m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

大分・佐賀の旅2011【旧福岡県公会堂貴賓室】

2011-12-06 | 大分・佐賀の旅2011


九州の旅編、あと一つ残ってた;
最終日は旦那のリクエストによりお昼に博多もつ鍋を食べて帰ることになり、最後に福岡へ寄った。
お昼からモツ鍋をやってるところはあんまりなくて、ようやくガイドブックで見つけたお店の近くに
ちょうど旧福岡県公会堂貴賓室があったのでついでに見て帰ることに。

旧福岡県公会堂貴賓室は明治42年建築の数少ないフレンチルネッサンスを基調とする建物で重要文化財。
県の迎賓館、公会堂として使われていたが、高等裁判所や県立水産学校、福岡県教育庁舎などにも転用され、
現在は貴賓館のみが保存、公開されている。









玄関を入ると階段室が広がる。





欅の一本彫りで造られた重厚感のある階段親柱。





2階貴賓室。





貴賓室の大理石の暖炉。
各部屋には同じく大理石のデザイン違いの暖炉が設けられていた。





貴賓室の天井装飾。
空と雲?





貴賓室の八角形の張り出し部分





張り出し部分の天井も丸窓がついていて凝った造りに。





張り出し部分の仕切りの装飾。





化粧室の天井装飾。
どの部屋も天井装飾が凝っていて、それぞれデザインが違ったものになっている。





2階旧食堂の天井は鉄板の型押しによるデザイン。





旧東寝室天井。










1階遊戯室天井も鉄板の型押しに。





遊戯室の照明。





1階事務室天井。





1階食堂は現在もカフェ&レストランになっていた。





最後に向かったモツ鍋屋さん。
博多なぎの木。





初めて食べた博多モツ鍋はリーズナブルで美味しくて、家族皆大満足。
帰ってからも何度もモツ鍋を




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大分・佐賀の旅2011【旧高取邸】

2011-11-24 | 大分・佐賀の旅2011


最終日、唐津では重要文化財の旧高取邸へ訪れた。
旧高取邸は日本の石炭産業をリードしたといわれる炭鉱主、高取伊好の邸宅で約2300坪の広大に敷地に建つ2棟の建物からなっている。
ここが予想以上にすばらしく興味深い建物だった~
和風基調の建物の中に洋風が絶妙にミックスされ、細部にまでこだわったセンスのいい意匠があちこちにあって
目も心も奪われてしまった・・
残念ながら内部は撮影禁止の為、写真は外観のみ。
ガイドさんについてもらって説明を受けながら一通り見学した。





本玄関入ってすぐ脇には洋間もある。
この石造りの煙突がついている部分。
天井は少し高めの漆喰天井になっていてアールヌーヴォー調のシャンデリアが下がり、
絨毯敷で暖炉もあり、この部屋だけは純洋風だった。





ここからの写真はそれぞれ建物を外からぐるりと回って撮ったもの。

内部の見どころの一つは大広間に能舞台が組み込まれているところ。
能舞台の床下はしっくいで固めたすり鉢状になっているそうで音響効果もすばらしく、
畳を敷くと北側の広間と合わせて30畳の広間として使えるようになっているなど機能的。





邸宅内には京都丸山四条派の絵師、水野香圃による杉戸絵が72枚も保存されていて
どれも色鮮やかで美しい。質も量も全国随一だそうで、
この高取邸へ調査にやってきた藤森照信が絶賛したという蛍と柳の杉戸絵もホタルがほんのり光を発しているような臨場感があった。





私が特に気に入ったのが部屋や廊下に入れられていた欄間の数々。
特に素敵だったのは2階の大広間に入れられていた孔雀と芥子の欄間。
純和風の大広間に和製アールヌーヴォー調の曲線が美しい孔雀の透かし彫り・・
隣の部屋から漏れる明かりにより、孔雀の影が壁に映し出される様子はとっても味わい深いものが。
他にも千鳥や珍しい蝙蝠柄の欄間などなどかわいらしいデザインのものもたくさんみることができた。





隣り合った寝間と書斎は和室でありながら両部屋共用の暖炉があって、
イタリア産の大理石と鶴と亀がデザインされたマジョリカタイルが貼られて和洋折衷の雰囲気が素敵なお部屋だった。





この大玄関に入れられていた亀甲模様の透かし彫りの欄間にも繊細な職人技を見た。

どのお部屋も豪華絢爛というより洗練された上品さと遊び心が感じられるとっても素敵な空間を味わうことができた。
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大分・佐賀の旅2011【旧唐津銀行】

2011-11-21 | 大分・佐賀の旅2011


唐津出身の辰野金吾が愛弟子、田中実に設計をゆだね、明治45年に完成した旧唐津銀行本店。
こちらは約2年の復元工事を経て今年3月にリニューアルオープンしたばかり。
常設展示の他多目的ホールや地階にはレストランが併設している。
外観は辰野式でおなじみの赤レンガ(煉瓦調タイル)と白三御影石によるコントラストが美しい。





復元された旧営業室の木製カウンターと飾り格子。









旧営業室ロビー





ロビーの大理石の暖炉。





旧営業室のカウンター内から。
コリント式柱が並ぶ。
内部は多目的スペースとなっていて、この日は陶芸作品が並んでた。





営業室の金庫





煉瓦調タイルが貼られた営業室内の暖炉。
当時、タイルは最新の建築材料だったそうで外観の赤レンガ調タイル共に田中実の独自のデザイン。





欅の木目がいかされた2階貴賓室への階段。
赤絨毯が華やか。









貴賓室。
復元された絨毯と暖炉。





天井飾りも華やか。





2階展示室。





アーチ窓からの光が明るい2階吹き抜け。









部屋の四隅の換気口。

同じく辰野金吾設計の元銀行の京都文化博物館を連想させるような素敵な空間だった。(規模はちょっと小さめだけど)









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大分・佐賀の旅2011【唐津の町並み】

2011-11-18 | 大分・佐賀の旅2011


大分、佐賀の旅も終盤に、二日目の宿泊は唐津にて。
唐津での早朝、やはり一人散策へ繰り出した。









朝の散歩、特に水辺の散歩は気持ちいいなあ。





唐津城の見えるところへは家族と朝、あらためて行った。





唐津出身の辰野金吾設計の旧唐津銀行。
こちらへは後ほど開館してから又伺うことに。





昭和8年建築の旧村上歯科医院兼住宅。
平成25年3月にカフェ&レストランとして再生されるみたい。
どんな風に生まれ変わるのか?興味深いなあ。





明治創業の老舗のうなぎ屋さん。
木造三階建ての建物は登録有形文化財。





モザイクタイルで「寿湯」と書かれた銭湯・・
かと思いきや、現在は絵画教室として使われているみたい。





散髪屋さんの店先に貼られていたかわいいタイル。






古い民家を再生したギャラリー楽。






松露まんじゅうの大原老舗の照明。
唐津焼のやわらかい色合いと質感がいいなあ。





この醤油屋さんも風格が漂っていた。





江戸末期に建てられた酒屋、東の木屋。





唐津のマンホールは市の木、黒松と玄界灘の荒波がデザインされている。





マンホールと同じデザインの小さなカラーの陶板も見かけた。



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大分・佐賀の旅2011【有田の町並み】

2011-11-11 | 大分・佐賀の旅2011



重要伝統建造物保存地区に指定されている有田では町屋造りの建物から洋風建築まで窯元や商家が立ち並んでいて、
魅力的な町並みを見ることができた。
右端は昭和15年建築の有田町第1分団第3消防器具格納庫。





「トンバイ」といわれる窯壁に使用する耐火煉瓦や窯道具を再利用した土塀のトンバイ塀。
窯元ならではの趣のある風景・・





昭和8年建築、銘品堂。





陶磁器の買付けに訪れた外国人の宿泊や接待所として建てられた異人館、明治9年建築。





天保元年建てられた有田で最も古い建物、色鍋島の今右衛門窯





今右衛門窯工場





中を覗くと煉瓦造りの煙突が





有田陶磁美術館裏の路地。
石造りの美術館の外壁が美しい~






昭和6年建築の篠英陶磁器。









陶磁器の町ならではのぜいたくなタイル使いの外観のお店も。





磁器の町ならではな照明の傘。





陶器店の店先に貼られていたカラフルなモザイクタイル。





軒の持ち送りに使われてた素敵なデザイン









のどかな、窯元のある町並みの散策が楽しめた。




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大分・佐賀の旅2011【香蘭社陳列場】

2011-11-05 | 大分・佐賀の旅2011


深川製磁陳列場へ訪れた後、香蘭社陳列場へやって来た。
明治38年に建築された洋館で陳列場として建てられたもの。
奥につながる土蔵は明治10年建築のもので2階に貴賓室や商談室が残されているのだそう。





擬花崗岩タイルというタイルが1、2階の腰壁に貼られている道路に面した外観。





1階は香蘭社のショップになっている。





階段を上がって二階へ。





階段には香蘭社の商標、蘭のマークの透かし彫りがされていた。





2階陳列場でも色鮮やかな絵付けが施された磁器の数々を堪能・・





異人が描かれた染付の長皿。





力士が描かれた絵皿も。









敷地内にあったトイレには瑠璃とグリーンの香蘭社色?のタイルで装飾されていた。





洗面ボールも。
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大分・佐賀の旅2011【深川製磁陳列場】

2011-11-04 | 大分・佐賀の旅2011


武雄温泉から有田へやって来た。
十数年前と同じコースをたどってるな・・
まずやってきたのは深川製磁陳列場。昭和9年建築。
スクラッチタイル貼りの外観、天辺には深川製磁の富士山マークが。









エントランス上部には「深川製磁」のステンドグラスと花?のタイルが目に留まる。





エントランス床にはモザイクタイルが敷かれてた。





アーチ窓のひとつには富士山がデザインされたステンドグラス。





お店の中から。





一階も陶磁器の陳列場があるけれど、二階には更に貴重なお宝が陳列されている。
撮影は禁止だったけど、店員さんの案内付でじっくり見せていただくことができた。
気品のある美しい磁器の数々を堪能~
更に「タイル博物誌」でみかけたことのある、花のタイルが貼られた部屋を見せてほしいのだけど・・
とお願いすると、普段は公開してない応接室だそうだが見せて頂くことができた。









これ、この花の形のタイルがとっても愛らしいなあ。





花、葉、茎、節とそれぞれパーツに分けて作られていて、それが貼り合わされ出来上がったもの。









外観の窓と同じデザインがあしらわれたドア。





入り口扉の上部に貼られていたタイル。
これは換気口をふさぐ蓋の役割をもっている、透かし彫りされた自家製のタイルだそう。





陳列場に隣接する深川製磁の事務所兼工場。
明治期の建物。





陶磁器の会社らしく、タイルがふんだんに使われた陳列場の建物がとっても興味深かった。
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大分・佐賀の旅2011【武雄温泉】

2011-10-31 | 大分・佐賀の旅2011


湯布院を散策した後、佐賀の武雄温泉にやってきた私たち。
ここで武雄温泉に浸かって一休みして、国重要文化財の武雄温泉新館の建物見学を、と思っていたが
温泉はもう朝入ったからいい、との父母の意見で新館の見学のみすることに。

武雄温泉は20代の頃一人旅で有田、唐津のやきもの巡りした時にやってきたことがあって、
温泉に入って近くのユースに泊まったことがあるのだけど、
夜だったからか新館の建物を見た記憶がなくこの日はリベンジ。
このそびえ立つ竜宮城のような朱塗りの楼門は大正4年に辰野金吾の設計により建てられたもの。





楼門をくぐると純和風の外観を持つ新館が建つ。
こちらも辰野金吾設計により大正4年に建てらたもの。
もともとは温泉の他、劇場やビリヤード場などを備えた大きな温泉レジャー施設として計画されていたそうだが、
計画の全ては実現することはなく客足の減少で昭和38年に新館は閉鎖されてしまったのだとか。
平成15年に復元工事が完了し、公開されているのだそう。





こちらが五銭湯浴室





浴室は八角形の形をしていて、天井を見上げると湯気抜きが
この八角形の浴室が男女用にそれぞれ左右対称に設けられている。





浴槽は大理石で、周りに貼られている正方形の白い腰タイルは、工業化された工場施設で生産されたタイルでは、
日本で初めて佐賀県有田町で造られたものだそう。





浴槽を囲む洗い場。
メインの浴室にしては思ったより狭いなあという気も・・









こちらは十銭湯浴室。
浴槽の底にはマジョリカタイルが一面に貼られていて贅沢な雰囲気。
五銭湯浴室よりもさらに小さめ。





鮮やかなマジョリカタイル。
こんなに一面贅沢に貼られたマジョリカタイルをみたのはじめてかも?!
こちらの十銭浴室も男女とも同じデザインになっていた。





そしてひのきの家族風呂も。
こちらは十五銭だったそう。





階段を上がって二階へ。









二階の八畳の間はおもてなしの空間として銘木である地栂の柱を使って造られている。





天井には洋風のシャンデリア。





窓の外には八角形の五銭湯浴室の外観が見える。





廊下にある花頭窓からは武雄の町並みが見下ろせる。
当時も湯上がりにここでくつろぐ人たちが眺めていたのかなあと。





この日のお昼は武雄の北方ちゃんぽん街道で大賑わいのお店だった「井手ちゃんぽん」で
ちゃんぽんを食べた。
野菜が丼から山盛りに盛り上がっていてボリュームたっぷり。
美味しかった~
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大分・別府の旅2011【湯布院・金鱗湖&亀の井ガーデン】

2011-10-29 | 大分・佐賀の旅2011


二日目は別府からまずは佐賀へ向かう予定だったが、父が湯布院へ行ったことがないので行ってみたいということで、
急きょ行くことになった。
湯布院へは一度来たことがある・・たしか金鱗湖がきれいだったはずなのでまずはその辺りへやって来た。





朝の湖は気持ちいい~湖に映る山並みがきれい。





やや靄がかかったような景色も美しい・・
湖底から温泉が湧き出てるところがあるのでこんな風に霧がかかることがあるのだそう。













金鱗湖のそばの亀の井ガーデンへやって来た。
ここは旅館亀の井別荘のパブリックスペース。
喫茶やお土産物の「鍵屋」など宿泊せずとも利用できる施設があるのでぐるりと1周。





















ここからは亀の井別荘の入り口へ

亀の井ガーデンを出た後は似たようなお土産屋さんが立ち並ぶ通りを散策、
やたらと人通りも多くて、土産物屋は延々と続くし、ここへ来たのは失敗だったか?!と思いきや
父と旦那はこの時ようやく観光客がいっぱいの観光地らしきところへ来ることができてとっても満足していたそう;

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大分・佐賀の旅2011【別府の町並み】

2011-10-28 | 大分・佐賀の旅2011


別府では駅前のビジネスホテルに宿泊。
天然温泉付で家族全員泊まって1万円しなかった和室のコストパフォーマンスには皆感動。
中途半端な宿に泊まるんならこれで十分だなあと最近ビジネスホテルづいてる私たち。
夜は楽しみにしてた竹瓦温泉公衆浴場へ皆で行って、父母はホテルの温泉で朝風呂も満喫。
駅前なので駅では早朝から開いてる売店でお土産もゲットできてよかった。
駅前には別府ならではな足湯ならぬ手湯があった。





翌朝は早朝、いつもながら一人街歩きに繰り出した。
この建物は、昭和3年に旧逓信省別府電報電話局として建築されたもの。
前日にも見た旧別府公会堂と同じく吉田鉄郎による設計で登録有形文化財となっている。





コの字型の建物になっていて広い中庭のスペースが。
現在は別府市児童館として活用されている。





別府市児童館のすぐそばにあった別府カトリック教会。
昭和25年に建てられ、平成18年に改修されたそう。





早朝だけれど日曜のミサがあるためか開いていたので聖堂内を拝見。
ステンドグラスのアーチ窓が連続していて、とても明るく美しい聖堂だった。





ステンドグラスはルーマニア製だそう。
下の部分は開閉可能のようで機能的。





祭壇の奥にはイタリア製のパイプオルガン。





祭壇の両脇にはモザイク画やキリストとマリア様の像が。





朝日が差し込む美しい聖堂。





教会の向かいにあったアパート、ついつい引き込まれて中へ。





入り口に近付いてみると階段がこんなことになってた・・
以前催された芸術祭の会場のひとつだったようで中を見学するには許可がいるみたい。





しばらく歩くと看板建築のかわいいパン屋さんも。
創業大正5年の老舗のパン屋さんで建物は昭和10年の建築。





昭和4年建築の松下金物店。
スクラッチタイル貼りの看板建築で、木造だそう。
内部は3階までの吹き抜けがあって商品を上げ下ろしできる滑車が残されていたりと見どころがあるそうで・・
開いていたらぜひ見たかったなあ。





ファサードにはスクラッチタイルと一緒にこんな装飾的な海軍タイルが貼られている。





こちらは別府を出る前に車で立ち寄ってもらった野口病院管理棟。
赤い屋根にグレーのモルタルスペイン壁、ハーフティンバー様式がとても瀟洒な館。
大正11年建築の登録有形文化財。





前日、近くを通りかかって立ち寄ってもらった京都大学大学院物理学研究科附属 地球熱学研究施設は
大正13年建築、登録有形文化財。
赤煉瓦造りで幾何学的な装飾が美しい建物。
この建物を撮ってる時に、その前に訪れてた地獄蒸しの蒸気でカメラがやられてしまったのか一時制御不能に~
一瞬焦ってしまったけど、時間が経ったら元通りに戻って・・ほっとした;

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