m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

イケフェス2015【浪花組本社ビル見学】

2015-12-06 | イケフェス2015


イケフェス2日目、お昼の後は、浪花組本社ビルへやって来た。
1時からは随時ガイドツアーが行われたので、そのツアーに参加した。

昭和39年に村野藤吾設計により左官業の老舗、浪花組の本社屋として建てられたビル。
幾何学的なデザインの立体感のあるファサードが印象的。









一階のカウンター、壁などは全て大理石でできている





上の階の応接室、社長室、会議室などを見せていただいた。





家具等も全て村野藤吾の作品だそう。





この椅子はもたれると、その重みで背もたれがほどよく後ろにしなるように設計されていて、座り心地もとてもよかった。









安定感のある脚。





廊下の隅に置かれてたこのカウンターも





赤い座面がかわいいこの籐の背もたれの椅子も村野藤吾。





大小さまざまなコテが並ぶ。
こちらでは左官体験をすることができて、ぷにょさんと一緒にやってみた。
まんべんなく平らにのばすのは結構難しかった~





こちらのコーナーではなまこ壁の実演が見れた。
小さなコテで手作業で少しずつかまぼこ状に継ぎ目が盛られていた。
昔の蔵などでよく見かけるなまこ壁はこんな風にして作られてるのかー





籐巻きのパーティション。
これは村野藤吾設計の閉店した心斎橋プランタンで使われていたもの。





屋上に何気なく置かれてた籐の椅子とテーブルも村野藤吾設計のもの。





地下へ下りて行くと、分厚い金庫の扉の先には





竣工当時は金融業も営まれていたということでこんな金庫室も残されていた。

この後はちょうどこのビルで合流できたひろ009さん夫妻と一緒に
イケフェス最初のブログに記したリーガロイヤルのリーチバーへ繰り出したのだった。

イケフェス2015、二日間、久々どっぷり建物三昧ができて、大いに満足!楽しかったなあ!
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イケフェス2015【グリル梵&喫茶ブラザー】

2015-12-03 | イケフェス2015


遠い昔の話?になってしまったけど、、
ギャラリー再会を見学した後は、ランチすることに。
ぷにょさんが偶然見つけてくれた「グリル梵」が外観から迫力のたたずまいのお店で、
老舗の洋食屋さんだった。
少し待てばお店を開けてくれるというのでここでランチすることにした。





カツサンドが有名な創業70年のお店だそう。





年季の入ったドアに、





レトロな窓





洋食屋さんらしからぬ力強い文字の木彫りの看板。





店内に一歩足を踏み入れると、昭和レトロな世界が広がる。









メニュー看板がまたかわいい。





天井の装飾もいい感じ。





ポークカツを頼んだのだけど、最初に出てきたコンソメスープも絶品で、カツもとっても美味しかった!
満足!!
お店を出ると長蛇の列ができていて、さすがに人気店だったんだなあと・・





この界隈には懐かしの純喫茶もいくつかあって、食後のお茶に喫茶ブラザーへ立ち寄った。





扉周りの壁に貼られたタイル





店内も懐かしい雰囲気の内装で、しばしお茶を飲みながらくつろいだ。













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イケフェス2015【ギャラリー再会その二】

2015-11-27 | イケフェス2015



ギャラリー再会の続き・・

二階へ上がる階段もとても優雅で軽やか。










階段柱の彫刻は、アメーバ?!





階段を裏から支える金具までが美しい~





二階から階段を見下ろしたところ





二階は喫茶店のころはカップル専用の喫茶スペースになっていてお見合いの席などに利用されていたそう。





この日はミニライブがあったのでライブ仕様にパイプ椅子が並べられてた。





暖炉は一階とはまた雰囲気が違った重厚な煉瓦造り





木で組まれたカウンターも存在感あり










小さな喫茶店ながら、店内は細部まで手抜かりなく美しく造られていて感動した。
喫茶店時代に入ってみたかったなあ。


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イケフェス2015【ギャラリー再会その一】

2015-11-25 | イケフェス2015



イケフェス2日目は朝一にぷにょさんと、通天閣のすぐそばにあるギャラリー再会で待ち合わせ。
昭和28年に喫茶店「再会」として開業した建物で、現在はギャラリー再会として、
毎月最終土曜のみライブが行われている。
この建物がめちゃくちゃ可愛くて自分にとってかなりツボだった!





一階の外壁には所々に入れられたタイルやこの窓の桟のデザインも繊細でかわいらしくていいなあ。





入り口扉脇には尖塔アーチの窓が二つ





入り口扉の形もそれに合わせるかのようにちょっととがってるのが面白い。





扉の周りにもこんな風に素朴な彫刻が入ってる。





少し和風っぽい軒の持送り





店内に入ると、思わず声を上げたくなるような素敵な空間が広がってた。
存在感を放つコリント式の柱、柱をつなぐアーチ





温かみのある色合いのタイルが貼られた暖炉、









木のテーブル、電車の座席のような雰囲気の長椅子もいいなあ。





部屋をさりげなく仕切る壁も美しいデザインで





このカウンターも素敵過ぎるー





食器棚などの細部も凝りに凝っていて、狭い空間なのにあちこちに凝ったみどころがいっぱい





動物柄のアイアンのシャンデリアも素朴でかわいい!

















トイレのドアの縁取り彫刻も素人っぽい?感じが好感度大。





中から見た窓も素敵。

その二に続く。

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イケフェス2015【味園ユニバースビルその二】

2015-11-20 | イケフェス2015



味園ユニバースビル見学ツアー、宴会場に続いては4階のホテルゾーンへやってきた。
こちらは現在もホテルとして使われている。
ホテルのフロント前にはスワロフスキーがふんだんに使われたゴージャスなシャンデリアが下がる。





それぞれの部屋の扉は木製でなんだかバリっぽい?木彫りの装飾が入れられてる。





装飾は1パターンでなく3パターンほどあった。





1室見学できるお部屋が出たということで急遽見せていただけることに。
なんだか独特な内装。
扉だけでなく内装にも木の装飾があちこちに使われているのでお金がかかってそうだ。





3階へやって来た。
3階は現在はマッサージルームや従業員用の部屋として使われているそうだが、
以前はホテルとして使われていたそうで、部屋の内装などが表示された案内看板が残されていて、





部屋の内装は全て違っているらしく、どれもが独特・・





意外とリーズナブルなお値段で泊れるよう。





この階の部屋のドアは上のバリ風に対して、丸太で囲まれた山小屋風?だった。





2階へ移動・・
2階には超怪しそうなスナック街がある。
どの店もかなり個性強そう・・
入るには「リーチバー」よりはるかにハードル高そうだ;
開店時間は夜の8時くらいからということで、まだほとんどのお店は閉まっていた。





そのスナック街の一室に味園ビルのギャラリーがあり、中へ入ると、味園ユニバースビルの縮小版の模型があった。
案内を一緒にして頂いた方二人のうちの一人の方が廃材を利用して作られたものなのだとか。





内部も全て正確に再現されていてすごい!
赤い太鼓橋がかかる入り口付近





宴会場 





子供さんにせがまれて作ったという電車のコレクションも再現度が半端なくすごく、
皆かなりくいついてた。





ギャラリーをじっくり見させていただいた後はスロープを伝って一階へ。





1階もテナントがいくつか入っている。
昭和レトロな雰囲気の照明





大理石のカウンターが置かれたここは元フロントかな?





怪し気なフロアスタンド


こうして1時間ほどかけてたっぷり案内して頂いた見学ツアーも終了に。
なんだか別世界?別の時代?にトリップしたかのような錯覚に陥った楽しいひと時だった。


イケフェス1日目の見学を終えて帰途についた。

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イケフェス2015【味園ユニバースビルその一】

2015-11-18 | イケフェス2015



原田産業の見学を終えた後は、この日の最後に17時30分からの先着順の味園ユニバースビルの見学にガイドツアーにやって来た。
またまたそんなに並ぶつもりはなかったのだけど、流れ的に1時間以上前に到着。
しかしもう7、8人の列ができていて、この場を離れたら定員オーバーになるかもしれない危険性があったので
大人しくビルのスロープに沿って並んだ。
(写真は帰り間際のビルのネオン)





1時間以上、スロープの急坂で並んでもう足はガクガク・・
それでも少し早めに、ようやくツアーがスタートした。
味園ユニバースビルは昭和30年に建てられた複合商業ビル。
バブル期まではミナミや千日前の歓楽街を代表する施設で、ビル内にはキャバレーやスナック、ダンスホール、宴会場、サウナなどの施設を備え
大いに賑わっていたという。
現在は宴会場やホテル、貸しホールなどに使われている。

最初にビルの地下一階にある元キャバレーで現在は貸しホールとなっている施設へ案内していただいた。
この日はちょうどイベントが催されるところで、お客さんもたくさん入っていたのだが、
その内装に驚愕!
ハデハデなシャンデリアにハチの巣がモチーフなのか?六角形の黄金モチーフが天井に広がる・・
レトロゴージャス?と近未来?的なものが入り混じったようなものすごい内装に、フロアにひしめくキャバレー時代から使用されていたという
ベルベットなソファなど、インパクトが強すぎな世界に驚いた。(残念ながらここは撮影禁止)





その後、宴会場へ。
宴会場へのアプローチは本物の岩で作られたという通路に、赤い太鼓橋がかかる。





突き当たりのエレベーターに乗り、5階の宴会場へ。





左手に大宴会場、右手には中お座敷の個室が並ぶ廊下は赤い絨毯が敷かれ、朱塗りの柱、天井からはシャンデリアが下がる。






最大500人収容可能な大宴会場
天井がメタリック





部屋入り口上部には龍と雲?モチーフの黄金の装飾があったり、





中座敷入り口は開口部がこんな丸くなっていたり





廊下の壁にはこんなタイルが貼られていた





同じく廊下の壁の飾格子は何かの漢字モチーフかな?





こちらは小お座敷や個室が並ぶ廊下。





小座敷の内装もそれぞれ少しずつ違ったものになっていた。





こんな風景写真が壁一面に貼られた部屋も。
今どきあまり見かけないちょっと奇抜な内装が面白い。

宴会場をひととおり見せて頂き、次はホテルゾーンへ向かった。


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イケフェス2015【原田産業株式会社大阪本社ビル】

2015-11-16 | イケフェス2015



今回、イケフェスで楽しみにしていた建築の一つ、原田産業株式会社へやってきた。
普段立ち入れない現役のオフィス建築ということでめったにない見学の機会。
先着順の見学なので約1時間前にやってきたが、すでに列ができてた;(写真は後で撮ったもの)
前から数えて10人くらい目だったのでこれは一番最初のツアーに入れるかな?とがんばって並ぶことに。

原田産業株式会社大阪本社ビルは昭和3年に小笠原祥光の設計により建築された。
建築当初から原田産業の本社として使い続けられてきたもので、
初めてこの建物を見た時はこの大きな縦長の窓など印象的なファサードで、この窓に面して美しくカーブを描く階段が
外からちらりと見ることができて、素敵な内部空間だな~とうっとりしてた。
それが今日は目の前で見ることができるとは!





玄関ホールの飾り格子





見学まで1時間・・スマホの充電もなくなってきて、キツいなあと思ってたら、
20分ほど早く見せて頂けることになった!よかった~





この吹き抜けの階段ホールの空間!それほど大きくはなくこじんまりしているのだけど
縦長の大きな窓から明るい光が降り注いでいて
手すりの美しい曲線、アイアンの軽やかな装飾がとても優雅な雰囲気。





階段部分を詳細に・・





































一階の階段下の床の縁取りにはさまざまな色合いの大理石がモザイク状に入れられている。





一階応接室の窓





二階の廊下の床にも色とりどりの大理石のモザイクタイルが両端に帯状に入れられていた。





こちらは仏間といわれる部屋。





暖炉の上には仏像が置かれていて、





照明器具共ちょっとオリエンタルな雰囲気。









応接室





照明の細かい模様が天井に映り込んできれい





こじんまりとした建築だけれど、外観、内部共美しくまとめられていて、見ごたえのある建築で
当初から現在まで建て替えられることなく本社オフィスとして使い続けられてるのは素晴らしいことだなあと
今回見る機会が得れてよかった~









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イケフェス2015【立売堀ビルディング&長瀬産業株式会社大阪本社ビル】

2015-11-13 | イケフェス2015



村野藤吾建築を二軒見た後、やって来たのは立売堀ビルディング。
昭和2年に建てられたテナントオフィスビル。





ガラスブロックが入れられた玄関。
玄関は昭和36年に建て替えられた新館部分だそう。





テナント看板が並ぶ入り口
竣工当時から現在まで、所有・管理者、用途も変わらず使われ続けているのは珍しいとか。





そして1時からツアーの予約が当選していた長瀬産業株式会社大阪本社ビルへやって来た。
昭和3年に建てられた旧館に昭和57年、南隣に10階建ての高層ビルが建設された。
当初は旧館を取り壊して新館の計画もあったそうだが、当時のオーナーの強い意志により旧館は残され、
増築という形になったという。
スクラッチタイル貼りの旧館に合わせて、新館はタイルや窓など、旧館のイメージが継承されていて
旧館、新館が違和感なく馴染んでいた。





旧館入り口。





旧館から新館へ続く広々としたロビー





旧館のオフィスに残されたドアのステンドグラス。









図案はろうそく?!









この形のまま切り出したといわれる大理石の階段手すりも残されていて、優雅な曲線を描いていた。









一階の階段室にはスクラッチタイルも残されていた。

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イケフェス2015【フジカワビル&森田ビルディング】

2015-11-10 | イケフェス2015



生駒ビルヂングの見学が終わった後、長瀬ビルへ向かう途中には村野藤吾設計のビルを二軒見ることができた。
こちらはフジカワビル。昭和28年建築。
ファサードはガラスブロックと両端にはバルコニーがつけられている。





寄って見ると、バルコニーの手すりのデザインが手作り風?・・こちらも村野藤吾のデザインだそうで、全て違うデザインだそう。
1階、2階部分はフジカワ画廊となっていて、この日は特別公開中。





画廊の入り口のドアノブ





シンプルな画廊の中はらせん階段が一つ





優雅な曲線を描くらせん階段。









真ん中にぽつんと置かれた家具も全て村野藤吾設計のものだそう。









こちらも村野藤吾設計の森田ビルディング。昭和37年建築。
外壁には黒の御影石が使われている。





1階に足を踏み入れてみると、村野藤吾らしい階段の手すりなどが見れた。





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イケフェス2015【生駒ビルヂング】

2015-11-10 | イケフェス2015



日本圧着端子株式会社のツアーを終え、次に当選した長瀬産業へ向かう途中、生駒ビルヂングで
臨時の屋上時計台のツアーがちょうど開始されるというので参加することにした。
生駒ビルヂングは昭和5年に生駒時計店のビルとしてアール・デコ様式が取り入れ建築されたビル。





外壁はスクラッチタイル貼りにテラコッタで装飾されている。





入り口上部や二階の窓辺には御影石で作られた鷲の彫刻





テラコッタで入れられた不思議な文様の装飾。





正面の階段はイタリア産の大理石が使われている。





階段踊り場のステンドグラス。





本来は見ることができないもう一つ上の2階手前にあるステンドグラス。
屋上見学の際の帰りに見ることができた。
踊り場のステンドグラスと色味は同じでデザイン違いのものだった。





エレベーターホール周り





大理石に囲まれた重厚なエレベーター入り口





エレベーター横の小窓のステンドグラスにはG、Iとイニシャルがデザインされている





当初からのアールデコ照明





1階の金庫室の中





こちらは元照明だったものだったか?





1階のカフェバーの入り口ガラスの扉の装飾も当初からのものだそう。






地下へ下りる階段。





地下の資料室も開いていて、時計店時代の古い看板や時計、資料、家具などが並んでた。









そして屋上ツアーの時間となり、途中までエレベーターで、そして屋上まで階段を上った。





屋上へ出ると、下から見上げるとかなり小さかった時計台が目の前に。
現在は電波時計になっていて、暗くなると文字盤が光るようになっているとか。





時計塔の外壁のスクラッチタイル。

偶然だったけど、時計塔の臨時ツアーに参加することができてよかった~










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