m's diary

日々の暮らし、旅、建築巡り、クラフト、など気ままに・・

与謝野町の近代建築【旧尾藤家住宅・和館】

2014-08-31 | 豊岡&与謝野&宮津の旅2014


観光協会の旧加悦町役場庁舎を出て、ちりめん街道をぶらぶら歩きながら、
江戸時代の生糸ちりめん商家であった旧尾藤家住宅へやって来た。
旧尾藤家住宅は江戸末期に建てられた和館、その後明治、大正期に増改築された蔵や座敷、そして昭和3年に建てられた洋館からなる建物。





ボランティアガイドさんから簡単にガイドして頂きながら館内をまわることに。
与謝町加悦は江戸から昭和初期にかけて高級織物の丹後ちりめんで栄えた町。
こちらの尾藤家はその生糸ちりめん問屋として活躍したのだそう。
実際のちりめんの生地、生糸などを見せて頂き説明を受けた。
この穴の開いた厚紙は織物の紋柄を織り出すために使われる紋紙といわれるもの。





玄関入ってすぐのところにあるミセの間は荷物を上げやすくするために天井が低くなっている。





こちらは居間。
造りつけの飾り棚などが見られる。





こちらの新座敷は「松・竹・梅」の木材が使われ茶室風に仕上げられている。
自然の曲線を生かした竹の床柱の隣に壁をはさんで松の床柱、そして天井から途中まで下がっているのが梅の床柱。
天井は屋久杉が使われており、





欄間は自然の竹を生かした意匠が面白い。





2階主室の格子。





新座敷の脇に増築された客用便所、洗面所、湯殿のあるコーナーも数寄屋風にしつらえられていてとても風流。





トイレの扉のデザインも凝ってる。





トイレの前にある吊り手水の背後には氷割れ文の格子が入った窓がおしゃれ。





そして便所の中にはこんな花頭窓、足元には明かり採り窓もあって随所にこだわりが見られる。





このお屋敷にある他のトイレもとても凝っていた。
こちらも壁紙が素敵だ。





マジョリカタイル貼り





こちらは染付の便器。





そしてお風呂の天井のデザインもそれぞれ凝っていた。





こちらもお風呂の天井。





照明の類も同じものが一つもないというくらいバラエティに富んでいる。
廊下の照明もそろっていなくて





全くデザインが違うものが並ぶ。





こちらは客用浴室に付く洗面所の照明
部分的に竹が使用されていて和洋折衷の趣。





こちらも浴室の照明。





帰りに紋紙で作ったしおりをお土産に頂いた。
この紋紙、しおりだけでなく、繋げてすだれや照明カバーなどいろいろなところに再利用されていて興味深かった。

洋館編に続く・・

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与謝野町の近代建築【旧加悦町役場庁舎】

2014-08-27 | 豊岡&与謝野&宮津の旅2014


与謝野町の中心部へやってきた。
まずは観光案内所にもなっている旧加悦町役場庁舎へ。





旧加悦町役場は昭和4年に、宮津出身で甲子園球場を設計したという今林彦太郎設計により建築されたそう。
当時の最新の耐震技術が用いられていたという。





役場以外にも京都銀行加悦谷支店としても利用されていた経緯があり、
窓口など、当時の面影が建物内に残っている。

現在は観光案内所の他喫茶、無料休憩所としても利用されている。





1階には町長室と応接室が残されている。
こちらは町長室の入り口。





入り口上部には当時の町長のスケジュール表示板も。





建物の一角には地元有志の方々により営業されている喫茶室があって、観光客、地元の方々共くつろげるスペースになっている。





町歩きの途中、ギブアップした旦那、子供たちは先に帰ってきてここでアイスを食べて休んでた。





喫茶室の片隅には重厚な金庫も残されてた。





織物の紋柄を織り出すために使われる紋紙(もんがみ)を再利用した照明カバーは
丹後ちりめんの産地ならではならではなアイディア。





裏口のドアもかわいかった・・
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カフェトレイン蒸気屋&旧加悦鉄道駅舎

2014-08-26 | 豊岡&与謝野&宮津の旅2014


二日目の宿泊地、伊根へ向かう道すがら、立ち寄ったのは与謝野町。
お昼に古い客車をレストランに改装したという「カフェトレイン蒸気屋」というお店へ訪れた。
加悦SL広場にあるというこのお店、広場には移築された旧加悦駅舎なども見ることができる。





レストランになっている客車は加悦鉄道で実際に使用されていた車輌(サハ3104)を改造したものだそう。






中はまさに食堂車で食事する雰囲気。





半分はカウンター席になっている。





お店の方のお話によると、もともとは食堂車でもなく普通の客車なので、
レストランとして使うにはキッチンや動線も使い辛く不便ということだった;





牛筋の煮込みカレー





ピザにはなぜかポテトチップスがついてた。





移築保存された旧加悦鉄道加悦駅舎。
大正15年に開業した私鉄で、当時はちりめんの輸送や都市部との物流に大きく貢献していたそう。





駅舎内は加悦鉄道を紹介する資料館となっている。
その先にSLをはじめとする27両もの車両や転車台などを見ることができる有料ゾーンも。





私たちはこちらで食事をとった後は、与謝野町の中心部へ向かったのだった。


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豊岡の近代建築【生田通り&達徳会館】

2014-08-25 | 豊岡&与謝野&宮津の旅2014


大開通りを駅前まで歩いて、一筋隣の生田通りを引き返すことに。
こちらの通りにもちらほらと復興建築が見られる。

















ふれあい公設市場の中へ
日本で最も古いとされる木造の公設市場だそう。





あおぞら市場もあったけど、時間が遅かったのかお店はもう出ておらず。





歩いているとかき氷をやってるお店発見。
谷口今川焼店と、今川焼のお店のようだけど、夏の間はかき氷が登場するようだ。
ちょうど歩き疲れていたので、ここで休憩することに。
ずらりと並んだかき氷のラインナップに目移りする。





悩んだ末、宇治しぐれというのにした。
あーー、生き返った。
氷もきめ細やかで美味しかった。





最後に訪れたのは豊岡高校の同窓会館、達徳会館。
明治29年豊岡中学校の本館として建てられた擬洋風官公庁建築。





車寄せには豪華な柱頭飾りを持つ円柱が4本立つ。









たくさん建築物も見れて満足!
3、4時間ほど豊岡で自由行動した後、家族がいる竹野へ電車で向かった。
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豊岡の近代建築【大開通り】

2014-08-22 | 豊岡&与謝野&宮津の旅2014


豊岡1925のある大開通りには他にも大正14年の北但大震災後の昭和初期に建てられた復興建築群が多く残されている。

5戸1棟の共同建築、つぼ八、BOB、谷山人形店。





由利芳商店









鈴木自転車店





こちらの装飾はひときわ目を惹いてた。





昭和2年に建てられた旧豊岡市役所、現在は豊岡市立交流センター(豊岡稽古堂)となっていて
1階3階は市民の交流スペースとして使用されている。





玄関ホール





3戸1棟のリモージュ・ストーク





よく見ると窓周りのデザインが凝っていたりする。













2戸1棟の形で建設された十松屋・カワミ。





丸岡ふとん店。




えびすさんのレリーフが面白い京田邸。

一定の期間に建てられた建物がこれだけの規模で多く残っているのは全国的にも珍しい地域だとのこと。

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きんせ旅館

2014-08-20 | 建築巡り・街歩き【京都】


輪違屋を見学した後は最終目的地の徒歩1分のところにあるきんせ旅館へお茶しにやってきた。
以前ぷにょさんと訪れて、色とりどりの泰山タイルに興奮しまくったカフェに再訪~





久しぶりだなあとわくわくしながら暖簾をくぐる。





屋根の上の鍾馗さん





玄関たたきのモザイクタイルも健在





玄関正面の鳳凰とぼたんのステンドグラス









そしてその下に広がる泰山タイル。
暗くてうまく撮れない~





玄関ホールも大理石とモザイクタイル貼り





喫茶室の折上げ格天井。
このステンドグラスに囲まれたお部屋で至福のティータイム。
きんせ旅館の喫茶室もほの暗い明かりで落ち着く。













トイレへ立った廊下から





廊下にもいっぱいタイルが貼られていたのだけど、
現在、廊下はオーナー夫人のデスクが置かれ仕事場にもなっているようで、
トイレの扉脇のこちらのタイルのみ見ることができた。









そしてトイレの中の鮮やかで美しいタイル!

きんせ旅館でも一息つくことができて、この日の行程も無事終了。
みなさんとゆっくりお話もできて、建築も満喫できて、楽しい一日だった~
ご一緒していただいたみなさんありがとうございました!

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京都夏の特別公開・輪違屋

2014-08-19 | 建築巡り・街歩き【京都】


鮒鶴でランチ&見学した後、向かったのは島原の輪違屋。
今年の夏の特別公開で、普段は「観覧謝絶」の札がかかっていて
一見さんは入ることができない内部が公開中なのだ。

寛永18年(1641)以来公許の花街として発展した島原だが、現在は角屋、輪違屋、大門のみが残されていて
創業320年になる輪違屋は島原に現存する最古の置屋だそう。
1872年からはお茶屋も兼業されているとか。
現在の建物は火災のため安政4年(1857)に再建されたものだそう。




外灯には輪違いの紋が入っている





ポストも





ありとあらゆるところに輪違いの紋が見られる。













のれんをくぐって奥の主座敷へ。









襖には太夫からお客に宛てて書かれた手紙の下書きが貼られている。
達筆過ぎて全く読めず。










1階の主座敷から出る庇は深く長いけれど、支えの柱は一本もなく主座敷からの見晴らしはとてもよくなっている。
テコの原理を利用し、垂木を天井で釣り上げているのだとか。














お庭にはキリシタン燈籠が。





さるすべりの木が手すりに使われているという2階へ上がる階段。
ここから先は撮影禁止。





2階はお座敷の襖にはこのポスターのような道中傘の紙を貼り込んだ部屋があったり、
壁に本物の紅葉でかたどって顔料を入れたという紅葉が散らばる紅葉の間があったり、
それぞれ独特な雰囲気のあるお部屋を見ることができた。

暑いのに2階の部屋は窓が閉め切られ、全く風通らずで部屋は蒸し、暗い感じだったが、
ここで窓を開けてしまっては、全く部屋の印象が違ったものになっていたに違いない。
雰囲気が損なわれないための演出だったのだなあと。
この外から遮断された部屋に陰翳礼讃の世界を感じることができた。





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鮒鶴京都鴨川リゾート

2014-08-17 | 建築巡り・街歩き【京都】



先週台風でお流れになってしまった鮒鶴にて、建築巡り仲間の方々と建物鑑賞&ランチ会を決行してきた。
鮒鶴は明治3年創業の歴史ある料理旅館。
現在の建物は大正14年に建てられた旧館と昭和9年に増築された新館からなる五層楼閣建築で、登録有形文化財となってる。

鴨川から眺めた建物。





初めて建物を見た時、あまりの格式の高さにとても入れそうにないなあと思ったのだけど、
ランチは3000円からとなんとか手が出るお値段で、館内も見学させて頂けるとのことだったのでこれは行かねば!
ってことで即予約したのだった。





旧門には幕末の彫師の手によるという細やかな透かし彫りの欄間が嵌まってる。





昭和9年に増築された昭和初期モダニズムの新館も。





新館の玄関へのアプローチ。





新館玄関には巨大な沓脱石が。
最高級の滋賀県瀬田川産真黒石だそう。
すごい迫力に怖々踏みしめ中へ。





お待ち合いで皆が揃うまで待った後、エレベーターで2階の広間へ。
まず感激したのはこのエレベーター。
なんと手動の蛇腹式になってるのだ。
今ではこの様式の現役エレベーターは日本でも3基しか残されていないという。
階数表示板もレトロ。





エレベーター内にもこんな風な木の透かし飾りが何箇所か入れられていて、凝ってる。





そしてこの日のランチを頂くお部屋へ。
通常、結婚式の披露宴などに使用されるという大広間には天井に、鴨川を泳ぐ7匹の鯉を描いた小村大雲作の名画、
群鯉遊泳図が見られ、





窓の外は鴨川、東山の風景が、





インテリアは新旧がうまく融合され、モダンな雰囲気に。





そして楽しみな建築案内は後にして、まずはこれまた楽しみなランチ。
本格的なテーブルセッティングに期待が高まる~
まるで披露宴に呼ばれたような丸テーブルを皆で囲んだ。





1品目はアミューズ。
岩塩が入った小さなグラスに卵の殻を器にし、半熟卵の上にウニが載ったもの。
クリーミーで美味しい~
なによりこの演出に驚いた。





そして前菜は帆立貝と夏野菜マリネのサラダ仕立て。
思わず声をあげたくなるようなきれいな色合い。





じゃがいもとポロねぎの冷たいスープ。
スープの中にシャーベット状のスープもサーブされ、それをかき混ぜて頂いた。
冷たいスープが飲むうちに生ぬるくならないような配慮なのか、心遣いがすばらしい。





焼き立てほかほかのパンも、とっても美味しかった。





メインは魚or肉の選択で魚(鯛)料理をチョイス。
夏を意識したガラスの器使いも涼し気。





そして最後には珈琲or紅茶とデザートも。
なんとなんと、このデザートはテーマが「ガーデニング」なのだと。
ガラスの器に入ったチョコムースを土に、ハーブを植物に見立てて、
スパイスクッキーはスコップの形!
面白すぎる~~





クッキーのスコップで土をすくって食べるなんて・・
この遊び心には感動した。






ゆったりとお食事を頂いた後は、お願いしていた館内巡りへ。
まずは3階のメインバンケットルームへ。
京都最大級の規模と言われるお部屋は格式の高い折上げ格天井に、





東山の風景をデザインしたという欄間、





巨大なアールデコの幾何学正24角形吊照明
そして、なにより絶景が広がる開放感のある窓辺・・





桜花透かし縁をまわした42葉菊文カットグラス房付き吊照明も素敵。









4階はこの日、結婚式があり、使用されているため見ることはできないはずだったが、
案内してくださった方が便宜を図って下さり、少し待てば4階も案内して頂けると!
なんて有難い~~





少し待ってから、4階へ案内して頂けた。
階段手すり、窓枠・・などなど細かい和の意匠も




電話台として使われていた台や月桂冠のマークが入った鏡もオリジナル。





4階テラスへ。
この辺りでは最も高いそうで目の前に絶景が広がる。





昨日の雨で、濁流が渦巻く鴨川・・





4階テラスから見上げる唐破風の天守閣のような建物はエレベーターの建屋になっているのだとか。





4階のお部屋は結婚式のセレモニーなどに使用されるお部屋となっていた。

今日はランチに館内巡りにと十二分に満喫させて頂くことができた。
なによりランチに伺っただけの私たちに対して、
鮒鶴のスタッフの方々のホスピタリティーあふれる応対がとても印象的で
思わずこれから結婚式を挙げるなら迷わず、ここ!と言いたくなるような素敵なおもてなしの心を感じることができたのだった。


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豊岡の近代建築【豊岡1925】

2014-08-15 | 豊岡&与謝野&宮津の旅2014


大開通りの市役所前に、今年4月にオープンした「豊岡1925」
昭和9年に建てられた兵庫県農工銀行豊岡支店が改装され生まれ変わった施設。





1階はカフェ、レストラン、スィーツショップのスペース、2階には宿泊施設、地階には小さなバーもあるそう。





かばんの町豊岡をイメージしたオブジェの周りにはお菓子のショーケースがあり、地元のお菓子をはじめ、
全国から取り寄せられた人気のお菓子が並ぶ。





開放感のある吹き抜けのカフェレストラン。





銀行だった名残の金庫は、現在お菓子の保存庫になっている。





二階へ。





二階から見下ろしたカフェレストラン。
大正時代にパリのエトワール広場を参考に造られたという豊岡のロータリー交差点、寿ロータリーをイメージして
作られたショーケースが上から見るとよくわかる。





ギャラリーとして利用される2階のレセプションルーム










1階レストランには個室が3部屋ある。
アンティーク家具で整えられた個室。





同じくレストランの個室





こちらはホテルの入り口。









1、2階にあるホテルは全部で5部屋。テレビも冷蔵庫もバスタブもないシンプルな部屋だという。





ホテルに隣接してる市街地唯一の銭湯、京極湯。
こちらへ入りに来てホテルに宿泊がおすすめだとか。

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豊岡の近代建築【宵田通り(カバンストリート)~元町通り】

2014-08-14 | 豊岡&与謝野&宮津の旅2014
一日目、玄武洞から家族は竹野浜へ。
午後から泳ぐという旦那子供たちと別れて私は豊岡へ半日散策へ行くことにした。



宵田通り、通称カバンストリートへやって来た。
かばんの町ならではの「カバンの自動販売機」が設置されてる。





ボトル入りのトートバッグが1500円で購入できる。
市の鳥、コウノトリデザインのバッグが一番人気だとか。





歴史の古い商店街ならでは、アーケードの上を見るとレトロな装飾を持つお店がちらほら見られる。





こちらのお店も窓の桟のデザインが凝ってる。









古い町屋風の建物も一階部分が改装されモダンな建物に。





タイルがふんだんに貼られた家も。





ふっくら肉厚のタイルが贅沢~





元町通りへやって来た。
こちらで目を惹いた高石医院。
昭和初期に建てられた但馬貯蓄銀行を改装し、一階は医院、二階はギャラリーに生まれ変わっている。





全体的には蔵造り風の和風建築なのだけど、付け柱など部分的に洋風の意匠が見られる。





二階のギャラリーを少し覗かせてもらった。
ギャラリー会場は天井や壁面に漆喰装飾が施されていた。





奥には和室の部屋も。









橋本酒造。





淡い色のカラフルなタイルが素敵。









株式会社服部。
二階のバルコニーがアクセントに。









こちらも見事な銅版貼りの看板建築、小畠邸(木和田商店)





何重にもなった額縁のような入り口周りがすごい!





昭和初期に建てられた旧豊岡劇場。
木造の蔵を改装して映画館とした建物で、平成24年に閉館したばかりだそう。





妻部に豊岡の文字と両側には八茫星のレリーフが見られた。



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