m's diary

日々の暮らし、旅、建築巡り、クラフト、など気ままに・・

ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019【ポルト・アズレージョが美しいポルト大聖堂】

2019-10-14 | ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019
丘の上に建つカテドラルへやって来た。
聖堂前の広場からはオレンジ色の屋根が連なる町並みが見渡せ、その景色はとても美しい。





ポルト大聖堂はポルト最古の教会で、12世紀にロマネスク様式で建てられ、
17~18世紀に改修が加えられ、ゴシックやバロックなど様々な様式が混じり合う。



聖堂前の広場。


北面は18世紀に加えられたバロック様式の外廊がある。



入口付近の蛇のような装飾。


聖堂内の主祭壇は17世紀に銀細工で造られたもの。


色とりどりの大理石の柱も美しい。


豪華絢爛な翼廊



幅が狭めな身廊とバラ窓。





聖堂からゴシック様式の回廊が続く。


その回廊にはブルーのアズレージョがびっしりと貼り巡らされている。
アズレージョは18世紀に貼られたもの。


アズレージョには聖母マリアの一生やオウディウスの変身物語の様子が描かれているという。











回廊沿いにある聖具室。





二階へ上がる階段壁にも貼られるアズレージョ。


のどかな田園風景が描かれている。



聖堂参事会会議所。



天井がまた素晴らしい。1737年に造られたもの。
道徳的寓意が描かれているという。


二階のテラスから一階の回廊を望む。


二階のテラスの壁面にも大きなアズレージョが貼られている。


アズレージョのある壁面にはベンチがつけられ、観光客の休息場に。




聖ヴィンセンテ礼拝堂



そして二階からの見晴らしも最高。



ドウロ川も見渡せる。
この日もいいお天気で、素晴らしい風景を眺めることができて、
幸せいっぱいのポルトの一日だった。



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ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019【ポルト・アズレージョの外壁カルモ教会他】

2019-10-13 | ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019
ボルサ宮を見学した後は駅の北方面を散策。


もう一つ行かなければならないと思ってた世界で最も美しい本屋、
レロ・エ・イルマオンへやって来た。
が、しかし、この長蛇の列・・入るのに1時間はかかると言われ、
1時間待ってるくらいなら町歩きしたいと、ポルトの目玉スポットの一つを断念;


そして近くのガレリア・デ・パリスというレストランで昼食をとることに。


元、靴工房だったという店内はレトロな雰囲気。


ランチは、サラダとスープがブッフェになっていて、リーズナブルだった。
ミートボールのメインディッシュはまあまあ・・


なんとランチにはデザートがついていて、プディングを選んだら、
自分好みの固めのプリンで美味しかった!


レストランと同じ並びにあった、アールヌーヴォーの装飾が魅力的な玄関。


優雅な曲線の面格子も見られる。


こちらはセセッション風の建物。


孔雀のレリーフ


外壁がアズレージョで覆われたカルモ教会へやって来た。


教会の建物は18世紀半ばに建てられ、1912年に側壁面のアズレージョが
貼られたという。こちらのアズレージョは国内最大級といわれる。




正面から見ると、教会が二つ並んでる。
左の教会は17世紀半ばに建てられたカルメル教会。


カルモ教会のファサードの天辺には四人の伝道師の彫刻がのる。


扉の彫り物の立体感がすごい。


カルモ教会の主祭壇。
金箔が煌びやか。


お隣のカルメル教会のエントランスホールはタイル貼りに。





こちらはカルメル教会内部。








グレリゴス教会は18世紀に建てられたバロック教会。
この教会へ差し掛かった時、ちょっとした段差で足首を捻って転倒・・
後ろを歩いていた若い女性が即座に助けてくれたのだけど。
大連での酷い捻挫の二の舞になるかとひやひやしたが、
なんとか大丈夫なよう;






お土産屋さんのカラフルなセメントタイルもどき?


サント・イルデフォンソ教会のファサードもタイル貼り。
こちらはサン・ベント駅のタイル画の作者、ジョルジェ・コラコの作品。
聖人イルデフォンソの生涯を描いたものだそう。


そして行きたかったマジェスティックカフェ。
なんとこの日は定休日だったのだが・・
諦めきれず、外観だけ見に行った。


ガラス窓越しに。
中がやっぱり素敵だなあ。


素敵なタイル壁、発見!
遠目で見ると、風景のようなものが描かれている。


一枚一枚のタイルが美しい。


こんな可愛い商店も。
お酒やお茶、お菓子などが売られてるようだった。
このお店もお休み。


扉の両サイドには組み絵タイルが貼られ、華やかな入口に。

この後はカテドラルへ向かった。

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ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)&スペイン(バルセロナ)の旅2019【ポルト・ボルサ宮】

2019-10-12 | ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

町中のタイル巡りをした後は、途中立ち寄って予約していた「ボルサ宮」へ、ガイドツアーに参加。


ボルサ宮は火災で焼失したサン・フランシスコ修道院の跡地にポルト商業組合の
建物として1834年に建てられ、最近まで証券取引所として使われていた。


広大な吹き抜けの中庭。


天井はガラスのパネル付きの金属製の八角形のドームに覆われ、


ドームの下にはポルトガルと関わりの深かった19か国の紋章で飾られていて、
「紋章の間」とも呼ばれている。


床にはカラフルなタイルが敷き詰められ、




特に中心部のモザイクタイル装飾は豪華!







トップライトから明るい日差しが差し込む。


中庭を囲む回廊。


大理石の階段を上って二階へ。




階段ホールも美しいドームに。


豪華シャンデリア。





二階から先ほどの中庭を見下ろす。





二階の明るい回廊。


こちらは法廷室。
50年ほど前まで実際に裁判が行われていたという部屋。









細やかな漆喰の天井に金箔が貼られた黄金の間では今でも毎月、
商工会議所の理事会が開かれているという。





こちら、会議室は木材で造られた壁面に見えるが、上方は石膏で造られていて
上から木目の模様をつけているという細工がされているとか。


ぱっと見、見分けがつかないなあ。


寄木細工の床のデザインも複雑・・



肖像画が飾られたポートレイトルーム。


こちらは図書室。


何処の部屋だったか?腰壁にタイルが貼られてた。


繊細な天井飾り





宮殿のハイライト「アラブの間」
アルハンブラ宮殿を模して、1862年から18年がかりでつくられたという部屋で、


天井から壁とアラベスク模様の細かな木彫が施される。


もう、ここは圧巻、の一言・・


隙間なく埋め尽くされた文様・・豪華絢爛過ぎる


金箔の装飾もまぶしい。


柱の一本一本にも複雑な木彫が施され、



床も華麗な模様の寄木貼りに。






壁のひとつひとつの彫りを見ると、細か過ぎて気が遠くなりそうな仕上がりで、
18年がかりで造られたというのも頷ける。


ところどころ、アラビア語のカリグラフィーも見られる。


現在もコンサートや国際会議、パーティなどに使用されているそう。
当時のポルトの経済力や繁栄ぶりがわかるすごい部屋&建物だった。

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ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019【ポルトのサンベント駅&街角のアズレージョ】

2019-10-11 | ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019
リスボン三日目はポルトへ日帰り旅へ。



リスボンからポルトまでは列車で約3時間。
ネットで事前予約をすれば、割引もあったので、事前予約し、
朝一の列車でポルトへ向かった。


リスボンのサンタ・アポローニア駅から出発!
終点のポルト、カンパニャン駅に到着後、列車を乗り継ぎ、サン・ベント駅へ。


サン・ベント駅は約2万枚のアズレージョに彩られた、世界で最も美しい駅のひとつ
にも選ばれたことのある駅舎。



1900年に修道院の跡地に建てられ、これらのアズレージョの壁画は1930年にジョルジュ・コラコにより制作された。





タイル壁画はジョアン一世のポルト入城など、ポルトにまつわる歴史的な出来事が
描かれている。





ブルーのアズレージョの壁画の上には帯状にカラフルに彩色されたタイルが並ぶ。
こちらはポルトガルの田園風景が描かれている。


観光客が次々と訪れ、駅舎は常に人がいっぱい・・


汽車が描かれたタイルも。





サン・ベント駅


ボルサ宮へ向かって、タイルハンティングを開始。


黄色のアズレージョに覆われた建物。


近寄ってみると、レリーフ状になっているタイルがびっしり。


リスボンでは見かけなかった、花のレリーフタイル。
立体感が半端なく、とても豪華。





ポルトでは建物の入口周りには上階に貼られたタイルがハーフカット?されたものが一列入れられているパターンが多く、タイル面積は少ないけど、


石にまでぐにゃりと曲がったタイルが貼り付く・・
アート?!



黄色の壁面に飴色のタイルを合わせた建物。


飴色のタイルは立体感があって美しい。


こちらのタイルは真ん中の部分をカットして使用。





このグリーンのタイルもいいなあ。




こちらの建物も一階部分はハーフカットされたタイルがおしゃれだった。









少し立体感のあるタイル。





ハーフになると、全く違うタイルに見えて、面積は小さいけど、インパクトがある。


ブルーのプリントタイル。





両サイドはちょっとパターンの違うプリント柄のタイルが入れられていた。


パロキアル・デ・サン・ニコラウ教会。
ファサードはタイルに覆われてる。





ボルサ宮のガイドツアーの予約をしてから更に時間までタイル巡り・・


建物の二階部分に入れられたカラフルなタイル。


花模様が可憐なボーダータイル。









カフェの入口まわりに貼られてたアールヌーヴォー調の組み絵タイル。











すぐそばにはドウロ川が流れる







ブルーの濃淡が美しいタイル。











上のタイルの中央部分だけを切り取って貼られたタイル。
びっしり貼るよりいい感じ。


グリーンの発色がきれいなタイル。



ブルーの花のレリーフタイル。





こんなデザインのレリーフタイルも。


こちらのカフェ&レストランのタイルも可愛かった。


特徴的な二階の窓。









ダイヤ模様のレリーフタイル。


グリーンが鮮やか。



細い路地から大きな猫が出現。


大道芸人一家。


素敵な窓辺とバルコニー



黄色の花レリーフボーダータイル。













ポルトの街角のタイルはリスボンとはまた違ったデザインのタイルや貼り方など
地方色が出ていて興味深かった。
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ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019【リスボンの地下鉄駅構内のタイルその三】

2019-10-08 | ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

シントラから戻り、夕食後は深夜に及ぶまで地下鉄駅タイル巡りに没頭。


ブルーラインのサン・セバスティアン駅。


白いタイルに色付けしたタイルを組み込み、さまざまな幾何学模様が描かれる壁面。


一枚のタイルが三角や長方形などいろんな形に分割され、そのラインが模様になり、抽象的な図案が展開されている。





このライトブルーとライトグリーンのタイルがとてもきれいだなあ。


タイルを追って歩いていくと、ライトブルーと白の二色に変化し、








更には枝別れし、フリーハンドで描かれた木々に変化し始め、


抽象的な木が





より、木らしくなって


最後は緑の葉が生い茂る大きな木に。


木々の間には小鳥が潜んでた。
幾何学的な模様のタイルが、徐々に姿を変え、最後には木に変化するという
ストーリー?を楽しめた。


次なる駅はプラザ・デ・エスパーニャ。
ホームにはシックな色味のモザイクタイルが貼られている。
ベンチは濃茶。





ホームから一転、階段周りに貼られるタイルはカラフル。


同じパターンで、縦横大きさを変えた模様が様々に組み合わされてる。


タイルは緑、黄、灰、白の色土が使われて、くっきりはっきりマットな色合い。


赤い手すりもアクセントになってかっこいい。





モザイクタイルと共に。


そして、イエローラインのピコアス駅。


タイルがキャンバスといった感じでホームのタイルには大胆な色使いで
絵が描かれている。



地下鉄車両との相性もよく、


駅がもう現代アートギャラリーさながら。




そして、階段付近には又違ったデザインのタイルがびっしり。








この面格子的なフェンス?もデザインが素敵。






フロアーは石畳風に。


イエローラインのサルダーニャ駅。
こちらの駅もタイルに描かれた絵画と大理石のレリーフがさく裂。



金彩が使われ、華やか


こちらの駅は大理石もすごく、グレー混じりのピンクの大理石が美しい。





その大理石に、現れたこんな顔レリーフ


あちらこちらで顔レリーフが出現。



床も壁もどこまでも大理石。
なんと贅沢な石使いなのか・・


圧倒的な石の存在感と、その石に負けないインパクトのあるレリーフ。




階段はその大理石とタイル画の競演が見られる。


「TERRA」地球


「PARTIDA」出発


絵画にはそれぞれ短いお題がついていた。


「FOGO」火事








それにしても、リスボンではどれだけ地下鉄の装飾にお金が掛けられているのだろうか・・
単に大理石やタイルなどの資材がポルトガルには有り余るほど豊富にあるのだろうか・・
どの駅も建築家やアーティストにより手抜かりなく装飾されていて、それぞれ圧倒的な存在感と魅力を放ってる。
大阪市市営地下鉄も改装にあたっては、ぜひリスボンへ視察に訪れてきて欲しいなあ。きっと感動すると思うのだけど。

地下鉄タイル巡りはその四へ続く・・


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ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019【シントラ・モンセラーテ宮殿】

2019-10-07 | ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

シントラで最後に訪れたのはモンセラーテ宮殿。
元の建物は1540年に建てられたもので、1860年頃にネオゴシックの旧宮殿をイギリス人のテキスタイル大富豪、サー・フランシス・クックの夏の別荘として改装された。


こちらの施設も宮殿の他、広大な庭園には滝や礼拝堂、趣向が凝らされたガーデンなどが点在しているようだけど、この日は宮殿のみの見学に。


建物はアラブ、ゴシック、インドの建築様式が混在していて、
これまでシントラで見てきた他の宮殿とは又全く雰囲気が違っていた。


こちらは宮殿のエントランスの装飾。


尖塔アーチが並ぶ回廊。
現在の入口はこちらの回廊側から。



イスラムタイルのパネルがいくつか貼られてる。





入口を入ると、右手には礼拝堂があり、カラフルなステンドグラスがはまる。
どことなくエキゾチックなデザイン。



入口からまっすぐ進むと、正面にはメインホールがある。
ホールは八角形で、中央には大理石の噴水。


噴水を囲むアーチには繊細なレースのような透かし彫り。


メインホールを見上げる。
木製のフレームに囲まれた漆喰装飾が見られる。


エントランスホール、メインホール、ミュージックホールと三つのドームを結ぶ
建物の真ん中を通る回廊。
ピンクがかった大理石の柱が立ち並び、柱を繋ぐアーチの繊細すぎる石細工に
度肝を抜かれる。





柱頭からアーチへ、壁面へ、隙間なく彫刻が施される。


あまりに圧巻すぎて、言葉もなく天井を見上げるばかり。


こちらはビリヤードルームと呼ばれる部屋。
部屋の両端には鏡のついた暖炉が置かれている。








こちらはミュージックルーム。
周りにはミューズの彫刻が置かれ、円形の部屋は音響効果があり、
現在も音楽イベントで使用されているという。



ミュージックホールの天井がまた素晴らしい・・





吸い込まれそうになる天井。
レースのような繊細な透かし彫り。


こちらは図書室の扉。
3Dのような浮彫が印象的。


ウォールナットの造り付けの書架が部屋を取り囲む。






そしてエントランスホールはピンクの大理石の柱が取り囲む。


エントランスホールの天井もまた花と葉の彫刻で埋め尽くされていた。


蓮の花?


足元にはタイルが貼られてた。


地下への階段はタイル貼り


地下には台所があって、ボイラーで温水を供給し、暖房にも使用していたという近代的な設備も整えられていたそう。


キッチンもタイル貼り。


床もタイル。





2階への階段前の透かし彫りパネル。


階段の手すりがまた美しい!
葉模様の透かし彫り。


階段ホール天井の装飾も



2階の回廊から


メインホールを見下ろす。


トイレのタイル。


宮殿の外観。


庭園にあった噴水にはモザイクタイル風に加工したタイルが貼られてた。





ボルダーハウスと呼ばれる建物。
一階には牛小屋、二階は大工小屋として使われていた。



モンセラーテ宮殿を堪能した後は、リスボンへ戻り、ホテル近くのレストランで夕食を取って、更に地下鉄タイル巡りへ繰り出したのだった。

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蘆花浅水荘

2019-10-06 | 建築巡り・街歩き【その他】
先日、建築仲間と滋賀の蘆花浅水荘を、見学予約していたので、訪れてきた。


蘆花浅水荘は大正10年、日本画家山元春挙の別邸として建てられた
数寄屋造りの近代和風建築。
現在は重要文化財に指定され、宗教法人記恩寺が所有し、一般公開されていて、予約すれば、入館料500円で見学することができる。


予約時間にやって来ると、現在管理をされている春挙のお孫さんにあたる方が案内してくださった。
まずは書院から。
2畳あるというゆったりとした床の間。


書院に座ると、庭に向けて広く取られたガラス窓からは庭の緑が目に入る。


庭園には背の低めの松、そして左手に見えるススキのような植物が、この建物の名称にもなっている蘆花だそう。


大広間の隣は仏間になっていて、


書院では満月だった襖の引手が半月の月に。


障子の下方には春挙の松がデザインされた唐紙が貼られている。
こちらの邸宅内には春挙の襖絵などはなく、控えめなデザインのものが多いという。


その奥は茶室、残月の間に。
床柱は周りを埋めこんでいって、上に行くほど細く見えるような細工がされている。


茶室にくると、ふすまの引き手は三日月型に。
書院から茶室へと、月の満ち欠けを襖の引き手で表すという、
遊び心に満ちたデザインが面白いなあ。



入縁には北山杉の一本柱が通る。
天井は舟底天井になっていて、屋形船に乗ったつもりで、庭を眺めようという
コンセプトなのだそう。


こちらは「莎香亭」


こちらにも春挙の唐紙に松がデザインされた襖があり、


その引き手は松の間を飛び交う千鳥がデザインされてる。
月の引き手と同じように、引き手の位置も高さが互い違いにつけられているなど
動きのある楽しいデザインに。


こちらの莎香亭も庭に面していて、庭にある水盤にはちょうど中秋の名月が写るように配置されているという。
観月会なども催されているとか。


そして、莎香亭に隣接する小さな入口・・


中へ入ると、とても小さな小部屋が。
「無尽蔵」という名の部屋は、春挙が絵画の構想などを練った部屋だそう。
この小部屋には造り付けの棚や机がコンパクトにまとめられていて、
中庭に開かれた窓もあって、とても落ち着く。



襖には梅の花が描かれている。


天井は網代に。


梅に続いて、竹の間。


春挙は特に竹を好んでいたそうで、この竹の間の竹尽くしがすごかった。


床の間の床柱は四方竹が使われ、竹の自然のうねりや枝分かれを利用した装飾、



竹の飾り棚、


床框、そして床飾りなどまで、徹底して竹にこだわったものが用いられている。


竹を描いた襖絵に、


こちらの引き手は竹で作られた千鳥!


造り付けの物入れにつくつまみも


竹製で可愛い。





窓辺には丸窓に自然に枝分かれした竹があしらわれていて、
満月にすすきをイメージしたもの。


照明ももちろん竹製。
襖を開けると、中庭にある竹林も望め、
窓からは小部屋の無尽蔵の梅、庭の松と、松竹梅が揃って見えるという。
設計にも徹底したこだわりが感じられた。


2階へ上がれば、天井の高い洋室がある。
ピンク大理石の暖炉や家具も当初のものだそう。


漆喰装飾が施された天井飾りに照明には家紋の桔梗が入れられている。


天井の四隅の換気口も桔梗。


そして、春挙がアトリエとして使用していたという大きな部屋。


部屋の周りはぐるりと造り付けの棚が囲む。


顔料が入れられていたコーナーの物入れが可愛かった。
中は回転式になっていて、必要な顔料を回してとり出せるようになっている。
これらのアイディアも全て春挙が考えたものだそう。





ハケや


絹が貼られた練習台も。


中央に少し奥まった場所があり、こちらは春挙が、仕事中、休息をとるスペースとして使用されていたそう。
現在はこちらのスペースに春挙が描いた観音様の絵が飾られ、祭壇となり、
このアトリエが記恩寺の本堂となっている。



こちらに掛けられていた絵は木目だけで、山並みが表わされている。
そこにほんの少し、春挙が書き足し、仕上げられた絵が面白かった。


頂上へ向かって上る人たちが豆粒くらいの大きさで丁寧に描き込まれていた。
好きな竹で作らせたという楽器類も。


大きな絵を外へ出す時は、こちらの窓から吊り下げて、出し入れしたという大きくとられた窓もあった。

さまざまなこだわりと遊び心のある邸宅を楽しむことができた。




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ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019【シントラ・レガレイラ宮殿】

2019-10-05 | ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

タイルのお店を後にし、レガレイラ宮殿へ向かった。
レガイラ宮殿は17世紀に王族の別荘として建てられた館を
20世紀初めにブラジル出身の富豪、アントニオ・モンテイロが買い取り、
イタリアの建築家ルイジ・マニーニ(今回、行きたかったけど、行けなかったブサコパレスの改装も手掛けた)が改装をしたという。


建物は、ゴシック、ルネッサンス、マヌエルなどさまざまな建築様式が混在している。


チケット売り場には少し列ができていたので、並びながら建物観察。
回廊にはブルーのタイルが市松模様に貼られてる。



柱にはヤギや羊、牛などの動物の彫刻が貼り付く。



チケットを購入し、庭園内へ。
庭園には宮殿の他、チャペルや湖、洞窟、噴水や塔など様々な施設が点在している。


「守護者の門」


このトカゲの彫刻の奥は洞窟になっていて、秘密の通路があるとか。
この他にも、あちこちに抜け道などがあるそうで、なんだか謎めいている。





アーチにつく飾りは魚?だった。


動物や怪獣の彫刻も多い。



イルカの吐水口のある噴水。



庭園内にはこんな華麗な装飾が施されたベンチもいくつかある。


レガレイラタワー


チャペル


チャペルは入口から覗くのみとなっていたが、
床の装飾はモザイクタイルでデザインされ、ステンドグラス、祭壇はフレスコ画が描かれている。


チャペルの向かいには宮殿が。


ロープが巻き付くマヌエル様式の装飾や、


ガーゴイルもいる。


入口扉周りは一層細かい装飾が施されていて、


細やかな漆喰装飾飾りの暖炉のあるダイニングルーム。


床のモザイクタイルが圧巻の細やかさ。
絵画のような繊細なモザイク装飾は


近寄って見ると、細やかな色分けがされている。


美しいなあ。
この水色の部分も細かいモザイクが敷き詰められていて、
この作業を思うと気が遠くなる・・





こちらのエントランスの床や壁にもモザイクタイルやイスラムタイルが



床のモザイク。


これが本場のモザイクタイルか~と、うっとり見惚れる。





扉の鍵の部分にも細かい装飾が施されていた。





こちらの部屋はイタリアのウルビーノ侯爵の宮殿からインスピレーションを受けて造られたルネッサンス様式の部屋だそう。
元所有者のカルヴァリョ・モンテイロのイニシャル、CMのモノグラムがデザインされた装飾が壁に入れられている。



床や腰壁の寄木細工もすばらしいなあ。


天井は八角形の日本でいう格天井?
とにかく重厚感が半端ない。


こちらの部屋は壁面に絵が描かれていて、天井は繊細なレリーフで
装飾されたロココ調な部屋。







タイル的にはモザイクタイル以外には、この壁面の、比較的シンプルなもの
を見かけた。





さまざまな装飾が貼り付くバルコニー。


絵になるスポットがたくさんあるので、カップルで写真撮影してる人もちらほら。









裏門?的な階段にはブルーのアズレージョが貼られていた。





この階段を表から見たところ。





レガレイラ宮殿は庭園散策も楽しめる、ちょっと不思議で魅力的な宮殿だった。
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木工房KOKOさんへ

2019-10-03 | 木工
今日は、陶芸の作品展の為にタイルを入れるカフェテーブルを作りに、
木工房KOKOさんへお邪魔してきた。
木工房KOKOさんはタイル画家のこだんみほさんとコラボの作品展をされていて、
前回の鯛よし百番でもご一緒したご縁もあり、一度お伺いしたいと思っていた。


ちょうど、作品展が近づき、タイルを入れる土台として、
今までのものより少しグレードアップしたものを作りたいと思っていたので、
いつもはカットはコーナン任せの直線切りだけだったところを、
天板を手切りで好きな形に作ってみることに。


工房の中村さんにご指導いただき、
こちらの電動糸鋸を初めて使わせて頂いた。
端材で少し練習した後、天板を切り出していった。
最初は思うようにカーブが描けず、ガタついてしまったりしたが・・


なんとか天板を切り出すことができた。
ちょっとギザギザとなってしまったところはやすりをかけてなめらかに。
今回、当初はこの天板にトリマーでタイルを入れるための溝を彫って
そこにタイルを敷き詰めようと考えていたが、トリマーで彫るには面積が
広過ぎて、時間がかかるようだったので、中村さんのご提案で、タイルの厚み分の
縁を切り出して、重ねるということにした。


今度は先ほどの厚さ2cmある天板と違って5mmほどの薄目の板で、
また糸鋸をかける感覚が違ったのだけど、
4本あるパーツの同じカーブばかりを順番に切り出していくという作戦?で、
さっきよりは少し時間短縮し、切り出し終わる頃には、
自分と糸鋸が一体となるくらいに?ちょっと楽しくなってしまった。


これを貼り合わせて、中にタイルを敷き詰めたら天板が完成。


更に幕板を切り出し、



テーブルの脚も。
いつもは上から下まで太さの同じものをそのまま使っていたが、
今回はもう少し家具らしく、脚も先へ行くほど細くなるように加工することに。
電動のこぎりで先細りに切り出して頂いた後、


こちらの電動サンダーで、削り、より細く、なめらかに整えた。
少し手を加えると、より家具らしさがアップするなあ。
今回はここまでで、組み立ては家ですることにした。
もう一組、天板用にタイルの焼き上がりを待ってるので、
次回、同じものを作らせて頂く予定・・
今日は朝から夕方まで、お世話になりました。とても楽しかったです!

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ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019【シントラの思い出&ムーアの泉他】

2019-10-02 | ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019
ペーナ宮、王宮と見学した後は、もうお昼を回っていたので、
ちょうどお店が立ち並ぶ、王宮付近でお昼ご飯を食べることに。


石畳の敷かれた細い路地にはお土産屋さんが立ち並ぶ。


ふと覗き込んだお店は階段にタイルが貼られ、
カラフルなバッグがディスプレイされていた。


バッサバサの筆でランダムに色付けしたようなタイルは
遠目で見ると、デニムのような質感が。





お昼はケバブのサンドイッチを頼んだら、すごいボリューム。
ポテトとコーラもセットで、ジャンクな昼食を。


お昼ご飯の後、何気なく惹かれて入ったお土産屋さん。


様々なタイルが並ぶ店内。



お土産のタイルを物色し、40年前のデッドストックのタイルを購入した後、





工房があるようだったので、覗いてみた。



一人の職人さんがタイル絵を製作されていた。
繊細でとても美しい絵で、タイル絵を手描きで描かれているアーティスト
の方のようだ。
これはタイル友の会の一員として?交流を持たねば、と話しかけてみた。


とても気さくな方で、店内に掛けられていた絵も、自分が描いた水彩画だと案内してくださった。透明感のある華やかな色彩の絵が何枚もあった。
水彩画とタイル画を描かれているアーティストの方のようだ。


こちらはタイル絵に用いられる顔料。


タイルはこちらの電気窯で焼かれてるそう。
その方は絵(タイル絵?)の先生でもあり、日本人の生徒も教えているとのこと。


私もタイルが大好きで、ポルトガルへタイルを見に来たことや、趣味でタイルを作ってることもお話し、
記念に?三枚持ってきた自作のタイルマグネットのうちの最後の一枚をもらってもらうことにした。
すると、たいそう喜んで頂け、


なんと、手書きのサイン入りのタイルを壁から外し、私にプレゼントしてくれたのだ。
ええっ!
ご挨拶代わりにしょぼいタイルマグネットをお渡ししただけなのに、
こんな立派な作品を頂いていいのか?!
と躊躇したが・・
「シントラの思い出に」と言われて、有難く頂くことに。
うわぁ、なんかうれしいなあ。タイルが好きというのが伝わったのかなあ。
タイル好きは万国共通なんだなあ。



アーティストの方は、先ほど、私の買い物の相手をしてくれた店員さんのことを自分の息子だ、と紹介し、その息子に、私を「シントラの素敵なスポットへ案内して差し上げろ」と命じた。
突然そんなことを言われた息子は困惑しているようで、私も次の行程があったので、丁重にお断りし、お別れすることに。
それにしてもタイルを通じて、アーティストの方と交流を持てたことがとてもうれしかった。


頂いた名刺とパンフレットを後ほど見てみると、
アルメイダ・コヴァルさんは世界55か国で展覧会を開催されていて、
人道的画家として、ヨハネパウロ二世から表彰を受けているとか・・
なんだかすごそうな方だった。
そうとも知らずにへんなマグネットを渡してしまった私;


この後はレガイラ宮殿へ向かった。
レガイラ宮殿は次のブログにて。


こちらはレガイラ宮殿の後訪れた「ムーアの泉」


ガイドブック的には地味なスポットのようだったけど、
タイル的にはすごい量のしかも状態のよさそうなタイルがびっしりと貼られている。


シントラの水は良質だそうで、この他にもいくつか泉を見かけた。





泉の外壁にはデザイン違いのタイルも。


こちらも途中で見かけた泉。
やはりアズレージョで彩られている。





更に別の泉。
こちらも大理石のレリーフとタイル。


お土産屋さんの手彩色のミニタイルマグネット。
これもお土産に数枚購入。


アイアン製品のお店も。
可愛いドアノブやフックがいっぱい。



南京錠も惹かれる・・


露店で売られてた手作りのアクセサリー。
これがすごく素敵だった。
細い針金的なものを巻いたり、ねじったり、で作られているようだけど、
デザインも素敵で欲しかったけど、ブレスレットとかしないんで諦めた。


同じく、姉弟で作られてるという細い紐のようなものを編んで作ったという
ネックレス。色彩がきれいだ~。



ボルダロ工房の陶器たち。
どれもこれもリアル過ぎる野菜だったり、果物だったり。

レガイラ宮殿へ続く。

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