m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

シンガポール&マラッカタイル旅2018【プラナカンタイルギャラリー・ASTER BY KYRA】

2018-05-06 | シンガポール&マラッカタイル旅2018

一日目、深夜便でシンガポールに入り、朝からカトン地区でマジョリカタイル巡りをした後、

午後にやってきたのはプラナカンタイルギャラリー、ASTER BY KYRA

今回はシンガポールでもマジョリカタイルの第一人者でおられるビクターリム氏のギャラリーへ

お伺いするお約束をしていた。


 

チャイナタウンのシアンホッケン寺院の敷地内にあるギャラリーへ訪れると、

リム氏がにこやかに迎えてくださった。


 

2万枚ものマジョリカタイルのコレクションをもつリム氏のギャラリーには

実際に購入することもできるマジョリカタイルの膨大なコレクションがあり、

それらはまだ私たちが見たことのない珍しいデザインのものがいっぱい。


 

日本ではもちろん、台湾でも見たことがないデザイン、

イギリスの植民地時代の影響か、イギリスやベルギー、ドイツなどヨーロッパ製のものか多く見られる。


 

イギリスのタイルらしい、グリーンと茶色の釉薬の渋さ、



ピンク色の可愛さ、アールヌーヴォーの流れるようなデザインの美しさ、、しびれる~うっとり・・



 

 

インド柄のレアなタイルも。

 

 

孔雀の図案なども多種類のパターンがあるようだ。

 

 

ヨーロッパの銅板転写タイルも美しいなあ。

 

 

またリム氏はインドネシアにタイルの工場を持ち、復刻マジョリカタイルの製造も手掛けておられ、

それらの復刻タイルは実際に街中で建物の修復にも使われている。

私たちも散策時に何度か目撃した。

こちらのディスプレイはアンティークタイルと同デザインの復刻タイルが並べられている。

近くで見るとさすがにわかるが、遠目で見たり2階部分などに貼られているとほんとに違いがわからないくらいなのだ。





リム氏が出版されたというマジョリカタイルの本。

今回自分たちでもマジョリカタイルが見られる通りを全てチェックしてやって来たのだが、この本を見せて頂いて、

それ以外にもまだいろいろあることを知り、更にリストに加えることにした。

この本は保存版だと思って購入しようとしたところ、友達なのであげるよ!と、、

まぢ!!いいの?!

高価な本だったので躊躇したが、有り難く頂くことにして、今回の旅にこの本を生かすことを決意。

この3日間でシンガポールのマジョリカタイルスポットを全制覇してやる~ギラギラと熱い闘志が湧いてきたのだった。


 

またその本で、フェイスブックのリム氏のプラナカンタイルのグループでも写真でも見たことのある

墓石に使われたマジョリカタイル、これも多くの例があることを知った。

その墓地である、ブキッ・ブラウンセメタリーへ行ってみたいとリム氏へ相談したところ

個人で行くには危険であり、かなり遠いと。

そしてリム氏はお仕事でがあるので行けないが、代わりに友人に頼んでくれるとー!

なんとリム氏の友人であり、お墓案内のスペシャリスト?!ジョナサン氏が私たちを連れて行ってくれると言うのだ!

本当に~!いいの?!

リム氏は翌日のお墓案内の約束を取り付けてくださったのだ。


 

更にその翌々日にはリム氏自らが私たちの行きたいところへ連れて行ってくれると!

翌々日、11時にギャラリーへやって来た私たちにリム氏は問うた。

「君たちはタイルの歴史を知っているのか?」「タイルの起源は?」との問いかけに、

タイルは今のイラン、ペルシャが始まりだと思っていたので、そう伝えると、

「それは違う、タイルの始まりは紀元前604年にバビロン、今のイラクで始まったのだ」

と、そこからリム氏のタイルの歴史についての講義が始まった。

 

 

紀元前バビロンの宮殿を取り囲む城門から始まったタイルはヨーロッパへどのように広がっていったのか?

というところからタイルが廃れていく歴史までリム氏は詳しく解説してくださり、

時折ジョークを交えながら、英語が詳しくない私たちに、根気よく説明してくださった。

アールヌーヴォーデザインのタイルには隠された?図案が入っている話などは興味深かった。

私たちは真剣にメモを取りながら夢中になって聞き入っていると、ふと気づくとおよそ3時間もの時間が経過していたのだ。

 

 

 

 

この後は、ギャラリーと隣接するカフェで、食事をとらせて頂き、

その後タイル巡りに付き合ってくださることに。

 

 

カフェのテーブルもタイル尽くし。

 

 

私はニョニャラクサを注文。

ラクサのマイルドスパイシーなスープにすっかりはまってしまった。

 

 

この後は、パラパラと雨の降る中、車でタイル巡りに付き合ってくださったのだ!

本当に感謝!!

そのタイル巡りの様子は後日の旅行記に続く・・

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シンガポール&マラッカタイル旅2018【プロローグ】

2018-05-06 | シンガポール&マラッカタイル旅2018

GWシンガポール&マラッカタイル旅から帰ってきた。

今回、半年以上前からぷにょさんとシンガポールとマラッカへマジョリカタイルの旅に出ると決めてチケット押さえていた。

家族を置いて1週間という長期の旅は初めて。快くOKしてくれた家族、(もちろん旅の資金は自分の貯金ではあるが、、)

レシピがあれば料理ができるようになった娘に食事の支度を委ね、旅が決行できるこの境遇、その幸福と奇跡に感謝して、

自分に与えられたこの1週間は1分も無駄にはできない、120%の力を出し尽くす覚悟と使命感を持って(何の?)この旅に挑んできた。

今までシンガポールといえばアジアの中では近代都市のイメージで、

自分が興味をそそられるものはそれほどないと思い込んでいたのだが、、

今回、マジョリカタイルをきっかけに初めて訪れてみてびっくり!マジョリカタイルはもちろん、

古い建造物や町並みがあちこちに数多く残されていて、それらがとてもうまく現代の町並みと調和を保ち、

使い続けられていることを実感。

それにリノベーションのセンスも秀逸で素敵なカフェやホテルもちらほら見つけてうなりっぱなし。

更には現代建築もデザイン性豊かで、美しく、とてもユニーク、あらゆるところでセンスの良さを感じたシンガポール。

今回はメインでもあった数えきれないほどのマジョリカタイルの洪水に溺れそうになり、

うれしい悲鳴をあげながら毎日町をとことん歩き回った。

又、シンガポールでマジョリカタイルの第一人者でおられる Lim氏にもお会いでき、

タイルについての特別レクチャーを受け、更にはタイル巡りへ、

そしてリム氏の友人Jonathan氏にはマジョリカタイルのお墓巡りにも連れて行って頂けるなどレアな体験もでき、

とても3.5日間とは思えぬ充実ぶりだった。

そしてマラッカはお互いに2度目ということもあり、さらにもう一歩踏み込んだ旅?を目標に掲げ、実行。

200%満足の旅ができた。

詰め込めるだけ詰め込んできたのでもう頭が飽和状態、パンク寸前、、写真も膨大過ぎて何から手をつけていいのやら

これから以下↓の旅を振り返りつつ、ブログで少しずつ消化作業していくつもり。

タイルを含め、ガイドブックなどではなかなかわからない

シンガポールのさまざまな魅力を伝えることができればと思う。



マジョリカタイル巡り

・カトン地区

クーンセンロード、イーストコーストロード、ジョー・チャットロード

・チャイナタウン

アンシャンヒル、エバートンロード、ブレアロード

・リトルインディア

プタインロード、バレスターロード、レースコースロード、テッセンロード、セランゴーンロード

シェドアルウィロード、ラベンダーロード、キンタロード、

・エメラルドヒル

・ゲイラン

 

【Victor Lim氏のプラナカンタイルギャラリー・ASTER BY KYRA】

【マジョリカタイルのある墓地・ブキッ・ブラウン】

【モスク巡り】

・マスジット・アル・アブラー、ジャマエモスク、アブドゥル・カブールモスク、マスジット・スルタン、

 マスジット・ハジャ・ファテメ、マスジット・マラバー、マスジット・スルタン、

【シティーホール周辺のコロニアル建築巡り】

【現代建築やモダニズム建築いろいろ】

【マラッカでのホテル訪問・邸宅訪問・お店訪問他】

【プトラジャヤのマスジットプトラ(ピンクモスク)】

その他、モザイクタイルや象嵌タイルやセメントタイル、面格子、扉、ポストコレクション、

市場や夜市巡り、美味しかったローカルフードetc…

を順次アップ予定。

 

 

 





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