m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

劉先生の台湾料理教室・月餅三種

2019-09-30 | 食・グルメ

今日はだいぶ前から予約してた劉先生の台湾料理教室へ。
台湾つながりのお友達と伺ってきた。
この日のメニューは月餅。
写真で見て、可愛い!と一目ぼれし、作ってみたいなと思ってた。



この日は三種類の月餅を作らせて頂いた。
冰皮月餅(大福月餅)と、緑豆糕(緑豆月餅)、そして廣式月餅(伝統月餅)。
私は今まで、この焼かれた廣式月餅のことだけを月餅だと思ってたけど、
実は月餅というのは多種多様で、大福っぽいものも、練り切りのような
生で食べるものもいろいろあって、それら全て月餅だそう。


三種類だけど、餡はそれぞれ二種類、生地もそれぞれ違うので、
どの餡とどの生地組み合わせなのか?生地のような餡、餡のような生地が
あったりで、途中で混乱すると言われていたが、作ってるうちに、見事
分からなくなった;


これはアヒルの塩漬け卵黄。
これは廣式月餅の餡の中に入れる。
二つに割った時に月のように見えるのがポイント。
お菓子以外にも粽や肉まんの具材にも使われるのだとか。


そしてあの月餅独特の刻印?を入れる道具!可愛い!
台湾製で、一つの器具に6パターンの模様がセットになっている。
こちらは小ぶりの50g用のもので、


こちらは四角形の70gの大き目のもの。
伝統模様は似てるようで、ひとつひとつ違ってる。


廣式月餅は少し大きめのこちらの型を使った。
しかし、きれいに型から出すのは難しい・・
打ち粉が少ないと、剥がれたりして・・
卵黄を塗って、オーブンで焼き、途中でもう一度卵黄を塗る。



そして出来上がり!
右の焼かれたものが廣式月餅。
真ん中の黄色と緑が緑豆月餅、そして左の二つが大福月餅。
緑豆の生地の緑豆月餅、タロイモやカスタード餡の大福月餅も、
アヒルの卵黄が入った廣式月餅も、それぞれ、味わいが違っていて、
どれも甘すぎず程よく美味しかった!!



お昼ご飯のサバ炒飯付き。
5人がかりでかなり時間がかかった月餅づくりだったので、
終わった時にはお腹がぺこぺこで、炒飯がとても美味しかった。



自分作の月餅たちはお持ち帰り。
廣式月餅は卵黄を塗り過ぎて、模様が埋まってしまった・・
月餅の刻印を押す器具も劉先生に分けて頂いたので、
また家でも作ってみたいなあ・・



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【シントラ・ペーナ宮殿】ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

2019-09-29 | ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019
リスボン2日目は6時半から始発が出る地下鉄駅巡りを1時間ほどした後、
この日はシントラを観光する予定だったので、シントラへ向かった。
シントラへはロシオ駅から電車で40分。
私が乗った電車は途中、乗り換えが必要だとかで、よく分からなかったのだけど、
同じ車両に乗り合わせたペルー人のご夫妻が、一緒だと言ってくれたので、
ついて行くことにした。


ロシオ駅。

そのご夫妻とは、片言の英語や、google翻訳を
駆使していろいろお話することができ、仲良くなった。
産婦人科医をされているというご夫妻は現在休暇中で、20日間ほどヨーロッパを旅行中だとのこと。うらやましい~
fbを交換したり、持ってきた手作りタイルマグネットをプレゼントしたらとっても喜んで頂けた。
いつの日か?マチュピチュへ行く時はよろしくお願いします;


ご夫妻水入らずを邪魔してはいけないので、シントラ駅でお別れし、
いざ、シントラ観光へ。


シントラは王族や貴族の別荘地として栄えた世界遺産にも登録されている町。


駅に貼られた多彩色のアズレージョ。


天使が花綱を持つ華やかな作品。


行く前にサイトでシントラの攻略法を研究?した結果、かなり混むので朝一で行って、まずは最も混雑するというペーナ宮殿から行け。というサイトの情報にのっとり、
バスでペーナ宮殿へ向かった。
バスを降りたら、チケット売り場にはもう長蛇の列ができていた。
門からはそこそこ険しい坂道を歩くと、宮殿が見えてきた。


イスラム風のアーチの門。
うおぉ、タイル貼りだ~テンション上がるー


カラフルな黄色の外壁が青空に映える~


ペーナ宮殿は1755年のリスボン地震で廃墟と化した山頂の修道院を1836年に再建し、
フェルディナンド二世がドイツからの建築家を呼び寄せ、1885年に完成したという夏の離宮。
イスラム、ゴシック、ルネッサンス、マヌエルなど各様式が混在しているという。





こちらのぶつぶつと突起のあるアーチ門も独特


門につく、ガーゴイルたちも、目がイカレてる。










そして、こちらの棟は全面タイル貼りに。


イスラムアーチの門に、


マヌエル様式のねじれ柱


建物に貼られているタイルはイスラム幾何学模様のタイル。
近くで見るとそうでもないが、遠目で見ると光沢があってきれい。








このタイル貼りの棟の門の上には


何重もの貝殻の上に座った半魚人が。
ギリシャ神話に登場する海の守護神トリトンだそう。
インパクトが半端ない。
「世界の創造」を象徴しているのだとか。


珊瑚も・・
珊瑚や海藻、ロープ、など海のモチーフはマヌエル様式の特徴だそう。
マヌエル様式は大航海時代の繁栄を象徴するポルトガル独特の建築、芸術様式だという。


その尖塔アーチをくぐると、アーチの内側にはタイルがびっしり。


葉っぱのレリーフタイル。


門をくぐった両サイドにはこんな半円ドームがあって、その中もタイルや石の彫刻で
隙間なく埋め尽くされている。


こちらのタイルは騎士を描いたレリーフタイル。


そのわきの透かし彫り彫刻もすごい。
ひょうたん?!


このタイルは何が描かれてるかよく分からなかったけど、
球状に紐を巻いたようなもの?


こちらのタイルも立体感があり過ぎる。
周りはイスラム装飾で埋め尽くされてる。











ペーナ宮殿は標高529mに建つので、眺望もすばらしい。


ムーアの城跡を臨む。
7~8世紀にムーア人によって築かれたものだそう。





外観のあちこちにも細やかな興味深い装飾が貼り付く。


テラスのアズレージョ。


赤い塔の手前の部分は元の古い修道院の部分だそう。


四角垂の突起に囲まれた風変わりな見張り小屋?


イスラム風の玉ねぎ型ドームの見晴らし台。


内部は撮影禁止だったが度肝を抜かれるような装飾の部屋の数々もあり、
外観、内部とも奇妙で不思議な装飾が満載の興味深い宮殿を楽しめた。


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【リスボンの地下鉄駅構内のタイルその二】ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

2019-09-27 | ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019


リスボンでは衝撃と感銘を受けた駅毎に特色のある地下鉄駅構内のタイルを日が昇る前と日が暮れてから地下へ潜って、せっせと巡った。
その一に続いて、その二。


グリーンラインのアルヴァラーデ駅。
ホームはシンプルなブルーの大判タイル貼り。



階段の上がり口にはカラフルなイラストが描かれたタイル壁。
階段を照らす照明もおしゃれ。


猿がモチーフなのは何か意味があるのかな?


地下鉄の構内とは思えないような大胆なイラストが展開されてる。


向かいのホームも


これは何?綱引き?!


猿と綱を引き合う女性たちが描かれたシュール過ぎるタイル画。


同じくアルヴァラーデ駅の別の階段だったか?
こちらはシックなデザイン。









同じくグリーンラインのローマ駅。


こちらのタイルに描かれた絵もまた独特。





描かれているのは家並み、木々、人・・
同じものが繰り返し描かれてるが、意味不明;






2日目の夜、食後に地下鉄巡り。
ブルーラインのレスタウラドーレス駅。
こちらは改札を出たところ(出る前だったか?)にあったタイル壁画。


ポルトガルがブラジルを発見して500年目を記念して作られた壁画のようだ。


カラフルなタイルは、所々、更に上から釉薬がトッピングされて宝石のように盛り上がっていてきれい。









エスカレーター周りのタイル。





駅のホームには抽象画のようなタイル画が掛けられている。


それぞれ、世界各国の都市が描かれているようで、
こちらはモスクワ。



ニューヨークやリオデジャネイロも。





こちらはグリーンラインのアレエイロ駅。
タイルに写真プリント?


階段の手すりもタイルの世界に取り込まれて。


ブルーラインのアヴェニーダ駅。
ホームは黄土色のモザイクタイル。


階段にかけて貼られるタイル。


今度は幾何学模様のタイル壁。






どの駅もタイルアートで彩られたステキな空間が広がってた。
駅タイル巡りはその三へ続く・・

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【ボルダロのタイルのあるカフェ&ゲストハウスとその周辺他】ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

2019-09-25 | ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

一日目の最終目的地、ボルダロのタイルが見れるカフェ、パンフィカサオン・メカニカへやって来た。


お店の外観はそれほど目立たない感じだったが・・


中へ入ると、店内はクラシックな雰囲気。


天井装飾や豪華なシャンデリア。






奥の壁面は鏡貼りになっていて、その鏡の周りに貼られているのは、
ボルダロのタイル!


先ほど、国立アズレージョ美術館で見た、蝶と麦の穂をモチーフとしたもの。


このタイルが鏡の周りに贅沢に貼られている。


蝶と麦の穂の周りの籠模様もリアル。


花模様が描かれた柱、その柱頭飾りも豪華。


もうひとつ見逃しそうになったタイルは入口付近に窓ガラスの間に入れられてたタイル。


こちらは二匹の蝶に中心に麦の穂らしきもの。
穂の茎や葉が優雅な曲線を描いてる。
日本じゃ、カフェなどの飲食店に昆虫モチーフはNGなんだろうけど・・
ヨーロッパじゃありなんだなあ。


ここでようやく、ちょっと一息。
パンを買って、カフェスペースで食べた。
この日一日、多くのタイルに出会えたため、アドレナリンが垂れ流れてるので、あまりお腹は空いてない;


カフェの向かいの薬局の壁面もタイルに覆われていた。





こちらのアパートも全面タイルに。


所々剥がれ落ちてる年季が入ったタイル。


他にも駅までの道中に見たタイルいろいろ。





面白かったのは、このタイル。
一見、大理石っぽく見えるのだけど、


近寄って見ると、タイルが大理石に見えるように描き込まれてる・・
アンモナイトの化石?みたく渦巻いたものも描かれてるし、
ちょっと笑ってしまうようなだまし絵風タイルだった。


この後はもうすっかり暗くなって、時間もすっかり遅くなってたので、宿泊してるゲストハウスの最寄りのロシオ駅に下り立つ。


ゲストハウス周辺は夜遅くまでにぎやかな界隈。
石畳のカルサーダスが外灯に照らされて、雨上がりのような光沢を帯びている。


踏みしめられて、馴らされた石がきれいだなあ。


美味しそうなペストリーショップもちらほらあって、興味がそそられるけど、
お腹いっぱいで食べれず。


エッグタルト以外にもお菓子の種類は豊富。


ちなみにこれは、朝に駅のペストリーショップで買ったエッグタルト。
これはパイ生地じゃなく、タルト生地だったので、めちゃ重たかった・・
この日はゲストハウスへ戻って、カップうどんを食べた。
ヨーロッパへ来ると、日本の味が恋しくなるので、どん兵衛持参できて、
合間に食べてリセット?することに。


翌日の夜は、ゲストハウス近くのレストラン、tripeiroで夕食にした。


ここにしたのは、店内のタイルに導かれてしまったから。
欧米人は皆テラス席を好むので、
私はタイルを愛でながら店内で。






この日はえびのトマトクリームパスタ。


と、バカリャウ(干しダラ)のコロッケ。
この日、窓を隔てて、テラス席で老夫婦が食べていたタコがまるまる一匹乗った
料理がめちゃ美味しそうだったので、店員に、その料理の名前を教えてもらって、
翌日再び来る、と宣言。


翌日は同じお店で、タコの丸ごと焼き?を注文。
下にはいくつかのじゃがいもが丸ごと敷かれてて、ボリューム満点で
プリプリのタコが美味しかった。


サングリアと共に。


デザートはジェラート屋さんへ。
食べたかったレモンが残りわずかだったので、残り全部をおまけしてくれて
盛り盛りに。


コンビニのようなお店の中に、生絞りオレンジを詰めるセルフの機械が
あったので詰めてみた。ジューシーで美味しかった!


そしてこちらが、今回宿泊したゲストハウス、サンタ・ジュスタ・プライムゲストハウス。今回は一人だったし、駅近で交通の便のよさを条件に選んだ。
アジア価格に慣れてるので、ホテルは高すぎて手が出ず、ゲストハウスに。
入口はこんなお土産屋さんから入るようになっていて、
建物の2階がゲストハウス。


階段周りにはタイルが貼られてた。





思ったより部屋はきれいだけど、窓がなく・・換気扇もなく・・
息が詰まりそうだったので、


たまにこの共同リビングスペースに通じるドアを開けて過ごしてた。
誰もリビングへ出て来なかったので、ほぼ貸し切り状態。
一組か二組は他にもお客がいたはずだけど・・
ゲストハウスの面倒なのは、風呂とトイレが共同なので、部屋から出て
行かなければならないところ。
しかし4日間、誰ともバッティングすることなく、早朝に出て、ほとんど寝るだけに帰ってくる私は比較的快適に過ごせた。

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【国立アズレージョ美術館】ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

2019-09-24 | ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

少し中心部から離れている国立アズレージョ美術館へはバスに乗って向かった。
バスに乗る時は下りる場所がいまいちわからなかったりするので、運転手に念の為にここに行きたい!と宣言しておくと、降りる所を教えてくれるので、毎度声をかけていた。そのおかげで寝過ごして降り損ねるというミスも回避。


国立アズレージョ美術館は元は16世紀に建設されたマドレ・デ・デウス修道院だった建物。
なので、アズレージョが使われた内装など、当時のまま残されているところがあるそうなので、それも楽しみにしていた。


受付のそばのモダンなタイル壁に迎えられる。



展示は、15世紀から現代までのタイルが年代やテーマ別に展示されている。
14世紀頃、イスラム教徒が装飾タイルとしてスペインへ持ち込まれたタイルは、
15世紀後半にスペインのセビーリャから大量に輸入されるようになったのが、
ポルトガルのアズレージョの始まりだそう。


最初はイスラム教の影響により、幾何学模様の作品が多く、





その後、動物文様や植物文様が描かれはじめる。





当時の製造過程のような展示もあり、石膏の型に粘土を押し込み、
かたどったものを素焼き後、着色するという方法で作られていたようだ。


16世紀の中頃にはタイルに直接彩色して上薬をかけるマジョリカ技法という技法がイタリア人陶工から伝わる。


16世紀(ポルトガルがスペインに併合された頃)にはカーペットスタイルと呼ばれる東洋のタペストリーに似たパターン化した植物文様や幾何学模様のタイルも大量に製造されたそう。






ダイヤモンドパターンと言われる、宝石が立体的に見えるように描かれたタイルも面白いなあ。


人物や動物、歴史、神話、宗教などをモチーフとする多彩色のものも見られるようになる。









東洋の磁器のデザインに影響を受けたシノワズリ的なタイルもあり、


花かと思いきや、これはホタテの貝殻を四つ組み合わせた模様。





タイル尽くしの祭壇。


スペインから再独立した17世紀半ばには明るい印象のモチーフや青、黄以外の多彩色タイプが主流となり、


17世紀末頃には、中国陶磁や日本の藍染め、オランダのデルフト焼きの影響を受けた青一色タイプが流行したのだそう。


元修道院だった建物は中庭もそのまま残されていて、


タイルが貼り巡らされた回廊が美しい。
















通路や階段もブルーのアズレージョ尽くし。






豪華絢爛・・絵画とアズレージョで埋め尽くされたホール?


ホールを取り囲むブルーのアズレージョ。





展示室が連なる廊下にも窓の下にはアズレージョ。






そして修道院ならでは、教会もそのまま残されている。


まばゆいばかりの黄金とブルーのアズレージョが圧巻の教会。


現代に近い新し目のタイルの展示も。
これらは今も町中に流通してるタイルだろうか?!
見覚えのある模様も。


この厚めのレリーフタイルはリスボンでは見かけなかったが、ポルトでいくつか見かけた。
19世紀初めに作られたものだそう。


このかわいいカーネーション柄のプリントタイルは町中では見つけられなかった。


アールヌーヴォーなボルダロの作品も。
蝶と麦の穂が合体したようなデザイン。


同じくボルダロの作品。
アールヌーヴォーのラインは美しいが、バッタモチーフというのが気味が悪い;


この左のタイルのデザインはどこかで見たことあると思ったら、地下鉄のロシオ駅の構内に貼られてたのとほぼ同じデザインなので同じ作家なのだろう。


ちなみに、ロシオ駅のタイルはこれ。
各駅のタイル作品は現代の著名なタイルアーティストによって製作されてるんだろうなあ。


こんな和の雰囲気を醸す作品もあった。


美術館内にあるレストランは、修道院時代の調理場と食堂を改装したものだそう。



タイルなどは新しそうだけど、レストランらしく、魚や野菜などの食材が描かれていて楽しい。
中途半端な時間だったので、ここでは食事しなかったけど、お値段もお手頃らしい。

ジェロニモス修道院へ行かず、こっちへ来てよかった・・
館内は空いていてゆっくり見れたし、これからまだもう1軒チェック物件へ行けそう。
次で、一日目はようやく終わり。

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【街角のタイル&タイル&サン・ロケ教会&カテドラル他】ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

2019-09-22 | ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

エンバイシャーダから歩いてサン・ロケ教会へ向かう。
道を歩けば、あちこちのタイルにぶち当たる。





きれいなグリーンのタイルが貼られた家。


近寄るととても光沢のあるタイルだった。


玄関周りのタイルいろいろ。















単色だとやはり青一色のタイルが多いようだ。





そしてやって来たサン・ロケ教会。
16世紀末にイタリア人建築家によって建てられた教会で
ザビエルでおなじみのイエズス会の教会。


1584年に苦難の航海を経てリスボンにたどり着いた日本の天正遺欧少年使節がひと月ほど滞在した教会でもあり、日本にとっては縁のある教会なのだ。


平らな木造の天井に描かれた緻密な天井画。


主礼拝堂と、本堂に沿って八つの礼拝堂があり、
内装はマニエリスム、バロック、ロココ様式などで煌びやかに飾られている。


日本ではありえない、隙間なく装飾し尽くされたイタリアバロックコテコテの礼拝堂。
植民地のブラジルで産出された金がふんだんに使われているという。


教会の中の暗闇に浮かび上がるタイル。


立体ぽく見えるタイル装飾。


チェストが並ぶ聖具室には、フランシスコ・ザビエルの生涯が描かれた20枚の絵画がずらりと並ぶ。
三段にびっしりと掛けられた絵画はまるで美術館のよう。


奥にあるサン・ジョアン・バブティスタの礼拝堂は瑠璃、めのうやモザイクなどで
装飾され、リスボンでも有数の美しいチャペルで知られているのだとか。
様々な色の大理石、金銀財宝?盛りだくさんにこれでもかと盛り盛りの礼拝堂には度肝を抜かれた;


そして、昼か夜にいつか食事に行こうと思っていた、タイル尽くしのレストラン、
トリンダーデに通りかかったので、ついでに中を見せて頂いた。


元修道院を改装したという建物は、当時からのアズレージョが
そのまま残されている。


現在はポルトガルを代表するビールメーカー、サグレスが経営するレストランに。





そしてやってきたコルメシオ広場。
リスボンの海の玄関口と言われ、すぐそばは海。
広大な広場には1755年の大地震で破壊されたマヌエル1世の宮殿があったそう。


コルメシオ広場に面して建つ勝利のアーチ。
アーチの上は展望台になってるとか。



次の目的地、カテドラルへ向けて、タイルウォーキング。
集合住宅のポストが並ぶエントランスに貼られたタイル。


めずらしく、オレンジ、茶系のやや東洋的なデザインのタイル。


こちらはヨーロッパ風なモチーフのタイル。
補修のためかところどころ違うタイルが貼られてた。


途中立ち寄ったノッセ・セニョーラ・ダ・コンセイサン・ヴェーリャ教会。
マヌエル様式で装飾されたファサード。


ピンクの大理石の壁、


細やかな漆喰装飾とパステル調に色付けされた天井画が美しく、
明るい教会だった。





そして再びタイル巡り。



タイルがはがれ、中の煉瓦積が見える壁。






ファーストフード店の店先。












そしてカテドラルに到着。
リスボンで最古の教会は1147年に建設が始まった。
その後何度も手を加えられ、幾度もの地震をしのいできたそう。
メインファサードには二つの塔、バラ窓がつくロマネスク様式に。



内部はゴシック様式の回廊、






バロック様式の祭壇など、様々な様式が混じり合う。


外からの光がバラ窓からそそがれる。


再び、外を歩けばタイル・・





くちばしの家は1522年に第二代インド総督、アルフォンソ・アルブケルケの息子によって建てられた邸宅。



外壁が鳥のくちばしのような四角垂状の石の突起に覆われていることから
その名前がついたそう。
現在は公的機関に使用されているのだとか。
遠くから見ると外壁の模様のように見える突起だけど、近寄ると
ひとつひとつがかなり大きい。


まだ一日目が終わらない・・
この後は国立アズレージョ美術館へ向かった。
混んでいるとの情報の世界遺産のジェロニモス修道院は捨てることに;


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【旧邸宅を改装したショッピングセンター・エンバイシャーダ他】ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

2019-09-21 | ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

アレンテージョ会館で食事した後は、元邸宅を改装したショッピングセンター、エンバイシャーダへ向かった。


リスボンの町は7つの丘があり、その丘を短距離で結んだケーブルカーが走っている。
そのケーブルカーに乗って丘の上へ。


ケーブルカーが走る道はやはりかなり急。
24時間乗り放題チケット(ヴィヴァヴィアジェンカード)は地下鉄だけでなく、ケーブルカーも市電もサンタジュスタのエレベーターも網羅してる。
地下鉄をめちゃ利用した私はかなり元を取ったはず・・


ケーブルカー(グロリア線)を上った先には、サン・ペドロ・デ・アルカンタラ展望台があって、眼下にオレンジ色の屋根の連なりが見渡せる。
奥の城壁はサン・ジョルジェ城。



展望台の近くにアズレージョ(タイル)が美しい教会を見つけた。
サン・ペデロ・アルカンタラ教会。



ブルーのアズレージョが華やかに入口周りを彩る。






教会を囲む塀の内側には多彩色のアズレージョも貼り巡らされていて、
タイル好きにはうれしい教会。





内部にも壁面の下半分にはブルーのアズレージョが、その上には絵画がかかる。





懺悔室もタイルで装飾されている。


見晴らしのいい場所がいくつかあった。


エンバイシャーダに到着。
1857年に建てられた元お屋敷はメイドインポルトガルのものを中心にしたセレクトショップがやカフェ、レストランが入るおしゃれなショッピングセンターになっている。


こちらもイスラム様式が取り入れられた建物で、扉の彫り物や、


玄関ホールの天井装飾など、イスラム様式の意匠が見られる。





吹抜けのらせん階段は天窓から明るい光が射しこみ、
優雅な雰囲気に包まれてた。








アーチの回廊が取り囲む中庭はカフェに。


中庭にも回廊にもタイルが敷かれてる。


色鮮やかで、絨毯のように



各部屋はさまざまなショップに改装されていて、天井装飾などは当時のものが残されているようだった。



柱と柱頭飾りが残された部屋。


部屋毎に天井装飾は違っていて、



各ショップ共、その部屋の雰囲気にぴったりマッチした商品が並べられていて
とてもおしゃれ。


こちらの天井装飾や扉も美しい。
生活雑貨のお店。
ディスプレイが素敵。


二階の回廊から








二階から中庭のカフェを見下ろす。


裏階段には元エレベーターの囲いらしきものもあった。
エンバイシャーダは元邸宅の雰囲気が活かされ、素敵にリノベーションされた建物だった。


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【イスラムタイル満載のアレンテージョ会館でランチ】ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

2019-09-19 | ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019
町中のタイルを一通り見て、満足したところで、ランチにやって来たのは
アレンテージョ会館。
17世紀に貴族の館として建てられた建物はその後カジノにやホテルとして使用され、現在はアレンテージョ地方の料理が頂けるレストランとして活用されている。
ランチもやってるというので、ランチタイム時間にやってきた。


外観を見ると、印象の薄い建物なのだけど、中には驚くべき濃密な空間が広がっていたのだ。


ステンドグラスの扉の入口に迎えられて中へ。
中へ入るとすぐ目の前には階段があり、







階段を上りきると、そこにはムーア様式の中庭が広がっている。



中庭の中央には噴水があり、



ふんだんなイスラムタイルも!
ポルトガルはスペイン同様、イスラム王朝に支配されていた歴史があるので
文化や芸術などイスラムの影響も大いに受けているという。



壁面や家具には緻密なアラビア装飾が見られ、アラビア文字装飾も。


イスラムタイルはパターンを変えつつ、壁面を埋め尽くしている。


天井の木彫りの装飾も緻密。





床には打って変わってデルフト風?手描きのタイルが貼られてて、動物柄や家、壺などが描かれているのだけど、


動物のタイルがよく見るとめちゃ可愛い。
この子は子ヤギかなあ。


子犬!?
他にも豚や鶏、ウサギ、馬・・様々な動物が描かれてた。


回廊の床にもびっしりと。






大理石の柱に、柱頭飾りも丁寧に彫り込まれている。


そして、12時開店後、この先のレストランへ。
レストランへの階段もびっしりとイスラムタイル尽くしの空間。



階段に沿ってタイルは貼られ、大理石の階段の蹴込み部分にもタイルが連なる。


まばゆいばかりのタイル、


吹抜けの階段ホールは左右対称に階段がついていて、ステンドグラスの窓が並び、もうアラブ感満載!!


ステンドグラスを通して入る光は明る過ぎず、暗過ぎず、程よく階段ホールを照らしていて、独特な雰囲気に包まれている。






親柱の装飾、階段の手すりにも細かく装飾が入れられいる。


三階に上がると、左手には豪華絢爛なパーティーホール。
こちらはイスラム様式とはうって変わって、ヨーロッパ風。
フランスのルイ16世様式で装飾されているという。
ちょうど修復中で、ハシゴの上で作業されてる職人さんがおられた。



天井装飾やシャンデリアも豪華


小さな舞台もあった。


こちらはブルーのタイル絵が美しいホール。








そして、こちらの食堂もタイル絵が圧巻。


ポルトのサンベント駅の壁画の作者と同じ、ジョルジェ・コラソの作品だそうで、
農業が盛んなアレンテージョ地方の農民の姿が描かれているという。


タイル絵を近くで見ると、布目のような地模様が見える・・
まるでキャンバスのような質感。



タイル絵とは思えないような写実的な絵画。
こられのタイルに囲まれてランチができるなんて至福。。。


満員だったらいけないので開店時間に合わせてきたのだけど、
私以外誰一人としてランチしてる人がいなかった・・
後ほど、一人二人ぽつぽつと。



ランチセットもあったのだけど、名物のバカリャウ(干しダラ)料理を食べたいと思っていたので、
聞いてみると、おすすめされた料理。
たっぷりのオリーブ油で丸ごとのジャガイモとパプリカ類を一緒に炒め煮込み?したもので、ほくほくしたじゃがいもとバカリャウがマッチして美味しかった~
じゃがいもがかなり多かったので、これ一皿で大満足。


更に奥の部屋はブルーのタイル絵が美しい部屋。
昼間はお客さんがいないからかスタッフの控室的な部屋になっていた。


イスラム様式こてこて装飾の照明も面白い。






三階から中庭を見下ろす。
コテコテのイスラム様式とヨーロッパ風が混じりあった建築に興味津々で、
満喫することができた。



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【リベイラ市場のタイルとサンタジュスタのエレベーター他】ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

2019-09-18 | ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

少しタイルを放出できたので、朝の地下鉄構内のタイル巡りの後へ戻る。
カイス・ド・ソレ駅からやってきたのは、リベイラ市場。


1892年にオープンしたというリベイラ市場は生鮮食品売り場とフードコード
が入っている。
2014年にリニューアルオープンし、フードコートはかなり充実してるそうだけど、
オープン時間はまだなので、目的は市場のタイルのみ。


市場の入口を入ると円形のエントランスホールが広がる。


そのホールの壁にある扉の両脇はタイルの装飾が華やか。


中心部の鳥や花は多彩色で描かれている。


その吹き抜けの二階の回廊にもタイルが。


このアーチの先はフードコート。


二階のタイルは豪華絢爛なフラワーベース模様。


模様に沿ってタイルは細かくカッティングされている。


どことなくオリエンタルな雰囲気の文様。






一階の生鮮食料品売り場。



野菜や果物を売る市場はアジアの市場とはまた雰囲気が違って、
なんだかおしゃれ。





色とりどりの花があふれる花屋さん。


生鮮食料品売り場の隣にあるフードコート。
まだ開店前なので静まり返ってる。



市場の片隅にはタイル尽くしのカフェもあった。


市場らしく、魚のタイルがお茶目。


市場の裏手へ出ると、こんなタイル貼りのアパートも。





カイス・ド・ソレ駅の建物にはモザイクタイルの模様が繰り返し入れられていた。





バイシャ・シアードへ戻ってきた。
リスボンの町にはこんな路面電車があちこち走っている。


こちらのタイル壁はだまし絵風。


陰影が細かく描き込まれていて、3Dぽく見えるのが面白い。


この旅、初めて教会へやってきた。
カモンイス広場近くのロレート教会。


ヨーロッパの教会のこの壮麗で重厚な雰囲気が好き。



天井画が圧巻の美しさ。






絵画も彫刻も建物と一体となってこの大空間を美しく創り上げてる。


入口扉のステンドグラス






いたるところに使われている大理石。
この階段は段毎に色が違ってて、とてもきれいだ。
ピンクに紫、ベージュ・・


もう一軒、ガレット通りにあるマーティース教会。


ちょっと地味目な外観とうって変わって、内部は華やか。


こちらも天井画の色使いが素敵だなあ。





華麗なパイプオルガン、その両脇にはステンドグラス








鮮やかなモザイクタイル壁。
角がとれたざらざらした質感のかわいいモザイクタイル。



カルモ教会は1389年に建てられた当時リスボン最大の教会。
1755年のリスボン地震で倒壊。
現在は大地震の遺構として残され、内部は考古博物館になっているそう。


同じくカルモ教会。


カルモ教会の裏手は高台で見晴らしがgood!


カルモ教会の裏手にはサンタジュスタのエレベーターがあり、
そのエレベーターで一気に下ることに。


サンタジュスタのエレベーターは1902年にエッフェルの弟子のフランス人建築家設計により造られた高さ45mの鉄製のエレベーター。


ゴシックリバイバル様式で装飾されたエレベーターは美しい。


美しい装飾の螺旋階段を上がると展望台に。


結構待たされてエレベーターがやって来た。
エレベーターはクラシックな木製のもの。


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【リスボンのタイル巡り・その二】ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

2019-09-17 | ポルトガル(リスボン他)&スペイン(バルセロナ)の旅2019

タイル巡りの続き・・
アールヌーヴォーの雰囲気が漂うお店は手芸屋さん。


ショーケースやカウンター、天井装飾もいい感じ。



開いていた窓から見えた開店前のレストランの店内。
深い緑のタイルに吸い寄せられて店内へ。
正面にはタイル絵も。




了承を得て撮らせて頂いた。
ニュアンスのある緑、間にライトブルーが入ったおしゃれなデザイン。



裏通りに入ると、こんなアールヌーヴォーこってこてのファサードが。


扉の両脇にはミュシャのようなタイル絵が描かれている。


その向かいの壁にはちょっと年季の入ったこんなマジョリカタイル。


可愛い店構えのエッグタルト店。
お店の床はカルサーダスで装飾されてた。



こちらのお店も開店前、ちらりと目に入った店内にはボーダー状に貼られた素敵なタイルが。




写真のことわりを入れると、たいていのお店は、「どうぞ、喜んで!」
という感じで受け入れてもらえるので有難い。
細かい模様のモールディングタイルも素敵。




ステンシルのような方法で作られたであろうタイル。



お土産屋さんの床に敷かれてたセメントタイルいろいろ。



ここの店構えも素敵!



タイルがアールヌーヴォー調の優雅なラインに沿って貼られている。



店内の装飾もアールヌーヴォーでまとめられていて、梁の部分に貼られた花のタイルが可愛い。



タイル絵も飾られていた。



ブルーの発色がきれいなタイルとそれを囲むグリーンのモールディングタイル。



3D風セメントタイル。







アパートの2階~5階に貼られてた華やかなタイル。










窓の下に六ケ所、白と黒のモザイクタイルでフラワーベース模様がいれられた建物。













ガレット通りの老舗のカフェ・ア・ブラジレイラ。


カフェの前の通りには店名入りのカルサーダスが敷かれてる。


そして、同じくガレット通りのペストリーの店先にめちゃ素敵なタイルアートを発見。



何を表わしているのかはよく分からなかったけど、
とても美しい色合いの釉薬が使われている。




素敵すぎて、しばらく茫然と眺めてしまった。


店内にもちょっと色合いのトーンが変わり、アートが展開されている。



焼き菓子の人気店のようで、列ができていたのだけど、
私が写真を撮り始めると、他の観光客もこのタイルの素敵さにはっと気付いたかのように写真を撮り始めた。



ほんとに、リスボンには新旧ありとあらゆるタイルがある・・


こちらも老舗の宝石屋さんのファサード。


ステンドグラスも見える。




欧米人が外のテラスでお茶してると様になるなあ・・



そしてこのお花屋さんを通りがかった時、店内にふと目に入ったタイルを私は逃さなかった。


店内を見せてもらうと、うぉ~っと声をあげたくなるようなレリーフタイルがずらりと壁に並んでた。


一番上に一列に貼られた飴色のレリーフタイルの下にはオフホワイトの美しい
アールヌーヴォーなデザインのレリーフタイル。
なんて上品で優雅なタイルなのか。



リスボンの町を歩くと、タイルは一種類だけではなく、ありとあらゆる種類のタイルが町を彩っているのに気づく。
町歩きが本当に楽しくて仕方がない・・


ローラー作戦でロシオ広場からコルメシオ広場までの通りを一本ずつ潰して
歩いたが、地図でみるとまだまだほんの少しの範囲しか歩いてない。


しかし、そろそろ次の目的地、
ランチを予定しているこれまたタイル尽くしの館、アレンテージョ会館へ急ぐことにした。


地下鉄駅の構内にある珈琲ショップ。


ショーケース周りのタイルたち。

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