m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

千里阪急ホテル見学ツアーその三

2021-11-29 | 建築巡り・街歩き【大阪】
千里阪急ホテル見学ツアーの続き・・

中庭に面したガーデンラウンジは、サンルームのように明るい光が差し込む。


藤のテーブルセットや照明カバーもこのガーデンラウンジの雰囲気にぴったり合っていて、


窓ガラスには、千里のこの地域で見られる様々な野鳥の姿がさりげなく彫り込まれている。





そして第三期1984年に増築された西館宿泊棟へ。


吹き抜けの階段ホール。


階段の両サイドには手すりが巡らされ、その手すりは、手にしっくりと馴染むように、ホテルの中でも最も苦心して造られたものだそう。


手すりを握ってみると、なるほど手にぴったりとフィットし、なんともいえない心地よさがあった。



こちらの蝋燭が何段も並ぶような照明も二期に造られた東館ホワイエにある照明のデザインを模したもの。



1階ロビーを階段ホールからアーチ越しに見下ろす。


エレベーターの扉には、東館のホワイエにあった丸窓に描かれていた絵がそのまま取り入れられている。


こちらの階段踊り場にもステンドグラス作家、作野丹平によるステンドグラスが入れられている。



この手すりもまた握り心地が抜群・・


階段上のステンドグラスに寄ってみると、
森や水の流れなどをイメージしたかのような、グリーンのグラデーションが美しい。


大小さまざまな形のガラス片が散りばめられ、抽象的な図柄を描く。


こちらのロビーには、三か所に天井装飾があり、


それぞれ違った絵がフレスコ画で描かれている。







こちらのフレスコ画には人が手を上げて踊っているかのような絵が描かれていた。


手仕事の跡が見られる柱の装飾。


そして最後に、アイビーチャペルへ案内して頂いた。
チャペルへのアプローチ前の床は、煉瓦色のタイルに赤いタイルをワンポイントに入れたちょっと華やかなデザイン。


いい具合にカーブを描いた石畳の先にあるのがアイビーチャペル。
森の中にある教会の雰囲気。1991年に建てられたというチャペル。
その数年後に、当時この教会にあこがれて、自分の結婚式をここ挙げたのだった。
25年ぶりに見れてちょっと感激・・懐かしい!


チャペルの入口扉の両脇のステンドグラスは作家、三浦啓子による、ロクレールといわれる手法で造られたものだそう。


2.5cmの厚みのある板状のガラスをハンマーで割って造られるという。



シェルカットと言われるのはハンマーで割ることにより貝殻のような渦を巻くような跡がつくことによる。




横から見ると、大胆にハンマーでカットされたガラスの表面は波打ち、さまざまな長さや奥行のガラスで構成されているのが分かる。
ステンドグラスにこのような手法があることは知らなかった。


近寄って見ても、ガラスの断面が美しく、遠目で見ても、その断面の動きが
全体に深みや奥行を与え、とても美しい。
なんとそのロクレールのステンドグラスを扱っておられる工房が箕面にあるというので、今度又見に行ってみよう。



扉の引手にはハート型のモチーフ



エントランスの床面には大理石が半円状にデザインされている。






祭壇の頭上には、天窓があり、十字架を象ったステンドグラスがはめ込まれている。


チャペルの壁面に使われている石は、赤みがかかった天然の御影石。
地元産にこだわり関西でとれるものを使用したという。
そしてこちらにもステンドグラス。



片側は窓が広く取られ、自然光や庭の緑が目に入る。





パイプオルガンも。


後方の2階への階段も天然石貼りになっていて、鋳物の手すりや、



鋳物の照明器具など、手作り感があるものが使われている。


こんなレリーフガラスの照明も。



一通りの見学が終わった後は、部屋へ戻り、ケーキタイム。

ホテルの方のお話によると、
2026年にはホテルは営業終了するということは決まっていて、その後のことはまだ何も決まってはいないとのこと。
この日見学してあらためて、このホテルの自然との一体感や、ゆったりとしたつくり、建物の細部にわたり手仕事のあたたかさを感じることができ、ホテルとしての営業が終わってしまうのは本当に残念で仕方がないなと思ってしまった。
今回はとりあえず、今の建物の姿を写真で記録することができてよかった。
まだ営業終了までは、期間があるので、再びこの空間を味わいに来たいなと思う。

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千里阪急ホテル見学ツアーその二

2021-11-28 | 建築巡り・街歩き【大阪】

プールサイドから第一期に建設された宿泊棟を見学した後、
第二期に増築された東館宴会場の方へ向かった。


通路の途中に何気なくあったタイルが貼られた柱。
民藝風の絵付けがされたもの。
明るい茶色で絵付けされたタイルは、ホテルの通路にしっくり馴染んでた。


天井には丸くくり抜いた中に照明が仕込まれている。


披露宴会場前のホワイエもとてもいい空間。
押し出し成型のあたたかみのあるタイルが床に敷き詰められ、


中庭に面したアーチ窓からは外の光が差し込む。


アーチ部分ににはアイビーの装飾が。
倉敷のアイビースクエアと同時期に建てられたことから
同じモチーフが使われたという。


床のタイルには押し出す時についたと思われる渦状の跡形が
うっすらと見られて、手作り感が一層感じられる。


木々を表したものだろうか?
外観にも使われていたアイアンの面格子が階段や2階のバルコニーのフェンスに取り入れられている。


赤い絨毯が敷かれたゆるやかな階段。
この階段で自分の結婚式の写真を撮ってもらったことを思い出した。



天井からぶら下がる照明は手吹きガラスで作られたものだそうで、
ヨーヨーのような模様がレトロで味わいがあった。


階段踊り場には、ステンドグラス作家、作野丹平の作品。



夕日がモチーフなのだろうか?
オレンジ~赤のグラデーションが細かいガラス片が組み合わされ表現されている。


階段の踊り場からホワイエを望む。


2階のバルコニーの下には、アーチ型にくり抜かれた天井に照明も。


宴会場「樹林」の前のアーチ窓には、無数の葉が折り重なるようにデザインされた模様の入ったガラスが使われてる。



この葉も本物の葉のように葉脈が細かく入ってる。
宴会場は見学コースには入ってなかったのだけど、
自分が結婚披露宴会場に使った樹林は窓が大きく取られ、
外の緑と一体となった素敵な会場だった。


館内はいたるところに半円アーチのモチーフが繰り返し使われている。



鶴の模様が刻み込まれた半円アーチのガラス窓。


蝋燭が列をなしたように連なるデザインの照明。
電球の中のフィラメント?はハート型をしてるのだとか。


丸窓には自然の動植物をモチーフにした絵が描かれている。

  





中庭に出て見上げる西館の客室棟は、各階デザインの違うタイル装飾が付けられていて、白いタイルの数がその階数を表しているのだとか。
解説を聞くと、ホテルのあちこちに数々のこだわりが見られ、
手をかけて造られたということがよくわかった。

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千里阪急ホテル見学ツアーその一

2021-11-27 | 建築巡り・街歩き【大阪】

先日は友人に教えてもらって応募した千里阪急ホテル見学ツアーに参加してきた。千里阪急ホテルは自分の結婚式&披露宴を行った場所でもあり、
思い入れもあるので楽しみにしていた。


千里阪急ホテルは、浦辺鎮太郎設計により建設され、大阪万博が開催された1970年に開業。1976年に東館、宴会場が、1984年に西館宿泊棟がそれぞれ浦辺建築設計事務所により建設された。
合理的な中にも手仕事の温かみが感じられるディティールが随所に見られる建物を
隅々まで解説を聞きながら見せて頂いた。


まずは外観から。
メインエントランスのある棟の屋根にはオレンジ色系のタイルが敷かれている。タイルは7段階もの色味に焼き分けられてるというこだわり。それにより深みのある色合いになっている。



3期に建てられた西館宿泊棟の壁面は煉瓦色と白のタイルが網代状に貼られて
クラフト感いっぱい。
間には植物を表したような面格子。





タイルの模様のデザインも少しづつ違っているのだ。






エントランスの柱の照明。



エントランス扉。


2期に増築されたエントランス付近の壁面には、増築によりロビーが
移設した際、元の玄関にあった千里阪急ホテルのロゴマークの入った壁面が
あちらこちらに取り入れられていて、
できる限り建設当時のものを引き継いでゆくという姿勢が見られる。


広々とゆったりしたロビー。



照明は、建築当初からのさまざまなデザインのものが使われている。



ロビーにはオレンジがかった明るい茶色のタイルが敷き詰められている。
押し出し成型によりひとつひとつ作られたタイルだそうで、
ふっくらとしたタイルが足に馴染み、歩き心地がとてもいい。


そしてフロントのカウンターには


床と色調の似たタイルが貼られているのだが、



その所々に、葉の葉脈がそのまま焼き付けられたようなタイルが
使われているのだ。



「千里の自然、人の手のぬくもり」という設計のコンセプトがまさに現れているようなタイルに感激。


床からの立ち上がりもアールのついた役物のタイル、モールディングタイルが使われ、細かい部分まで丁寧な仕上がりで、カウンターのコーナー部分の床のタイルの貼り方も凝っていた。



天井を見上げると、矢羽根模様の天井装飾が、明るくウッディな雰囲気を盛り上げている。


階段上り途中にあった壁面の飾りは、なんと瓶の底を用いた装飾なのだそう。
瓶の底のようなガラス装飾はたまに見かけるが、よく見るとほんとに
瓶の底部分だった。
こんなアップサイクル精神、遊び心はとても好き。


そして、第一期の1970年開業当時に建てられた宿泊棟をプールサイドから。
プールを囲むようにゆるやかにアールを描き、ゆったりとした低層ホテルは
まるで外国のようで、広い土地が贅沢に生かされている。
各部屋も都会のホテルと比べると、一室がゆったりと広くとられているのだそう。


夏はこのプールサイドでビアガーデンが開かれているのだが、一度行きたいと思いつつまだ行けてない。



モザイクタイルが貼られた噴水らしきもの。

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京都・タイル巡り&上野リチ展&北山モザイク他

2021-11-26 | 建築巡り・街歩き【京都】

池田泰佑先生の陶製モザイク展と上野リチ展と北山モザイクへ行った日に、
道中、自転車で移動中見たタイルなど。


路地を走っていると、突如目の前に現れた芥川医院。
近代建築ぽい。
縦長の窓や窓周りや軒がピンクのモールディングで統一されていてかわいい外観。現役の医院のようだ。



2階がカラフルなタイル貼りのお宅があった。
ちょうどお家の方が出ておられたので、お伺いしてみると、
昔、左官屋さんをやっていたとのこと。


タイルがきれいだと言うと、喜んでくださった。



1階の側面にも、ちょっとした模様を描いたように貼られたタイル。
下の2段はグレー地にカラフルな色彩が混じったタイル(写真じゃ見にくいけど)


向かいにもいい感じの理容院があった。


モールガラスが入れられた理容院の窓。



泡模様の面格子が入ったお宅も発見。
腰壁にはタイルを貼り詰めない部分使いもおしゃれ。


唐破風のある玄関が立派な芋松温泉。
入口両サイドはタイル貼り。
銭湯を見つけてもたいていが帰らないといけない夕方時間の開店なのが残念。


タイルを全面に貼ったお宅もあった。


アールの部分には、こんなちょっと立体感のあるタイルが貼られてた。


こちらのお宅は摩訶不思議な装飾などが付けられていた。


入口はハの字に作られた石の門柱が独特。


2階のベランダには、破風のような造形があり、


もう一方のベランダにも細かい透かし彫りの装飾があったりと、
魅惑的な佇まいのお宅だった。


こちらは2階がモザイクタイル?貼りに丸窓もついていた。



窓はサッシになっているけど、ちょっと古そうな建物。
2階のベランダのようなものもおもしろい。


正方形を繋いだデザインの面格子。


タイルと面格子。





石貼りの腰壁に面格子、窓の型板ガラスを透かして見えるカーテンもいい雰囲気。


こちらも型板ガラスに面格子、そしてタイル。


あまり見かけないようなブルーに白交じりのマーブル模様のタイルが貼られてた。


学校のような建物にも通りかかった。
外に出ておられた向かいの方にお聞きすると、元教業小学校だった建物とのこと。
後ほど調べるには、1992年に統廃合され、その後、建物は活用はされてないようだった。


玄関上の三角形に張り出した窓が斬新。


立派な町屋が・・何のお店?と思いきや、明治39年築の町屋を改装した
「プライベートレジデンス帆」という一軒家貸切の宿泊施設のよう。


1階と2階にも繊細なデザインの長~い面格子。


土台がタイル貼りのショーウィンドウが生かされている。
このプレートはいらない気が・・



足元を裾すぼまりに収めている丁寧なつくりのタイル貼り土台にうっとり。


そして、近代美術館の上野リチ ウィーンからきたデザイン・ファンタジー展へやってきた。
植物モチーフのカラフルなテキスタイルや日生劇場の旧レストランの壁画のデザインなどが興味深かった。


近代美術館を後にし、北山モザイクへ向かう。
もうかなり日は暮れかかってたが、自転車なのですぐにたどり着けるだろうと。


タイル貼りの洋館付きの町屋があった。




和館と洋館をつなぐ渡り廊下に、丸窓も。


こちらの建物も何度か前を通ったことあるが、


よく見ると、2階の窓と窓の間の壁面にこんなレリーフタイルが貼られてた。
何のモチーフだろう?


1階の窓と面格子。



床下換気口の格子のデザインも窓の面格子と雰囲気が似通ったものに。


クリーニング店だったか?
大小の茶系のタイルでまとめられた壁面がいい。





そして北山へやってきた。
北山ではちょうど「北山モザイク」というアートプロジェクトが開催中。
途中に気づいたのだけど、メインぽい会場が、なんと16時閉館で、
着いた時にはすでに16時過ぎてた;
会場のひとつになっているベーカリー兼レストランのブリアンへ。
入口床のブリアンのネームがモザイクタイルで表されてる。


ここで、3月のグループ展に来てくださったモザイク作家さんの作品を拝見。


白とブルーがさわやかなお花のモザイク画がとても素敵。
花びらや葉のカットのラインがきれいだな~


そして、当初はランチを予定していたロシア料理のお店、カフェヨージクへ訪れた。
ランチはできなかったが、ロシアンティーとピロシキを頂くことに。
ロシアンティーはストロベリー、ブルーベリー、ラズベリーをミックスしたジャム付き。


ピロシキは数種類あったが、ゆで卵の入ったものを。


トイレのインテリアが面白かった。


ゆっくりしてると辺りは真っ暗になってきたので、慌てて帰途に。


帰り途中に通りかかったたんきり飴本舗。



たんきり飴は甘口と辛口の2種類で、のどに効きそうな辛口をゲットした。

最後にリサイクル着物の戻橋に立ち寄り、リメイク用の着物も買って
荷物いっぱいでやっと帰りついた。
この日も盛りだくさんな一日で京都を満喫できた。



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久安寺の紅葉2021

2021-11-25 | ロードバイク

先日自転車で久安寺の紅葉を見に行ってきた。
久安寺だけだとほぼ負荷がないので、とりあえず勝尾寺へ上がってからの
箕面ドライブウェイを下りて、久安寺へ。


紅葉はちょうど見ごろ。
オレンジ色のもみじが、光に照らされて黄金に輝いている。



真っ赤な紅葉は青空とのコントラストがきれい。


葉の端がわずかに色づく緑のもみじも






真っ赤なもみじが背景の真っ赤なもみじ。


光のスポットライトを浴びる鮮やかな薄緑のもみじ。






緑の背景にもみじのシルエット。


光に透けるもみじ





御影堂の屋根の上に覆いかぶさるもみじ。





朱雀池の水面に映り込むもみじがきれいだった。
今年も久安寺の紅葉が見れてよかった。。

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喫茶ポッポ

2021-11-22 | 純喫茶
池田泰佑先生の陶製モザイク展へ伺った後は、美術館→北山モザイクへ向かい、カフェヨージクでロシア料理のランチをする予定をしていたのだが、
個展でゆっくりし過ぎてしまい、北山でランチは無理だと断念;


美術館へ行く途中にある気になってた喫茶店ポッポでカレーを食べて行くことにした。
準備中となっていたのだけど、一人分なら大丈夫と言われた。
中へ入ると思ったよりこじんまりとした店内。
席はカウンターと、2テーブルのみ。



照明カバーは二重になっていて、内側はビーズの笠に。


店主さんが、言われるにはお店は57年前からされていて、
この真っ赤なカウンターも57年前当時に作られたものだそう。
当時はさぞモダンだったことだろう。
天板は、毎日車用のワックスをかけて磨かれているという。
そのおかげか57年前のものとは思えないくらいピカピカに輝いてた。



手洗いは可愛いモザイクタイル貼り。
トイレ横に作られているのだけど、当初は大き目のシンクだったそうだが、
ぶつかってしまうということで、小さめの手洗いを職人さんにモザイクタイルを手貼りで作り直してもらったという。
トイレにもこのブルーの縦長のタイルが使われていた。


キッチン周りは白いタイルが貼られてて、
食器などが置かれてる造り付けの棚は、換気扇のある部分と、ちょうど肩が当たる部分は
邪魔にならないように角を落としてもらったとか。



奥のテーブルは、本来なら椅子は手前に一つしか置けないスペースなのだけど、
段差の長さ分、椅子の脚を切って2人掛けのテーブル席にしたんだそう。
お客さんが椅子を引いて段差から落ちないように、後脚は固定されてるとか。
省スペースの店内には、工夫がいっぱいで、面白い。
大理石のテーブルまでカスタマイズしようと、切り始めたが、
あまりに硬くて切れなかったそうで、切込みが入ったままのテーブルが置かれてる。


メニューは珈琲とカレーのみ。



最後のカレーにありつくことができてよかった。


急いでるはずだったが、お話好きな店主さんにつられて、コーヒーも頂き、ここでもつい長居してしまった、、

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池田泰佑 陶製モザイク展 

2021-11-21 | 美術館・ギャラリー他

ちょうど京都近代美術館へ行こうと予定していた前日にツイッターで、
池田泰佑先生の個展があることを知り、訪れてきた。
3年前に初めて先生の個展へお邪魔させて頂いて以来。
その時のレポはこちら→



今回もじっくり拝見させて頂き、作品や釉薬の解説などを聞かせて頂け、
先生の気さくで飾り気のないお人柄と陶製モザイクの美しさにすっかり陶酔。。
泰山タイルにあるような辰砂釉が美しい作品。
完全に還元焼成されたワインレッドが美しい陶片や少し酸化が混じり窯変が起こった陶片など、一つの色味でも細かく焼き分けられたものが使われているそうで、その奥行き感、味わいがすばらしい。


今回最も好きだった作品は、温かみのあるベージュやグレーなどの背景に、マットでくすんだピンクで表された木、ピンクの中に細かな窯変のバリエーションのある紫が混じった地面がきれいだった。



こちらは額も陶製なのだ。
シックなグレーの額が素敵。


低温で焼かれ、鮮やかに発色した楽焼の陶片や、同じ白でもマットなものから、ラスター彩がかかりキラキラと光沢のあるものなど、さまざまな変化のある陶片が絶妙に組み合わさり、雅やかな和の陶製モザイクの世界を堪能できた。
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古民家カフェ山粋

2021-11-20 | ロードバイク

妙見山ヒルクライムの後、麓にある古民家カフェ、山粋にやってきた。
前回来た時は確認不足で定休日だったので、今回はリベンジ。





門をくぐると、石畳が玄関まで続いていて、テラス席もひとつ。


入口の扉を開けて中へ入ると、二間続きの大広間が喫茶スペースになっていた。
畳に絨毯、アンティークの椅子がしっくりと馴染む和洋折衷の空間。


これからの季節、薪ストーブが暖かくうれしい。


庭の紅葉が見れる席へ。
この一風変わったテーブルは、メキシコの伝統的な家具、エキパレステーブルと言われるもので、天板には豚の皮が用いられてるのだそう。
おもしろい。


廊下の片隅に立てかけられていたものは、なんとアフリカの盾だとか。
様々な国の民藝的な家具や物が取り入れられていて、それらが調和を保ってた。



器の販売もされていて、


沖縄の様々な窯元のやちむんがずらりと並ぶ。
見てるだけで楽しい。





料理が映えそうな好みの渋い器ばかり・・



レジカウンターやタペストリーなども世界の民藝品が使われてておしゃれ。


ランチは塩豚のサンドイッチと珈琲を。
出西窯のカップかな?いい色合い。
砂糖壺やお皿などなど、出てきた器も全部好みだった。


庭の色づく紅葉。


蔵もあるなあ。










とにかくセンスの良いお店だった。
お昼を食べて、ちょっとくつろいでしまったら、
帰りに体は鉛のように重くなってて、悲鳴を上げた;


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妙見山ヒルクライム初登頂&完走

2021-11-19 | ロードバイク
来週から急激に気温が下がるらしいので、今週中にと、今朝
差し当っての目標としていた妙見山へ自転車で初チャレンジしてきた。

まずは勝尾寺まで。
後で妙見山があるので、ちょっと余力を残しておかないとと思いつつ
上がったけど、一応ベストのタイムでやっと25分を切れた。
少しずつでも進歩してるようでうれしい。


次は通過地点の高山を目指す。
あちこちで色づく紅葉が見れて、空は晴れ渡り、気持ちのいい自転車日和。
上りは汗、下りは汗冷えするので、こまめにウィンドブレーカーを脱いだり着たり。
そして妙見山ヒルクライムのスタート地点、金石橋に到着。
以前、妙見山の麓の方のカフェを目指して、法輪寺まで上ったことがあったが、その先は未知の領域。
全長6.7kmあるそうだが、途中で一部下りがあって足が休めるということなので、
その下りまでなんとかこぎ続けようとがんばった。
一緒に上ってる旦那に下りはまだか?まだなんか?と聞きながら・・
やっと下りに差し掛かり、下りが済んだら、後1/4程度だというので、ラストスパート。
と言ってもスピードは出せないが;


最後ストラバの計測地点の駐車場への坂を死に物狂いで?上がりゴール。
44分もかかってたけど;一度も足を付かずゴールできて達成感!
疲れた~でもある意味勝尾寺より嫌いじゃないかも?!


そして以前車で来た時にも見た、この上にある信徒会館の星嶺を見に行くことに。


紅葉がきれい。


高松伸設計の「星嶺」。
独特なその風貌は、妙見大菩薩の降臨をイメージし、信仰のルーツである星と、能勢家の家紋、矢筈をモチーフにデザインされているという。


素材はガラスと木で、内部は約20mの杉の丸太16本で支えられているそう。


ちょうど今、能勢電アートライン期間中で、地下の内部空間に立ち入ることができた。






そして星嶺の近くに近代建築らしき建物が。
聞いてみると宝物庫として使用されていて、昭和初期くらいに建てられたものだとか。
年に一度10月に公開されるとのこと。



今年はコロナで公開はなかったそうだが、来年見に来てみたいなあ。
自転車で・・

この後は、以前訪れて定休日だった「山粋」へお疲れさまランチへ。


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アンティークイリス&見たタイルなど

2021-11-16 | 建築巡り・街歩き【京都】

ひと月ほど前に行った京都。
この日は3月にグループ展をご一緒させて頂いた絵本作家さんの個展に伺って再会した後、アンティークレースの展示が行われてるギャラリー、アンティークイリスへやって来た。


レースの展示はもちろん、重厚感のある家具がすごい・・
オランダの家具だそうで、こちらは修道院のベンチだったという。
オーク材に緻密な装飾が施されている。


こちらの家具もオランダ製。
松材に、下の開き部分はクルミの木が貼り合わせられているとか。



左右対称に模様が入ったクルミ材が貼られた扉。



そしてなんと、奥にはオランダのデルフトタイルがずらりと並んでいた。
こちらのギャラリーではデルフト焼きのタイルを多く扱っておられるのだそう。



デルフトタイルの初期のものはタイル全面に絵付けがされているそうだが、
多く用いられるようになってからは、絵が省略化されていき、このように四隅と真ん中にだけ描かれるようになったという。
オーナーらしき方が説明してくださった。


玄関付近にも貼られていたデルフトタイル。
どれも素朴で可愛い。


ウサギが描かれた多彩色のものも。
これらのタイルは販売されており、絵柄毎に整理されたストックもたくさんあるようだった。


ライティングビューローのデザインも素敵だなあ。

こちらのギャラリーでは思いがけずデルフトタイルをたくさん見せて頂くことができ、初めて見たかもしれないオランダの家具も興味深かった。


西院から烏丸まで、レンタサイクルでやってくる間に見たタイルなど、いろいろ。
2階と1階側面にびっしりと貼られていたしみぽた系タイル。


茶系のタイルに所々窯変のある飴釉がぽたぽたとかかってる。



鮮やかなやまぶき色の味わいのあるタイルに木製の面格子。


茶褐色のタイルに可愛いデザインの面格子。


モザイクタイルのショーウィンドウのある元商店風の建物。


何のお店だったかは不明。


ショーウィンドウ下や窓下に細かい飴釉のモザイクタイルが貼られてた。


先ほど見たしみぽたタイルの、タイルが少し大き目バージョンも民家の壁に使われていた。


グリーンの蔦の絡まり具合が素敵だなと思った型板ガラスの入った窓辺。


美容室のタイル壁に正方形の窓が三つ並んでた。


マンハッタンというパン屋さんに通りかかった。
お客さんでにぎわっていて、ググってみると「あんバター」が人気のよう。


あんバターとラスクを買ってみたが、
このキャラメルナッツラスクが異常に美味しかった。
又食べたい~


グリーンのグラデーションが美しいタイルに囲まれた民家。


度々見かけるタイルだけど、これだけびっしりと貼られていると圧巻。


ベージュのタイルと面格子。



こちらは刷毛の専門店。
2階と1階の一部はブルーの風合いのあるタイルが貼られ、


1階には大小台形タイルが貼られてる。


1階にも2階にも貼られてるブルーグレーの風合いあるタイルが間近で見れる。


1階の玄関周りと2階はタイル貼り。

玄関周りには型押しタイルや細かいモザイクタイルなどバリエーションに富むタイルか貼られるなど、タイル度が高い建物だった。


奇應丸の看板がインパクトのある江戸時代から薬屋を営んでいた秦家住宅。


年季の入った薬の看板が下がる。
要予約で内部見学もできるようだ。


華麗な郵便受けもいくつか発見。





こちらは壁付けじゃなく、木製の郵便箱に付けられてた。

この後は新道小学校見学へつづく。



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