 

これは洋風な、帽子スタンド。

 2時過ぎまでにもう1軒行かねばならなかったので、この後慌てて退散・・

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする