m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

益子&笠間他やきもの旅2024【北大路魯山人の旧居・春風萬里荘】

2024-01-31 | 益子&笠間他やきもの旅2024

笠間のやきものの界隈をぐるりと回った後、春風萬里荘へやってきた。
建物は魯山人が鎌倉でアトリエとして使用していた江戸時代の大庄屋の母屋を昭和40年に移築したもの。



玄関を入ると土間が広がり、


左手には居間があるのだが、なんと馬屋だったスペースを
魯山人が洋風の居間に改造したという。


自然木の力強いうねりを生かした梁や柱は、野趣あふれ、


床面には、大小さまざまな形の欅の木片が、タイルのように組み合わさっている。年輪がうっすら見えていて、とても味わい深い。


暖炉は自然石が積み上げられていて、豪快。


各所に古材が再利用されているそうで、ひとつひとつの素材が趣深い。
この象のようなものは、何の転用?



ベンチは座った時に、背中に背もたれがフィットするように微妙な傾斜が付けられてるそうで、実際に座ってみるとしっくりと座り心地よかった。


ベンチの両サイドは、やはり古材の扉をカットし、そのまま再利用したものだとか。その取り入れ方も斬新だなあ。


様々な種類の木が丸太のまま並べられている廊下との仕切り。


こちらのステンドグラス入りの扉も、何かの転用かと思ったら、
案内の方が言われるには魯山人の手作りのものだと。
この扉の向かいのコーナー部分は、現在はごく普通のガラス戸が入っているが、建築当初は、同じくステンドグラスの戸が入っていたと、写真を見せてくださった。残っていたら、居間の印象がまたガラッと変わっていたんだろうな。


魯山人の自作の陶製の男性用便器、「アサガオ」の展示も。


そしてお風呂場へ。
お風呂場は、タイルがびっしり。


床面と腰壁には櫛目や刷毛目の入ったタイルが貼られ、



間に入れられたタイルは竹風の立体感があり、魯山人の自作のものだとか。
織部釉が微妙に変化して、リアルな竹感がでていて、とても風流だった。






二間続きの客間。
家具調度品などは、全て魯山人がしつらえたものかと思いきや、
笠間日動美術館の所蔵品なども交じっているらしい。元馬屋の洋室の方も。
どおりでしっくりこない家具や照明もあったのか、、



牡丹や桜、ツバメなどが描かれている花鳥杉戸絵。


書院の組子細工。







釘隠しが各部屋バラエティに富んでいて楽しかった。









襖の引手。





魯山人が設計したという茶室、「夢境庵」は裏千家の名茶室「又隠」を手本としたのだそう。
黒柿の自然木を使用したという床柱が存在感を放ってた。





窓の外は、京都の龍安寺を模したという枯山水の石庭が広がっている。


敷地内は、ゆったりと広大な庭園になっていて、散歩できる。



移築された豪農屋敷の長屋門も。




長屋門から母屋を望む。

春風萬里荘をゆっくり楽しんだ後、駅へ向かい、笠間を後にした。
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ダントータイル技術研究所のマジョリカタイル他

2024-01-28 | 美術館・ギャラリー他

昨日は、平田タイルの平田前会長さんにお誘い頂き、
淡路島の福良にあるダントータイル技術研究所へお連れ頂いた。
福良のダントーへ訪れたのは、今回で3度目になるが、
昨年からダントータイル技術研究所の上席研究員として赴任された、タイル考古学の提唱者、深井明比古先生にもお久しぶりにお会いできるというので楽しみにやってきた。



2008年に初めてダントーへ訪れた時は、まだ資料室などはなく、会議室?の片隅に、マジョリカタイルや、眠平焼が所狭しと置かれていたが、深井先生により整理され、資料室が新たに誕生していた。
(今のところ一般公開はされていません)



こちらに展示されてるマジョリカタイルのほとんどは、建物などに実際に貼られていたものではなく、ストックとして保存されていたものだそう。
やわらかで透明感のある色彩が美しい
4枚を繋げると図案が浮かび上がるマジョリカタイル。


180度回転させると、デザインがガラッと変わるのがおもしろい。


こちらの蜘蛛の巣タイルも4枚一組で図案が浮かび上がる美しくもシュールなデザイン。





ダントーの所蔵品に交じって、深井先生の私物のタイルも展示に追加されていた。ブルーとグリーンの濃淡が美しいレリーフタイル。


タンザニア、ザンジバルで発掘調査の際、手に入れられたというハーフサイズのマジョリカタイルは、こちらも淡陶社製。花や果物にカラフルな彩色がされている。



京都・船岡温泉でも欄間の上で大輪の花を咲かせてるタイルもあった。


明治時代の乾式タイル。
古いものになると、表面は彩色を施すために白地がきれいな土を使うなど、土が二層に分かれていたとか。








ボーダーの役物タイルも種類豊富に。
極細幅のタイルに、細かな模様が入っているのは、組み合わせて使うとおしゃれでかわいい。


石風の役物タイルも。



珉平焼きの薄造りの鉢。
内側外側共、繊細な龍の線刻が入り、珉平焼らしい鮮やかな黄色が発色。


繊細な絵付けが施された組絵タイルも。



展示物は、まだまだ他にもたくさん。


着物姿の女性が鏡を覗き込むマジョリカタイル尽くしの洗面所が描かれた組絵タイル。
こちらは、販促のために作られたものだとか。
よく見ると、女性の着物や水栓金具、手洗いに映り込んだ着物の影まで
かなり細かなところまで描きこまれたもの。


ダントーでは、復刻マジョリカタイルも手掛けられていて、こちらの研究所のトイレの床面には、その復刻マジョリカタイルが贅沢に使用されている。
すごいインパクトで、入るなり声を上げそうになった。




腰壁には、無地の白いタイルと、役物のレリーフタイルが床を引き立てている。


手洗いの床に敷かれてたタイルの組み合わせもおしゃれだなあ。


男子トイレは、女子トイレと色違いの復刻マジョリカタイルに。


工場長さんにも、工場内を案内して頂き、乾式タイルの製造ラインや、巨大な窯などを拝見させて頂いた。
ダントーでは、建築素材として、又、生活雑貨としても、積極的にタイルの普及活動をされていて、新しいタイルの開発にも力を入れられている。
復刻マジョリカタイルのほかにも、さまざまな新製品も拝見させていただいた(撮影禁止の為写真はないが)

こちらのテーブルは、イベント時に、ワークショップなどでも活用できるようにと、ダントーのさまざまなタイルで装飾されたシンボル的なもの。


天板には、ダントーの復刻マジョリカタイルが貼られている。
本物のマジョリカタイルと比べても、見分けがつかないくらい再現度が高く、
美しい。


現代の?色味にアレンジされたマジョリカタイルやレリーフタイル。
「どんざ」と言われる淡路島の伝統的な刺し子の文様をモチーフとし、生み出されたタイルもある。硬いタイルながら、布のようなやわらかさが感じられるデザイン。


こちらに実物はないが、蛍光灯のガラスの廃材を固めて作られたというガラス質のタイルも興味深かった。
ややグリーン味を帯びた半透明のガラスタイルは、質感がとてもよくて素敵だった。廃材の再利用というのもいいな。

毎年イタリアで開催されるという国際的な見本市「ミラノサローネ」に向けて制作されている最先端の製品も見せて頂けた。(撮影禁止の為写真はないが)
この日は、明治時代のマジョリカタイルから、現代の最先端のタイルまで、じっくりお話をお聞きしながら楽しませていただくことができた。

マジョリカタイルなど貴重な資料のあるダントーの資料室は、現在は一般には公開はされていないそうだが、せっかくの美しいタイルたちなので、タイル文化普及?の為にも誰もがいつでも見れるようなタイルミュージアム、関西圏にも一つあったらいいな。


前後するが、昼食をいただいてから、ダントーの復刻タイルが使用されているという福良の「うずまちテラス」へも案内して頂いた。


マジョリカタイルはトイレにあるとのこと。
エントランスから、美しくアールを描く曲面に貼られたモザイクタイル。


女性トイレの方は、ピンクと赤のグラデーション。
中央の白いモザイクタイル柱から、徐々にピンク味、赤味を増していく壁面。


突きあたりの壁には、赤いモザイクタイルに囲まれたマジョリカタイルの壁が
そびえ立つ。






奥へ進むと、鏡周りには、別種類のマジョリカタイルがびっしりと貼られていた。


なんと贅沢なのだろうか。。


多目的トイレには、グリーン系のモザイクタイルが一面に貼られていた。



午後からは上記の資料室で、お話を伺いながら見学させて頂き、
ダントーに残されていたという昔のタイルづくりの記録フィルムも拝見。
去年自分が訪れたハンガリーとチェコのタイル事情もプリントアウトしてきた写真で皆さんに見てもらうことができた。
この日はおかげさまでタイル三昧の楽しい一日を過ごすことができた。
どうもありがとうございました。


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益子&笠間他やきもの旅2024【笠間の町歩き】

2024-01-26 | 益子&笠間他やきもの旅2024

1日目、ほぼ夜に笠間に到着したので、翌早朝から笠間の散策を開始。
まずは、笠間稲荷神社までやってきた。


参道には、狐の石像がいくも並んでいて、足元にはお揚げさんが。
へえ~、油揚げをお供えするんだ?!



全て風貌の違うきつねの石像。
やはり足元に油揚げ。


参拝だけして、散策続行。



湯気が出ていた、くるみ饅頭のお店。


蒸し立てをひとつ。
ふかふかで、中のあんこは、火傷しそうなほど熱く、おいしかった。


お店が開いていたら飲みたかった甘酒。


通りがかりにふと目に留まったモザイク壁画。
旅館の壁面に、羽ばたく鶴の姿が描かれていた。


背景は、玉石タイルが散りばめられている。


カラフルなガラスブロックも。


モザイク壁画があったのは、こちらの旅館小松館。


公園にあった公衆トイレは、土のぬくもりのある壁に
やきもののレリーフが貼られてた。










滑り止めを兼ねたような文様が入っている床面のタイル。


「笠間の家」へ。
建築家伊東豊雄氏設計の元陶芸家里中英人邸がカフェとして活用されている。



開店前だったので、外観のみ見学。


見かけたタイルいろいろ。















窯道具や陶片で飾られた工房の入口。





塀にもさまざまなやきものが埋まっていて楽しい。


塀の上には、守り神?!





ユニークな像。


この燭台の造形も面白いなあ。



ショップはまだ開店前だったが、奥では職人さんたちが作業をされていた。


立派な登り窯も。





やきもの散歩道には、こんなタイルが貼られたお店も。



楕円形と徳利?型の陶板にカッパの絵が描かれてる。



楕円形の方のカッパは何パターンかあった。


その後、笠間陶芸の森へ。
やきもの市も開催中で、ひととおりひやかしで回る。





陶製の門、フェンスがかっこよかった。



この陶製のパーツが繰り返し使われていた。



陶芸の森から、「回廊ギャラリー門」へ。
長い外観のお店は、


中へ入ると、解放感のある中庭を囲む長い回廊。






さまざまな作家さんの器が並び、ディスプレイも素敵。





古民家の古材が再利用されていて、ギャラリーの雰囲気にぴったりと収まっている。









いろいろと目の保養ができた。


まだ朝ご飯を食べていなかったので、
ちょうど出くわした「森の石窯パン屋さん」で、モーニングすることに。



クロワッサンがサクサクでおいしかった~

この後は、笠間でのメイン、北大路魯山人の旧居、「春風萬里荘」へ向かった。


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驚愕のモザイクタイル風呂&昭和レトロタイルの宝庫・ホテル富貴

2024-01-22 | 建築巡り・街歩き【大阪】



先日は、ホテル富貴さんへ、ご縁あって社長さん直々にご厚意で案内して頂くことができた。
エントランスを入ると、モザイクタイル画に迎え入れられる。







真紅の絨毯と真っ白な手すりがゴージャスな階段ホール。






天井には、桐の紋の入った和風の照明に、らせん階段に沿ってシャンデリアが下がる和風折衷の趣。






各フロアの壁面がまた独特で、ボリュームのあるクッション壁?!


こちらは3階フロア。


3階フロアのお部屋を自由に拝見させて頂けることに。


和の雰囲気のお部屋は


照明も和風で、



玉砂利が敷かれた和風庭園のようなスペースも。


そして、浴室を開けてびっくり。
なんと、浴室はモザイクタイル尽くしだった!


丸窓のように、丸く貼られたタイルを細かなモザイクタイルが縁取る。

更にモザイクタイルは、壁面毎に違ったデザイン。浴槽も色とりどりのモザイク尽くし。


幾何学模様のデザインから



床面は、歯車のようなデザインのもの。


次の部屋の浴室を開けると、またガラッと雰囲気が違う。
黄土色の小口タイルが六角形を形作る。



こちらは、ちょっと横長の六角形。


壁面のモザイクも壺のようなデザインが面白いな。




浴槽は、赤いモザイクタイルが縁取り、床面は、玉石タイル貼り。



次の部屋の浴室も、小口タイルとモザイクタイルの競演が見られる。
扉を開ける度に、ワクワク、ドキドキ。
天井までびっしりと貼られたタイル密度の高い空間に興奮を抑えきれない。








こちらの浴室は、ちょっと渋め。
よく岩風呂風に、一部岩が貼られてるようなお風呂があるけど、その岩の部分をタイルで表したような雰囲気のお風呂。



モザイクタイルをカットして貼られてるようだけど、斬新なタイル使いに驚く。





岩風の部分とは対照的に、タイルをボーダー状に並べた壁面も。


こちらは、本当の岩とモザイクタイルの融合。
アールを描く浴槽。




床面は、補修で違うタイルが貼られてるのも萌える〜
このような細かなモザイクタイル風呂を維持していくことは、大変なことと思われる。
目地掃除や、剥がれたタイルのメンテナンス、冷たいタイルは、保温効果も低いので燃費効率も悪い。
よくぞ今まで残してくださったことだ。
社長さんもタイルがお好きとのこと、建設当時の姿をできるだけ残す形で維持してこられたのが素晴らしいなあと思う。






そして、1階のお部屋も。
こちらの浴室は、大きなドットの入ったタイルが使用されている。


紺色のドットの中は、タイル一枚一枚違う結晶模様?がまるで宇宙のようで惹き込まれる。



真ん中の壁面は、四角く浮き出たクラフト感のあるレリーフタイルが貼られている。



浴槽もカラフル。


そして、こちらの部屋は、二丁掛けタイルを縦に階段状に並べアクセントがつけられている。



浴槽の真ん中だけ、色が違うのは補修跡かなあ。見つけるとうれしい。



天井は水色、壁面はピンクのモザイクタイル。
変わりタイルをストライプ状に入れた壁面。









そして、こちらのお風呂には、フラダンスを踊る三人の女性が描かれたエッチング装飾のガラスが入っていた。
素敵だ~


お部屋側から見たところ。



お部屋がまたモダンなデザインと色使い。



いくつかのお部屋で見たけれど、壁面のコーナー部分には、こんな桜の木が用いられていたりと、細かい部分がさりげなく凝っていた。


そして、こちらは別館4階の映えタイルの浴室。
真っ赤なタイルが三方を囲み、鮮やかさは圧巻。





トイレとの境にはすりガラスの入った丸窓が。


トイレ側から見ると、丸窓の縁の部分にも丁寧にタイルが貼られていた。


床のタイルもいいなあ。


洗面所周りは、優しい雰囲気のタイル。


そしてお隣の「英国」という唯一?洋風のお部屋。
こちらは、以前、女子会をした時に借りたことがある。


ゴージャスな洋風の装飾があちこちに。



柱頭飾りも豪華。
ブルーの照明や柱、カーテン


ベッドルーム


こちらのお風呂は、天窓から明るい光が差し込み、
さわやかなカラーリングのタイルに、


浴槽は、丸モザイクタイルが敷き詰められている。
女子会でお部屋を借りた時、ここで足湯したことを思い出した。



館内には、あちこちに興味深い意匠が散らばる。






豪華なシャンデリアの付く別館のエントランスホール。






照明も各所にぴったりのものが、和洋様々に使われていた。



レトロなタイルいろいろ。














羊のレリーフのあるアーチ窓。

すばらしい昭和の遺産を拝見させて頂くことができて感激した。
ホテル冨貴では、宿泊以外にも女子会やポートレイト撮影、イベントなども承れています。



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益子&笠間他やきもの旅2024【真岡・岡部記念館「金鈴荘」&下館の近代建築巡り他】

2024-01-21 | 益子&笠間他やきもの旅2024

益子から真岡鉄道に乗って、下館へ向かうつもりだったが、少し時間に余裕ができたので、真岡へも降りてみる。
レンタサイクルを借りて「金鈴荘」へやってきた。


蔵造の建物は、明治中期に建てられ、昭和27年まで岡部呉服店の展示会場などとして使われ、その後は、昭和63年まで料亭として使われていたという。
床の間には、紫檀や黒檀、鉄刀木などの高級建築部材が用いられていて、


金箔が施された襖には力強い山水画が描かれている。
天袋共々この地方に縁のある作者のものだそう。





襖には金箔が五層も施されているのだとか。


引手いろいろ。
こちらは向い合う龍。





シダ系の植物がうっすら描かれてる。漆塗の引手。


ガラスだけでも桟に囲まれた一枚が現在の価格で3万もしたとか。


窓の外は、回遊式庭園が広がる。


庭園から見た岡部記念館「金鈴荘」




真岡から下館へ移動時は、+500円で蒸気機関車の特別車両に乗って移動。
(時間的にこれしかなかった)


下館では、近代建築を巡りながら板谷波山記念館へ向かうことに。
洋風のレリーフ装飾がつく和菓子店、花赤堂本店。


大谷石の蔵造の民家。



アール・デコの意匠が素敵な中澤時計店。


縦長の上げ下げ窓が並ぶ一木歯科医院。


一木歯科医院の向かい辺りにあった、何か建物の一部分だったような遺構が・・


これも、気になる。


飯沼薬局も、左右非対称のアール・デコの意匠。


醸造業を営んでいた荒川家(現在は酒店)の店蔵と住宅部の洋風の母屋。
店蔵は、明治期に建てられたもので、



洋館部分は昭和8年に建てられたもの。


2階と3階には、こんな半円の窓が見えた。


向かいは、「荒為」の屋号の卸問屋を営んできた荒川家住宅。
こちらも店蔵と、住宅と商談の間として使われた三階建ての主屋からなる。
現在、懐石料理のお店「食の蔵 荒為」として活用されている。
お昼はお手頃そうだった。


ピンクのタイル貼りの美容院。



やや色むらのあるタイルが雰囲気があっていいな。



ちらほらと、大谷石造りの蔵を見かける。


そして、板谷波山記念館へやってきた。
板谷波山の生家が移築保存されている。


展示館では、いくつかの作品の展示も。



ボタンの花が浮き彫りにされた白磁が端正でとても美しい。
氷華磁といって、透明釉を還元焼成したもので、やや青みを帯びている。



蓮の葉?に乗ったカエルがリアルな壺。


仏手柑だったかな?
小ぶりの青磁の器がかわいい。


更紗から取り入れた模様をモチーフにしたという模様がオリエンタルな香炉。
三面とも模様が違っていて素敵だった。


5枚のホタテ貝を合わせたようなユニークな形の器。

この後、しもだて美術館へも行きたかったが、ちょうど休館中だったので
この日の宿泊地、笠間へ向かう。


この日食べたもの。
バインミーの専門店を見つけたのでついつい。
パンはサクサクで、具のバランスもよく、おいしかった。


ネギが盛り沢山だった刀削麺。


イチゴ大福を夜のおやつに。
イチゴは餅にくるまれておらず餅は粒粒状になっていて、
餡とクリームの上に敷き詰められているという風変わりなビジュアルに惹かれて。


宿は、笠間駅の駅前旅館いなみへ。
階段上のカラフルなアクリル板の入った仕切り。



型板ガラスの窓


2階廊下。


宿泊した部屋、「石くら」




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昭和モダンなお店、牛しゃぶ知慕里で新年会

2024-01-16 | 近代建築&古民家他リノベカフェなど

年末の友人家族との恒例の忘年会が訳あって流れてしまい、リベンジの新年会へ。
Xのフォロワーさんが行かれてた「牛しゃぶ知慕里」に興味そそられたので、そこを予約。


この大きな水車のある外観は、通りがかりに見たことはあったが、内部は初めて。



アイアンの飾りのある看板が素敵。


お店の塀は斬新なデザインで、ギザギザのタイル貼り。



エントランスには、石造りの太鼓橋がかかり、古銭の形をした手水鉢に、天井には、洋風のシャンデリアがかかっていて和洋折衷の趣。



4人掛けのテーブル席が並ぶ1階の広間。
太い梁の通る天井の形も独特。
部屋の中央には、石のオブジェとガス灯を模したという照明が並んでいて、緩やかな仕切りを兼ね、屋外のような雰囲気も。



アイアンの装飾のある階段に、壁面も表情豊かなタイルや石が貼られてる。
赤いタイルが可愛くて、わくわく。


昼は開けてないといわれた2階も見せて頂けた。






2階のテーブルスペースも素敵だなあ。
真っ赤な絨毯に赤い傘の照明、窓辺に置かれた鮮やかな色彩の壺、和モダンな空間が広がっていた。




真っ赤なタイル壁。


地下への階段もタイル尽くし。


階段は、蹴込み面にも模様の入ったタイルがびっしり。


女子トイレは、花模様のタイルが敷かれ、


男子トイレは、モノトーンの花柄が素敵なデザイン。


このオリーブグリーンのタイルも素敵。
(入口オープンで誰もいなかったので撮影)


3階には、モザイク風のデザインのタイルのトイレや、

鳥の模様が可愛いタイルが貼られてた。

ブルー系の花模様も。

照明も場所により和だったり洋だったりと様々に凝らされている。




そして、食事の方は、しゃぶしゃぶか、ふぉんじゅで、ふぉんじゅを選択。
肉は柔らかで美味しく、野菜串も豊富。

銅のフォンデュ鍋に、牛のマークの入った五徳が可愛い。

食前酒の梅酒で乾杯。
量は、見た目少な目かと思ったが、食べ終わる頃にはお腹いっぱいに。


しばらくしてから、デザート串とごはんとお漬物が登場。



デザート串は、バナナや、胡麻が香ばしい餅、生麩にまんじゅうなど、充実してた。


そして、最後には、濃厚な抹茶とチョコレートのアイスで〆。
ゆっくりと話しながら食事も満喫でき、
また1年の始まりにこうして集うことができてよかった。



知慕里で食事した後は、カフェへはしごするつもりがどこも混んでてカフェ難民になり、
結局、ベトナム料理店「ビアホイ」で、チェー&ドリンクバイキングでまったり。
ここは、ランチも美味しいけど、チェーはヘルシーだし、お茶するにも穴場だということに気づいた。



行き道で、東通り商店街で発見したモザイクタイル物件。


「モコビル」という可愛いビル名がモザイクタイルで装飾されていて、






こんなひまわりのレリーフタイルが、柱にポイント使いで貼られ、

上を見上げると、ひまわりのレリーフタイルが贅沢に貼られてる。
何かみたことあるような、、
貼り方も、ひまわりのタイルも、バルセロナで見たガウディのカサ・ビセンス風だった。


ちなみにカサ・ビセンスは、これ。



カサ・ビセンスに使われてたひまわりのタイル。よく見たら、葉の形もほぼ同じ。
ガウディ贔屓の設計士がデザインしたんだろうか、、












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益子&笠間他やきもの旅2024【益子参考館&益子町歩きとタイル】

2024-01-14 | 益子&笠間他やきもの旅2024


年明け、久々の1人旅を予定してた。
今年は初心に戻って?やきものの窯元巡りもしたいなあと、今回は益子と笠間へ行くことに。
時間短縮と丸2日で旅を完結させる為、夜行バスで東京へ、東京から電車を乗り継ぎ益子までやってきた。



益子駅に9時半に無事到着。
駅のお手洗いの壁面は、さすがにやきもののタイルで装飾されててテンション上がる。


トイレのサインも、陶板。
女子トイレのサイン。



男子トイレ。


バリアフリートイレの表示は、緑の陶板。


トイレの中もタイルが貼られてた。


栃木なので、やきものと共に大谷石造りの建物や塀などもよく見かけた。
駅前には、大谷石造りの大きな蔵らしきものが建っていた。


公共の手洗い場も大谷石造り。


そしてこちらのベンチは、パステル朝のグラデーションがきれいなモザイクタイル貼り。


駅前の歩道の柵にも葉っぱ型の陶板が可愛かった。


渋い葡萄柄。


繊細な絵付けがされたものも。


タクシー会社の建物にもタイルが貼られてた。


刷毛目の入った渋いタイルは、益子らしい雰囲気のもの。





チェックしていた下見板貼りの旧会社事務所。風化具合が素晴らしい。






タイル貼りの足利銀行。


壁面には、赤茶色の小口タイルがびっしり貼られてる。


駐車場スペース壁面には、手作り感のあるレリーフタイルが貼られてた。


大胆に波打つ表面。


やきもの店の壁面には、こんな陶板がずらり。


益子焼の伝統的な文様のようで、丸紋が散りばめられてる。





風変わりな外観のカフェだなあと、近寄ってみたら、


耐火煉瓦がアクセントに入れられていた。
所々釉薬のかかった部分もあって味わい深い。


濱田庄司も好んだと言われる赤羽まんじゅう本舗へ立ち寄る。




ちょうど小腹が空いてたので、補給に茶まんじゅうと芋羊羹を購入。
こし餡好きの私には、とても美味しく満足した。


向かいの建物にモザイクタイル発見。


建物コーナーのアールがいい感じの薬局。


円柱に貼られたモザイクタイル。



壁面がタイルに覆われた陶器店。

1階部分の柱に貼られてたモザイクタイルが可愛かった。






すごい重厚感のある古民家があったので、立ち寄る。
藍染の工房兼住居だった建物だとか。


建物内には、藍染用の甕が並ぶ。





ベンチの背にさりげなく貼られたタイル。


関東最大の登り窯、太平窯。


家具や建具が豊富だったアンティークショップ。


モザイクタイル貼りの浴槽。



そして、濱田庄司記念益子参考館へやってきた。
敷地内には、長屋門に、蔵、茅葺の母屋が点在していて、いずれも近隣から濱田庄司のお眼鏡に叶ったものが移築されていて、その中に濱田庄司が世界各国から蒐集した陶磁器や家具などの工芸品が展示されているという美の空間が広がっている。



この日は、「濱田庄司と家具」というテーマで、家具と工芸品がコーディネートされ、ディスプレイされていた。





様々な国のものが集まっているのに、違和感なくしっくり収まっているのがすごい。


肥料庫だったという大谷石の蔵が二棟。
こちらも展示室に。


沖縄でも作陶していたという濱田庄司。
沖縄の骨壷もいくつか置かれていた。
工芸品として美しい。



世界各国のやきものいろいろ。

オランダのデルフトタイルも。


長屋門は、入口と、奥にももう一つあり、そちらは、濱田庄司の作品の展示室となっていた。
この照明も雰囲気あるなあ。


濱田庄司の作品たち。



そして、こちらの茅葺きの古民家は、昭和17年に近隣の村から移築された旧名主の母屋だった建物。風格が漂う。





多くの人が集ったという建物。
建物に合う重厚感のある家具が置かれてる。



メキシコの椅子や、物入れ、オブジェなど。







表情豊かなシーサーもいた。


こちらは、作業場。
明治初期の製陶工場だった建物を移築したもの。


ミュージアムショップの濱田庄司Tシャツもいい味わい。

ゆったりとした空間で、濱田庄司の美の世界を満喫。
ここは、学生時代に、30数年前に訪れた場所だったが、またまた新たな刺激を受けることができた。

その後、益子陶芸美術館へ向かい、芹沢銈介の展示を観て、民藝三昧。


そしてランチにやってきた「古陶里」

陶板の看板も可愛い!



築150年の建物の部材を使って建てられたお店だそうで、立派な梁が天井を通っている。


趣のある壁や、照明、重厚な家具。
老夫婦2人で切り盛りされてて、お客さんもどんどん入ってきて大変そうなので、思わず手伝いたくなる。


人気メニューのポークステーキのセットにした。
この玉ねぎのソースがめちゃくちゃ美味で、ご飯ともよく合う。
益子焼の器で頂く。
この器がまた相当な重量があって、お年寄りが運ぶには、重すぎるんじゃないかと心配になった。


セットは、サラダとスープも付いていた。
ドレッシングは、カレールーが入ってるようや器に入ってる。
 
メニューの表紙もいいな。
老舗の風格が漂う素敵なレストラン。

半日、益子を楽しんだ。

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亀岡へ新春ロングライドへ

2024-01-12 | ロードバイク

今年の自転車初めは、1月5日に妙見山へ。
この日は、本堂まで上がって感謝のお参りをしてきた。






そして、今日は、今日を境に寒くなると聞いたので、急遽遠出することに。
亀岡方面へ、「薪窯ピザ庵えん」へ行こうと自転車を走らせ、途中で予約しようとしたら、なんと、今日まで休みだとか、、無念。
更にもう一軒、候補の「カフェnouka」へ到着すると、、またまた休み。
1月も2週目だけど、まだまだ休みのお店が多いんだなあ。


そして通りがかりに「天然砥石館」という施設があったので、気になって立ち寄る。


えらく立派な洋風の建物が建っていて、
「森のステーションかめおか」という施設内に、天然砥石館があった。

亀岡は、現在も現役の世界的な砥石の産地なのだとか。


日本全国、世界各国の砥石の展示もあった。
有料で、研ぎ体験もできる。




その施設の2階に、薬膳レストランがあり、結局そこでお昼ごはんにすることに。
薬膳カレーを。


亀岡の特産物のチョロギという野菜の漬物。
チョロギの様々な加工品がショップで販売されてた。



レストランの窓辺からは、敷地内のキャンプサイトが見える。


ロッククライミングができる施設もあった。


そして、デザートに、立ち寄りたかった「ポポクラブ」へ。


ここのワンコの形をした生クリームがパンケーキに乗ってる、「シロノワンコ」に会いたくて。


旦那と、シロノワンコとクロノワンコをひとつずつ注文。
かわいい〜
耳はボーロ、舌はコーンフレークで表されてる。
あんまり上手じゃない?ところがいい。


横からの姿も萌え。
パンケーキ以外も、パフェ類やランチ類も充実のようだったので、またリピートしたい。

今日は、2軒もお店にふられたけど、
シロノワンコに会えて、味わえたのでよしとしよう。


移動距離 77.53km  獲得標高1156m







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2024あけましておめでとうございます

2024-01-02 | ブログ


あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

今年も家族そろって穏やかなお正月を迎えることができてよかった・・と思ったのも束の間、新年早々に能登半島が地震に見舞われるという事態が発生。被害がこれ以上拡大しないよう、又一刻も早い収束を祈るばかりです。

お正月は、実家へ帰ったり、娘と買い物行くなどして過ごし、明日は久しぶりに家族4人で香川へうどん旅へ行く予定だったが、それはひとまず延期することになった。

今年は、原点に戻って?!日本各地の窯元巡り、タイル巡りへ、又去年に引き続き、体力のあるうちにヨーロッパへもタイルや素敵な意匠を探し求める旅に出たい。
ベルギーか、ルーマニア、スロバキア、北欧のやきものにも興味あるし、
検討中。
又、去年の暮れにようやく陶芸の電気窯を手に入れたので、タイル作りが自宅で全て完結できるようになった。
これから自分の窯で試行錯誤しながらいろいろと試していきたいと思う。
自転車やバドミントンはいろいろと支障が出ない程度に継続していきたいな。

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