m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

天下茶屋の町歩き・その二

2020-09-29 | 建築巡り・街歩き【大阪】
天下茶屋の町歩き、後半。
三階建ての立派なアパート。


ファサードが緑のモザイクタイル貼り。
窓には型板ガラス。


補修で入れられた違ったテイストのモザイクタイルもいいなあ。


こちらは同じ緑でも黄緑色。


そびえたつアパートの背後には真っ青な空。
いい眺め。



隣の棟は茶系のタイルが貼られてる。


消えかかってる「マンション」の文字部分はモザイクで描かれてた。



この茶色のタイルの取り合わせも好き。


アパートの向かいには2階部分がこんな下見板貼りの洋館風の家も。





濃緑と黄土色のタイルの色合わせ&面格子がよい。



このアパートの玄関のタイルといったら・・
なんと美しいのだろう。



ビニールクロスらしき床の模様もいいなあ。


こちらはY字ならずr字路。


サビサビのたばこ看板の下には鐘馗さん。


三角屋根の洋館の幅いっぱいの窓に面格子。





ちらりと見えた廃墟となった家の玄関にも、こんなに色鮮やかなモザイクタイルが・・


ここの黄緑色のタイルも鮮やかできれい。


型板ガラスの入った小窓も。


この錆びた扉もいい雰囲気。


この郵便受けも最高・・




ぼこぼこした型押しタイル。


この家の玄関の型押しガラスも無数の星が散りばめられたように美しい。


この後、お仕事に戻られるこだんさんとお別れし、残りの方々でお茶。


ちょうどいい所にあった喫茶むさしで、ほっと一息。


木彫りの「いらっしゃいませ」


プリンアラモード頼んでしまった。


この後、すぐ近くにモザイクタイルの円柱のあるアパートがある、
とタイル好きの私を案内してくださったのだが、、
既にアパートは跡形もなくなっていた。
しばらく歩き回るが、以前はあった他のチェック物件も軒並み
なくなっているという事態に;


亀甲型のタイルがびっしり、階段に貼られてたマンション。
色合いもいいなあ。
滑り止めの部分のタイルもちゃんと色合わせしてある・・


小さな面格子。


八角形の窓のマンション


エントランスの床。
いろんな色の大理石がめり込ませてあって面白い。


ステンドグラス風の窓のマンション。


すっかり日も暮れてしまった。
この日歩いた天下茶屋は、まだまだほんの一部らしい。
どんどん、良いアパートなどもなくなっていってるみたいなので
なくならないうちに又見に来ないと・・
ほんとに、写真集にでもしたいくらいのフォトジェニックなスポットがいっぱいの天下茶屋だった。
ご一緒してくださった皆さん、こだんさん、素敵な一日をどうもありがとうございました。
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天下茶屋の町歩き・その一

2020-09-29 | 建築巡り・街歩き【大阪】

福寿湯さん見学時に天下茶屋駅から福寿湯へ行く間、そして見学後の町歩きで
発見したものいろいろ。



駅から歩いてると、いきなり現れた水玉面格子。
大小のドットが繋がっていて、とても可愛い。



酒房美紀の入口のショーケースはタイルとガラスブロック貼り。




2階のバルコニーから多肉植物がすごい勢いで繁殖してる家。



商店街を通ると、めちゃめちゃ惹かれる喫茶店が。
喫茶マル屋。


魅力的な路地もたくさんあって、ついつい横道それたくなる。




バルコニーにタイルと面格子。


商店街の中のY字路。
うーん、どっちへ行こうか迷ってしまう。


商店街の中に大きな丸窓のある建物もあった。
何屋さんだったかは不明。


こんなハーフティンバーの洋館付きの長屋もあった。
駅から福寿湯までの間だけでも、寄り道ポイントがいっぱい。


そして福寿湯見学&入浴後も、ご一緒した皆さんで町歩き。
厚みが立派な型板ガラス。


モザイクタイル貼り円柱のポーチがあるアパートも。


ポーチの上もモザイクタイル貼りだ~


パステルグリーンとあめ釉のモザイクタイル


5軒長屋?間口がかなり狭いような・・


商店街で、めちゃめちゃ良いたばこ屋のショーケース発見。





土台はモザイクタイル貼り


「TOBACCO」と書かれたサイン部分の装飾のデザインが良過ぎる・・


こちらのCigarettesも。


こんなモザイクタイルの柱もあった。


細い細い路地にあったアパートの入口。


錆びたトタンと白猫。


商店街を抜けて、住宅が立ち並ぶ路地。
このカラフルな石が入った洗い出し仕上げの壁も素敵だなあ。




窓辺を華やかに彩る面格子。


洋館のついた長屋。
結構見かける。



水色の面格子にポストが四個も。


ギャーっ、これは可愛いモザイクプランター
ピンク色のグラデーションの可愛さもさることながら、
中央部分がなだらかに山を作ってるところにも萌え。
皆、萌えポイントが一緒なので楽しい・・


う~ん、いいね~~


タイル、面格子、そしてポストの見事なバランス・・
えんじ色のタイルが渋い!



緑のタイルと面格子


モザイクタイル柱が3本


私は糸ミミズタイルと呼んでたが、ボールペンタイルとも呼ぶそう・・



この看板に引っかかって、みな立ち止まる・・
試行錯誤の跡が見え隠れする宇宙人としか思えないような変質者のイメージ画。

その二へ続く・・




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西成区・福寿湯見学

2020-09-29 | 銭湯のタイル巡り

先日はタイル画家のこだんみほさんにお声掛け頂き、福寿湯さんの見学会に参加させていただくことができた。
開店前に迎え入れ頂き、多種多様なタイル満載の銭湯内を思う存分見学&撮影を楽しんだ。


入口を入ると、左手方向へUの字型に広がる玄関。


その床にはパステルピンクとブルーのモザイクタイルが敷き詰められている。


立ち上がりには黒の縦長、斑入りのタイル。


マットの下にはこんな玉石タイルが隠されてた。
ブルー系の玉石にオレンジ混じりがとっても美しい~


番台


脱衣所全体の写真を撮るのを失念;
浴室入口の上部にはピンクのモザイクタイルがびっしりと。


ピンクの中に、グリーンとオレンジのちょっとぼかしの入ったタイルが
アクセントに入れられているのがめちゃめちゃ良い!


天井には緑のファンが回る。


女湯のガラスには海の中を魚が泳ぐ様子が描かれたエッチングのガラスが入っている。
当初は隣にも同じものが入っていたそうだが、お客さんが割ってしまわれたとか。
男湯の方は貝の上に乗るビーナスが描かれたものが入っていたという。
同じく今は割れてしまい、普通のガラスになってしまったそうだ。



そして浴室入口そばにある洗面台。
赤とブルー、一番下にはグリーンのモザイクタイルが貼られ、


シンクの中にはこんな魚型のペスカードタイルが貼られている。
先日のこだんさんの作品展でお見掛けしたものだ!


魚に例えられたタイルが不規則に並んでいる様子がとてもいいなあ。
排水口の蓋も可愛い。



浴室前に敷かれたタイルは水色にグリーンや黒が混じった玉石タイル。


浴室内へ。
大判の石が敷かれた床。
福寿湯の創業は大正時代だそうで、当初は煉瓦造りの建物だったという。
昭和37年の改装時に、元々敷かれていた石に追加して敷かれたものだそう。



石の間には玉石タイルが敷かれている。私は初めて見るように思ったが、大阪の銭湯の特徴的な床だそう。


奥の壁面には、赤と黒の鯉が泳ぐタイル画が描かれている。





洗い場の蛇口周りには、珍しい風車のようなピースが入ったパズルタイル。


ここにもやはりオレンジのタイルがスパイスを効かせてる。


補修の跡の継ぎ接ぎに萌える~





浴槽の石の下部に貼られたタイル


真ん中の大きな浴槽は、深めと浅めに分かれている。


この浴槽の縦の石は、なんと一枚石でできているという。
通常だと、縁の上の部分だけ石を使うというのがポピュラーだそうだが、
全て石でできているのは当時でも高価で珍しいものであったとか。


浴槽に付く噴水柱は、いろんなモザイクタイルがにぎやかに貼り付いている。


そして岩風呂も。
こちらは超音波風呂になっていて、
後で入ったが、岩に囲まれ露天風呂のような雰囲気が味わえた。


岩風呂を囲むモザイクタイルのアーチ。


水風呂も。
モザイクタイルが貼られたこの浴槽、色合わせが最高~
角のアールも最高~



男湯の方へ。


男湯の方のタイル画は、山並みや木々が描かれていた。


この日の日替わり湯はラベンダー湯。
魅惑的な色。
他にも生姜湯やよもぎ湯などもあるそう。


男湯の方は色違いのブルーからグレーのグラデーションの風車のパズルタイル。





格子タイルバージョンも。


そして釜場も見せて頂いた。
重油高騰のため、現在燃料は木の廃材を用いられているそう。
住宅を作る際に出る柱などの廃材は、杉やヒノキが原料だという。
無垢の木を使うことで、煙もクリーンになったとか。


配管やバルブが複雑に絡み合う。


この電気装置がとてもレアなのだそうで、
同行者の電気専門家の方が興奮気味に語られていた。


これは釜場についていた小窓。
手作り感いっぱいの面格子が楽しいな。


他にも脱衣所の床に敷かれた籐の敷物は、この脱衣所に合わせた特注品で、
ロッカーの凹凸に合わせて縁が細かく編み込まれているなど、
話をお聞きしないと、気づかないようなことや裏話などいろいろとお伺いしながら、充実過ぎる見学会を楽しんだ。
この後は食事を挟んで、入浴、そして周辺の町歩きへ繰り出した。
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中書島・新地湯へ

2020-09-28 | 銭湯のタイル巡り

中書島の2軒の元遊郭建築のお店、「ふじわら」と「萬平」を案内して頂いた後は、もう遅くなったついでに新地湯へ入って帰ることにした。


玄関靴箱前のモザイクタイルは玉石タイルの中に楓のような葉っぱが混じったもの。
上がり框はカーブに沿ってグリーンの細かいモザイクタイルが貼られている。


色合いも渋く、葉っぱ混じりが風流だなあ。


腰壁に貼られたタイルも入口に向かって弧を描く。


私が入った時は閉店30分以上前だったが、入浴後はお客さんが一人になり、
写真もOKと言われたので、有難く撮らせて頂いた。


浴室前の窓は角が丸くモザイクタイルの縁取りが施され、


床はこんなオレンジのグラデーションと茶色の取り合わせが渋いタイルが敷き詰められている。
足拭きマットが最小限の大きさなので、タイルがたっぷり見れてうれしい。


入口上部にはレトロなチューリップ型照明が二つぶら下がる。


そして浴室前の洗面台。
洗面台の中はブルーのタイル、前面には華麗な模様が入った縦長の真っ赤なタイルが鮮やか。



窓のアールに沿って貼られるモザイクタイル。


洗面台の手前は、濃紺の花模様混じりのタイルが引き締める。


ベビーベッド付きロッカー。


まだ、入り口横に違ったモザイクタイル発見。
浴室前だけでも様々なタイルの競演が見られる。


そして中へ。


突き当りの壁面には、山並みを背景に湖畔に佇む赤い屋根の家が描かれたタイル絵が描かれている。


その絵の左手には竹を模したタイルが長さもまちまちに貼られていた。
モザミューで以前、いろんな種類の竹のタイルをたくさん見たことがあったけど、こんな風に銭湯で使われてたのかー



洋風チックな絵と和風の竹のミスマッチ感がよいなあ。


男湯との境の壁面上部には、こんな花模様の入ったタイルが一列。


そして洗い場周りのタイルもバリエーションに富んでいた。


床のモザイクタイルは以前に見た尼崎の第一敷島湯さんの床と色違いだ。


床から立ち上がりに貼られた蛇口周りのタイルは、
花の模様の入った白いタイルと、


ベージュのタイル。
形は同じだけど、色と地模様が違うと、全く別物に見えるなあ。


大きな円柱にも茶色のモザイクタイルがびっしり。





浴槽は横に三つ並ぶ。


一番手前の浴槽には、底に鯉のタイルが2匹、玉石タイルに囲まれて貼られていた。


片手に赤ちゃん、片手に甕を持つ、器用なビーナス?像。
台の上のカラフル玉石にも萌える。



噴水が流れてる状態。


十分に写真を撮らせて頂き、店主さんとお話していると、
男湯の方は女湯と違ったタイル絵が描かれているよ。と教えてもらい、
男湯はまだお客さんがいるから、撮ってきてあげる!
と親切に写真を撮ってきてくださった。


女湯の洋風ぽい風景とは違って、松林や海、海岸が描かれた和の風景。
残念ながら湯気でちょっと曇ってしまったけど、心遣いをうれしく思った。



こちらはお土産として販売されていたラッキー植松さんの絵葉書が可愛い。
「脱衣所の高いローマ式天井」を写すのを忘れてた~

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中書島・元遊郭建築の小料理屋ふじわら&酒処萬平

2020-09-27 | 近代建築&古民家他リノベカフェなど
ぎおん石喫茶室からは京阪電車でひとっとび、中書島へやって来た。
元遊郭の建物が小料理屋さんになっているとのこと。
こちらで、お店を紹介してくださったKさんのお友達とも合流。



ちょうど10年前にこの辺りに来たことがあり、その時の同じ建物の写真。
まだお店ではなかった頃。


細かい格子の入った火灯窓から明かりが漏れる。


玄関


玄関入って右手にはガラス戸の向こうに部屋があり、扉上部には細かい細工が施された欄間が入っている。



玄関の突き当りには照明の灯った階段。


階段脇の組子の入ったガラス戸から明かりが漏れる。


2階は後ほど見せてもらうことに。



階段の照明に描かれていたのと同じ桜がモチーフの欄間



猪の目模様の細工が四隅に入るガラス戸。


1階のお座敷。


ガラス戸を開けると玄関。


この造り付けの戸棚の扉にはカラフルな刺繍が施されていた。



松竹梅や亀などおめでたい文様が散りばめられている。


そして、特別に2階を見せて頂けることに。


階段を上がると部屋毎に意匠の異なった細工が施された飾り窓が並ぶ。


竹細工ではない装飾も。


こちらはある小部屋の中。


どの部屋も小さな床の間的なものがつく。


そしてこちらの衝立の後ろには更に小さな階段がついていて、
この上の3階は遊郭時代、折檻部屋として使われていたという。
この上はお店の方も立ち入られてないとか。


こちらの階段下にあたるスペースは羽目殺しの扉になっているという。


2階の廊下には、こんな独特のラインを描いた漆喰のアーチもあった。



御手洗い。


階段はもう一か所


2階は意匠が凝らされた飾り窓など、当初のままの状態がよく残されていた。





そして、1階に戻ってきて、お料理を頂いた。


Kさんがお任せで注文してくれてたお料理はアワビやステーキなどなど
美味し過ぎた。



店主さんには、こちらの遊郭時代の話など、いろいろと興味深いお話をお聞きしながら食事を楽しめた。
建物&食事も十分味わえて、もうお腹いっぱい!


更にもう一軒、元遊郭建築がお店になっているというところへも案内してもらった。
この通りへやってくるのは初めて。


酒処萬平。


扉を開け、中へ入ると、玄関にはこんな小部屋が。
Kさんいわく陰見世の間と呼ばれる部屋。
繊細な欄間や欄干、下部にはモザイクタイルも貼られている。




ミントグリーンが美しいモザイクタイルは暗くてきれいに写らなかった。


腰壁にはベージュ系のうっすらと擬石風の模様の入ったタイルが貼られている。


この先は新たに改装されていた。
こちらのお店では梅酒を一杯だけ頂き、早めに切り上げた。



この後はKさんとお別れし、新地湯へ
レアなお店も紹介して頂き貴重な経験ができた。一日どうもありがとうございました。


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大阪北浜界隈の近代建築を案内する

2020-09-26 | 建築巡り・街歩き【大阪】
昨日は関東からお越しのワールドワイドなトラベラー、こけし山田さんを
大阪の近代建築巡りへアテンドすることになった。
見応えのある建物を効率よく案内するには、やはり北浜界隈しかない、と
青山ビル→伏見ビル→芝川ビルでランチ→旧宗田家のガラスギャラリー→船場ビルディング→生駒ビル→新井ビルの五感でお茶
と、我ながら流れるような隙のない?プランを立ててみた。


まずは青山ビルから。
この辺りの建築を見るのは初めて、というこけし山田さんには、
建物内部の様々な細工にいちいち反応を示して頂き、案内のし甲斐も十分。


青山ビルではオーナーさんにも出くわし、普段非公開の応接室を見せて頂くというラッキーな偶然も。


お隣の伏見ビル



雨模様の日だったが、この辺りはオープンな建物も多いので、適度に内部空間も見ることができて楽しい。


玄関ポーチに敷かれたモザイクタイル。


腰壁の窯変が美しいタイル。


そして芝川ビル。
竜山石の独特な色と質感で表されたマヤ・インカ文明風の意匠にうっとり。





マヤ・インカの装飾の部屋がチョコレートショップとして活用されているとい
うマッチングぶりに感嘆の声を上げられていたこけし山田さん。


ランチは地下のベトナム料理店へ。


食後にやってきたのは宗田家住居の「CuteGlass Shop and Gallery」。
大正時代の町屋の古い部分をできる限り残し、新しい部材とうまく融合された建物。
ここはほんとに、いつ行っても店員さんがとても親切で、建物についても、展示物についても詳しく丁寧に説明してくださる。
販売されているガラス瓶もおしゃれでとても安くて、もっともっと人がたくさん来てもいいんじゃないかと思ってしまう。土日が休みなのがネックかなあ。


透明度の高い日本精工硝子製のバリエーションに富んだガラス瓶がずらりと並ぶ。
どれもが、100円~ととても安価。


瓶の上に別の小さな瓶を蓋のようにかぶせることで、
素敵な香水瓶風になる、、というような楽しい取り合わせもできるのだ。
これはお客さんからのアイディアだそう。
100円と150円の瓶が、こんな高級そうな瓶に生まれ変わるなんて面白い。
瓶の組み合わせ、活用方法は無限にありそう。



この三角の瓶は、なんと底の三隅に、可愛いクマの顔が。
しかも、それぞれ笑、哀、怒と表情が違うという芸の細かさ。


吹き抜けを見上げると、瓶を取り入れた立体的なステンドグラスがある。


蔵から見た母屋。
母屋の地下にはこの中庭に入口がある防空壕も残されている。


蔵を利用した展示室。
今ではもう作られなくなったウランガラスの砂糖壺。


季節毎に変わる展示は、今回はウィスキーのミニチュアボトルコレクションがメインで、常設でルネ・ラリックの香水瓶や薬の瓶、などなど・・



水飴の瓶。
控えめな装飾がレトロでかわいい。
改修には腕のよい職人さんと、センスあるデザイナーが担当したであろう母屋もじっくりと見せて頂けた。


そろそろお茶でもしたい感じになってきたが、やはり船場ビルディングは
見ておいてもらわなければ~ともうひと踏ん張りやって来た。


外観からは想像もつかないこの内部空間が目の前に開けると、
やはりいつも新鮮な感動がある。



特にこの日は平日だったので、多くの人が出入りし、このビルが実際に使われている姿、建物が生きていることを実感できた。


そしてお茶へ行く道すがらにラストの一軒、生駒ビルディングへやって来た。



こちらも1階部分は見学OKで、大理石に囲まれたアールデコな階段、ステンドグラス、エレベーターなど見所満載。


そしてようやく最後にやってきた新井ビル。
銀行の建物を改装したビルにある「五感」でお茶した。
これにて本日の北浜界隈の近代建築巡りは終了。
歩き圏内のこの狭いエリアにこんなにもまだ古い建物が残っていて、
それらが全て生かされ活用されていることを改めて実感できて、うれしくなった。
ツィッターの達人であるこけし山田さんには、ツィートの極意?を伝授してもらったり、情報交換できて楽しかった。


更に頂いたお土産。
「CHOURAKUKAN」の文字が建物のシルエットに散りばめられているという
ハイセンスなもの・・
近代建築好きにはツボ過ぎるパッケージだなあ。


中身も煙草王なだけに煙草型の箱に入ったクッキーがおしゃれだった。

こけし山田さんの今回の北浜界隈建築巡りの一連のツィートはこちらから↓
う~ん、勉強になるなあ。。

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京都喫茶店巡りその三【ぎおん石喫茶室&ぎおん石京そば処】

2020-09-23 | 純喫茶

次にやってきたのはぎおん石喫茶室。
随分前に一度来たことがあったが、久々にあの空間を味わえる~とワクワク。


下を歩いていたら気づかないが、向かい側から改めて見ると、独特の外観。
昭和44年建築。


壁面から垂直に飛び出す照明。


一階は鉱物、化石、アクセサリーなどのショップ。
奥にあるエレベーターで2階の喫茶へ。
エレベーターの扉が新しくなってた。
怪しいマーク・・と思ったら、「石」という字が四個集まってるだけだった;


ゴツゴツした質感の石に囲まれたエレベーター周り。


この日の祇園はものすごい人でごった返していたが、ここはやはり穴場なのか
それほどお客さんはおらず、ほっとした。



壁面から天井まではフローリングのような幅の細い木で覆われていて、
緩い曲面が描かれている。
照明の光が天井に艶やかに反射していてきれい~





照明の付き方がほんとに斬新・・






壁面は幅の太さがマチマチの木が倒れるように斜めに並ぶ。
ほんとに面白いデザインだなあ。



右の方は細い幅の木がギュッと凝縮されたようになってる。


ソファはスエード調の革貼りのものが、アルミのような金属で覆われている。


私はここではレモンゼリー。
クリームは、さすがに苦しくなってきた;


裏の階段の大理石の手摺。


階段室にあった大きな丸窓?
丸窓を縁どる陶器製のやきものには鳳凰や龍、花などがカラフル描かれていた。






そして、前回はなかったと思うのだけど、上の3階にそば処があるようだったので、ちょっと覗いてみることに。


うわ~、扉のフォルムからしてただならぬ雰囲気。


準備中のようだったが、中を見せて頂けた。


まず驚いたのが、この天井に貼られてる黒い鉄板?!
いろんな形をした鉄板ランダムに貼られてる。細かく切れ目が入っているものも。
これは一体・・?!


店主さんに聞いてみると、この建物は船を表していて、
2階が船室、この3階が海底(だったかな?)を表しているとか。


天井に貼られているのは海藻をイメージし、
奥の壁に貼られているこのオブジェは魚をイメージしているという。
驚くばかりのアートの炸裂ぶり。


2階と同じく、照明は壁から突き出た棒の先についている。
以前はここはそば屋ではなく、バーのようなお店だったそう。



洞窟の中のように包み込まれるような壁の曲面。


そして、畳敷きの個室もあった。
ここも洞窟のようで落ち着く感じ。


そして4階はイベントスペースとして使われているというガラス貼りの部屋。


2階の喫茶石のトイレはもう改装されて新しくなっていたけど、
こちらの4階のトイレは、当初のままのようで、
ざらざらゴツゴツした石に囲まれた不思議空間になっていた。


思いがけなく、そば屋の中が見れてよかった~。


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京都喫茶店巡りその二【カフェ・アアルト&マヤホテル他】

2020-09-23 | 近代建築&古民家他リノベカフェなど

ライト商會を後にし、やってきたのはカフェ・アアルト。
フィンランドの建築家アルヴァ・アアルトに由来するカフェが、
ヘルシンキに次ぐ2号店目としてこちらの京都にオープンしたのだとか。
2階以上は同じくフィンランドの建築家ハッリ・コスキネンがデザインしたというカプセルホテル、「マヤ・ホテル」になっている。
思ったより間口が狭くて、思わず通り過ぎてしまいそうになった意外に地味なエントランス。


1階のカフェ・アアルト。
立体感のある濃紺のボーダータイルにゴールドのサイン、照明がカッコいい
カウンター周り。


厨房やトイレのあるコーナーがこの濃紺ボーダータイルで覆われてる。
緩やかなアールに沿って貼られたタイル。


飲食スペースは奥に広がる。


店内はシンプルにまとめられていて、
黒いレザーの椅子やテーブルなどは本店を踏襲し、リプロダクトされたもの
だそう。





真鍮フレームに黒いレザーの椅子はどっしりと重い。



カウンター上にも客席にも、このゴールドの照明が釣り下がっていた。


天井はリサイクルボードのような素材でできていて、埋め込み式の照明も
所々に入れられている。


2階の客室へ続く螺旋階段も喫茶室のアクセントになっていた。


飲み物はもう無理、、とコーヒーゼリーを頼んだ。


2階以上のホテルの方も気になるので、見学させて頂いた。
2階のエレベーターを降りると正面にあるレセプションのカウンター。
明るい色調の木材でまとめられている。


レセプションの横は宿泊者は自由に利用できるキッチンがあった。


このテーブル面白い・・薄くすっきりした天板のテーブルの脚を見ると、
加工前のような荒々しい丸太が付けられてた。


天窓のある吹き抜けの空間から光が射し込む。


螺旋階段を2階から見下ろす。
朝食を下のカフェで頂く時にこの階段を使ったりするのかなあ。


コスキネンデザインの案内板も木で作られたもの。


こちらは宿泊者のロッカールームと洗面所。


そしてハットと呼ばれる個室へ。


三角屋根のデザインがかわいい。
スクリーンなどのテキスタイルはマリメッコなのだそう。
こんな地味なマリメッコのデザイン、あったんだ・・


中はこんな感じでとてもシンプル。
目覚ましは音ではなく、ライトが徐々に明るくなるのだそう。
宿泊料はおいくらなのか聞いてみると、6,7千円するらしい。
カプセルなのに、そ、そんなに高いんだ・・


更にもう少しゆったり目の「ウォークインハット」と呼ばれる部屋は、


ベッドが入れられていて、部屋の中で立つことができる高さがある。
スペース的には寝る場所だけだけど。


エレベーター前に並ぶ可愛い椅子たち。


ダストボックスも小屋のような形になってる。


個室のブラインドと同じテキスタイルで作られたマリメッコのトートバッグやポーチの販売していた。


そしてカフェ・アアルトを出て、喫茶石へ向かう途中。
素敵な外観のリノベ店舗を見つけた。


縦長の格子の入った窓や装飾の入った持ち送りがついていたり、


こんな装飾も。


建物周りにある花壇に貼られたタイルがとてもいいなあ。


中へ入ってみると、花壇に貼られてたタイルが、壁や柱に貼られ、


天井には細かい漆喰装飾があったりと、この吹き抜けの空間といい、
ただならぬ雰囲気の建物のよう。








正面にはプロセニアムアーチに囲まれた舞台があったので、元劇場か何か?と、店員さんに聞いてみたら、元映画館だったそう。


スクリーンもうまく使われて、洋服店にいい感じにリノベーションされていた。



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京都の喫茶巡り・その一【スマートコーヒーでランチ&ライト商會他】

2020-09-21 | 純喫茶

連休中、名古屋から友人kさんが関西にやって来て、昨日は京都で喫茶店巡りするというのでお付き合いさせて頂いた。
喫茶店を4軒巡り、最後は中書島のとっておきのお店2軒に案内して頂き、新地湯で〆と、充実の一日だった。


まずはスマートコーヒー店のランチから。
1階の喫茶は何度か訪れたことがあったのだけど、2階のランチは初で、
結構人気でハードル高い、とのこと。
10時45分待ち合わせでお店に着くと、もう列ができてた。
しかし、なんとか1巡目?に滑り込むことができて無事ランチタイム。


本格的な洋食のランチはクリームコロッケやエビフライ、ハンバーグ、などなどの中から2品選ぶことができる。
ハンバーグとエビフライ、


そしてクリームコロッケと日替わりカツのヒレカツ。
ハンバーグ以外はそれぞれ二つずつついてるので、四種類頼んで二人でシェア。美味しかった~、特にエビ入りのクリームコロッケ。
ご飯かパン付きで1200円とお手頃。


ここのプリンも美味しいというので、この後、喫茶店のハシゴが待ってるけど
プリンも追加注文。
しっかりした固めのプリンが美味。
最近のクリームみたいな頼りないプリンはダメだよなあ~と意見が一致した;





向かいのビルに貼られた大きな陶板。窪みに溜まった織部釉が美しい。
ここへ来るとついつい写真に撮ってしまう、六曜社に貼られてるタイルの
大き目バージョン。


スマートコーヒーの隣の古書店も興味深いなあ。
軒上には卍崩しの欄干のようなものも乗っている。


入口両脇のショーウィンドウの中の本棚もカッコいい。


入口上部の欄間。


店内を覗くと、奥にも卍崩しの桟の入った窓が目に入った。
今まで気づかなかった。


窓が素敵なので、店主さんに断りを入れて写真に撮らせて頂いた。
古書が積まれた階段もあった。
建物は昭和5年建築のものだそう。


仏教書を専門に扱っているとのこと。


そして、喫茶店2店目はライト商會。
名前は聞いたことあったが、私は初めて。


店内にはアンティークが所狭しと置かれてる。



アンティークの家具や小物は商品でもあり、ディスプレイでもあるようだ。


どこに座ろうか悩むなあ。


古時計やテディベアや・・




ガラスの細工がきれいな衝立。


ここの看板猫ちゃんが人懐っこくて可愛い。


お腹を出してゴロゴロと甘えてくる。
思う存分猫と触れ合った。


コーヒーはフランク・ロイド・ライトのカップで。


お冷が置かれたコースターは陶器製で、一つは佐治タイル製のものだった。


テーブル毎に違う砂糖壺もかわいいなあ。
しばしゆっくりして、次はちょっと気になっていた、カフェ・アアルトへ向かった。


途中に通った激渋食堂「常盤」
Kさんは激渋食堂マニアでもあるので、ここでも既に食べたことあるんだそう。


ピンクの壁とモザイクタイルが可愛い建物。


パステルピンクと水色のドットタイルが可愛いなあ。



ここも気になる画材店の建物。

カフェ・アアルト&マヤホテルへ続く・・

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池田の純喫茶・珈廊

2020-09-18 | 純喫茶

池田の友人とランチして、お茶をしに久々「珈廊」へやってきた。


入口の扉は結構奥まった位置にあって、トンネルの中に入るような気分。


何本も梁の通る天井、塗り壁が独特な店内。


カウンターの後ろのアーチの壁面にはエメラルドグリーンがきれいなタイルが貼られてる。


タイルはフランス製のものなのだとか。



照明や時計、調度品など、それぞれ雰囲気があって素敵。
お店は昭和46年から続いているという。
たしかに、、近くに祖母の家があったので、子供の頃からあったのを覚えてる。


テーブルの天板は、大判のタイル貼り。


床のタイルは茶系のコラベル。


珈廊の近くに、こんなお店も出来てた。
一見カフェ?なのかと思ったら、植物と雑貨のお店だった。


すごく小さな店内に、いろんなものが凝縮してディスプレイされていて、
面白いオブジェや壺、鉢などの雑貨と植物がうまく調和してる。



ここはサボテンコーナー。
植木鉢がそれぞれ植物に合わせて個性があって面白い。


上からも吊るされた緑がふんだんに。


作家さんの焼きものと古道具が混然一体となったディスプレイ。
興味そそられる~


ランチを頂いたお店は「日々食堂」


何種類かの主菜と副菜から、好きな組み合わせ、数を選ぶことができる。


店内はとてもシンプルな内装。


主菜1と副菜2の組み合わせにした。
美味しいと聞いてた唐揚げと、いちじくとクルミのカボチャサラダ、
しらすと香味野菜の白和え。
玄米ご飯と。ヘルシーで750円とお安い。

お互いの子供が大学生なんで、コロナ禍の為、2月から全く学校に行けてないという、どうしようもないこの状況を嘆き合った。


お店の前には近代建築の池田銀行本店がそびえ立つ。


コメント
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