m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

備前・天津神社&衆楽館本館

2022-07-30 | 建築巡り・街歩き【その他】
この夏は久々青春18きっぷを使って何か所か行きたいなと思っていて、
こちらも久々の備前へ訪れた。
当日、備前→日生→姫路という強行軍に変更。
伊部駅に降り立ち、街中の備前焼のタイルや陶板などを眺めつつ、
天津神社へやってきた。
天津神社は備前焼の里の氏神様として祀られていて、創建は1411年と古く、
歴史的な由緒ある神社。
なんと神社内は備前焼尽くしなのだ。


参道には様々な色味の備前焼のタイルが貼られている。
自然な焼きむらのグラデーションが美しい。



もちろん狛犬も備前焼。


神門に乗る赤茶色の瓦も又備前焼。


屋根の棟の両端には備前焼のしゃちほこが。
主祭神の医薬の神様、少彦名命と共に祀られている菅原道真にちなんで梅の文様が入る瓦。
棟瓦にも細かく梅紋が入ってる。
瓦の焼き色も美しいなあ。


門の両脇には獅子のレリーフと、さまざまな表情のある備前焼きのタイルが貼られ、

下を見ると、門の前後にはキャラメル型のクリンカータイル。
これらも備前焼なのかな?



クリンカータイルの先にもまた風合いの違った備前焼のタイル。


階段脇からのびる塀には備前焼関係者から奉納されたという陶印の入った陶板がずらりと並ぶ。



それぞれ個性のある陶印が見られる。


寄進札板も備前焼に書かれてた。


たしか前回訪れた時は工事中で、拝殿、本殿までは上がれなかったが、今回は上まで。



拝殿床に敷かれたタイルは、淡い色合い、緋だすき模様が独特な風合いを見せる。


拝殿の周りには、狛犬のレリーフタイルが貼られ、


足元にも凸凹と荒々しい雰囲気のタイル。


安産の子宝犬が祀られたコーナーや七福神のコーナー、
十二支のやきものなど、備前焼のオンパレードが楽しめた。


神社脇の社務所への通路にも素敵な壁を発見。
土壁に埋め込まれた備前焼が土壁に映えていい感じ。


社務所兼住居?の壁面にもうっとりするくらいいい色合いの備前焼。


社務所前の床。風化した感じがいい。
この神社だけでもさまざまな備前焼を楽しめた。
釉薬を使わずして、よくこんな色合い、風合いのバリエーションが出るものだなあ。


駐車場には備前焼製の二宮金次郎もいた。



地面から出ていた塩ビパイプの排水口?にもかわいい蓋がかぶせられてた。


天津神社を出た後、フラフラと歩いていると、古民家で備前カレーが食べられるお店を発見し、時間もないので、即ここで昼食をとる決断。


衆楽館本館は、150年前に建てられた古民家で、元地主のお家だそう。
なんと、今見て来た天津神社を建てられたスポンサーのお家だったとか。


現在はこちらの古民家を利用し、備前カレーと陶芸体験教室をされているようだ。


建物内部には、繊細な組子細工の欄間なども見られた。



カレーは種類が多くて迷ってしまったが、
全国ご当地カレーグランプリの連続6位に輝いたという備前焼きカレーを注文。


備前焼のタジン鍋に入って出てくると聞いていたので楽しみにしていたが、
備前焼の器と食材との間に紙が一枚入ってる・・
焼きカレーなので、熱された器で米やチーズが焼かれるのが重要なのでは?備前焼の遠赤外線効果も半減なのでは?たしかに紙を敷いてれば洗いものは楽かもだけど・・正直がっかりしてしまった。


セットのしょうゆアイスはわさび付き。

この後は、電車の時間まで備前を散策・・

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静観荘見学

2022-07-20 | 建築巡り・街歩き【その他】
アップしそびれてた静観荘。
(SNS了承済)
営業を終えられた静観荘さんへ、解体前、見学させて頂ける機会に恵まれた。
こちらへは9年前に建築講座で訪れたことがあり、一度宿泊したいと思いつつ、すっかり機会を逃してしまっていた。
その当時は外国人にも人気のリーズナブルな旅館だとお伺いしていたが、
ここ数年はさすがにコロナのおかげで外国人観光客も途絶えてしまい、
旅館も営業終了されたとのこと。
今は無き建物、この日は最後の機会だと思って、じっくり写真を撮らせて頂くことができた。



唐破風が立派な玄関入口。


見上げると、傘のように広がるドーム状の天井


玄関ポーチには敷石周りには変形玉石タイルが敷かれてる。


三角四角ぽいモノトーンの玉石タイルがびっしり。


玄関前のスペースにはシンプルなクリンカータイルが敷き詰められていた。


勝手口。


玄関ホール。



玄関ホールを入ると目を惹くのが玄関の脇の部屋との間に設けられたガラス窓のエッチング装飾。
鹿や五重塔など奈良の風景が描かれているようだ。



新館の廊下。


大広間。


窓ガラス上に入れられた欄間には家紋の透かし彫りが入っている。
我が家の家紋と同じ「丸に剣片喰」」



その上は矢羽模様の天井


廊下には、竹の細工が施された丸窓や


水の流れのような模様も。


旧館へ掛かる朱塗りの欄干の渡り廊下。


こちらは大正時代に建てられた棟で、客室が残されている。




二間続きの客間には


松がモチーフの透かし彫りの入った欄間や



松葉がモチーフになったもの。


床框には螺鈿の細工が施された家紋をデザインしたものが入っている。






書院の組子細工。




この棟の2階にはこんなモザイクタイル貼りの手洗い場も残されていた。


この先は、橋が架かっていて、洋室らしき部屋の扉は閉ざされていたが、
後ほどもう一方の入口から入って見せて頂けた。


旅館の中でも唯一の洋室で、最も豪華なお部屋だったようで、
部屋の天井は折上げ格天井になっていた。
当時も使用されていたお部屋だったので、写真は天井だけ。


中庭を取り囲むように建物が建っていて、向かいの棟に橋がかかっている。




中庭には元々池があり、水が満たされていたそうだが、その名残の鯉の噴水が残されていた。


こちらの廊下に面しては、お風呂やお手洗いなど水回りの施設がまとめられている。


廊下の土壁に開けられた菱形の窓。


手洗い場には松葉のマジョリカタイルと縁には黒いモザイクタイルが貼られてた。


ピンクのタイルがワンポイントに。


そしてお風呂場はモザイクタイルでいっぱい!


特に床のタイルが美しい~
ブルー系の玉石タイルにむらさきが入り混じる。


壁面のタイルとのコーディネイトも素敵。
薄いミントグリーンにかすれたような模様が入る。




ツギハギ細工にも萌える〜


湯、水の蛇口と表示プレート。


お手洗い床のモザイクタイル。










なんとトイレの天井は傘天井に。


扉に使われていた型板ガラス。










浴室やお手洗いなどが並ぶお庭に面した渡り廊下。


そして新館の2階へ。


階段ホールに吊るされたレトロな照明。



客室が並ぶ廊下。
それぞれの部屋には部屋の名前にちなんで、飾り窓がくり抜かれていた。


廊下の照明。


千鳥の形の窓




ひょうたん











2階から中庭を望む。


2階からのもう一つの階段。



先日、奈良へ訪れた時には、もうすっかり解体されて更地になっていた。



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喫茶カトレヤ

2022-07-16 | 純喫茶
友人と昼からポンペイ展で待ち合わせた日、ほんとは東寺のがらくた市に寄って行きたかったのだけど、京都に近づくにつれて雨が本格的になり、東寺は断念。

河原町までやってきて、前から行きたかった喫茶カトレヤを思い出して行くことに。


店内はお客さん一組のみで、奥なら写真OKと、撮らせてもらった。

奥の洗面所との境にあるスタンドグラス。
裸婦がモチーフのようで、色味は抑え目、しかし様々な型板ガラスが使われてて華やかに見える。


奥のテーブル席上のシャンデリア。
テーブルの上にはカサブランカの花が。


席毎にテーブルが違うみたい。
こちらは大理石の丸テーブル。
自分が座った席はミシン台をリメイクしたものだった。


そしてお店の中には、なんと井戸があった。
八坂神社と同じ神水だそう。
こちらの井戸水を浄水して、使われてるとか。


洗面所側からみたステンドグラス。


手洗いもタイル共に素敵。




鏡の両脇には、蝋燭を模したブラケット。



お昼ごはんにオムライスを注文。
オムライス単品では注文できず、ドリンクも頼まなければならない。
おまけに、ドリンクのコーヒーが先に運ばれてきた、、
しばし、雨が小降りになるまで雨宿り。


雨がほぼ止んだので、京セラ美術館まで歩いて行くことに。
何度か通った繁華街のニュー祇園ビル。

型押しのレリーフタイル、厚みもあって、凹凸も激しく、釉薬の掛かり具合もそれぞれ違っててよい味わい。

半円、四分の一円が組み合わさったデザインのレリーフタイル。
組み替えで様々なデザインが楽しい。


凹みタイル小。


ウィンドウ下にモザイクタイルが貼られたお店。
上部は元はステンドグラスが入れられていたのか?それっぽい模様が描かれてた。




ウィンドウのアール部分。

コの字型に囲むような面格子。


孔雀みたいなデザイン。


郵便受け。

土台は、タイルが貼られた地蔵祠。


土台下部は、スクラッチタイル風のタイルが、上部には、白いモザイクタイル、コーナーには役物タイルが貼られてた。

この後は、
ポンペイ展へ - m's diary

ポンペイ展へ - m's diary

モザイクがすごいと聞いていたポンペイ展へ、最終日すべり込みで訪れた。昼過ぎに友人と待ち合わせしたのだけど、日曜だったし、かなりの人。古代都市でよく利用されていた...

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京都タイル巡り他

2022-07-13 | 建築巡り・街歩き【京都】
関西美術院を見学させてもらった後、目的地のカフェに向かったのだけど、なんとクローズしてた〜仕方なく、近くで探して一休み&おしゃべりし、帰りは河原町駅まで、散策しながら歩いていくことに。


関西美術院そばの民家の塀が、コンクリートブロックに、竹の箒を並べたもので、斬新!
竹の箒がなんだか風流に見える。

玄関先の水道メーターの蓋?みたいなのに、タイルが目隠し代わりに貼られてた。
タイルがぴったり収まり、よく見ないと蓋とは分からないくらい。


同じ家の路地部分は、石と苔とタイルのコラボ!
これは新しい〜素敵。


御庭植治の看板が出てた。
植治の事務所か何か?!


タイルと面格子、そばにちょこっとガラスブロックの窓もいい感じ。


和風の邸宅街の中に、門がコテコテのアール・ヌーヴォーデザインのもの。


並河靖之七宝記念館のそばの疏水の流れが清々しくて好き。


元時計店のモザイクタイル。



メロン色の型押しタイルとサーモンピンクの窓枠。


古川町商店街。
カラフルなボール状の飾りが可愛い。


タイル尽くしの「はやしはきもの店」

スクラッチタイル風の型押しタイル。


2階に貼られた、グレー地に黒白模様入りモザイクタイル。


1階の両脇には、黒地に白い模様入り。


薬局のショーウィンドウ下に貼られたタイルが、大判の窯変と釉溜まりが美しいタイルだった。



マンションの玄関口に敷かれた絨毯に思わず引き寄せられる。
色も柄も好き。

一見地味目だけど、近寄って見ると、うっすらと美しいブルーか見え隠れしてるタイル。


三連アーチが魅力的なマリー美容室。

土台上がタイル貼りの地蔵祠。


角や縁は役物タイルできれいに覆われてる。


入口の竹アートに吸い込まれそうなる骨董屋さん。




木の節がうまく利用され、模様になった扉。
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夏の妙見山&ふくくる&見山の郷の紫陽花他

2022-07-10 | ロードバイク
お最近は暑過ぎるので、自転車は早朝ライドに切り替え、
勝尾寺〜高山〜妙見山の定番コースで
先週は2回妙見山まで行けた。


雨上がりの妙見山、霧が立ち込めた中に光が射し込む幻想的な風景。


湿気はすごくて、汗だくだが。







勝尾寺から妙見山へ行く時は毎度水の補給に立ち寄る「マリアの泉」


ここに泉があってよかった、、


最近は夏バテ気味で、妙見山まで上がっても食欲わかず、家でそうめんの日々だったが、
先日は、曇り空で涼しく、絶好の自転車日和だったので
久々寄り道して帰ることに。


その途中に立ち寄った市杵島姫神社の湧水「乳の泉」。
最近はマリアの泉にお世話になってるので、他にも近くに湧水がないか調べると出てきた。
卵かけご飯の弁天の里のすぐそばの神社にある。

出産後、乳の出が悪い婦人が飲むと、たちまち出が良くなるという言い伝えがあるらしい。扉閉まってて汲めなかったけど;


そして美味しいと聞いていた亀岡にあるパン屋さん「ふくくる」へやって来た。




コロナ禍の為、イートインは休止中だったのでテイクアウトすることに。
あれもこれも食べてみたいが、この日はリュックを持ってなかったので
お昼に食べる分だけ。


かつては飲食スペースだったと思われる座敷。
欄間の細工なども凝っていた。


パンはハード系のものが主で、カットしてもらった。
薪窯で焼かれたパンは外カリカリで香ばしく、中もっちり、超美味!

玉ねぎ入りのも美味しかったが、このいちじくとくるみ入りも好き。


今、高い玉ねぎも無人販売されてた。
自転車は荷物が持てないのがネック。
ちょっと遠出する時は念のためリュックがいるなー
何も買えない;

亀岡からは見山の郷へ。
ここでは、ジェラートを。
赤紫蘇とミルク。

見山では紫陽花の群生があるので、見にきた。
遠目で見ても広範囲に渡って紫陽花が見える。




近寄ると少し時期が過ぎてたけど、
まだきれいなのも少し残ってた。






野生の紫陽花、ひとつひとつが大輪。


ハート型のも発見!


田んぼに白い紫陽花もきれいだった〜


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関西美術院見学

2022-07-07 | 建築巡り・街歩き【京都】



ポンペイ展をみた後、友人とカフェへ向かって歩いていた時、路地にあった煉瓦塀が目に止まった。
何だろうか?と近づいてみると、

「関西美術院」との看板。
登録有形文化財のプレートもあり、建物をしげしげと眺めていると、
ちょうど表に出ておられた方が、こちらの理事長さんで、建物内も見学させて頂けるということに。


関西美術院は明治39年に浅井忠により、創立され、建物は武田五一設計によるものだそう。
洋画研究所としては、日本初のもので、更に現存する最古の洋画研究所の建物でもあるとのこと。

手前は増築された棟だそうだけど、いずれも戦前のものだという。

アトリエは、北側に窓が大きくとられ、変化の少ない自然光が一日中入るようになっており、柱をなくし、トラス構造で屋根が支えられ、広い空間が確保されている。






真ん中にあるのはモデル台。
モデルさんが来られて、デッサンが行われてるという。

写真は、関西美術院の創設者、浅井忠。
安井曽太郎、梅原龍三郎、須田国太など錚々たる画家たちがこちらで学んでいたようだ。
笠原のモザイクタイルの元祖、山内逸三もこちらで学んだと、後ほど加藤郁美さんよりお聞きした。


床には無数の絵の具など画材の跡が染み込んでいていい味わい。


積み上げられた椅子も年季が入ってる。


「甲科」と書かれた椅子。
甲科は人体デッサン、油絵、乙科では石膏デッサンが行われている。
月会費を納めれば、部屋はいつでも使えるとのこと。


隣は、増築部分で、こちらは乙科の石膏デッサン室。
同じく北向きの窓からはやわらかい光が入る。


ちょうどデッサン中の方がおられた。


ずらりと並んだ石膏像。


お庭には、小さな池に金魚が泳いでた。
涼しげ。



理事長さんには、多くの方々にこちらの建物の存在を知ってもらい、利用してもらうことで、保存、維持にも繋がると伺った。

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ポンペイ展へ

2022-07-06 | 美術館・ギャラリー他
モザイクがすごいと聞いていたポンペイ展へ、最終日すべり込みで訪れた。
昼過ぎに友人と待ち合わせしたのだけど、日曜だったし、かなりの人。
古代都市でよく利用されていたというブロンズ。
彫像や食器、水道のバルブなどにも使用されてたそうだが、
ブロンズ製のライオンの吐水口もあった〜
ひょっとして日本でもよく見かける銭湯の吐水口のルーツとか?!



黒曜石の杯には色とりどりの細かい石を使った象嵌が施されていて美しい。



そしてモザイク。
裕福な家の床にはモザイク、壁面にはフレスコが描かれていたようで、
特にこんな極小サイズの石片が使われたモザイク画は、
「オプス・ウェルミクラトゥム」と言って、部屋の中央にアクセントとして入れられていたそう。
ほんとに遠目で見ると普通の絵画にしか見えないくらい滑らかに?モザイクで描かれている。



近寄るとたしかに小さな石が集まってできてるモザイク。
同系色の色でも何段階にも使い分けられ、グラデーションがつけられているのがわかる。
すごい技術だなあ。



つい、中央のメインの図より、縁に使われた変な顔が気になる~
縁周りの方が気合入ってるように感じるのは私だけ?!



こちらはちょっと粗目のモザイク、「猛犬注意」
泥棒除け?の標識、古代ローマ時代からあったんだなあ。



こちらは床に複製されたものだけど、また違った犬種。
各家オリジナルのモザイク犬が玄関先に入れられていたのだろうか?!


「猫とカモ」これもモザイクだとは・・



リアルさが半端ない。


ポンペイ最大の邸宅、ファウヌス家の床モザイク、「葉綱と悲劇の仮面」






宝飾品も充実。
いかにもありそうなヘビのバングル。



ヘビの指輪も精巧な細工がされていた。



木製の箱に鉄とブロンズで装飾された金庫はすごい迫力だった。



祭壇と書かれてたこの大理石の台、花綱をもった肉付きのいい天使のレリーフといい、2羽の小鳥のレリーフといい、とても愛らしくて、なぜだか一番気に入った。



「キケロ荘」という裕福な邸宅の食堂の壁画の復元。
真っ黒な背景に緻密な装飾がフレスコで描かれている。おしゃれだなあ。

壁画や床のモザイクはもちろん、食器やさまざまな日用品から
高度な技術を持った2000年も前のポンペイの人々の生活ぶりをリアルに体感することができた。





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台湾花磚博物館徐館長のマジョリカタイル本、『重返花磚時光』

2022-07-05 | 趣味その他


台湾花磚博物館の徐館長から小包が届いた。
今年、徐さんが出版された台湾のマジョリカタイルの本、『重返花磚時光』に手書きのメッセージ、博物館で復刻を手掛けられてるマジョリカタイルに、日めくりのマジョリカタイルカレンダー、などなど、、めちゃめちゃうれしいプレゼントが!

徐さんの本、『重返花磚時光』には、マジョリカタイルの様々な文様についての解説や、台湾でのマジョリカタイルの使われ方、実際に観れる場所、台湾花磚博物館の活動などなどが記されている。






そして、なんと驚いたことに、本の一ページには、私とぷにょさんの紹介が、、プレゼントした私の本の写真まで載せて頂いてて感激!載せてもらってるとは全く知らなかった;

右の3枚は、台湾花磚博物館で制作されている復刻マジョリカタイルたち。
2018年に博物館へ訪れた時から、復刻タイルは更に進化し、バリエーションも増えてるよう。


カレンダーも。

中身は日めくりで、その一枚一枚にマジョリカタイルの写真が載ってる。


使い終わっても保存しておきたいカレンダー。

2018年1月に、台湾花磚博物館を訪ねて、初めて徐さんにお会いした時、お互いタイル好きということで、言葉は通じなくとも心は通じ合ったと感じた日のことが懐かしく思い出される。台湾へ訪れる度、親切にマジョリカタイルのスポットを案内してくださった。その後、世界的に有名になった台湾花磚博物館と徐さんだけど、今でも私たちのことを覚えていてくれるのが嬉しく、有難いなあ。
本当にありがとうございました。

初めて台湾花磚博物館へ訪れた時の記録
台湾・高雄&嘉義の旅2018【台湾花磚博物館その一】 - m's diary

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半年ほど前から計画をあたためていた台湾、嘉義のマジョリカタイル博物館へ、この三連休にぷにょさんと訪れてきた。博物館の徐さんとは事前にやり取りさせて頂いて、期待は...

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台湾・高雄&嘉義の旅2018【台湾花磚博物館その二】 - m's diary

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台湾タイル博物館その一の続き・・1階の展示をじっくりと見せて頂いた後は2階へ。こちらの階段の蹴込み部分にもびっしりと貼られたレリーフタイル。贅沢な階段だあ。この建...

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現在、嘉義の台湾花磚博物館はリノベーション中だけど、今年にはリニューアルオープンするとのこと。
また再び訪れ、お会いできる日を楽しみにしたい!

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ヴォーリズ六甲山荘

2022-07-02 | 建築巡り・街歩き【兵庫】

この日は娘に付き合って、家族で六甲高山植物園へ行った後、
14年ぶりにヴォーリズ六甲山荘へ訪れた。
植物園からは山の中を分け入り、ショートカットして到着。


門を入ると、木立に囲まれたアプローチも素敵。


ヴォーリズ六甲山荘は、関西大学教授であり、大丸百貨店監査役や神戸ゴルフクラブ理事なども務めた小寺敬一氏の夏の別荘として、ヴォーリズ設計により、昭和9年に建てられた。


玄関周りはシンプルだけど、玄関ポーチには舟底天井の庇がついていて、


ふくろうを切り取った照明や、


コンパクトなベンチも備え付けられている。


平屋建ての建物は夏の別荘ということで、玄関は南向き、
リビングは北向きになっていて、庭に面して


ガラス窓が二面に入れられている。


明るい光が取り込まれ、涼しいリビング。


リビング中央には藤のチェアセットが置かれていて、



ご夫婦の椅子だったといわれるものは、とても凝ったデザイン。
今も現役で、見学者も自由に座ることができるのがうれしい。



松材を利用した梁は手斧仕上げが見られ、


壁面には節のある檜を使って山小屋風の趣を出している。


御影石の暖炉は冬になると今でも火が入るそうで、
暖炉脇には造り付けのベンチのあるイングルヌックが、居心地がいい。


暖炉前に敷かれたタイルは布目の泰山タイル。
大小の正方形、長方形が不規則に組み合わせられている。


暖炉前コーナーの天井も和の趣の舟底天井。



竹を使った和風のスタンド照明も素敵。


こちらは主寝室。



照明飾りに直に電球がついてる天井の照明が簡素ながら可愛い。





マジョリカタイルのコースターやトランプなど、夏の別荘として、こちらで使われていたという備品がガラスケースに展示されてた。


主寝室の隣は子供部屋が二つ続いて並んでいて、その部屋と部屋との間には洗面所とトイレがある。
薄いブルーのタイルがさわやかで、夏に涼し気。


トイレの中もブルーのタイル。



コーナー部分や、床面と接する部分もアールの役物タイルが使われていて
美しい。


ブルーのタイルも微妙に濃淡があっていい感じ。


そして子供部屋。


子供が4人いたので、奥の部屋も子供部屋になっていて、
2人ずつで部屋を使っていたそう。
子供部屋と子供部屋の間にも洗面所が設けられていた。
タイルはブルーグレー。


それぞれ照明も違っていて可愛い。


造り付けのクローゼットの中には、引き出しなどがついていて使いやすそう。


うさぎの彫り物のある小さな木の椅子。


窓は雨水を外へ排出できるように外側へ向かって、段差がついているなど工夫が見られる。





廊下を挟んで、お客様用のベッドルームも。


こちらの天井照明も主寝室と同じタイプだけど、
また違ったデザインがされている。
コンパクトだけど、おしゃれだなあ。


ベッドサイドに置かれた魚が描かれた陶器のランプシェードも素敵だった。


そしてお風呂は、なんと五右衛門風呂。


天井の湯気抜き。


照明はお風呂と脱衣所の間にあって、両側を照らす合理的な仕様に。


洗面所の手洗い周りは、水がかかりそうなところだけタイルの部分貼り。
あちこちにヴォーリズらしい合理的な工夫が見られるのが興味深い。


物入れ兼鏡。


廊下にあったのは、各部屋から繋がっている呼び鈴の表示板。
呼ばれた部屋の番号が表示される仕組みになっている。
4番は食堂。


台所には、こんなかまどが残されている。


ヴォーリズらしいクリスタルのドアノブも。


そしてこちらは女中部屋。
これは造り付けの物入れ?かと思いきや、


扉を開けると出てきたのはアイロン台。
このように女中部屋にも使いやすい工夫が凝らされている。


食堂の配膳用の小窓。



食堂は、リビングの隣で、扉で仕切りることができるようになっている。
なんと、ランチがこちらの食堂で頂ける。







ランチはカレーのみだけど、ここで食べれるのはレアなので、前日カレーだったけど、家族を説得?しここでランチすることに。
ドリンクやケーキセットなどのカフェ利用もできるみたい。


庭に面した北側の戸袋はこちらに収納されて、戸袋のケースも90度回転して、見た目すっきりと収まるようになっている。
建物のあちらこちらにヴォーリズの工夫が詰まった建物で、
ボランティアガイドさんにゆっくり案内して頂けた。

近くで旧室谷邸の門廊部分が室谷邸記念館として2021年から公開されているようだったのだけど、家族に急かされたこともあって、なんとここまで来てたのに見逃してしまったのが無念;





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