m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

鳥取&岡山の旅2017【旧山形小学校他】

2017-06-29 | 鳥取&岡山の旅2017

最後に立ち寄ったのは同じく智頭町にある旧山形小学校。

昭和17年に建てられた小学校で、平成24年に廃校になり、平成17年には登録有形文化財に。

現在は智頭林業資料展示や木工やクラフトなどの体験工房などとして活用されている。

 

 

下見板貼りの二階建ての木造校舎は、智頭の木材を使い、地元の人に手によって建てられたもの。

 

 

 

 

 

 

 

入口周りにはこんなタイル発見

 

 

中へ入って驚いたのは81mもあるという長い廊下。

 

 

これは圧巻!

 

 

窓枠も木製でできていて、木のぬくもりに包まれた空間が美しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

手作りの教室表示板

 

 

図書室も

 

 

礼法室と呼ばれる和室の大会議室。

 

 

 

 

 

 

 

 

旧給食室は木工加工室として体験教室に使われている。

 

 

幅の広いゆったりした階段も

 

 

 

 

もう1軒、交流施設として整備中の廃校になった小学校、旧山郷小学校。

新校舎が平成9年にできたばかりだったそうだが、智頭町内の6つの小学校の統廃合に伴い

平成24年に廃校に。

 

 

智頭杉で建てられた山郷自慢の木造校舎を、地域の人々の集いの場として活用するとともに

観光拠点として活用されているそう。

 

 

この日は整備中?だったが、合宿や研修施設として、部屋の貸し出しや農家レストランもあるのだそう。

 

 

智頭町では、この日訪れただけでも、2軒の小学校と1軒の保育園がレストランや交流施設に生まれ変わっていて

地域の人たちの手でいろいろと活用されつつあるのが素晴らしいなあと感じた。

後、更に奥地にある伝建地区の板井原集落へも行きたかったのだけど、道が細そうで今回は途中で断念・・

思ったよりいろいろと見どころの多い智頭町だった。

 

 

 

 

 

 

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鳥取&岡山の旅2017【智頭宿を歩く】

2017-06-28 | 鳥取&岡山の旅2017

石谷家住宅を見学した後は、智頭宿をぐるりと一回りした。

石谷家住宅の前に建つのは昭和17年に建てられた洋風の消防駐屯所。

はしごと火の見櫓がついている。

 

 

大正3年建築の旧智頭町役場は、移築され、


町役場、電報電話局として使用され、現在は下町公民館として使われている。

 

 

石谷家の分家として再建された建物、塩屋出店。

こちらは公開されていて

 

 

和館とお庭が。

 

 

和館の方は内部見学はできなかったが、

 

 

同じ敷地内にある洋館は内部も見ることができた。

こちらは映画監督の西河克己映画記念館となっていて、資料の展示があり。

昭和6年頃、四代目当主・石谷愛蔵の嫡子の結核療養施設として建設され、

死後、キリスト教の教会として使用されていたこともあるそう。

 

 

 

 

 

 

 

 

この辺りには水路が見られる。

この水路の横の諏訪酒造さんで試飲させてもらって、酒粕もゲット。

 

 

 

 

 

 

こちらの中町公民館は、

大正期に個人病院として建てられ、その後幼稚園として使用されていたそう。

 

 

中の様子

 

 

最後見つけたチューリップ柄がかわいい面格子。

 

 

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鳥取&岡山の旅2017【石谷家住宅】

2017-06-23 | 鳥取&岡山の旅2017

智頭宿にある石谷家住宅へやってきた。

石谷家は江戸時代は大庄屋を務め、広く地主・山林経営をしてきた家で、

大正8年から昭和4年にわたり、最高の資材、技術を用いて改築した3000坪の広い屋敷が残され、

現在一般公開されている。

 

 

江戸時代からの総けやき造りの式台(本玄関)

 

 

主屋に入ると14mという高い吹き抜けの土間があり、

赤松の巨木を使った梁が見渡せる。

改築の設計を担当したイギリス留学経験のある田中力蔵が木材の展示場兼商談の場として

見せる空間を演出したそう。

 

 

和室応接の平書院。

智頭町出身で、日本美術院で修行した仏師・国米泰石が彫刻を施した欄間が見どころの一つだそうで

各部屋様々なデザインが見られる。

 

 

こちらの書院の欄間には 石谷邸と諏訪神社を透かし彫りで現されていて、とても緻密。

 

 

江戸座敷は江戸期の建物で、部屋全体を煤で塗られて仕上げられている。

 

 

天井は床挿しといって、棹が床の間に向かって伸びている珍しい造りだそう。

 

  

釘隠し

 

  

他にも風景や草花文様、動物紋など様々な欄間が見られた。

 

   

 

  

 

 

 

 

 

こちらの欄間は左は隠岐島、右は大山が描かれているという。

   

 

来客用風呂場の天井は格天井で四隅には鶴の透かし彫りと唐草模様の透かし彫りが 

 

 

洋風のらせん階段はやや急な感じではあるけど、美しく弧を描いていた。

 

 

 

 

そのらせん階段の上の吹き抜けの空間には太鼓橋が渡っているなど珍しい造り。

 

 

 

 

こちらは造り付けの拝殿が設けられた神殿室。

 

 

勉強部屋だった部屋で現在はトイレと洗面所に改装して使用


天井が凝った造りになってた。

 

  

旧食堂・書斎は鳥取の民藝運動の指導者、吉田璋也のデザインによる部屋で昭和11年に造られたもの。

現在は喫茶室になっていて、ここで皆でお昼ご飯にした。

 

 

この日はそばかキーマカレーの2択で、キーマカレーを。

このキーマカレー、すごく美味しかった!

 

 

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鳥取&岡山の旅2017【智頭町の森カフェいろいろ】

2017-06-21 | 鳥取&岡山の旅2017

鳥取の皆生温泉の東光園に泊まった翌日は大山方面へ行ったけど、天気はいまいちでソフトクリームだけ食べて移動。

そして智頭町へやってきた。

智頭にはいろいろと見どころがあるようで、旧保育園の建物をDIYで改装してオープンしたというカフェ、「タルマーリー」

へやってきたのだけど、なんとこの日は休業日;

 

 

外から建物を覗くのみに;

タルマーリーでは野性の麹菌を採取して作ったパンや野生酵母だけで醸造しているというビールが飲めるとのこと。

どちらも日本初の試みだそうで、興味深かったのに残念;

DIYで改装されたという店内も見てみたかったなあ。

 

 

タルマーリーの隣にも廃校になった旧那岐小学校がある。

こちらは2012年に閉校になったとか。

 

 

現在は公民館として活用されている。

 

 

中を少し見せてもらった。

まだまだ新しそうな校舎

 

 

 

 

 

こちらは元郵便局のカフェ「ぽすと」

築50年以上の郵便局が改装されてる。

 

 

かわいいお店だったが、ここも休業。

 

 

ガラス越に見た中はこんな感じ。

 

 

 

 

 

 

「那岐旅館」と看板が下がった崩れかけ?の建物も。

この後は智頭宿の中心部へ。

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鳥取&岡山の旅2017【津山の近代建築】

2017-06-20 | 鳥取&岡山の旅2017

津山文化センターを見た後は津山の近代建築を数軒見て回り、鳥取へ向かうことに。

昭和4年に写真館兼住宅として建てられた江見写真館。

 

 

玄関横に半円に張り出した部分は応接間だそう。

写真スタジオは縦長のアーチ窓の入っている2階にあったため、2階の天井が高く取られているのだとか。

現在も現役の写真館。

 

 

玄関扉。

 

 

近づいて見ると扉に入れられた丸窓はマーブル模様のステンドグラスになっててキレイだった。

 

 

玄関左手の壁にも豆のような形の窓?! 

 

 

大正9年 旧土居銀行本店として建てられた。


現在は作州民芸館として、作州地方の民芸品などが展示され、一般公開されている。

 

 

 

 

 

 

銀行時代のカウンターらしきものが残されていた。

 

 

 

  

大正15年に造られた翁橋。

セセッション風の装飾が見られるモダンな橋だった。

 

 

つちや写真館。

こちらはもう営業はされていない雰囲気

 

 

大正6年建築の旧中島病院。

現在は城西浪漫館としてカフェ兼展示施設となっている。

 

 

 

 

 

 

玄関ホールの天井にはリースのような漆喰装飾

 

 

特別室(病室)として使われていた部屋は暖炉付


すぐ対応できるように院長室の隣に位置しているそう。

 

  

 

 

こちらの院長室の天井はだけは格天井になっていて、他の部屋より

格式が高いものとなっていた。

 

 

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鳥取&岡山の旅2017【津山文化センター】

2017-06-18 | 鳥取&岡山の旅2017

 

津山の町なかを歩いた後、やって来たのは津山城跡公園のそばに建つ津山文化センター。

昭和40年に川島甲士により建てられたモダニズム建築で、多目的ホールとして使用されている。

建物は寺社建築でも多く使われている斗栱という伝統的なモチーフを鉄筋コンクリートで表現しているのが特徴。

 

 

全部で180個の斗栱が使われているとかで、ずらりと並んだ斗栱が迫力の外観だった。

 

 

 

下層から上層に行くにしたがい、外に張り出す反台形の外観。

隣の裾広がりの城跡と対比を考えてのデザインだとか。

 

 

見学をお願いすると、職員の方が案内してくださった。

中二階に位置する事務所のある玄関ホールにはきれいな曲線を描く赤が印象的な階段と手摺。

 

 

階段を上がって、2階のバルコニーを1周させていただいた。

 

 

バルコニーからは目の前に斗栱が見える。

 

 

 

そしてこの日はホールが使用中とのことで中は見せてもらうことはできなかったのだけど、

お願いするとエントランスホールを見せて頂くことができた。

 

 

天井から蛍のように点々と照明がぶら下がる。

 

 

 

 

エントランスホール内の壁面は備前市在住の陶芸家によるデザイン、作陶だそうで


鉄分を多く含んだ赤土の朱泥タイルに大小色さまざまなタイルが貼られている。

 

 

 

 

 

 

 

 

隣に付属して建つ建物は展示ホール。

 

 

展示ホール内部

 

 

展示ホール外観

 

 

展示ホールの外壁は職人さんが4人がかりで約1か月かけてコンクリートをはつり、

模様をつけたものだそうで、水の流れのような渦巻きのような文様がみえた。

 

平成30年4月1日からは一部耐震改修のためにしばらく休館になるようで、この日、見れてよかった。

 

 

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鳥取&岡山の旅2017【食彩花あかり】

2017-06-17 | 鳥取&岡山の旅2017

 

家族&両親と行った春休みの旅の続き;

津山へ行く前にお昼ご飯に立ち寄った、勝央町にある食彩花あかり。

 

 

築110年以上の古民家を改装したお店でベテランシェフが作る欧風料理が頂けるという。

 

 

この日はハチは義父母宅へ預けてきたのでいなかったけど、

晴れた日はペットとお庭でランチもできるそう。

 

 

 

 

梁や建具などそのまま残されたところも。

 

 

予約していたので奥のソファ席を取っておいていただけた。

ご飯食べるのにテーブルはちょっと低めだったけど、ソファ席はラクでゆっくりできた。

 

 

テーブル&椅子席やお座敷もあった。

 

 

プチランチコースだったか?

前菜に出てきた野菜のオーブン焼き

 

 

メインが牛肉のプレート。

 

 

こちらはハンバーグメイン

 

 

デザートいろいろとドリンクがついてたしか1500円くらいだったかな?!

 

 

 

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鳥取&岡山の旅2017【津山の街並み】

2017-05-03 | 鳥取&岡山の旅2017

 

鳥取に向かう前に岡山の津山へ立ち寄った。

城東重要伝統的建造物群保存地区を歩く。

 

 

旧梶村家住宅が現在城東むかし町家として公開されてたので見学していくことに。

旧梶村家住宅は江戸後期頃に建てられた主屋から昭和初期に建てられた西蔵まで、それぞれの時代に合わせ

改築、増築が行われてきた。

 

 

江戸後期に建てられた主屋の土間を通り抜けると、洋館が現れた。

大正期に建てられたもの。

 

 

ドイツ壁の洋館は中は立ち入り禁止で、旧浴室や化粧間もあるみたい。

ひょっとしてタイルなども貼られてたかもしれないなあ、見れなくて残念。

 

 

 

 

大正期に建てられた座敷

 

 

手前は明治期のもの

 

 

中庭には回遊式庭園が広がる。

奥の石組は滝を表しているのだとか。

 

 

 

 

中庭には昭和初期に造られた千草舎というお茶室もあり、

 

 

大正と昭和に建てられた蔵が二つ並ぶ

 

 

明治期の新座敷

障子の格子が美しい~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

火の見櫓と江戸時代の町屋が復元された作州城東屋敷。

 

 

 

 

 

 

 

江戸時代から続く酒蔵の苅田酒造。

 

 

このかわいい洋館は大正期に建てられた元医院。

現在河野美術館になっている。

 

 

福寿湯という元銭湯らしき建物がカフェに。

 

 

レトロな散髪屋さん

 

 

タイルとガラスブロックに囲まれた入口

 

 

このお宅の玄関周りのタイルもいい感じの色合い

 

 

もう1軒散髪屋さん。

この後は城跡のそばの津山文化センターへ。

 

 

 

 

 

 

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鳥取&岡山の旅2017【東光園】

2017-05-02 | 鳥取&岡山の旅2017

もうひと月前の春休みのことだけど、なかなかアップできず、家族と両親とで行ってきた

鳥取の旅をこれから連載予定・・

皆生温泉にある東光園へ一度泊ってみたくて1泊旅行へ。

行きには津山へ立ち寄り、帰りには智頭にも立ち寄ることができて満喫してくることができた。

 

 

東光園本館は昭和39年に菊竹清訓氏により出雲大社をモチーフに設計された建物で、

巨大な梁で上層階を吊るという、厳島神社の鳥居の建築法が用いられている。

吊り下げ構造が用いられたのは繊細な和風建築をイメージし、鉄筋コンクリートの太い柱が表れないよう

配慮したためだとか。

 

 

ロビーに入ると存在感のある柱組が目に入る。

この柱が6階上部の梁を支え、その梁が5階、6階をつるすという独特な吊り下げ構造という建築法で

建てられているのだそう。

 

 

5階、6階をつるすためには柱を太くするなど、耐久性が必要だけれど、

重々しさを抑えるために、本柱を支える短い添え柱をつなげ、十文字の柱とすることで


ロビーにゆとりのある空間がつくられているのだとか。

 

 

ロビーにはコロンと丸い籐の椅子が並べられていて可愛い。

 

 

受付カウンター

 

 

天井からぶら下がるシャンデリア。

竹の先に、何を表しているのかよくわからない銅製のシェードがつく

 

 

ロビーに置かれてたスタンド照明も、鳥居をいくつも積み重ねたような和風のもの。

 

 

二階からロビーを見下ろす。 

 

 

ロビーの前に広がる庭は約3000坪の日本庭園で、彫刻家の流政之氏による東光園七庭といわれ

七つの庭からなる。

正面玄関から入ると、ガラスの向こうに庭園が広がっていて、1階部分も外部空間のようにしたピロティという建築様式になっている。

 

 

 

 

 

 

 

 橋の向こうには離れの建物が

 

  

庭園側から見た建物・・残念なことに階段室が工事中でブルーシートがかかってて全貌を見れず。

 

 

階段室のガラスは一枚一枚、全て形が違うのだそう。

 

 

4階も空中庭園と呼ばれるピロティ様式の空間となっていて、柱を残した外部空間に。

1階にも4階にもピロティが設けられているのは大変珍しいそうで、

最初で最後の二段ピロティと呼ばれているのだとか。

 

 

7階の天井

 

 

テラスに出て屋根をながめる。

出雲大社をモチーフにデザインされたもの。 

 

 

 

客室は鉄筋コンクリート造りであるとは思えない、木造の和の空間が広がる。

 

 

 

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