カトン地区から地下鉄に乗ってチャイナタウンへやって来た。
リム氏のプラナカンタイルギャラリーへ訪れた前後に見た建物いろいろ。
タイルギャラリーと同じ敷地内にあるシアンホッケン寺院は1841年に建てられたシンガポール最古の道教寺院。
寺院内には船乗りを守る天后が祀られていて、このお寺ができた頃は
船乗りたちはここで航海の安全を祈願し船出していったという。
寺院に面する通りは昔の海岸通りだったそう。
そのせいなのかどうなのか、中国寺院にもかかわらず、ヨーロッパ製のタイルがふんだんに使われている。
絨毯のようにきれいに縁取りされ敷き詰められた象嵌タイルはミントンのものかな?
場所によって、貼り分けられたタイルが美しい~
床だけ見ると、中国寺院とはとても思えないなあ。
そして寺院内の腰壁にもびっしりとレリーフタイルが貼り巡らされているのだ。
始めて見かけるデザインだけど、イギリス製なのか?ベルギー製なのか?
こんなアールヌーヴォーのリボンモチーフのマジョリカタイルもあった。
寺院の建物自体は中国南部の伝統様式で建てられているそうだが、
床や腰壁のタイルなどで洋風の味付けがされているところなど、シンガポールらしさが伺えた。
その寺院の並びには1828年から30年の間に建てられたという元イスラム寺院、
ナゴール・ダルガー・インディアン・ムスリム・ヘリテージセンターが建っていて、
現在はインド人ムスリム社会や文化などを紹介する施設となっている。
この日は定休日で中は見れなかったが内部はドーリア式の円柱など西洋風の造りになってるそう。
その向かいに建つ建物はなんだかモダン。
この一画だけでもいろんな種類の建物が混在しているなあ。
こちらは国内最古といわれるジャマエ・モスク。1826年建立。
チュリア人移民の為に建てられたというチャイナタウンにある三つのモスクのうち、
最初に建てられたモスクだそう。
この時間帯はお祈りの時間だったため、中には入れず。
入口付近に発見した、モザイクタイルに覆われた台座のようなもの。
いろとりどりのモザイクタイル。
何のための土台なのか?不明・・
中庭にはテラゾーで蓮の花が描かれたベンチ
もう一軒チャイナタウンにあるモスク、アル・アブラー・モスク
こちらは1827年に建てられた。
お祈りの時間ではないようで、ひっそりと静まり返ったモスク。
旅行者の私たちは外側からそっと覗かせてもらった。
「中華醫院」と元病院をリノベーションしたカフェなども。
1932年から1989年まで税関の本部だった建物。
この後は、リム氏の本で見つけたチャイナタウンのマジョリカタイルスポット、タンジュンパガールへ向かったのだけど、
いまいち場所がわからずしばしさまよい・・その後チェックしていたマジョリカタイルスポット、アンシャンヒルへ向かった。