m's diary

日々の暮らし、旅、建築巡り、クラフト、など気ままに・・

ヒグチユウコ展&芦屋のマジョリカタイル&旧宮塚家住宅・ムジカ

2019-08-18 | 建築巡り・街歩き【兵庫】

先日は猛暑の中、ヒグチユウコ展からの芦屋のマジョリカタイル、からの旧宮塚家住宅のムジカへはしごしてきた。

 

 

まずは六甲アイランドにある神戸ゆかりの美術館で開催中のヒグチユウコ展へ。

 

 

絵本などでおなじみのヒグチユウコの絵は自分のツボをついてくるたまらなく好みの絵で

今回は初の大規模な展覧会ということで楽しみにしてた。

 

 

展覧会のタイトルは「CIRCUS」

サーカスのテントの中へ誘われるような入口の演出にワクワク。

 

 

内部の展示は撮影禁止で入口と最終コーナーのみ撮影可だったので載せることはできないけど、

原画はとても美しく、細かい部分まで描き込まれた絵は緻密でリアル、そしてとてもシュール。

 

 

動物たちの表情はとても感情豊かで愛おしい・・

 

 

上半身は猫、下半身はタコの「ギュスターブくん」の絵本の一コマ

 

 

巨大なギュスターブくんが天井からぶら下がるインスタスポット。

 

 

展覧会を満喫し、展覧会の画集もゲット!

とても満たされた気分。。

 

 

その後、芦屋の教えてもらったポイントを巡りにやってきた。

こちらは阪神高速神戸線沿いにの緑地帯にある「龍頭の泉」

泉は新しいものだそうだけど、この龍頭はもともと芦屋の山の手に建つ洋館にあったものだそうで、

大谷石で作られているとか。

 

 

泉は災害時の防災用水として役立てたいと、地元の小学生らの手によりつくられ、底にはタイルが散りばめられている。

 

 

この角度から見ると、龍頭というのがわかりやすい、と後で教えていただけた。

なるほど、口が開いた龍の横顔がうかがえる。

 

 

泉のすぐそばに、友人に教えてもらったマジョリカタイルのお家を発見。

 

 

蔦に絡まれた壁面のお家は建築設計事務所のようで、大理石の柱頭飾りが埋め込まれてる。

 

 

そしてその家の壁面にマジョリカタイルがぽつぽつ見える。

 

 

サイズがやや大きめのマジョリカタイルが色違いで2枚。

 

 

 

 

そして更につづく生垣には、その四分の一ほどの大きさのマジョリカタイルが、

こちらもポツポツと色違いで入れられてる。

 

 

 

 

 

 

「建築展」という看板が見えたので、この設計事務所の中で何か展示でも見られるのだろうか?

と、うかがってみたら、今建築展はやっていないけど、ちょっと待って、と出てきてくださった。

そして、中へ招き入れて頂き、お話を聞かせて頂けることに。

 

 

こちらの建築設計事務所の福嶋さんは芦屋洋館建築研究会の代表をされていて、阪神淡路大震災により、

失われてしまった芦屋の和洋館の本も出版されているという。

この会のシンボルとなっている柱頭は渡辺節設計の取り壊された洋館の部材だそう。

洋風建築を模したものだけど、真ん中の花は梅で、素材は高砂で取れる竜山石が使われるなど完全に和風化されているという。

 

 

洋館で多く使われてたチーク材の親柱のデザインも西洋をまねながらも

日本らしくデザインされているとのこと。

 

 

この柱頭のボツボツは螺髪といわれる仏像の頭を表してるとか。

どの洋風建築も日本ならではの味付けがされていると、いろいろとお話を聞かせて頂いた。

そして、来年には芦屋の博物館の方で、こちらの福嶋さんが所蔵されている資料などを中心に、展覧会が行われるのだそう。

 

 

気になったこのウィリアムモリスの木版?はなんと、ご自身でベニヤ板を彫られたものだとか。

 

 

しかもこのアルファベットの装飾文字を全て彫られたという。

来年の展覧会ではこちらを使って、拓本のように写し取るワークショップも考えていると言われてた。

 

 

そして、この後行こうと思っていた友人に教えてもらったタイル尽くしの福嶋建材店はこちらの御主人のものだったそうで、

もう既に取り壊されたという。

残念がっていたら、なんとその福嶋建材店の外壁に使われてたというタイルをくださった。

 

 

そして、先ほど外壁で拝見していたマジョリカタイルは、30年ほど前に

イナックスが復刻版として作ったタイルを頂いたものだとか。

マジョリカタイルは一枚一枚が主張するタイルなので、ワンポイント使いで外壁で入れられたという。

イナックスではその後、タイルはあまり売れなかったようで、廃版になったのだそう。

やはり日本でマジョリカタイルを建物にうまく取り入れるのは難しいようだ。

 

 

建材店のモザイクタイルの一部が庭に・・

 

 

取り壊された洋館から救出されたステンドグラスたち。

来年の展覧会が楽しみだなあ。

 

 

その後やってきた、旧宮塚家住宅。

以前、建築講座で、リノベーション工事中の時に見学させて頂いたことがあったが、

そのうちの一つにムジカが入ったとは・・どんな風に使われているのか興味津々。

建物は昭和28年建てられた市営住宅で、

 

 

外壁には日華石という石が使用され、石の間には鉄筋の入ったコンクリートが入るなど

とても手が込んだものだという。

 

 

現在は向かって右手の道路寄りの1号室がムジカのティーサロンに。

1階にはもう一軒、革細工のお店が入っていた。

 

 

ティーサロンムジカの入口。 

 

 

ヌワラエリヤをポットで。

ムジカのスコーンが食べたかったけど、まだ作られてないとのことで、いちぢくのタルトに。

以前のお店ではお湯のお代わりOKだったので、試しに頼んでみたら快く出して頂け、

美味しい紅茶を心ゆくまで楽しむことができた。

 

 

店内はこじんまりと、テーブル席が三つとカウンターが二つあり。

お客さんはいっぱいだったので写真は撮れなかったけど、

来れてよかった。。

帰りは芦屋モノリスの前を通り、スクラッチタイルを愛でつつ帰途へついた。

 

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旧木下家住宅

2019-08-15 | 建築巡り・街歩き【兵庫】

舞子ホテルから、旧木下家住宅へやってきた。

旧木下家住宅は神戸で海運業を営んでいた又野良助氏が私邸として昭和16年に竣工した数寄屋造近代和風住宅。

その後、明石で鉄鋼業を営んでいた木下吉左衛門氏の所有となり、

平成12年に兵庫県が寄贈をうけ、現在は一般公開されている。

 

 

玄関を入ると、ボランティアガイドさんに迎え入れられ、案内して頂けた。

 

 

まずは唯一の洋室の応接室へ。

応接室の全景を撮り忘れ;

 

 

すりガラスに入る模様。

何かをデザイン化したものだったけど、忘れた;

玄関脇にある応接室は外から見た時も、この窓ガラスが目に入り、内からも外からも楽しめるように工夫されているとか。

  

 

シンプルなアールデコ調の照明

 

 

大理石のマントルピースに電気ストーブは当時から使われていたもの。

 

 

マントルピースの隣の造り付けの戸棚にも窓ガラスと同じ模様が入れられている。

 

 

扉につくつまみも細かな細工。

 

 

マントルピースの上には同じくガラスに文様が入った間接照明がついていた。

 

 

床は寄木造り。

 

 

ソファなどの家具もオリジナルで窓ガラスの模様と同じデザインが用いられてる。

 

 

洋風のソファの背には竹が渡してあり、和風っぽさも。

 

 

ドアのノブ。

 

 

応接室から出て廊下を進むと、

 

 

右手には十畳の座敷。

琵琶床のある床の間に、

 

 

床の間天井は亀甲網代に。

 

 

夏の設えの簾戸が涼し気。 

 

 

幾何学模様のような透かし彫りは香道の組香が表わされたものだとか。

 

 

開けた時の二枚の障子の木目を合わせるなど、職人さんの細かい細工もあちこちに見られる。

 

 

座敷の隣の中室。

こちらの欄間にも組香の透かし彫り。

 

 

中室の前の広縁は舟底天井に。

 

 

広縁の片隅にはこんな造り付けの棚が設けられていた。

 

 

 

 

 

書院。

 

 

待合の書院には大きな丸窓。

棚板の下にも障子が入れられ、開けると露地の緑が目に入り、解放感たっぷりの空間に。

 

 

茶室

  

 

茶室から中庭を望む

 

 

 

 

細かいところまで手が込んだ邸宅見学を楽しみ、その後は電車移動し、須磨観光ハウスへ向かった。

 

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舞子ホテル

2019-08-13 | 建築巡り・街歩き【兵庫】

先日、建築仲間の方々と「舞子ホテルでランチ&見学後、旧木下家住宅見学からの須磨観光ハウスでお茶」の

スペシャルツアー?!を決行してきた。

舞子ホテルは、大正8年、日下部汽船のオーナー、日下部久太郎氏の迎賓館として建てられた建物。

昭和17年頃から、ホテルの営業を始め、終戦後の米軍接収時代を経て、

昭和38年より山陽電鉄が経営を引き継ぎ、現在に至っているそう。

 

 

玄関ポーチには海に浮かぶ帆船、浜辺には松など神戸らしい海側の風景と、

 

 

 

 

向かいのステンドグラスには木々や山の風景が描かれていて、海と山に囲まれた神戸の風景を表わしているのかも。

 

 

エントランスホールは折り上げ天井にシャンデリアが下がる。

  

 

下から見上げたシャンデリア。

真ん中のは三角柱のガラス棒が連なった傘が可愛い。

 

 

正面扉のステンドグラス。

 

 

 

 

グレーの大理石の柱、柱と一体となったような重厚なカーテンをくぐると、

 

 

一本の木から彫り出したというふくろうの浮彫がされた階段親柱と

 

 

柱の天辺には、ステンドグラスの照明。

 

 

応接室

 

 

大理石のマントルピース。

 

 

応接室の奥には半円状に張り出したボウウィンドウに沿って設置されたソファが居心地よさそう。

 

 

寄木貼りの床に

 

 

格天井から下がる優雅なシャンデリア。

 

 

 

 

当時シンガポール等から自社の船舶で運んだという家具は彫り物がびっしりで重厚感たっぷり。

 

 

トイレのドア入れられた丸窓には海に浮かぶ船が描かれていた。

 

 

ランチは大広間にて。

 

 

窓の外は小川治兵衛による日本庭園が広がる。

 

 

 

 

 

天井は鳳凰が描かれた豪華な折り上げ格天井。

 

 

鶴のレリーフが彫られた欄間

  

 

書院の欄間は細やかな組子細工。 

 

 

ランチコースはサービスのオリジナルカクテル付き。

各自で選んだ色とりどりのカクテルがきれいだった。

 

 

メインのポーク。

 

 

デザートの葡萄と赤しそのクレームダンジュも美味しくて、満足のランチタイムが過ごせた。

 

 

食後は更に館内を案内して頂けた。

エントランスホールのステンドグラスのはまった扉を開けると

 

 

洋から和へ一転。

 

 

中庭に面して新館と本館を結ぶ渡り廊下がはしる。

 

 

途中で折れ曲がる廊下は雰囲気たっぷり。

 

 

新館のエントラスの天井

 

 

大広間に続て、広いお部屋、桐の間。

オーナーの日下部氏の書斎として使用されていたとか。

書斎にしては、広い・・

 

 

お庭の眺めはこの部屋からが一番だそう。

 

 

欄間には丸くくりぬかれた中に花々や木々の透かし彫りが入る。

 

 

 

 

 

 

書院の欄間なども凝ってる。

 

 

 

 

 

舟底天井の廊下。

 

 

蔵を改装したスペースは式場として使われているとか。

なるほど、雰囲気はぴったり。

 

 

新館の玄関

 

 

日本庭園側から旧館を望む。

 

 

 

 

洋館の外観も一部見え隠れ。

この日は洋館の2階は使用中とのことで見せて頂くことはできなかったけど、

10年前に家族で訪れた時に、見せて頂いてた(すっかり忘れてた)・・→後半部分

この後は旧木下家住宅へ向かった。

 

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明石・明月湯

2019-03-12 | 建築巡り・街歩き【兵庫】

生野を後にし、一日乗り降り放題の青春18きっぷなので、明石で途中下車し、

明月湯に入っていくというぷにょさんに便乗。

ここのタイル、私もとても気になってた。

駅前の100均でタオルなど銭湯道具を一式調達。

 

 

辺りはすっかり暗くなって、民家の中にひっそりと明かりが灯る明月湯にたどり着いた。

 

 

 

 

玄関から、このモザイクタイルにテンションあがる~

 

 

銭湯だし、日曜だし、混みそうな時間帯だし、浴室のタイルは愛でるだけになるだろうと思ってはいたのだが・・

私たちが入った途端に、誰~もいなくなり、奇跡の撮影タイムが訪れた。

 

 

誰もいない間少し写真を撮らせて頂いてよいか?

女将さんに尋ねたら快くOKして頂き、くれぐれも自分が写り込まないよう気をつけて!

といわれ;可愛いタイルたちを激写。

 

 

うさぎ~

 

 

さるの親子~子ザルの頭に添えられた母ザルの手が~~

 

 

鳥、犬、鶴と動物のオンパレード。

動物園でもないのになぜ動物のタイルなのか?と尋ねてみたら、

やはり子供ウケを狙ってのことだろうと。

 

 

 

 

それにしても動物だけでなく、このラブリーな縁飾り?!

床のピンクのモザイクタイルといい、なんて可愛い空間なのか!

湯気が邪魔してクリアにタイルが撮れない。

 

 

 

 

 

奥まった浴槽の上には風景を描いたモザイク画が。

 

 

パステルトーンのやわらかな雰囲気のモザイク画。

  

 

玉石タイルと花のタイルが真ん中の大きな浴槽を囲む。

 

 

周りの玉石タイルの色合いと馴染む花模様のタイル。

 

 

洗い場の床の縁周りにも。

  

壁面の細かいモザイクタイル。



こちらは脱衣所に貼られていたタイル。

とても親切で感じのよい女将さんともお話でき、タイルの可愛さ、すばらしさに感動したことを伝えると、

とても喜んでくださった。

 

 

帰りに、もう一軒の明石の銭湯、三光を通りかかり、

 

 

入口を覗いてみると、そこには熱帯魚のモザイクタイル。

さすがに銭湯のはしごはできなかったけど; 

 

 

帰りは魚の棚商店街を通って。

この日も生野から明石へ日帰りショートトリップを満喫できてよかった!

 

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銀谷のひな祭りと町歩きその一

2019-03-07 | 建築巡り・街歩き【兵庫】

生野クラブへ行くために、生野の駅に降り立ち、駅前から町歩きを開始。

駅前には立派な旧旅館が佇む。

明治42年に建てられた旧日下旅館は大正10年に木造三階建てに増築されたそうで、
 
基礎には、カラミ石が用いられた地下室もあり、食品の貯蔵に用いられていたとか。

 

 

 

 

 

 

 

旧日下旅館の向かいにも一軒、旅館らしき建物が。

 

 

玄関の両脇には丸窓に竹の細工が施されていた。

 

 

この土日は乗合馬車が特別運行中。

 

 

大正時代の醤油蔵のある石川醤油店

 

 

ひな祭りのこの時期は各家でお雛様が飾られ、それを巡ることができる。

明治後期に建てられたという醤油店の中にも多くの古文書と共にお雛様が飾られてた。

今は奥さんが一人で醤油造りをされてるそうで、醤油漬けの大根を試食させて頂き、

なぜか醤油でなく、すすめられたひなあられを買ってしまった。

 

 

マルフク新聞舗。

玄関周りと一階の窓下には型押しタイルが貼られてた。

 

 

おたふくのような顔が真ん中に貼り付く鬼瓦。

 

 

大正初期に建築された中田邸には玄関内に昔の電話ボックスがある。

ひなまつりの時期には玄関が開いていて、こんな中まで入って見ることができるとは。

 

 

吹抜けの玄関

 

 

明治20年頃に建てられた旧海崎医院。

ちょうど横の空き地に車を停めてる方がおられたので、中を見せて頂けないか尋ねてみたところ、

あっさりと見せて頂けた。

 

 

元待合室だったという部屋が残されていて、天井は格天井、それぞれの桝には

草花や月や太陽など、風流な絵が描かれている。

 

 

 

 

玄関の天井にはこんな鳥の繊細な絵も。

なんと豪華な待合室・・

 

 

ここは受付窓口後だそう。

この待合室に続いて、診察室が続いていたそうだが、現在はもうないという。

 

 

タイルが美しい旧理容院も発見。

 

 

 

  

大正9年に鉱石輸送用に建設された専用道路跡、トロッコ道

 

 

明治後期に建てられた旧松一醤油店邸宅。

洋風建築に見られる軒蛇腹が施されているのが特徴。

 

 

何段にも重ねられた軒蛇腹は重厚感たっぷり。

 

 

町中のあちこちで見られるカラミ石は製錬作業で出る廃棄物をブロック状に固めたもの。

明治時代中期に多く製造され、塀など建築資材として活用されたという。

 

 

 

 

 立派な鬼瓦が乗った天理教の建物。

 

 

 

 

こちらにもお雛様が飾られてた。

 

 

こちらの建物も古そうだ・・

現在は珠算教室などに使われてるようだ。

 

 

窓越しに覗いてみると特徴的な飾りのついた階段の柱が見えた...

 

 

カーブが素敵な持ち送り。

 

 

旧吉川家住宅は江戸時代に建てられた古民家で、代々山師を務め郷宿を営んでいた吉川家の本邸だそう。

現在、生野まちづくり工房井筒屋として口銀谷地区のビジターセンターとして活用されている。

 

 

太い梁のある吹き抜けの茶の間。

 

 

ひな人形に混じって、子供サイズの人形たちが火鉢を囲んでてかなり怖かった・・

 

 

 

 

 

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生野クラブのタイル

2019-03-05 | 建築巡り・街歩き【兵庫】

先週末子供の卒業式も無事終え、翌日ぷにょさんとUさんと生野まで行ってきた。

ここ生野鉱山倶楽部の中に本業タイルが敷き詰められたお風呂があるとかで遠路はるばる18きっぷで駆け付けたのだった。

生野は以前家族で訪れたことはあったけど、銀山の坑内見学メインで、家族がいたのでここはスルーしてたみたい。

 

 

迎賓館生野鉱山倶楽部は江戸末期に活躍した生野銀山の山師の邸宅として明治19年に建築された。

その後三菱が保護施設、迎賓館として使用していたそう。

 

 

ちょうどこの時期は口銀谷地域でひな祭りが催されていて、あちこちでお雛様が飾られていた。

生野倶楽部にも立派な7段飾りのお雛様が。

 

 

建物は数寄屋造りの近代和風住宅で、あちこちに素敵な意匠が見られる。

こちらは扇子を散りばめたデザインの欄間。

 

 

凝った造りの違い棚

  

 

書院欄間には

 

 

うずら?が二匹デザインされてた。

 

 

そして今回の目的、本業タイルが敷かれた風呂場。

明治21年に有栖川宮熾仁親王が生野銀山に視察で訪れた際の宿泊所として利用された際に

用意された風呂と便所が残されている。

 

 

風呂の洗い場の床面と立ち上がりにびっしりと貼られたタイルは壮観!

 

 

そのデザインはおめでたい鶴と亀。

 

 

羽を広げた鶴が正方形の四隅に配置され、真ん中には四匹の亀が集合。

収まりのよいデザインだなあ。

 

 

片隅に浴槽。 

 

 

ここでUさんが取り出したのはスタンド式のライト。

ほの暗い風呂場がライトで明るく照らされ、思う存分タイルの写真が撮れた。

ぷにょさんはすかさず巻き尺を取り出し、タイルのサイズを測定。

タイルの大きさは15cm角、床に敷かれたタイルの目地幅は6.5cmだった。

 

  

その隣には便所が設けられていて、畳敷きの間に漆器の便器、壁には違い棚までつけられている。

トイレに畳敷きっていうのが汚れたらどうするのかと気になる・・

日常的に使用していたのではないだろうけど。

ところでこの、いかにも支えに手に持ちたくなる棒はなんと、着物を引っかけるためのものだとか。

なのでこの棒が渡されてるがお尻の方。

こちらが前だとばかり思ってたのでびっくり。後ほど訪れた生野鉱山職員宿舎の方が教えてくれた。

 

 

そして便所を囲む二方の壁面には欄間が入る。

こちらは大根をデザインしたもの。もう一方もそれらしき野菜。

トイレに大根、何か意味があるのかな?

 

 

男性用便所には青磁の便器に飴釉の細かいモザイクタイル敷き。

周りの壁は網代になっていた。

 

 

こんな飾り窓も。

 

 

こちらは茶室。

 

 

三菱の迎賓館になった時に改築された洋室にはこんなストーブ置きのついた造り付けの棚があった。

 

  

内側には飴釉のタイルがびっしり。

大き目のモザイクタイルの縁には濃い目にかかった飴釉の小さいモザイクタイルが縁取る。

 

 

周りの側面に貼られたタイルは貼り方に凹凸が付けられてて、いいアクセントになっていた。

 

 

もう一つ玄関のたたきにもモザイクタイルが貼られてた。

 

 

他にも欄間の凝った部屋がいくつか。

 

 

 

 

書院欄間の組子。

生野クラブを堪能できた。

 

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マジョリカタイルのある関帝廟他

2019-01-28 | 建築巡り・街歩き【兵庫】

竹中大工道具館から約30分ほどぶらぶら歩いてやって来たのは関帝廟。

ちょうど前日に友人がここにもマジョリカタイルがある、と教えてくれたので楽しみにやって来た。

 

 

関帝廟は財の神として名高い三国志の武将、関羽を祀った霊廟。

現在の建物は昭和23年に建てられたもの。

日本の伝統的な建築に中国風の意匠や様式が取り入れられ、日中折衷の建物となっているという。

 

 

山門の天井には華やかな彫り物が施され、

 

 

本堂の屋根には二匹の龍が向かい合う。

 

 

そして、本堂の扉脇の壁面に左右対称に入れられたマジョリカタイル!

 

 

2種類のマジョリカタイルが貼られた壁面があった。

台湾で見た寺院を彷彿とさせるタイル使い。

 

 

4枚合わせると花模様が現れるタイル。

縁のモールディングタイルもかわいい。

  

 

こちらは鮮やかな黄色が極彩色のお寺にマッチしている。

 

 

タイルの壁面の上に入れられた透かし彫り。

中国の故事に由来する模様が彫られてるとか。

 

 

片隅にあった一対のシーサーのようなやきものがいい味わいを醸してた。

 

 

帰りがけに、このあずまやに佇んでいた方に声を掛けられた。

ここは相当なパワースポットだそうで、その方は介護疲れを癒すためにちょくちょく通っておられるのだそう。

ここへ来るとその後に必ず一つ二つ良いことが起こるとか・・

他にもここで知り合った方同士が結婚された話など良いエピソードをいろいろ教えてくれた。

来た人にはなんらかの御利益があるらしい。

タイル目当てに来ただけだったけど、いいこと聞いたなあ。

 

  

他にも中国の紫禁城と同じ皇帝色の瓦が使われていたり、

 

 

中門は登龍門と言われ、タイワンヒノキの一刀彫が圧巻。

黄河龍門の鯉が龍になる故事になぞらえたもので、台湾で作られ、船で運ばれてきたものだそう。

 

 

帰りは中華街を通って、林商店で少し買い物をして帰った。

 

 

行きに見つけた入口がモザイクタイル尽くしだった建物。

元銭湯?!

 

 

左右対称にモザイクタイルの円柱が立ち、腰壁もモザイク。

 

 

こちらも左右対称に壁に入ったスリットの中はモザイクタイル

 

 

見上げると2階部分にも一部モザイクタイルが貼られてた。

 

 

建物全体。

 

 

竹中大工道具館から関帝廟へ向かう間にはいくつかの教会も通った。

神戸三宮ハリトリス教会。

 

 

日本基督教団神戸教会

 

 

そして神戸ムスリムモスク。

以前内部に入った時のレポ→

 

 

とあるカレー屋さんの店先。

カラフルなうろこ状の壁面に菱形の窓がかわいい。

 

 

三宮センター街の入口にそびえ立っていたモザイクタイルの壁面。

下半分はアクリル板で覆われてて、せっかくのタイルがよく見えず。

 

 

駅の近くで見た陶製の壁面オブジェ?!

 

 

下一列は赤絵で描かれた孔雀の絵柄のタイルが華麗。

 

 

よく歩いた一日だった。

 

 

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とけいや

2019-01-25 | 建築巡り・街歩き【兵庫】

先日、竹中大工道具館へTちゃんと行った時、友人に教えてもらったタイルがすごいという「とけいや」で

ランチしてきた。

お店に入ったとたん、目に入ったのはエントランスホールの床を埋め尽くすタイル。

 

 

うおーーっ!

このタイルは新しくも見えるが、古いものなのだろうか?お店の方に聞いてみると、

今は補修しようとしても同じタイルがない、と言われていたので、昭和37年創業当時のものだろうか、

どこの産地のものなのか?もお店の方は詳しくないようだった。

 

 

 

 

玄関天井には大きなとけいのオブジェが貼り付いてる。

「とけいや」というだけあって、お店のあちこちには古い時計がたくさんあった。

 

 

タイルだけでなく、階段周りも素敵で、

 

 

重厚な親柱の装飾に、

 

 

煉瓦の壁面

 

 

とけいやオリジナル?煉瓦なのか「ト」の刻印が入れられてた。

 

 

食事は地下へ案内された。

 

 

階段に使われてる素材もおもしろい。

 

 

 

 

地下へ下りた所には重厚な鉄の門扉が

 

 

 

 

 

そして食事処の床にもいい感じの大判のタイルが敷き詰められていた。

 

 

 

 

部屋の入口にはとけいやの名前が入った照明。

持ち送りも素敵。

 

 

廊下の壁面は上の階の煉瓦とはまた違って、装飾が施された腰壁があったり、繊細な軒飾りがあったり、洋風にまとめられてた。

 

 

トイレの入り口も可愛いなあ。

 

 

こちらは女子トイレのタイル。

 

 

周りではしゃぶしゃぶや、すき焼きの肉を焼く音が響き渡っていたが・・

私たちはそんな余裕もないので、シンプルな牛丼を頂いた。

 

 

炭酸水も美味しかった。

 

 

この後は竹中大工道具館へ向かった。

 

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宮塚町住宅見学他

2018-12-09 | 建築巡り・街歩き【兵庫】

今年最後の建築講座は芦屋にて。

まず訪れたのは昭和2年に建てられた芦屋警察署。

 

 

エントランスのアーチの中央には夜警の象徴であるフクロウのレリーフ。

 

 

玄関ホールには薄緑色の布目地の大判タイルがびっしり。

 

 

天辺には飾りの入ったモールディングタイル。

 

 

セセッション風の飾りや面格子が付く外壁。

 

  

移動中通りかかったお店の扉には骨のような取っ手がついてて、可愛い~

と思ったら、

 

 

窓の中からかわいいワンコがこっちを見てた。

犬カフェかなあ?

 

 

芦屋モノリスは昭和4年に建てられた旧芦屋電話局。

スクラッチタイル貼りの外壁にテラコッタの花の装飾や天辺にはライオンのレリーフがつく。

 

 

 

 

 

 

天辺のライオンのテラコッタ

 

 

大きな半円アーチ窓が並ぶ外観

 

  

エントランスのアーチのスクラッチタイルもオリジナル。

 

 

エントランスホールのタイル。

 

 

半円アーチが並ぶ長い側廊。

 

 

宮塚市営住宅へやって来た。昭和28年に建てられた。

日華石という石が外壁に使用された市営住宅で、現在リノベーション中。

 

 

石の間には鉄筋の入ったコンクリートが入っていて、とても手の込んだものだそう。

1年後にはリノベーションされ、工房などとして利用されるそうなので、又オープンすれば見てみたい。

 

 

最後にやって来たのは、打出図書館。

明治後期に逸見銀行として建てられ、昭和5年に移築されたものだそう。

その後芦屋市の図書館本館として利用されてきた。

 

 

ルスティカ仕上げの花崗岩を積んだ外壁はイタリア・ルネサンス風。

この花崗岩の厚みは40cmもあるそうで、内側のコンクリート20cmと合わせるとなんと60cmもの厚みのある外壁に。

 

 

ツタの絡まる正面の扉。

  

 

昭和5年に松山氏が購入し、移築され、美術品の収蔵庫として使用されていた時には「松濤館」と呼ばれてそうで、

当時の文字がデザインされた扉が残されている。

 

 

閲覧室には玄関扉の内側扉である木製の飾り柱が見られる。

 

 

元々邸宅があった場所なので、庭園が残されている。

 

この日は今年最後の講座の日だったので、この後は忘年会へ繰り出した。

今年は学校行事などで、2、3回ほど抜けてしまって皆勤にはならなかったけど、さまざまなところへ見学へ行くことができた。

今年も一年間、先生をはじめ、ご一緒して頂いた皆さんありがとうございました。

 

 

 

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カトリック神戸中央教会&クスム本場家庭料理店&スターバックス神戸北野異人館店他

2018-07-01 | 建築巡り・街歩き【兵庫】

竹中大工道具館を出て、ランチ場所へ移動途中に見つけたカトリック神戸中央教会を見学させて頂くことに。

 

  

外観はとてもシンプルで、白い煉瓦造りのような外壁。

 

 

その外壁に、細いスリットのようなものがいくつか入っていて、覗き込むとステンドグラスのようだった。

これを中から見てみたいと、入ってみることに。

 

 

聖堂内も広く、シンプルな大空間が広がっていた。

正面からは見えないスリットに入れられたステンドグラスからは間接照明のように明かりがもれる。

 

 

壁面はウエーブを描くように波打ち、左右対称に入るステンドグラス

 

  

すごく斬新なデザインだなあ。

 

 

細長いスリットの中にデザインされたステンドグラスは幾何学模様の中にキリスト像などの具象モチーフが

埋め込まれている。

 

 

 

この煉瓦ブロックを白塗りしたような波打つ壁面から、村野藤吾ぽいなあと思ったのだけど、

帰って調べても設計者は特に出て来なかった。

 

 

よく見ると、色合いだけでなくガラスの質感もマーブル模様のものもあれば、気泡入り?のようなものもあったり、

バラエティに富んでいて、下の位置にあるステンドグラスには手描き風のモチーフなども描かれていたりする。

 

 

聖堂の右手側には寒色系の色合いのステンドグラスが並んでいて、左手側には暖色系、と

分かれてる。 

 

 

ここにもちょろっと麦の絵が描かれてた。

聖書にちなんだモチーフなのかな?

 

 

 

 

 

 

天井はそのステンドグラスの入るスリットに向かって放射状にラインが入る。

 

 

左手側の暖色系のステンドグラス。

 

 

 

 

暖色、寒色というより、虹のように徐々に色が変化してるのかなあ?

ここは黄色がメインのステンドグラス。

 

 

 

 

黄色から白っぽく変化。

 

 

入口付近にある聖母子像。

 

 

二階へ上がるらせん階段が巻貝のようにくるりとカールしていて、シンプルながら美しい。

 

 

 

 

祭壇の前まで来て、振り返るとこんな風にステンドグラスが一度に目に入る。

 

 

カトリック神戸中央教会は、阪神大震災のおり、倒壊した三つの教会を廃止し、2004年に新たに建設されたという。

今回偶然見つけたけど、斬新なデザインの素敵な教会だった。

 

 

そして、ランチに、久々にやってきたクスム本場家庭料理店。

以前訪れた時は普通のマンションの一室にあるディープな雰囲気のインド料理店だったが、

何年か前に火事の為に移転され、そのディープさはやや薄れた店構えになってた。

 

 

ランチは一種類、座ったら自動的に運ばれてくる、というのは変わらずだったが。

このサモサが皮がとても美味しい!

 

 

カレーは三種類、チャパティとご飯付きでお代わり自由。

サモサはお代わりできない、と言われたが、結局おじさんがサービスで持ってきてくれた。

しかしサモサ3個食べたらさすがにお腹いっぱいに;

 

 

そして同じビルの地下にはインド食材店がある。

 

 

いろんな食材を物色するのは楽しいけど、うちの家族はスパイスの入った異国の料理を嫌うので

なかなか買い物できない。

 

 

ここで作ったカレーも売られてて、味見もさせてくれた。

ホウレンソウとパニーニのカレーが美味しくて、自分用に購入。

 

 

その後、お茶をしに、スターバックス神戸北野異人館店へやってきた。

こちらは明治40年に建てられた外国人住宅だった登録有形文化財の建物が改装して使われている。

スタバは最近こういうお店をよく見かけるなあ。

 

 

内部はかなりきれいに改装されているけど、

 

 

暖炉など残されていたりする。

 

 

階段も当初からのものだな。

 

 

2階で席を陣取ることにした。

 

 

たくさんいた修学旅行生がみんな頼んでた、限定商品?のチョコのフラペチーノを真似して頼んでみた。

 

 

帰り道で見つけたやきものの重厚感のあるマンションエントランス壁面のタイル。

 

 

このビルはフェンスのデザインがかなり複雑。

 

 

階段の手すりや、2階、3階の手すりも斬新だなあ。

 

 

 

 

入口に象の石像が置かれていたのは象ビルヂング

 

  

三浦ビルは素敵なメロンぽいタイルに囲まれてた。

 

 

 この後は帰途へついた。

 

 

 

 

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