
今春の京都を歩く会のお花見は、高瀬川沿いを歩きながら桜を楽しみ、
半兵衛麩でランチ、鴨川沿いの桜を愛でながら渉成園へ、最後はカフェで大阪万博の打ち合わせ?というプランになった。

高瀬川沿いの桜は、五分咲きといったところだったが、この川縁を歩くのは好き。

中華料理店の大傳梅梅の外壁のスクラッチタイルも渋くて良い。


奥まったところにあったタイル壁、何かのお店だろうか?
所々に入った黄褐色のタイルが良いアクセントになった深みのある色合いのタイル壁が素敵だった。


扉上に入った透かし陶板。

鮒鶴京都鴨川リゾート。
ここも久しぶりにまた行きたいなあ。
以前のレポ→☆


ボコボコ感強めの渋い型押しタイルと郵便受け。

鉄成分の斑点が趣深いタイル。


そして半兵衛麩に到着。
この石造りの洋館が食事処になっている。
昭和25年に建てられた、元診療所だったとお店の方がおっしゃられてた。
こちらへは、2007年に訪れて以来。
この洋館の隣に立派なショップやカフェができていたり、内部も改装されたもよう。

こちらはお待合。
床には中国の段通かな?家具も螺鈿の細工の入った中国の家具のよう。

そして二つのテーブルのある個室へ案内して頂いた。
改装されたお部屋のようだ。
葡萄のステンドグラスには見覚えがあるが。

背景には、結霜ガラスが使われていて、葡萄や葉の部分もニュアンスのあるガラスが美しい。

お料理は、「むし養い」1コースのみ。
生麩と湯葉尽くしのお料理の数々。
基本、もっちり系が好きなので、生麩も大好き。

生麩の田楽最高~

桜入りの生麩はこの季節ならでは。

湯葉のサクサクした食感のお料理も。

そして再びもっちり生麩のみぞれ煮。

最後は、白みそでヨモギ麩のお雑煮を。

デザートには、ゆずゼリーに生麩の白玉が入っていた。
むし養いとはいうものの、もっちりした生麩のオンパレードでがっつりお腹が膨れてしまった。
メニューは、18年前とほぼ変わらないもののようだった。

お庭から見た建物。

洋館の隣には築120年の和館があり、こちらには、お辨當箱博物館 併設されている。

高い吹き抜けのある通り庭があり、


座敷には、おひなさまが。

お辨當箱博物館では、美しい装飾が施されたお弁当箱が眼福。

菱型や円形、扇型など、さまざまな趣向をこらしたお弁当箱がたくさん展示されていて、思ったより見応えがあった。


涼し気な籠を編んだお弁当箱は、夏用のもの。
1段1段編み方が違うのも良いなあ。

陶器製のお重も。

細かな螺鈿装飾の施された船形弁当箱のなんと雅やかなこと。

こちらの八角形の蒔絵のお重も美しい。
持ち運べる携帯性と、このゴージャスさのミスマッチが良い。

一見、本物のりんごかと思うようなリアルな木製のりんご入れも。

こちらは、武士が戦場で使用したという陣中弁当。
10人分の弁当箱と水筒が入ったものだが、敵の大将を討った時には外箱に大将の首を入れて持ち帰るのにも使用するとのこと。
恐すぎる~~
ちなみにこれは、中もそろっているので、首を入れるのには使用されてなかったものだとか・・

中国家具の設えが美しい展示室などもあり、最後に売店の方にも立ち寄って、次なる目的地へ。

渉成園への道すがらは、鴨川沿いの桜を見ながらウォーキング。
ほぼほぼ満開の桜の木もあって、とてもきれいだった。



渉成園へ到着。
この石垣がいろんな石の寄せ集めでおもしろかった。
長い石橋のようなものから臼など、大小さまざまな形の石がまるでパッチワークのように収まってる。

印月池という1700坪ある広い池の周りを歩いて回れる池泉回遊式庭園が広がる。
背後のマンションがちょっと残念・・

渉成園の中で一番広いという大広間、閬風亭。
畳を外せば能舞台としても使用することができるそう。
内部は見学不可。

印月池にかかる橋、侵雪橋

回棹廊。
唐破風のある屋根が中央にも両端にもついていて、おもしろいデザインだった。



さらに風変わりな形の楼門作りの傍花閣。
両脇に階段の入口があり、階上には四畳半の部屋が設けられてるそう。

一階の門の部分には、唐草模様的な彫刻が施されていた。

渉成園の中では桜は、この傍花閣周りにあったもののみのようだった。

この後は、長居できそうなファミレスで、開場早々皆で行くことになってる大阪万博の打ち合わせなどを。