m's diary

日々の暮らし、旅、建築巡り、クラフト、など気ままに・・

ルート・ブリュック・蝶の軌跡展

2019-10-18 | 美術館・ギャラリー他
先日、伊丹市美術館で行われているルート・ブリュック展へ行ってきた。
ルート・ブリュックはフィンランドを代表するセラミック・アーティスト。
名窯アラビアの専属アーティストとして約50年にわたり活躍したという。
日本では初の個展で、先日、東洋陶磁美術館でのフィンランド陶芸展で初めて数点拝見して以来。
好みの雰囲気の作家だったので、今回代表作を網羅した作品が見れるというので楽しみにしてた。



アラビア製陶所へ入る前はグラフィックアーティストだったというブリュックは、
初期の作品は陶板に描かれた絵画的なものが多い。
このコーヒータイムというこの作品、ほのぼのとしていていいなあ。



テーブルの天板として造られた陶板。
スグラフィートと呼ばれる搔き落し技法で描かれている。


この背景のように、化粧や釉薬を施した後、搔き落として、下の層を見せるという
技法。搔き落したラインに立体感や動きが現れていて、雰囲気がある。


鳥がモチーフとなった作品も多く、この淡い色彩の作品も素敵。
ひび割れに色素を染み込ませ、ひびが強調されているという。
淡さに風化が加わってより一層魅力的に。


この陶板の古びたような風合いは、引っ掻いた細いラインに
黒っぽく発色する酸化金属を表面に刷り込んで拭き取り、その上から施釉されたものだそう。 
この技法から生み出されるなんとも言えない風合いがとても気に入った。


建物好きの私としては、ブリュックがイタリアに憧れ、影響を受けて作られたというイタリアの宮殿や礼拝堂などの建物モチーフの作品が興味深い。
(ヴェネチアの宮殿、柱廊)


ヴェネチアの宮殿シリーズのリアルト橋。
当初は方形の陶板に描かれていたものも、そのものを象った形に変化。
鮮やかで透明感のあるブルーの釉薬が、古びた加工?!によって
より深みのある素敵な色合いに。


ヴェネチアの宮殿、鳥の扉


ヴェネチアの宮殿、ジョルノ
うゎ、この水色、キレイ過ぎる・・
アラビア製陶所の技師チームもブリュックのために200種類を上回る釉薬を
調合し、ブリュックも試験を重ねたというが、鮮やかでありながら深みのある釉薬は
どれも魅惑的。


イタリア美術や旅行の影響から宗教的モチーフ作品も。
この深い藍色の釉薬も引き込まれる。



これらの陶板は鋳込み成形といわれる石膏に絵を彫って型を作って作られたため、
同じ形の陶板をいくつもつくることができたのだそうだが、
釉薬や文様などは異なったものを施したため、同じものは一つとしてなかったといわれる。


上と同じ型で造られたカレリアの家。
ほんとに、同じ形でも釉薬と型押しされた模様が違うと全く別物のようだ。


まだまだ建物モチーフの作品はたくさんあったが、どれもこれも好みのものばかりで興奮した。


今回の展覧会のポスターにもなっている、ライオンに化けたロバ。
装飾的に彩られたライオンの鬣にはモザイクのようにタイルが散りばめられている。
同じ型でつくられたモノトーンのマットな釉薬で彩られた作品もあった。
ここで第一章?が終了。


第二章の地下の会場へ行く前に、展示されていた、現代アーティストであるブリュックの長女のインスタレーション作品。
母のブリュックが遺した膨大なタイルピースによってつくられた10mに及ぶもの。


このタイルのピースのひとつひとつがとても素敵なのだ。
ひとつはとても小さなものだけど、並べると、こんなに迫力があるなんて。


なんて美しいのだろう。
このピースのひとつひとつは可動式で、今回は日本バージョンで
台座に茶箱が使われている。



第二章(撮影禁止)では、蝶の研究者であった父の影響を受けた、蝶のモチーフの作品群や
さきほどのタイルピースなどを用いた大作のモザイク壁画など、
変化していく作風も楽しめた。



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「台湾のカケラ」展へ

2019-08-21 | 美術館・ギャラリー他

ツィッターで知り合ったぶちこさんの個展「台湾のカケラ」展へ娘と伺ってきた。

ぶちこさんは、私のツィッター(ブログをリンクしてるだけだけど;)こまめに見て頂いていて、

又ご自身の作品に私の作っているタイルを取り入れたいと言われた奇特なお方で、

今回の個展ではお好きな台湾を、花と、ガラスとコンクリートで表現する、という

オリジナリティーあふれる素晴らしい試みをされるというので楽しみに伺った。

 

 

「台湾のカケラ」展は阪急苦楽園駅0分のパルレ苦楽園3F、galerie6cにて8月25日まで。

かわいい絵ハガキの案内表示に従って、ギャラリーへ到着。

 

 

ギャラリーの素敵な入口。

 

 

台湾の面格子をステンドグラスで表現した作品。

ステキだなあ。

 

 

平面のステンドグラスもあれば、box状に立体のものもあって、光の加減でつくられる陰影

がとても魅力的。

 

 

台湾へ訪れるとよく目にするブーゲンビリアの花を流木と共に大胆に活けられた作品。

涼し気な金物の花器ともぴったりで、これまた素敵だなあ。

 

 

そして絵葉書にも載っていたこの可愛い台湾の家並み。

コンクリートの上にちょこんと乗ったガラスを加工した家が可愛い!

 

 

そして、ガラス、コンクリート、植物と流木、更に私のタイルも入れていただた大作。

 

 

コンクリートと植物の相性もいいなあ。

 

 

カラフルな台湾の花布を使ったランチョンマットやコースターも華やか。

その他ガラスと布のアクセサリーも多数!

 

 

展示を楽しんだ後は、この日限定で大阪上本町の「台湾茶 深泉」オーナーによる茶会もあり、

美味しいお茶とお菓子を頂いた。

こちらは烏龍茶。

 

 

美味しい日月潭紅茶も!

ほんとうに美しい色合いと香り。

 

 

いいお茶は何度出しても色が変わらないのだとか。

美味しくて何杯も頂いてしまった。。

 

 

このお菓子もすごく香ばしく美味しかった!

もし今度台湾へ行く時には買って帰ろう。

以前からお話に伺っていた「深泉」へも台湾ランチを頂きに行ってみたいなあ。

今日は展示に、お茶に、楽しませて頂きありがとうございました。

 

 

 

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こだんみほ×木工房koko作品展「懐古小路」へ

2019-08-09 | 美術館・ギャラリー他

今日から大阪メトロ田辺駅南側 須田画廊で始まったこだんみほ×木工房koko作品展、「懐古小路」(~13日)へOさんと一緒に訪れてきた。

前回の銭湯タイル展で、初めてタイル絵を拝見して、とても可愛く感激したので今回も楽しみにしてた。

 

 

銭湯の靴箱の扉に添えられた花のモザイクの緻密なタイル画。

小さなモザイクがひとつぶひとつぶちゃんとぷっくり浮き上がってるのが可愛い!

 

 

木工作家さんとのコラボの古材を使ったシリーズも素敵で好きだなあ。。

 

 

色とりどりのタイル、オルゴール付きの作品も。

 

 

ぷっくりと立体感のあるタイル絵作品も可愛いけど、こんなマットでレトロ感たっぷりなのもいいなあ。。

 

 

これは私も豊川の路地で見たタイル。

実物を見て、色も形もレアで可愛いと思ってたけど、まさにそっくりに再現されていた!

 

 

また見たことないタイルスポット、滋賀の八日市の路地のタイル。

とっても鮮やかでモダン、こだんさんが教えてくださったヴォーリス建築と遊郭跡の延命新地と一緒にぜひ見に行きたい、

と、Oさんと即座に話がまとまった。

他にも素敵な作品がたくさんで、じっくり見入ってしまった。

 

 

ステキなグッズもいろいろ。

 

 

そして前回もチャレンジしたワークショップのタイル模様のノート作りも楽しませてもらった。

新作のデザインの中から、Oさんは金魚を選んだので、私はカニにすることにした。

 

 

ひたすらカッターで切り抜き、レイアウトして貼り付け、完成!

 

 

Oさんの金魚バージョンとツーショット。

今回も長居させて頂き、楽しませてもらってありがとうございました!

 

 

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東洋陶磁美術館・フィンランド陶芸&マリメッコ・スピリッツ

2019-07-23 | 美術館・ギャラリー他

 

東洋陶磁美術館で開催されてるフィンランド陶芸とマリメッコ・スピリッツの特別展へ行ってきた。

フィンランドのやきものをまとまって見るのは初めてだったので興味津々で、

フィンランドの名窯、アラビア製陶所などの作品の数々を堪能してきた。

 

 

アーツ&クラフツ運動の影響を受けて、その土地の原料を用い、伝統的技法で造られたアイリス工房の花瓶。

赤土に、鮮やかな色化粧を施したもの。

(全館写真撮影可能)

 

 

この緑と茶色の色合わせも素敵で、素朴で温かみのある風合い。

 

 

フィンランドらしい新たなデザインが求められた中、創り出されたというフィンニアと呼ばれるシリーズのやきものは

シャープな幾何学模様とカラフルな色使いが印象的。

型で成型されて、銅板転写で輪郭を施し、その内側は手描きで彩色されているそう。

 

 

ちょっと曲線が入ったアールヌーヴォー調のパターンも。

 

 

かわいい~フィンランド製とは思えない昭和レトロ風?なデザインの壺も。

 

 

そうかと思えばこんな風変わりな蓋付壺も。

蓋には鳥、胴部には女性のレリーフが貼り付く。

 

 

そして絵画ぽい陶板が気になったルート・ブリュックの作品。

 

 

陶板絵画というのか?深みのある色彩や線が幻想的で美しい

 

 

ノアの箱舟は釉薬を掛けてからふき取り、マットな質感が出されてる。

 

 

陶板画はそのうち建物などを象ったものに進化?!

ルート・ブリュックのみの展覧会が今度伊丹にも巡回してくるようなので

また見に行きたいな。

 

 

もう一つの展覧会のテーマはマリメッコ

 

 

カーテンやクッションカバーなどのテキスタイルでおなじみの大ぶりの花柄などのデザインは

正直あまり惹かれたことがなかったけど、

 

 

こんなちょっとシックな花柄や動物柄なら、スカートとかで欲しいかもと思った。

 

 

 

 

 

そしてこの展覧会のために新しく設計されたというマリメッコと草庵の茶室との融合。

円に近い八角形の茶室にはマリメッコのファブリックが内にも外にも貼られてる。

さすがに茶室内には大胆でポップなマリメッコらしい布使いではなく、落ち着いたデザインのものだったけど。

入口の向こうにケシの花(ウニッコ)が見える。

 

 

 

 

 

特別展の後はいつものごとく韓国陶磁、日本陶磁、中国陶磁と回って、最後は鼻煙壺で〆。

 

 

小さな小瓶に描き込まれた精緻な絵付けや細工に見入ってしまう。

 

 

七宝焼の鹿。

 

 

 

 

キュートな形の水晶の鼻煙壺。

 

 

こちらは針入り水晶。

 

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世界を変える美しい本- インド・タラブックスの挑戦

2019-07-06 | 美術館・ギャラリー他

先日、細見美術館で開催されている展覧会、「 世界を変える美しい本- インド・タラブックスの挑戦」へ行ってきた。

これが予想以上に素晴らしくって衝撃を受けた。

 

 

南インドにある小さな出版社「タラブックス」で出版されたハンドメイドの絵本の原画の数々を堪能。

インドの民俗画家によって絵が描かれた絵は、手すきの紙に手作業でのシルクスクリーン印刷、

そして職人が糸でかがって製本するという、全てハンドメイドによる本が製造されているのだそう。

今時、そんなに手の込んだ本が作られているなんて・・

展覧会は原画だけでなく、その製造行程のビデオも見ることができ、その手のかかりようがよく分かった。

 

 

タラブックスを代表する「夜の木」という絵本の原画。

インドでは様々な地域に民俗画家がいて、この本は三人のゴンド画家によって描かれたものだという。

 

 

原画はモノクロで、タラブックスの印刷工房で配色が決められ印刷される。

今まで世界八か国語で翻訳出版されているのだとか。

 

 

こちらも同じくゴンド画家による原画。

ロンドンのインド料理店に壁画を描くために渡英した画家による旅行記だそう。

それにしても絵がシュールでなんかぶっ飛んでる・・

 

 

これはロンドンの2階建てバスを表してるんだろうか~

なぜ犬と合体?!

  

 

中でも私的に最も衝撃を受けたのは、この「さるのしゃしんや」という絵本。

インド東部の西ベンガル州に暮らす、絵巻物師による作品で、

伝統的な色使いや描法が用いられてるそう。

色鮮やかで力強さがみなぎる。

 

 

旅行者からカメラを奪って、動物の写真を撮るようになったサルの楽しい物語で、

 

 

これらの絵はそれぞれ、サルの撮った写真を表してるようだけど、、

その発想も画風も何か突き抜けてる・・

 

  

モデルになった動物たちのカメラ目線が怖すぎ・・

目が完全にイっているぞ。

 

 

そうかと思えば、こんなに繊細な描き込まれた絵もある。

 

 

「水の生きもの」という絵本はインド東部ビヒール州の伝統芸術、ミティラー画で描かれたもの。

こちらはミュージアムショップで実際の本を手にすることもできたけど、なんとも言えず優美で美しい線と色彩の絵本だった。

 

 

 

 

絵本は定型の形にはこだわらず、こんなジャバラ折りになってるものもあってユニーク。

 

 

こちらは南インドで起きた津波を題材にした絵本で、絵巻物師によるこの絵本は、

 

 

 開くと絵巻物のようになっていて、こちらもまたジャバラに折られている。

その絵も大迫力!

 

 

カラフルな絵本も目を惹くが、こんな渋めの絵本もあって、

 

 

原画は南インドの伝統的な布地カラムカリに描かれている。

絵本はその布地の質感や色合いが再現できるように配慮されてつくられたという。

 

 

作品はいくつかの展示室に分かれていて、全てが撮影OK。

 

 

インド東部のオリッサ州に伝わるバッタチトラ画でつくられた絵本。

美しい多色のシルクスクリーンで手間暇かけて刷られたもの。

 

 

こちらは宗教儀式に使われるマタニパチェディという伝統的な布に木版で刷られた本。

素材は紙だけでなく、布もありだという自由さ。

この絵本を作った画家のビデオも流れていて、インドの一地方都市の画家が、自分の絵が絵本になることによって

世界へ届けることができる喜びを誇らしげに目を輝かせ、語っていたのが印象的だった。

 

 

ミュージアムショップでは、シルクスクリーンで刷られた「夜の木」のポスターがとても美しくて、

思わず欲しくなったが、踏みとどまり、、

 

 

しかし、図録と「夜の木」の日本語版の絵本を購入。

シリアルナンバーが付された絵本は本当に世界に一冊しかないというプレミア感。

実際にその全て手作業で作られてという本を手に取ってみて、あたたかみのある厚めの紙の質感や、

インクの独特な匂い、上へ上へと色を重ねて刷られ、インクの厚みまで感じされられるような3D感・・

 

 

まさに「世界を変える美しい本」だなあと実感したのだった。

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リクシルギャラリー・椅子の神様 宮本茂紀の仕事

2019-06-18 | 美術館・ギャラリー他

先日、リクシルギャラリーで開催中の「椅子の神様 宮本茂紀の仕事」へ訪れてきた。

椅子張り職人として、又日本人初の家具モデラ―として第一線で活躍する宮本茂紀さんの携わった作品や資料の

展示を見ることができた。

モデラ―というのはデザイナーや建築家と職人との間を繋げる仕事だそうで、これまで数々の名だたる建築家やデザイナーとの

椅子の試作開発が行われたそうで、その開発された椅子の展示もいくつかあった。

 

 

今年の4月に発表されたばかりの佐藤卓氏デザインのソファ「SPRING」

自然素材と伝統技術にこだわった作品で、初めて使用するという鹿革張りだそう。

座り心地にもこだわり試行錯誤されたお話も興味深い。

この椅子のパンフレットがあったけど、そのお値段にも驚愕・・

試し座りしてみたかった・・

 

 

通常では見れない椅子の中身が見れるのも興味深い。

全てにおいてこだわりぬかれたソファ「SPRING」の断面。

普通クラスのソファの中身はどうなってるのか?比較できないのでどれほどすごいのかわからないけど・・

 

 

札幌のイタリアンレストランのために内装を手掛けたというザハ、ハディドの「フラッフィーチェア」の試作。

 

 

宮本茂樹さんが明治時代から現代までのクッション構造の変遷を職人へ教えるために作ったというスケルトン状の椅子。

明治時代のものには馬毛やバラバネというものが使われていたが現在になるとそれがウレタンフォームへ。

 

 

各椅子の座り心地も試すことができるように、試し座り用椅子も用意されてたので座ってみた。

なるほど、微妙に硬さや沈み具合が違う・・

 

 

旧鹿鳴館で使われていたという椅子の背や脚は見た目竹だけど、

 

 

実は木にわざわざ節をつけて、竹に見せかけたものだそう。

その木には漆が塗られ、蒔絵が施されているという。

  

 

実物はなかったけど、この「ZO」という椅子も面白いなあ。

文字通り象のイメージのフォルム。

 

 

Mychairはイージーオーダーチェア。

宮本茂樹さんの小柄な奥さんに合うためのSサイズの椅子づくりを思い立ったところから始まったという、

あらゆる体型やデザインの好みにも対応できる椅子の生産システムが考案されたそう。

この椅子は170cm用だけど、それより10cm以上低い私でも座り心地はかなりよかった。

自分の身長と体型にぴったり合った椅子に一度座ってみたいものだなあ。

 

 

他にも一枚の板から各パーツを切り出した椅子などなど、いろいろな椅子や椅子の中身も見ることができて楽しい展示だった。 

 

 

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こだんみほさんの銭湯のタイル展へ

2019-03-19 | 美術館・ギャラリー他

湯処あべの橋で行われてる(明日3/20まで)こだんみほさんの銭湯のタイル展へ行ってきた。

ネットで少し拝見したことのあったタイルの作品に興味津々。

実物はもっと素敵で可愛いタイル絵にうっとりさせて頂いた。

 

 

ほんとのタイルのようにぷっくりと浮き上がったタイル絵はアクリル絵の具に

レジンを施されたものだそう。細かく描きこまれたタイルが本当にリアルで可愛い。

 

 

古材を使った銭湯の靴箱風とタイル絵のコラボも素敵だなあ。

 

 

本当のタイルと石にしか見えないが、やはりこちらも木材に描かれたものだそう。

石の質感がとてもリアル。

 

 

木工作家さんとのコラボ作品は珊瑚をモチーフにしたキャビネットの両サイドの飾りが面白いなあ。

この鯉のタイル絵は現役の銭湯のタイルだそうだけど、

普段はジェット風呂の底にあるため見れないものだとか。

 

 

福知山にあるという櫻湯を描いたものだそう。

ここにしかないタイルもあって、おすすめ、と言われたのでぜひ行ってみなければ!

 

 

製作されたタイル作品の中には今は無き建物もいくつもあるそうで、

もう二度と見ることはできないタイルをこうして作品にして残せるのはすばらしいことだなあと、、

展示作品、とても楽しませて頂いた。

 

 

展示を拝見した後はワークショップにも参加。

タイルシールを切り取り、レイアウトしてノートのカバーを作る。

こだんみほさんのお友達の方々とご一緒させてもらって、わいわい楽しく作らせてもらった。

 

 

 

 

 

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世紀末ウィーンのグラフィック展&タイルウォーキング

2019-02-03 | 美術館・ギャラリー他

京都工芸繊維大学を後にし、やってきたのは京都国立近代美術館の世紀末ウィーンのグラフィック展。

  

 

行きつけの図書館で見た世紀末ウィーンのグラフィック展のチラシが縦開きのおしゃれなデザインで

思わず惹きつけられてしまった。

ちょうどチケットも手に入ったので、この日ははしごすることに。

ウィーンといえば、20数年前にゼツェッション館や、オットーワーグナーの世紀末建築、

フンデルトヴァッサーの建築などを見に訪れたことがあったが、グラフィックデザインのまとまった展示を見るのは初めて。

 

 

撮影可だというので写真に撮ってみた。

 

 

中でも図案集のコーナーには釘付け。

 

 

鳥などの動物モチーフのものや植物モチーフのもののカラフルで魅惑的な図案がたくさん。

 

 

猿モチーフのものも

 

 

美しい鳥の図案。

 

 

繰り返しパターンの模様も。

布地や包装紙にしたら美しいだろうなあ。

 

 

長い髪の毛が優雅に弧を描く。

 

 

最後のコーナーは実際に日常生活の中で使われたグラフィックデザイン。

ポスターやカレンダー、蔵書票、書籍の装丁などに使われている。

なんとこれはカレンダー。

1908年に作られたものとは思えない、斬新なデザイン。

 

 

このカレンダーもかっこいい!

 

 

こちらも月毎に季節が現わされたアールヌーヴォー調の女性が描かれたカレンダー。

色使いもデザインもおしゃれだなあ。

どのカレンダーもインテリアとして使える美しさ。

 

 

トランプカードもこんなに素敵。

 

 

他にも日本の浮世絵などに影響を受けた木版画やリトグラフ、クリムトの素描や

唯一撮影禁止のコーナーにはアドルフ・ロースの家具のセットなども観れて、

どれも素敵なデザインが目白押しで興奮した。

 

 

美術館から河原町までの帰り道はタイルを探しながらウォーキング。

 

 

 

縦長のハート型がかわいい面格子とタイル。

 

 

元麻雀店の窓の下のカーブに沿って貼られてたブルーのグラデーションがきれいだったタイル。

 

 

少し大判のタイル、よく見るとグレーぽい表面の下に鮮やかなブルーが見え隠れしてるニュアンスのある色合いが

いい感じのタイル。

 

 

 

 

コーナー部分もきれいに収まってた藍色のボーダータイル

 

 

 

各階についたバルコニーが可愛かった、たから船ビル。

 

 

1階両サイドの柱などに貼られてたタイルがとてもいい味わい。

 

 

 

 

 

その向かいくらいにあったニュー祇園ビル。

ここのタイルも変わり種。

 

 

大胆に表面が波打つ立体感のあるタイル。

 

 

凹凸が激しいので釉薬にも表情が。

 

 

四条大橋を渡ると、鴨川に面した建ってた建物の一部からタイルがチラ見え。

 

 

お店の表に回ってみると、2階から上にタイルがびっしりと貼られてた。

 

 

布目地の渋い色目の味わい深いタイル。

 

 

 

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竹中大工道具館・洋菓子の道具たち

2019-01-26 | 美術館・ギャラリー他

とけいやでランチを済ませた後は竹中大工道具館へやってきた。

「洋菓子の道具たち」というこのチラシに一目ぼれしたのだけど、エーデルワイス所蔵のものだと知り

ずっと以前にエーデルワイスミュージアムへ行ったことがあったので同じものなのか?とも思ったが、

展示方法なども違うということだったで行ってみることにした。

 

 

「型で味わうお菓子の歴史」ということで、さまざまな菓子型やその歴史についての展示がいろいろ。

最高峰の工芸菓子、ピエスモンテのデザインや解説について書かれた本。

緻密なデザインだけど、これを菓子で表現するのか・・

 

 

2枚の鉄板の間に挟んで焼き上げるワッフルの型。

花模様や動物、錨などの模様が描かれていて、裏表図案が違ったりして凝ってる。

 


これもまた繊細な模様



ワッフルの起源はカトリックでミサの際に食べられる、小麦粉と水から作られるホスチアというものから始まったとか。

そのホスチアの型は十字架や聖杯など宗教的な図案が描かれている。

 

 

こんな兵隊さんの形をした半レリーフ状のワッフル型も。

 

 

この木型はビスケットの起源であるスペキュロスの木型。

ベルギーやオランダ発祥で、12月初旬に聖ニコラウスのお祝いをするために作られる大きなビスケット。

聖ニコラウスの型がポピュラーだそう。

他にも馬車や聖書のエピソードなどを描いたものなど。

 

 

スペキュロスの材料は小麦粉、ブラウンシュガー、バター、卵、膨らし粉、に必ず基本4種類のスパイスが入るだとか。

貴重な保存食でもあったそう。

どんな味なのか食べてみたいなあ。と思って帰って調べてみたら、

あのロータスのスパイスの入った定番のクッキー(カルディとかで見るやつ)はスペキュロスだった。

 

 

細かい模様の入ったこんな動物の型も。

生地を剥がすのが大変そうでもある・・

 

 

そしてチョコレート型。

チョコレート型は錫メッキの型でできている。

素材が固まりやすく、型から外しやすいのだとか。 

 

 

愛らしい猫ちゃんの型や

 

 

バイクに乗ったサンタクロース

 

 

こんな大きなウサギの型と、実際にその型を使って作ったチョコレート。

 

 

小さなチョコレート型と型のデザインのカタログも

 

 

そして、銅製の菓子型

薄い銅板を裏から打ち出し作るため、高度な技術が必要だそう。 

銅製の菓子型は高価なため、元の所有者は貴族がほとんどで、王冠型が定番の一つだったという。

 

 

ベルランゴ飴というテトラポット型の四面体にストライプ模様のついた飴の製造機。

手作業で作られた飴を最後にこの機械に入れてテトラポット型に折り目をつける。

  

 

飴の製造のVTRも流れてて、機械から折り目が付けられた飴が出てくる様子は楽しかった。

 

 

飴の形によって付け替え可能な製造機。

 

 

最後はお菓子の缶のコーナー。

何冊かの本をベルトで束ねたようなデザインの缶はイギリスのビスケットの缶。

おしゃれだなあ。

 

 

フランス製のトラム型のビスケット缶。

 

 

チョコレート自動販売機型のチョコレート缶はドイツ製。

 

 

バスケット風の缶も面白いなあ。

お菓子の缶のセレクトもツボで、膨大だったエーデルワイスミュージアムのコレクションから絞り込まれた100点の展示も

見ごたえがあって楽しかった。

でもまた本家の方へも見に行きたくなってしまった。

 

 

今回は常設展は流して、奥の休憩室でゆっくりすることに。

前回訪れた時の常設の模様など。→

 

 

ここでセルフのコーヒーとシフォンケーキでしばし休憩。

ぽかぽかと日が差し込んで居心地のいい休息所だった。

この後は、マジョリカタイルがあるという開帝廟へ向かった。

 

 

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リクシルギャラリー・吉田謙吉と12坪の家

2019-01-06 | 美術館・ギャラリー他

昨日はぷにょさんと梅田で待ち合わせをしたので、ちょうどリクシルギャラリーで開催中の

「吉田謙吉と12坪の家」の企画展を見てきた。

吉田謙吉のことは知らなかったのだけど、舞台美術家、映画の美術監督、衣装デザイナー、タイポグラフィ作家、

更には店舗設計や後の考現学誕生のきっかけとなった路上観察などのスケッチと、多彩なジャンルで活躍された人だそうで、

興味深い展示がいろいろあった。

 

 

こちらは12坪の家の模型。

ホール兼居間を中心に、台所、浴室・便所、家事室兼寝室、書斎、

そして舞台美術家らしく居間との境に緞帳がつけられたステージ兼アトリエまで設けられていて、

12坪という省スペースながら、工夫とオリジナリティのあふれた設計に。

居間には造り付けのテーブルの付いたバースペースなどもあって、こだわりの暮らしぶりも楽しそうな家だった。

 

 

ステージ兼アトリエが再現されたコーナーも。

天板が寄木貼りのテーブルは実際に使われてたもので、もともとは座卓だったものに

脚をつけ足してテーブルとしても使えるようにしたものだとか。

 

 

雑誌に描かれた12坪の家の理想形。

 

 

家のホールで度々開催されたという蚤の市のチラシは毎度手作りだったそう。

手作りのチラシいいなあ。蚤の市も楽しそう。

 

 

店舗の設計も手掛けていたそうで、こちらは神田にあったという「小さな家」というバー。

小さな家のモチーフがあちこちにちりばめられてるとても可愛い内装なのだ!

他にも内装が鉄板で張り巡らされた、バー機関車なども。

 

 

こちらは実現しなかったという喫茶アラビアンのデザイン画は興味深い意匠が盛りだくさん。

 

 

この喫茶アラビアンのマッチのデザインもツボるー

 

 

街中を歩き回って風俗の記録調査をしたというイラストによる記録も面白いなあ。

 

 

ヨーロッパのお土産を描いたイラスト。

スケッチやイラストを見ていると、昔はまってた妹尾河童の細密画を思い出す。

こういう細かく描き込んだ絵は好きなのでとても楽しかった。

まだまだたくさんの展示があって、

今回も小さなギャラリースペースながら、効果的にパーテーションが使われ、

まさに12坪の家的にぎゅっと詰まった盛りだくさんな展示を楽しめた。

 

 

 

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